Adobe Fireflyの使い方|Adobeの生成AIを使いこなす10ステップ

Adobe Fireflyの使い方|Adobeの生成AIを使いこなす10ステップ

AdobeFirefly 使い方を知りたい。どうすればいい?

画像生成AIに興味はあるけど、「どこから始めればいいの?」「無料でどこまで使えるの?」「Photoshopとどう違うの?」「商用利用はできる?」など疑問を感じていませんか?

そこで、今回の記事では、

この記事で分かること

  • AdobeFireflyの料金・クレジットの仕組み
  • AdobeFirefly 使い方|登録から画像生成・保存までの操作方法
  • プロンプト作成のコツ、画像編集、ベクターや動画生成
  • 商用利用・著作権の注意点
  • Adobe製品との連携方法
  • よくある質問

など、「Adobe Fireflyをどう使えばいいか?」を、画像生成初心者でもわかるように1から10まで丁寧に解説します。

ワイラボ編集長
ワイラボ編集長

執筆者

この記事は、動画制作・デザインを手がける統合クリエイティブスタジオ|ワイラボの代表が執筆しています。普段は企画やディレクションの立場から、現場チームと連携して、デザインディレクション、イラスト制作、映像制作に関わっており、その経験から得た視点で、分かりやすさを心がけてお伝えします。

目次

1. Adobe Fireflyとは?初心者が知るべき基本情報と料金

まずは、AdobeFireflyの使い方の前に、全体像と料金体系を確認しましょう。

この章では、Adobe Fireflyの概要、料金プラン、生成クレジットの仕組み、そして商用利用/著作権の注意点を整理します。

① Adobe Fireflyの概要|できることと特徴

Adobe Fireflyは、生成AIツールです。

テキストを打ち込むと、画像や、動画のクリエイティブ素材を生成できるWebアプリです。

同じAdobeの、PhotoshopやIllustratorなどとも連携できます。

Fireflyの特徴

  • 多様な生成形式:静止画、ベクター、動画、テキスト効果などを生成可能
  • 安全性重視:トレーニングデータとして、著作権切れや利用許諾済みコンテンツを用いたと説明されており、商用利用を念頭に置いた設計とされています
  • クリエイティブワークフローの補佐:アイデア出しやラフ生成といったフェーズを高速化でき、Photoshop等で微調整する流れを想定

ただし、注意点もあります。

それは、ベータ段階の機能が制限つきであること。そして、クレジット消費ルールが複雑なこと、です。

これらは後述します。

② 料金プラン比較|無料と有料の違い

つぎに、Fireflyの料金について、です。Adobe Fireflyには、無料プランと有料プランがあります。

利用できるクレジット数で、使える機能が異なります。

以下、主要なプラン比較例です。

個人向けプラン

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プラン名月額料金年間一括払い生成クレジット画像生成動画生成
Firefly Free無料無料25/月月25枚まで月2本まで(5秒)
Firefly Standard1,580円15,780円
(月1,315円相当)
2,000/月無制限最大20本(5秒)
または6分の音声翻訳
Firefly Pro3,180円4,000/月無制限最大70本(5秒)
または23分の音声翻訳
Firefly Premium31,680円50,000/月無制限動画生成無制限
または166分の音声翻訳
料金はすべて税込

Adobe Creative Cloudとの契約の場合

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プラン名月額料金生成クレジット(月)備考
Creative Cloud Pro9,080円〜4,000全Adobeアプリ利用可能
画像生成無制限
Creative Cloud Standard6,480円~25全Adobeアプリ利用可能
画像生成無制限
単体プラン(フォトショ/イラレ等)3,280円~25選択したアプリのみ利用可能
フォトプラン(1TB)2,380円〜25Lightroom + Photoshop
料金はすべて税込

無料プランと有料プランの主な違いは、クレジット数、生成可能な機能です。

無料版では、クレジットが尽きるとその月は使えなくなります。

また、有料プランでは「画像生成(標準機能)」は、クレジットを消費せずに無制限扱いとなることもあります。

>> Adobe Fireflyの最新プラン|Adobe公式サイト

③ 生成クレジットの仕組みと賢い使い方

前章で出てきた、生成クレジットとは、Fireflyの機能を使うための“ポイント”だと思って下さい。つまり携帯でいう『パケット』みたいなもの、です。

簡単な生成なら、消費クレジットは少ないです。が、高負荷な作業になるほど、たくさんクレジットを消費します。

例えば、テキストから画像を生成したり、生成塗りつぶしを使う場合は1クレジット。一方で、動画生成や音声翻訳など、リソースを多く使う処理だと、クレジット消費が大きくなります。

なので、賢いadobe fireflyの使い方としては、

  1. 用途を絞る:最初から高負荷な機能を狙わず、画像生成など基本用途から使う
  2. プランに合った利用目安を把握する:月のクレジット数を超えないよう調整
  3. クレジット消費の多い処理を後回し:まず低コストの生成でプレビューを作成
  4. 有料プランの無制限扱いの機能を活用:プランによっては、画像生成でクレジット消費がない仕様もあるため

です。

④ 商用利用と著作権|安心して使える理由

生成AIでの疑問には疑問があります。

それは、Fireflyで生成された素材は、商用利用できるのか?という点です。

結論から言うと、ほとんどの場合、商用利用可能です。

Adobeの「生成AIユーザーガイドライン」には、「生成 AI 機能からの出力は一般的に商用で使用できる」と明記されています。ただし注意点もあります。ベータ段階の機能で生成された素材には商用制限がある場合があります。また、利用規約やガイドラインに反した使い方(誤解を招く広告、他者の権利侵害、違法コンテンツへの使用など)は禁止されます。

さらに、第三者からの権利クレームに対して補償が行われる制度もあります。もちろん、適用には条件があります。が、Fireflyの一部有料プランでは、生成された作品に対して「IP(知的財産)補償」が提供されます。

くわえて、無料プランで生成した素材には、透かし(ウォーターマーク)表記が付くことがあります。ただ、透かし素材も商用利用できる可能性があります。

Adobeは、Fireflyを「商用に安心して使える生成AI」として打ち出しています。

2. Adobe Firefly 使い方|登録から初回生成まで

つぎに、この章では、Adobe Fireflyの使い方として、アカウント登録から最初の画像生成の手順を解説します。

操作に迷うことなくスタートできるよう、落とし穴も含めて説明します。

STEP

アカウント登録とログインの手順

まず、Adobe Firefly公式サイトにアクセスします。右上の「ログイン」ボタンを押します。
既にAdobeアカウントを持っていれば、それでログインします。持っていなければ「アカウントを作成」へ進みます。
作成では名前、メールアドレス、パスワードなどを入力します。
登録後、利用規約と生成AIガイドラインへの同意画面が出ますので、それを承認します。
これでFireflyのホーム画面が表示されます。無料プランなら即使い始められます。
注意点として、同じメールアドレスで複数アカウントを作ると、クレジット管理などで不都合が出ることがあります。

STEP

初めての画像生成|基本操作の流れ

ログイン後、画面上で「テキストから画像生成」(Text to Image)機能を選びます。プロンプト入力欄に、生成したいイメージを説明する文章を入力します(例:「夜空と星、水彩風」など)。
「生成」を押すと、数秒以内に4つの候補画像が出ます。気に入らない場合は「バリエーション」ボタンで別の案を生成できます。
生成された画像は右側の設定パネルで縦横比、スタイル、色味、モデル世代(バージョン)などを調整できます。
細かく調整したうえで、再度「生成」を押して理想に近づけます。

STEP

生成画像の保存とダウンロード方法

画像ができたら、気に入ったものをクリックして選びます。右上のオプション(…)から「ダウンロード」を選択します。これで本体に保存できます。
ダウンロード時には、生成画像にコンテンツ認証情報(メタデータとして生成履歴等)が付与されます。
無料プランでは透かし(ウォーターマーク)が入ることがあります。有料プランにすれば透かしなしで保存できます。
注意として、インターネット回線が不安定な状態ではダウンロードが失敗することがあります。その際は再度試してください。

3. Adobe Fireflyの使い方|テキストから画像生成の基本

以下では、プロンプトの書き方、縦横比・コンテンツタイプの設定、スタイル・カラー・ライティング調整の手順を、具体的に説明します。目指すのは「思い通りの一枚」を素早く出すことです。

Adobe Fireflyの使い方① プロンプトの書き方|効果的な指示方法

プロンプトは「何を・どう表現するか」を伝える命令文です。

Fireflyでも、以下の順で要素を整理すると、AIが意図を正確に汲み取ります。

Adobe Firefly 使い方|プロンプト

  • 主題(被写体)を明確にする
     例:「海と夕日」「猫と本」「桜の木の下に座る女性」など
  • スタイル・質感・色味を追加する
     例:「水彩調」「モノクロ」「暖色系」「リアル」「手描き風」
  • 構図や視点を指定する
     例:「俯瞰」「広角」「寄りの構図」「ボケ味を効かせた背景」

例えば、「海と夕日、水彩調、鳥のシルエットを遠くに、小さな帆船入り、暖色トーン」といったプロンプトが有効です。

ただし、以下、注意点です。

注意点

  • 情報を詰め込みすぎると、逆にAIの解釈が散漫になる
  • 基本は「3~5語程度のキーワード群」を組み合わせるのが最適
  • より明確に伝えたい場合は、参照画像のアップロードも活用する

Adobe Fireflyの使い方② 縦横比・コンテンツタイプの設定

生成画像の縦横比やコンテンツタイプは、表現の印象を大きく左右します。

そのため、用途に応じて選ぶのがポイントです。

縦横比と主な用途

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縦横比比率主な用途例
正方形1:1SNS投稿、アイコンなど
横長4:3Webバナー、資料画像など
縦長3:4チラシ、縦長印刷物など
ワイドスクリーン16:9動画サムネイル、プレゼン資料など
縦長(縦動画向け)9:16ストーリーズ、リール動画など

縦横比は、インスタ投稿なら1:1や9:16が特に適しています。

コンテンツタイプの設定

コンテンツタイプは、プロンプトの内容と表現スタイルの整合性を意識して選ぶと精度が上がります。

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タイプ名表現傾向特徴
写真現実的リアルな質感と光影
アート抽象的〜中間芸術的なタッチ、自由度が高い
絵画風非現実的手描き風や水彩風、幻想的な印象

注意:現状では細かいピクセル指定はできません。縦横比によって自動で解像度が決定されます。

Adobe Fireflyの使い方③ スタイル・カラー・ライトの調整方法

生成後の調整パネルでは、表現の精度を高めるための細かな設定が可能です。

主な調整項目

  • スタイル参照
     任意の画像を読み込んで、その色味や雰囲気を反映できます。
     プロンプトだけでは表現しづらい“ニュアンス”を補正できます。
  • 効果(Effects)設定
     水彩、油彩、HDR、ぼかしなどのプリセットを適用できます。
     複数の効果を重ねることで、画像に深みや独自性が出ます。
  • 光源・ライティング調整
     ドラマチック照明、ソフト光、影の強弱などを変更できます。
     光の方向と強さを変えるだけで、印象が劇的に変わります。
  • カメラアングルの指定
     広角、望遠、俯瞰などを選び、構図や視点を整えます。
     構図の最終調整として重要です。

各項目を調整後、再生成することで、より「思い通りの画像」に近づけることができます。

4. Adobe Fireflyの使い方|生成塗りつぶし機能

この章では、Adobe Fireflyの使い方として、生成塗りつぶしを使った画像編集を解説します。

挿入・削除・拡張の3つの機能ごとに、手順と注意点を示します。

① 挿入|オブジェクトを追加する方法

Fireflyの「生成塗りつぶし」機能は、画像に自然な形で要素を追加します。

手順は以下の通りです。

  • 画像を開く
     編集したい画像をアップロード、または既存の生成画像を開きます。
  • 機能を選択する
     「生成塗りつぶし」機能を選び、「挿入」モードに切り替えます。
  • 追加する領域を指定する
     ブラシツールで、追加したい場所をなぞって範囲を選択します。
  • プロンプトを入力する
     追加したいオブジェクトやスタイルを、具体的な言葉で記述します。
     例:「小さな白い鳥」「花畑」「ランタンを持つ人物」
  • 生成を実行する
     生成ボタンを押すと、指定した場所に要素が自然に追加されます。
  • 注意点
     プロンプトが曖昧だと意図と異なる結果になります。
     範囲選択は丁寧に、プロンプトは簡潔かつ具体的に書くのが成功のコツです。

② 削除|不要な要素を消す方法

削除機能では、画像内の不要なオブジェクトを自然に消せます。

対象部分をブラシで範囲選択し、「削除(Delete)」モードを選択した上で生成します。

プロンプト欄は空白でも機能します。Fireflyが前後の要素から最も自然な補完を行い、選択部分を埋めます。ただし、選択範囲が大きすぎたり、背景が複雑な場合は、不自然なつなぎ目ができることがあります。

その際は、選択を細分化して複数回に分けて削除を試すとよいでしょう。

③ 拡張|画像サイズを広げる方法

拡張機能は、キャンバスサイズを広げて、既存画像に沿った背景を生成できる機能です。

たとえば、左右や上下に余白を作り、その領域に風景や模様を自然につなぎ補填できます。
操作方法は、拡張したい方向(左右・上下など)を選択し、空白領域に対して生成塗りつぶしを適用します。生成後、複数パターンが提示されるので、最も自然なものを選択します。

拡張時の注意点として、元画像の構図や光源方向、色調を意識してプロンプトを補足すると、違和感の少ない仕上がりになります。

拡張範囲が広すぎると、AIの推定が外れやすくなるので、段階的に拡張するのが確実です。

5. Adobe Fireflyの使い方|ベクター・再配色・動画生成

この章では、Fireflyが備える下記、機能の使い方を解説します。

adobe firefly 使い方|その他の機能
  • ベクター生成
  • 生成再配色
  • 動画生成

これらを使いこなすことで、より柔軟で応用力あるアウトプットが可能になります。

① ベクター生成の使い方|Illustrator連携

Fireflyには、テキスト記述から編集可能なベクター画像を生成する機能があります。

これは「Text to Vector」モードを使うことで実現できます。

手順は以下の通りです。

  1. Firefly の「Vector」モジュールを開き、「Text to Vector」を選びます。
  2. モデル選択ドロップダウンから、Adobeモデルまたは非Adobeモデル(例:GPT Image、Ideogram 3.0など)を選びます。
  3. コンテンツタイプ(Subject や Scene)を選択し、プロンプトを入力します。
  4. 生成後、.svg 形式でダウンロードできます。また、Adobe Illustrator でそのファイルを開いて編集できます。

この機能は、生成後にパスやレイヤーを編集できる点がメリットです。そのことで、ロゴやアイコン、ベクターパターン素材として使いやすくなります。

ただし、注意点は、現在のベクター生成はベータ段階であること。そのため、複雑な構図や写実性の高いディテール表現には苦手な部分があります。

生成される線の滑らかさや構図の整合性に乱れが出ることも報告されています。

また、ベクター出力としては SVG が主流で、.ai や .eps 形式で直接保存できないケースもあります。

② 生成再配色(Generative Recolor)の使い方|配色変更

二つ目は、「生成再配色(Generative Recolor)」機能です。

こちらは、制作済みのベクター作品やアートワークの配色パターンを、プロンプト指示またはプリセットで一括変更できます。

使い方は次の通りです。

  • Illustrator 等でカラー付きベクターアートワークを用意します。
  • メニューから Edit > Edit Colors > Generative Recolor を選びます。
  • 色を追加して指示したり、プリセットを選択して複数バリエーションを生成します。
  • 生成後は、スライダー操作や強度調整で出力を微調整できます。
  • 気に入った配色を確定し、アートワークに適用します。

この機能は、同一デザインで、別の配色バージョンを作るのに便利です。たとえば、ランドガイドラインやシーズンテーマへの展開にも役立ちます。

ただし、この機能も主に「ベクター素材対象」であり、ラスタ画像(写真素材など)には適用されません。

③ Adobe Fireflyの使い方|動画生成

三つ目は、動画生成です。

Fireflyには、静止画やプロンプトから動画を生成する「Generate Video」機能があります。静止画を動かすアニメーションやシーン変化などを生成できます。

使い方は、次の通りです。

  • Firefly の 「Image to Video」または「Text to Video」モードを選びます。
  • 最初と最後のキーフレーム画像を指定できます(任意)。これによって動画の始点と終点を固定できます。
  • プロンプトで動き、カメラワーク、スタイル、トランジションを指示します。
  • 生成後の動画は MP4 等でダウンロードできます。
  • 必要に応じて再生成し、バリエーションを試して最適なものを選びます。

この機能の強みは、静止画素材に動きを付与できる点。例えば、風景写真に緩やかなパン動作を付けたり、背景を変化させる演出が可能です。

動画生成の注意点。

  • 動画生成は、生成クレジット消費が大きい。
  • 現在は短い長さ(数秒〜数十秒)に限定される。
  • 画質や動きの自然さには限界がある。
  • 大きなシーン変化やカット割りを複雑にしたい場面では別ツールが必要。

6. プロンプト作成のコツ|思い通りの画像を作る方法

この章では、Fireflyで狙い通りの画像を出すためのプロンプト設計のポイントを解説します。

① 具体的で詳細な指示を出すコツ

まず、抽象的な言葉では、AIが理解ができません。たとえば、「猫」「風景」だけでは不十分です。

そのため、以下の要素を盛り込むことが必要です。そのことで、AIが意図を正しく解釈します。

指示のコツ

  • 主題・被写体(例:「黒猫」「山岳風景」)
  • 状態・性質(例:「長毛」「朝焼け」)
  • 背景・環境(例:「窓辺」「森の中」)
  • 雰囲気・光・色味(例:「柔らかい自然光」「寒色トーン」)

Adobe公式ドキュメントでも、少なくとも3語以上を使い、曖昧な動詞(生成する、作成するなど)は避けることが推奨されています。

>> 効果的なテキストプロンプトの記述

たとえば、「長毛の黒猫、窓辺で外を見つめる、柔らかな朝の光、淡いブルーの色調」というプロンプトは、曖昧な「猫」「窓辺」だけよりも明確な結果になります。

② 画風・照明・構図の指定方法

次に、表現スタイルを明示します。画風・照明・構図を指示することで、生成物の統一感が高まります。

夕焼け海岸、シルエットの人物、広角構図、ドラマチック照明、暖色トーン、水彩風

こうした指示を加えると、より狙った雰囲気を出しやすくなります。

  • 画風:水彩、油彩、写実、抽象、CG風など
  • 照明/光源:ドラマチック照明、逆光、側光、ソフト光など
  • 構図・視点:俯瞰、寄り、広角、引き構図、三分割構図など

これらをプロンプトに含めれば、ただ被写体を指定するよりも、作品の完成度がぐっと上がります。

③ 目的別プロンプト実践例

最後に、目的に応じたプロンプトの実践例を示します。

このように書くと、用途に合った画像が出やすくなります。

スクロールできます
用途プロンプト例
SNS(幻想風景)「紫と青の夜空、星明かりの湖、水面に映る反射、幻想的、夢のような雰囲気」
商品バナー「モダンな室内、白ソファ、観葉植物、自然光、高解像度、シンプルで洗練されたスタイル」
キャラデザイン「未来風な少女、銀髪、、スチームパンク衣装、クローズアップ、シャープな質感」

動画生成プロンプトも同様に反復が重要です。まずは簡単な基本プロンプトで生成し、次に要素を追加・修正して調整します。

また、生成後の画像を見て「不要な要素」を発見したら、ネガティブプロンプトを使います。つまり「この要素は入れないで」と明記することで、雑多な要素の混入を防ぎます。

7. Adobe製品連携の使い方|Photoshop・Illustrator・Express

この章では、Adobe Fireflyを、下記3つソフトと連携して活用する方法をご紹介します。

Adobe主要ソフトとの連携は?
  • Photoshop
  • Illustrator
  • Adobe Expres

① Photoshopでの使い方

Fireflyの生成機能は、Photoshopに直接組み込まれています。

たとえば、Photoshopの「Generative Fill(生成塗りつぶし)」機能がFireflyモデルで動作します。具体的には、画像の不要な部分を選択してテキストプロンプトを入力するだけで、その選択部をAIが自然に埋めてくれます。

連携でできることは?

  • アイデア段階からPhotoshopへスムーズに移行できる
  • 生成後、Photoshop上で微調整や合成、エフェクト適用などが容易に行える
    ただし注意点として、Photoshopに搭載されたFirefly機能では、機能によっては使用条件(モード、言語、地域)に制限がある場合があります。

② Illustratorでの使い方

IllustratorでもFireflyの機能が活用できます。

特に「Generative Recolor(生成再配色)」機能がIllustratorに統合されており、ベクターアートワークの配色をテキストプロンプトで変更できます。

この機能を使うと、一つのアートワークから、複数の配色バリエーションを作れます。そのため、ブランドデザインやパッケージデザインなどで効率化が図れます。ただし、Illustratorでの生成AI機能は、ベクター対象に強く、ラスタ画像や高写実の写真には向かない部分があります。

③ Adobe Expressでの使い方

Adobe Expressは、SNS投稿・資料作成・簡易デザイン向けのツールで、Fireflyとの連携によってクリエイティブを素早く生成・編集できます。

活用例

  • テキストプロンプトから画像やテキスト効果を生成し、テンプレートに即組み込む
  • Fireflyで生成した素材をExpressのデザインテンプレートに配置して調整・共有する

この流れにより、デザイン初心者でもプロ並みのクリエイティブを簡単に作れます。

8. トラブル解決|よくあるエラーと対処法

この章では、Adobe Firefly(Firefly)使用時に発生しやすいトラブルを紹介します。

紹介するのは、下記3つです。

トラブル3例
  • ログイン・生成できない
  • プロンプトが処理されない
  • 画像が保存できない

それぞれの原因と対処法を明確に解説します。

① ログインできない・生成できない時の対処法

まず、ログインできない場合の対処法です。

  • ブラウザが非対応で、機能のロードが途中で止まる。
  • 自宅ネットワークのファイアウォールやプロキシがAdobe接続を遮断していて、ログインできない。

多くの場合、環境・接続・権限のどれかが原因です。例えば、ブラウザ未対応、ネットワーク制限、プラン制限などでログイン失敗や生成できない状態になります。公式サイトには、「接続問題」「ホストファイルの設定」「証明書」を確認するように書かれています。

対処方法

  1. ブラウザ&OSがFireflyの動作対象になっているか確認します。
  2. 別ブラウザ/プライベートウィンドウで試します。
  3. ネットワークを変えて(スマホテザリング等)試します。
  4. ファイアウォールやhostsファイルをリセット/確認します。
  5. プランのクレジットや利用権限に問題がないか確認します。
    これらの手順を実施すれば、多くの「ログインできない・生成できない」トラブルは解決します。

② プロンプトが処理できない時の改善方法

プロンプトが処理できない場合は、ガイドライン違反・複雑すぎる・利用条件外が原因です。

公式で「プロンプトが処理できない」「言語警告が出る」「著名人/ブランドを含むと生成できない」などが「既知の制限」として挙げられています。

処理できない例

  • 「有名俳優を写した写真風」と入力したら、「We can’t process this prompt」というエラー表示。
  • プロンプトが長く複雑すぎて、処理が止まる/生成されない。

対応方法は?

  • プロンプトから「著名人、ブランド、マーク、著作物」など明確に引用される可能性のあるものを外す
  • プロンプトを短め(例:3〜5語程度)にして、迷わせる余地を減らす
  • 指定するスタイルや構図を簡潔にし、生成後の調整で補う構成にする

また、利用規約/ユーザーガイドラインを確認し、許可される用途かどうかを確かめます。

③ 画像が保存できない時の解決策

さらに、画像が保存できない場合です。

  • 生成は成功して表示されるが、「ダウンロード」ボタンを押しても反応しない。
  • ダウンロード後、低解像度だったり、ウォーターマーク付きだったりする。プランが無料のため。

この場合の原因は、保存環境か権限/クレジットの問題が大半です。

つまり、ブラウザのキャッシュ、ダウンロード権限、クレジット上限到達などが考えられます。公式のトラブルシューティングに「保存できない/生成できない」ケースが明記されています。

>> Adobe公式:コンテンツまたは画像を生成できません

対応方法は?

  • ブラウザの拡張機能(ダウンロード系や広告ブロック等)を一時無効化して試します。
  • プランが無料の場合、透かし付き保存・クレジット消費の仕様を確認します。
  • 保存先フォルダに書き込み権限があるか、ディスク空き容量に余裕があるか確認します。
  • 必要なら、有料プランへアップグレードして保存仕様を改善します。

9. Adobe Firefly 使い方|よくある質問

この章では、Adobe Fireflyの使い方での、よくある質問をまとめてみました。

① 利用開始・料金に関する質問

無料プランでも使えますか?

はい。Fireflyは無料プランで利用開始できます。アカウント登録後、テキストから画像生成などの一部基本機能を利用できます。ただし、生成クレジットの数や利用できる機能は無料版では制限されます。

料金プラン内で生成クレジットとは何ですか?

生成クレジットは、AI生成を行うたびに消費される“回数”に相当するリソースです。例えば、標準の画像生成では1 クレジット消費という仕様があります。有料プランでは、標準生成が無制限、またはクレジット消費が大幅に緩和されるケースがあります。

翌月にクレジットを繰り越せますか?

いいえ。クレジットは月ごとにリセットされ、基本的には翌月への繰り越しはできません。

② 著作権・商用利用・安全性に関する質問

生成された画像を商用利用できますか?

はい。Adobeによれば、Fireflyで生成された出力物はユーザーに帰属する「Customer Content」と定義されており、商用利用が許可されています。ただし、利用規約・ガイドラインに反する使い方(著名人の肖像、既存アートの模倣、違法用途など)は制限対象です。

私のアップロード画像がFireflyの学習に使われますか?

いいえ。Adobeは、ユーザーがアップロードしたコンテンツを無断でモデル訓練に使用しないと明記しています。

出力物は私だけが持てるものですか?

いいえ。「専有」「独占」ではないため、他のユーザーも類似プロンプトから類似の出力を得る可能性があります。

③ 機能・利用環境・トラブルに関する質問

利用できない機能があります。なぜですか?

理由として、使用プランに応じて機能が限定されていることが挙げられます。たとえば「動画生成」「高解像度生成」などはプレミアム機能として扱われ、より多くのクレジット消費や別プラン加入が必要です。また、地域・言語・モデルバージョンによって使える機能が異なる場合もあります。

ブラウザ/PCで動作しません。対応環境は?

Firefly公式ヘルプには「推奨ブラウザ・OS」が記載されており、その環境外では動作が不安定になります。さらに、ネットワーク制限やブラウザ拡張機能(アドブロック等)の影響も動作に影響します。

出力がイメージと異なります。なぜですか?

原因は、プロンプトが曖昧、モデルバージョンが異なる、参照画像が不適切などが挙げられます。公式にも「既知の制限」が明記されています。


10. Adobe Fireflyの使い方|まとめ

Adobe Fireflyは、単なる画像生成AIではありません。

プロンプト次第で無限の表現が可能になり、ビジネスにも趣味にも活かせる「次世代の制作ツール」です。

最初は操作や用語に戸惑うかもしれませんが、この記事を通じて基本を理解できたなら、あとは試して慣れるだけです。とくに商用利用やAdobe製品との連携まで視野に入れれば、Fireflyの強みは他のAI画像生成ツールとは一線を画します。

今後も新機能やアップデートが加わるたびに進化していくFirefly。ぜひ、実践しながらその魅力を体感しましょう。

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今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

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