VideoProc Converterの使い方|変換・編集・録画・AIまで解説

VideoProc Converterの使い方|変換・編集・録画・AIまで解説

VideoProc Converterとは?

VideoProc Converterは、現在、VideoProc Converter AIという名称です。以前は、ビデオ|DVD|ダウンロード|録画という4つの機能だけでした。

ところが、現在では、どんどん進化して、AI機能まで搭載したソフトになっています。

でも正直、まだ「結局どんなことができるの?」「難しくないの?」と思っている人も少ないかも、です。

そこで、今回の記事では、

この記事でわかること

  • VideoProc Converter AIの使い方(基本から応用)
  • 動画の変換、編集、録画、AIによる高画質化
  • ひと通りの機能を実際の操作手順

を紹介します。

読んだあとには、「これ1本あれば十分!」と感じられるはず。

機能だけでなく、活用アイデアや注意点まで網羅した内容です。なので、初めての方もすでに使い始めている方も、ぜひ参考にしてください。

ワイラボ編集長
ワイラボ編集長

執筆者

この記事は、動画制作・デザインを手がける統合クリエイティブスタジオ|ワイラボの代表が執筆しています。普段は企画やディレクションの立場から、現場チームと連携して、デザインディレクション、イラスト制作、映像制作に関わっており、その経験から得た視点で、分かりやすさを心がけてお伝えします。

目次

1. VideoProc Converterの使い方|基本情報と特徴

VideoProc Converterは、一見すると「ただの動画変換ソフト」と思われがちです。

が、実際はそれ以上の多機能なツールです。動画の変換はもちろん、編集、画面録画、DVDリッピング、動画ダウンロードまで対応しています。特に、使いやすさと処理の速さに定評があり、初心者でも直感的に操作できるのが特徴です。

また、最近はAI機能の搭載により、画質アップや手ぶれ補正といった、高度な処理も可能になりました。シンプルなインターフェースでありながら、実はプロ用途にも耐えうるポテンシャルを持っています。

この章では、まずVideoProc Converterの機能全体を整理し、対応している環境や料金体系についても詳しく解説します。「ちょっと興味あるけど、自分に合っているのかな?」と悩んでいる方が、導入前に知っておきたい情報をまとめています。

1-1. VideoProc Converterの概要と主な機能

VideoProc Converterは、米国Digiarty Software社開発のソフト。オールインワン型の動画処理ソフトです。

主な機能は5つあります。

スクロールできます
機能名概要・特徴
動画変換多数の形式(MP4、MOV、AVI、WMVなど)に対応。画質・解像度の調整も可能。
動画編集トリミング、クロップ、字幕追加、エフェクト、透かし挿入など。初心者でも扱いやすい設計。
録画機能PC画面録画、Webカメラ録画に対応。プレゼン資料や授業動画の作成に活用できる。
動画・音楽保存YouTubeなど複数のサイトからダウンロード可能。プレイリストの一括保存にも対応。
DVDリッピング自作・市販DVDの動画を抽出して保存。古いディスクのデジタル化に適している。

さらに最近では、AIによる画質アップスケーリングやフレーム補間、手ぶれ補正といった機能も追加され、動画の品質を自動で向上させることもできます。

つまり「動画関連のことなら、まずこれ一本でOK!」というくらい、機能が網羅されているわけです。多機能でありながら、操作は非常にシンプル。それが多くのユーザーに支持されている理由です。

1-2. 対応OSとシステム要件

VideoProc Converterは、WindowsとMacの両方に対応しています。

動画環境は、下記になります。

項目内容
対応OS●Windows=Windows 7/Windows 8/ Windows 10/Windows 11
●Mac=Mac OS 10.6またはそれ以降(AIバージョンに対応不可)
CPUIntelRまたはAMD®、1GHzまたはそれ以上
メモリ256MB RAM (推奨は、512MB以上)
ディスクインストールのため、最低200MBのHDD空き容量が必要
ビデオカード256MB RAM (推奨は、512MB以上)
画面解像度全対応(8K 4320p, 4K 2160p, 2.7K, 2K, 1080p, 1080i, 720p, 480pなどを含め)
VideoProc Converter 動画環境をチェック

このソフトの大きな特徴として、低スペックのPCでも軽快に動くことがあります。じっさい、以前、旧名のVideoProcの時代に、実際に試したことがあります。(この記事の下にソフトの使い方ページへ紹介リンクがあります)

特に注目したいのは、古めのパソコンでも快適に使える点です。これは、長く動画編集や変換をしてきたユーザーにとって大きなメリットです。

1-3. 無料版と有料版の違い

VideoProc Converterには無料版と有料版があり、それぞれの違いを理解しておくことが重要です。

無料版は、機能の多くを体験できますが、いくつかの制限があります。たとえば、動画変換では最大5分までしか変換できず、長尺の動画を処理するには不向きです。また、一部のエフェクトや編集機能に制限がかかるケースもあります。

さらに、出力動画にウォーターマーク(透かし)が入る場合があります。そのため、クオリティを重視する人には厳しいかもしれません。

一方、有料版(ライセンス制)ではすべての制限が解除されます。フル機能で動画変換・編集・録画・AI処理ができます。また、更新も無期限または年間単位で提供されます。

価格は以下の通り(2025年4月時点)です。

プラン名価格内容利用台数
年間ライセンス3,280円(2年目=3,780円)1年間のフル機能利用3台まで
永久ライセンス5,480円(定価は=8,918円)更新費不要・買い切り型1台のみ
価格は全て税込です|料金プラン(公式サイトに遷移します)

まずは無料版で触ってみて、「使えそう!」と感じたら有料に切り替える流れが、無理がなくておすすめです。

完全無料で使い倒す、というのは正直厳しいので、しっかり作業したい人は最初から有料版も検討した方がストレスが少ないでしょう。

2. VideoProc Converterの使い方|インストールと初期設定

VideoProc Converterは高機能なソフトですが、導入はとても簡単です。

難しい設定や登録作業がなく、PCに不慣れな人でもスムーズにスタートできます。ただし、インストールの際にいくつか注意点があるので、事前に知っておくと安心です。

この章では、ダウンロードからインストール、起動後の初期設定までを、ステップごとに丁寧に解説します。

VideoProc Converterの使い方 2-1.ダウンロードとインストール方法

まず、VideoProc Converterの公式サイトにアクセスします。

Google検索で「videoproc converter」と入力すれば、トップに表示されるはずです。間違って非公式のサイトからダウンロードしないように注意してください。

ダウンロードボタンをクリックすると、インストーラー(.exeファイルや.pkgファイル)が保存されます。ダウンロードが完了したら、ファイルをダブルクリックしてインストールします。

インストールウィザードに従えば、特に難しい操作はありません。「次へ」や「同意する」をクリックして進むだけで、数分で完了します。広告や余計なソフトが一緒に入ることもないため、安心して進められます。

インストール後、自動でソフトが起動します。デスクトップやスタートメニューにもショートカットが作成されるので、次回からもすぐに起動できます。

VideoProc Converterの使い方 2-2. 初回起動時の設定と基本画面の見方

初回起動時には、言語の選択画面が表示されます。

日本語を選んでOKをクリックすれば、以降の表示もすべて日本語になります。英語が苦手な方も安心です。

メイン画面は非常にシンプルで、5つの大きなボタンが中央に配置されています。

  • ビデオ
  • DVD
  • ダウンロード
  • 録画
  • ツールボックス

です。これらが各機能への入り口になります。

特に最初に確認しておきたいのが「設定」です。画面右上の歯車アイコンをクリックすると、一般設定や出力フォルダの場所、ハードウェアアクセラレーションの有無などを細かく調整できます。

初期設定で見落としがちなのが「出力先フォルダ」です。変換や録画をした際に、どこに保存されたのかわからなくなるトラブルが多いため、わかりやすい場所(例:デスクトップや動画フォルダ)に設定しておくと安心です。

また、エンコード時にGPU支援を使う設定もここでオンにできます。対応しているGPUがあれば、処理時間がぐっと短くなります。

VideoProc Converterの使い方 2-3. よくあるインストール時のトラブルと対処法

インストールで最も多いトラブルは、「インストーラーが起動しない」「途中で止まる」といったケースです。

これにはいくつかの原因があります。

一つはセキュリティソフトとの相性です。Windows Defenderやサードパーティ製のウイルス対策ソフトが、インストーラーを誤検知することがあります。この場合は、いったんセキュリティソフトを一時停止してから再試行すると解決することが多いです。

もう一つは、管理者権限がないアカウントでインストールしようとすることです。Windowsでは、ソフトのインストールに管理者権限が必要です。そのため、右クリックして「管理者として実行」を選ぶことで解決できます。

また、ネット回線が不安定だと、ダウンロードしたファイルが破損していることもあります。うまくいかない場合は、再度公式サイトからダウンロードし直してみてください。

表:インストール時の主なトラブルと対処法

トラブル内容原因解決策
インストーラーが起動しないセキュリティソフトの誤検知セキュリティソフトを一時的に無効化する
「インストールできません」表示権限不足「管理者として実行」を選択
ダウンロード後にエラーが出るファイル破損や回線不良公式サイトから再ダウンロード

3. VideoProc Converterの使い方|動画変換と圧縮の方法

VideoProc Converterの代表的な使い方といえば、やはり「動画変換」と「圧縮」です。

特に、「ファイルサイズが大きくて送れない」とか「再生できない形式を変えたい」といった悩みは、多くのユーザーが経験していますよね。

このソフトは、「とりあえず軽くしたい」「スマホ用に最適化したい」といった目的にもしっかり応えてくれます。

この章では、実際に動画を変換・圧縮するためのステップを、初心者でも理解できるように丁寧に解説していきます。

3-1. 動画ファイルのインポートと出力形式の選択

まず、VideoProc Converterを起動したら、トップ画面の「ビデオ」ボタンをクリックします。

すると、編集・変換用の画面に切り替わります。

動画素材の取り込みは

  • 変換したい動画ファイルをドラッグ&ドロップ
  • 「+ビデオ」ボタンから手動でファイルを選ぶ
  • 複数の動画も一括で取り込める

で処理します。

動画を読み込んだら、画面下の「出力形式」を選択します。

ここがこのソフトの魅力のひとつ。MP4、MOV、WMV、AVIなどの一般的な形式だけでなく、iPhone、Android、YouTube用など、デバイス・目的別に最適な形式が用意されています。

選択する形式によって、再生互換性やファイルサイズが大きく変わるので、何に使うかを考えて選ぶと失敗しません。たとえば、「LINEで送る」「YouTubeにアップする」など、具体的な使い道が決まっていれば、それに合ったプリセットを使えばOKです。

設定が完了したら、「RUN」ボタンをクリックするだけで変換が始まります。

3-2. 解像度やビットレートの設定方法

「変換だけじゃなく、画質やファイルサイズも調整したい」と思ったときは、詳細設定を使ってみてください。

動画ファイルの右側にある「オプション(歯車アイコン)」をクリックすると、出力の詳細設定ができます。

ここでは、以下のような項目が調整できます。

  • 解像度(例:1920×1080、1280×720など)
  • ビットレート(数値を下げるとファイルは小さくなるが画質も下がる)
  • フレームレート(fps)
  • コーデック(例:H.264、HEVCなど)

ビットレートを下げればファイルサイズは小さくなりますが、やりすぎると画質が荒くなります。

逆に高くしすぎると、容量が大きすぎて扱いにくくなるので、バランスが重要です。

たとえば、YouTubeにアップするだけなら、720p・2000kbps前後でも十分見られるレベルです。SNS投稿やLINE送信用に使うなら、もっと下げても問題ありません。

設定がわからない場合は、まずプリセットを使って、その後に微調整するのが失敗しないコツです。

3-3. 複数ファイルの一括変換手順

VideoProc Converterの使い方のなかに、変換と圧縮機能があります。

それも、複数の動画をまとめて変換・圧縮することができます。たとえば、旅行中に撮影した大量の動画をまとめて軽くしたい時や、同じ形式に揃えて管理したい時などに重宝します。

スクロールできます
操作内容方法・特徴
複数ファイルの読み込み「+ビデオ」で複数選択、またはドラッグ&ドロップで一括読み込み可能
ファイル表示形式リスト形式で表示され、出力形式や解像度を全ファイルに一括適用できる
一括変換の実行方法「RUN」ボタンを押すだけで一括処理が開始
処理速度高速。GPU支援をオンにすると、10分以上の動画も数分で処理可能
異なる形式の動画一括変換各ファイルごとに個別設定が可能(例:1本目はYouTube用、2本目はスマホ用など)

ただし、一括変換時は「出力先フォルダの確認」を忘れずに。

たまに保存先がデフォルトのままになっていて、「どこにいった?」と探す羽目になることがあります。

4. VideoProc Converterの使い方|動画編集機能の使い方

動画編集というと、「なんだか難しそう」と感じる方も多いかもしれません。

でも、VideoProc Converterなら、操作は驚くほどシンプルです。「サクッとトリミングしたい」。「ちょっと字幕を入れたい」。など、最低限の編集で済ませたい人にはちょうどいい機能が揃っています。

本格的な動画編集ソフトほど細かくはできませんが、そのぶん、操作ミスが少なくて直感的。動画のカットや字幕追加、色味の調整といった“よく使う機能”は、しっかり抑えられています。

この章では、編集の基本であるカット作業から、字幕・エフェクトの追加方法まで、実際の流れに沿って解説していきます。少し触ってみれば、「思ってたよりずっと簡単」と感じるはずです。

VideoProc Converterの使い方|4-1. トリミングやクロップの方法

トリミングは、「動画のいらない部分を切り取る」作業です。たとえば、冒頭の空白時間や、終わりの数秒をカットしたいときに使います。

やり方は、編集画面で「カット」ボタンをクリックし、スライダーを使って開始位置と終了位置を調整するだけ。プレビューを見ながら設定できるので、「どこを切ったかわからなくなる」といったこともありません。

次にクロップ機能。これは、画面の一部だけを切り取って残す機能です。たとえば、余計な背景を消して人物だけを映すとか、スマホの画面だけを拡大して見せたいときに使います。

クロップは手動でも設定できます。が、比率を指定(16:9や4:3など)しておけば、画面の歪みを防げます。意外と使い道が多い機能なので、一度試してみる価値はあります。

どちらの作業も、編集結果をリアルタイムで確認できるのがポイント。確認しながら進められるので、やり直しの手間も少なくなります。

VideoProc Converterの使い方|4-2. 字幕の追加と編集方法

字幕を入れたい場合も、VideoProc Converterは手軽に対応できます。

「外国語のセリフに訳を入れたい」。「ナレーション代わりにテキストを表示したい」。といったニーズにぴったりです。

まずは字幕ファイル(.srt形式など)を用意しておきましょう。ソフトの「字幕」タブを開き、「+字幕ファイルの追加」をクリックすれば、簡単に読み込めます。ファイルがない場合は、その場で入力して手打ちすることも可能です。

読み込んだ後は、表示タイミングや文字サイズ、フォント、位置などを細かく調整できます。日本語フォントもちゃんと使えるので、視認性を保ちながらオリジナルの字幕を作成できます。

ただし、字幕の自動生成機能はないので、タイミングの調整は自分で行う必要があります。長時間の動画で一から手入力するのはさすがに大変なので、外部ツールや自動文字起こしツールと組み合わせるのがおすすめです。

一度設定した字幕は、プレビューで確認しながら微調整できます。完成度を高めるには、繰り返し再生して調整するのがポイントです。

VideoProc Converterの使い方|4-3. エフェクトや透かしの追加方法

動画を少しだけ“映える”感じにしたいときに便利なのが、エフェクトと透かしの機能です。

これらもワンクリックで適用できるので、「編集初心者でも雰囲気を変えたい」ときに重宝します。

スクロールできます
機能説明
エフェクト
(フィルター)
色調補正・明るさ・セピア・グレースケールなどのフィルターで動画の雰囲気を変えられる。SNS向けにも効果的。
透かし機能テキストまたは画像を動画上に表示。名前やロゴを入れて無断使用の防止やブランディングに活用可能。
透かしの調整透かしの位置・透明度・サイズを自由に調整できる。目立ちすぎないよう自然に配置するのがポイント。

軽く使うだけでも、仕上がりが見違えるようになるので、「少しこだわりたい」と感じたときにぜひ試してみてください。

どちらの機能も、あくまで“味付け”のようなものなので、やりすぎには注意。

5. 画面録画とWebカメラ録画の手順

VideoProc Converterが他の動画変換ソフトと一線を画す理由があります。

それが、このVideoProc Converterの使い方のひとつ。「録画機能」の充実ぶりです。PC画面の録画、Webカメラの撮影、あるいはその両方を同時に録画することまでできるので、プレゼン動画やレクチャー動画の作成に向いています。

しかも、録画専用ソフトのように細かい設定や手順を覚える必要はありません。なぜなら、直感的に操作できるから、です。「とりあえず録画してみたい」という人でも安心して使えます。

この章では、基本的な録画の流れと、録画後の動画の扱い方まで、実際のシーンを想像しながら解説していきます。

5-1. PC画面の録画方法

まずVideoProc Converterを起動し、トップ画面の「録画」ボタンをクリックします。

すると、録画モードの選択画面が表示されます。「画面録画」を選ぶと、PC画面全体、あるいは指定範囲の録画が可能です。

また、録画範囲はマウスで自由にドラッグして指定できます。全画面でもウィンドウ単位でも録画できます。なので、用途に合わせて柔軟設定が可能。例えば、PowerPointのプレゼン画面だけを録画したい場合でも、ピンポイントで設定できます。

録音に関しても、PC音声(システム音)とマイク音声を個別に設定可能です。動画解説やナレーション付きのチュートリアルを作りたい時に、この機能はとても役立ちます。

準備が整ったら、右下の「REC」ボタンを押せば録画がスタート。録画中はミニウィンドウが表示され、録画時間の確認や一時停止もできます。不要になった部分は、あとから簡単にカットできるので、多少余分に録っても問題ありません。

録画後は、自動的に保存されて一覧に表示されるので、見失う心配もありません。非常にシンプルな操作で、クオリティの高い画面録画が実現できるのは、このソフトの大きな魅力です。

5-2. Webカメラの映像を録画する方法

VideoProc Converterの使い方のひとつ、録画機能。WEBカメラの映像録画です。

これは、Webカメラで、自分を録画したい場合に便利です。たとえば、リモート講義、商品紹介、オンラインセミナーの準備など、用途はさまざまです。

録画モードで「Webカメラ録画」を選択すると、PCに接続されたカメラ映像がプレビュー表示されます。ここで画質やフレームレート、録音マイクの設定を確認しておくと安心です。

特に便利なのは、カメラ映像とPC画面の録画を「同時にできる」こと。たとえば、右下に自分の顔を映しながら、PowerPointのスライドを表示するような形式の動画が、これひとつで作れます。

照明やカメラ位置が気になる方は、事前に録画テストをしておくと、本番での失敗が減ります。また、カメラ映像は後から編集画面で調整可能なので、「位置がちょっとズレてた…」といった場合にも修正できます。

動画の質にこだわりたいけど、編集に時間をかけたくないという方にとって、これはかなりありがたい仕様です。

5-3. 録画後の保存と編集方法

録画が完了すると、VideoProc Converterの画面下に録画ファイルが表示されます。

保存先フォルダも明示されるため、「あれ、どこいった?」と探し回る心配はありません。

ファイルを選択した状態で、「編集」や「変換」にすぐ移れるのも便利なポイントです。動画の冒頭やラストをカットしたい場合は、トリミング機能で簡単に編集できます。録画後に少しだけ手を加えたい場合は、この手軽さがありがたいですね。

録画ファイルはMP4形式で保存されるのがデフォルトですが、他の形式に変換したい場合は、「変換」モードで出力形式を選び直すことも可能です。

たとえば、録画ファイルをメールで送信したい場合、サイズが大きすぎるとエラーになることがあります。そんな時は、変換時にビットレートを下げることで、画質を保ちながらファイルサイズを小さくできます。

録画から編集、変換までの一連の流れをすべてこのソフトで完結できるというのは、本当に便利です。「いろいろなソフトを使い分けるのが面倒」という人には、特におすすめのポイントです。

6. オンライン動画のダウンロード方法

動画サイトを見ていて、「これ保存してあとで見返したいな…」と思ったこと、一度はあるはずです。

そんなときに便利なのが、VideoProc Converterの使い方のひとつ。動画ダウンロード機能です。ただし、便利な機能である一方で、著作権の問題やサイトによっては使えないケースもあります。

この章では、実際の手順と合わせて、気をつけたいポイントもしっかりお伝えします。

6-1. 対応サイトとダウンロード手順

まず、VideoProc Converterでダウンロードできるのは、

ダウンロードできる有名サイト

  • YouTube
  • Vimeo
  • Facebook
  • ニコニコ動画
  • Dailymotion

などの有名どころです。

全ての動画サイトに対応しているわけが、よく使われるサービスはだいたいカバーされています。

操作は驚くほど簡単です。

まずは「ダウンロード」モードを開き、画面上部の「ビデオ追加」ボタンをクリック。次に、ブラウザで見たい動画のURLをコピーして、貼り付けます。

すると、自動的に動画情報が解析され、画質やフォーマット(MP4、WebMなど)、ファイルサイズの選択肢が表示されます。そこから好みの形式を選んで「ダウンロード開始」ボタンをクリックするだけ。初心者でも迷わず操作できます。

プレイリストの一括ダウンロードにも対応しているので、連続した講義動画やシリーズものの保存も簡単です。

6-2. ダウンロード時の画質や形式の選択方法

URLを貼って動画を解析すると、いくつかの選択肢が表示されます。

たとえば、同じ動画でも「720p/1080p/4K」といった複数の解像度が選べるケースがあります。

ここでのポイントは、自分の使い方に合わせて画質とファイルサイズを選ぶことです。たとえば、スマホで見るだけなら720pでも十分綺麗ですし、保存容量も抑えられます。逆に、大画面で再生したい場合や編集用素材として使いたいなら、フルHDや4Kを選んだ方が安心です。

また、形式についても基本的には「MP4」を選んでおけば問題ありません。MP4はほとんどの端末で再生可能ですし、互換性も抜群です。特殊な用途がなければ、他の形式を選ぶ必要はあまりないでしょう。

ダウンロード前に画質と形式を確認する習慣をつけておくと、後から「思ったより画質が悪かった…」といったトラブルも防げます。

6-3. ダウンロードできない場合の対処法

VideoProc Converterの使い方として、便利な機能です。

が、すべての動画が必ずダウンロードできるとは限りません。

たとえば、有料動画や会員限定コンテンツ、DRM(著作権保護)付きのコンテンツには対応していません。

また、YouTubeでも「年齢制限あり」や「地域制限付き」の動画はダウンロードできないことがあります。これはソフト側の問題ではなく、元のサイト側の制約です。

「解析に失敗しました」と出た場合は、URLが正しいかどうか、あるいはネット接続が安定しているかをまず確認しましょう。最新バージョンへのアップデートも忘れずに。対応サイトの仕様が変わると、ソフトもそれに合わせてアップデートされます。

さらに、セキュリティソフトが通信をブロックしているケースもあるので、その場合は一時的に解除するか、許可設定を見直してみてください。

7. AI機能の活用方法

VideoProc Converterの使い方の一つとして、最新版で追加された目玉機能。

それが「AIによる動画補正」です。ここ最近、動画編集ソフトにおけるAIの進化はめざましく、VideoProcもその流れにしっかり乗ってきました。

特に注目すべきは、画質のアップスケーリング(高解像度化)、フレーム補間(滑らかに再生)、手ぶれ補正の3つ。それぞれ、動画のクオリティを上げるうえで非常に実用的な技術です。

AIと聞くと難しそうに感じるかもしれませんが、実際の操作はとてもシンプルです。必要な部分にだけ、サッと適用できる設計になっているので、初心者でも安心です。

この章では、AI機能の概要と、それぞれの具体的な活用方法をわかりやすく解説していきます。

7-1. AIによる動画の高画質化手順

まず紹介したいのが「AIアップスケーリング機能」です。これは、解像度の低い動画をAIの力で解析し、より高精細な映像に変換する機能です。

たとえば、昔スマホで撮った480pの動画も、1080pや4K相当に引き上げることができます。もちろん完全にプロレベルのクオリティにするのは難しいですが、「見にくい」「ぼやけてる」といった印象はかなり改善されます。

操作もシンプルで、「ツールボックス」から「AI高画質化」を選び、対象の動画を指定するだけ。あとはソフトが自動で処理してくれます。数分〜十数分の処理時間はかかりますが、その分の効果は感じやすいです。

特に、古い結婚式や旅行の映像をアーカイブする時や、YouTube用に古めの動画を再利用したい時に活躍します。

7-2. AIフレーム補間で動画を滑らかにする方法

「カクカクした動きが気になる…」という動画には、AIフレーム補間がおすすめです。これは、元の映像のフレーム間に新しいフレームを自動で生成して、動きを滑らかに見せる技術です。

特に30fps以下の動画や、スマホで手持ち撮影した素材などで効果を感じやすいです。スポーツ映像や動きの多いシーンで使えば、より臨場感のある仕上がりになります。

使い方は「ツールボックス」内の「AIフレーム補間」から選択し、補間後のフレーム数(例:30fps→60fps)を指定するだけです。処理には少し時間がかかるものの、AIが自動で補完してくれるため、特別な設定は不要です。

もちろん、すべての動画で完璧に滑らかになるわけではありません。激しいブレや暗い映像だと、効果が薄れる場合もあるので、プレビューで確認しながら使いましょう。

7-3. AI手ぶれ補正の使い方

最後に紹介するのは、AI手ぶれ補正機能です。これは、スマホや手持ちカメラで撮影した時に起こりやすい“ガタガタ”な映像を、自動で安定化させてくれる機能です。

特に、Vlogや旅行動画、子どもやペットの撮影など、動きの多いシーンではブレが目立ちがちですが、この機能を使うことで見やすさがぐっと向上します。

使い方は非常に簡単で、対象動画を選んで「ツールボックス」から「AI手ぶれ補正」を選び、適用をクリックするだけ。補正の強さを設定することもできるので、映像に応じて微調整も可能です。

ただし、すべてのブレを完全に消せるわけではありません。あくまで“見やすくするための補正”という認識で使うと期待外れにならずに済みます。

また、補正処理にはそれなりに時間がかかりますし、出力時に多少のトリミング(画面の端が切れる)もあるので、その点も考慮して使いましょう。

8. トラブル対応と注意点

どんなに便利なソフトでも、使っていればトラブルはつきものです。VideoProc Converterも例外ではなく、「変換が途中で止まる」「録画ができない」「ダウンロードが失敗する」といった声も時々見かけます。

でも安心してください。多くのトラブルは、原因と対処法を知っていれば簡単に解決できます。そして、もう一つ大事なのが「使う上での注意点」、とくに著作権に関する部分です。

この章では、よくあるエラーの解決方法と、ユーザーとして気をつけるべきことをまとめて紹介します。面倒に思えるかもしれませんが、知っておくだけで安心感が違います。

8-1. 変換エラーや録画フリーズの解決策

「変換中にソフトがフリーズする」「録画が途中で止まってしまう」といったトラブル、意外と多いです。原因は大きく分けて3つ。スペック不足、設定ミス、バグです。

まずスペック不足の場合、特に古いノートPCやメモリが少ないマシンで起こりがちです。動画の解像度やビットレートが高すぎると、処理に耐えきれず止まってしまいます。そんな時は、出力設定を軽めにしてから再試行してみてください。

次に設定ミス。たとえば、出力先のフォルダが存在しない、保存容量が足りない、録音デバイスが選ばれていない、などの初歩的な見落としが原因で止まるケースは結構多いです。設定画面を一度リセットしてみるのも有効です。

そしてバグの場合。これはソフトのバージョンによることが多いので、まずは最新版かどうか確認してください。VideoProcは比較的アップデート頻度が高いので、最新版で解決するトラブルも多いです。

特に録画時にマイク音声が録れないという声は多いですが、これはWindows側のマイク設定が原因のことがほとんどです。「サウンド設定」でマイクが有効になっているかを必ずチェックしましょう。

8-2. ダウンロードできない原因と対処方法

「URLを貼ったのに解析できない」「途中でダウンロードが失敗する」など、ダウンロード機能でのトラブルも時々見られます。

まず最初に確認してほしいのが、対象の動画が「対応サイトのものであるかどうか」です。YouTubeやニコニコ動画のようなメジャーなサイトでも、仕様変更があった直後はダウンロードできなくなることがあります。

そんな時は、ソフトを最新版にアップデートしてください。それでも改善しない場合は、一時的な対応不可か、または著作権保護によってダウンロードが制限されているケースが多いです。

セキュリティソフトの干渉も意外な盲点です。通信がブロックされて解析ができない、というケースもあるので、一時的にセキュリティソフトをオフにすることで改善することもあります。

あと見落とされがちなのが、URLのコピーミス。余計なスペースが入っていたり、タイムスタンプ付きのURLだったりすると、うまく解析できないことがあります。手動でURLをチェックする習慣もつけておきたいですね。

8-3. 著作権や違法ダウンロードの注意点

便利なダウンロードやリッピング機能ですが、ここにはしっかりと注意が必要です。法律的にグレーな部分を知らずに使ってしまうと、思わぬトラブルを招く可能性もあります。

日本の著作権法では、「違法にアップロードされたコンテンツをダウンロードすること」は、たとえ個人での利用であっても違法とされています。たとえば、映画や音楽などの商用コンテンツをダウンロードするのはNGです。

また、市販のDVDをリッピングしてコピーを作ることも、たとえ自分用であっても、コピーガードが施されていれば違法とされます。VideoProc Converterは、あくまで「コピーガードのない」DVDのみを対象としています。

つまり、「録画した授業の保存」や「自作動画のバックアップ」など、正当な用途であれば問題ありませんが、「好きなアーティストのライブ映像を保存しておこう」といった使い方はやめておくべきです。

使い方次第でとても便利になるソフトだからこそ、「知っておくべきことはちゃんと知っておく」。これが、安心して長く使うための秘訣です。

9. VideoProc Converterの活用術|SNS投稿や動画管理にも便利

VideoProc Converterの魅力は、単なる「変換ツール」にとどまらないところにあります。変換、編集、録画、ダウンロードと、一通りの機能を備えているからこそ、動画を活用するシーンがどんどん広がります。

「使える機能はわかったけど、実際どんな場面で活かせるの?」という方のために、この章では具体的な活用事例を紹介していきます。思わぬ場面で役立つ発見があるかもしれません。

9-1. SNS投稿用に動画を最適化する

今や、InstagramX(旧Twitter)、TikTokYouTube Shortsなど、縦型・短尺動画のニーズが爆発的に高まっています。VideoProc Converterなら、こうしたSNS用動画への最適化も簡単です。

まず、縦型動画にしたい場合は「クロップ機能」を使って、スマホ画面比(9:16)に合わせるだけでOK。わざわざ撮影し直す必要もありません。

また、投稿するプラットフォームに合わせたファイル形式や解像度も、プリセットから選べばすぐに調整できます。たとえば、Instagramは1080×1350、TikTokは1080×1920が推奨サイズですが、それらを一つひとつ手動設定する必要はありません。

「画質を保ちつつファイルサイズを軽くする」といったバランス調整も可能なので、アップロード時に圧縮で画質が落ちるリスクも最小限に抑えられます。

9-2. 動画コンテンツ制作の時短に役立つ

YouTubeやVlogなどの動画コンテンツを制作している人にとって、「動画の下処理」って意外と時間がかかる部分です。撮影データの整理、画質調整、不要部分のカットなど、地味だけど重要な作業が多いですよね。

VideoProc Converterはこの「下準備作業」にすごく強いんです。ファイル形式の統一、サイズ変換、ノイズのカット、トリミングといった基本処理が、全部1本のソフトで済んでしまいます。

特に、動画の複数ファイル一括処理が得意なので、「毎回何十本も素材を処理している」なんて人には、まさに救世主レベルの効率化ツールです。

動画の表現自体は他の編集ソフトで仕上げるとしても、その前段階の“準備”をVideoProcに任せるだけで、編集作業全体がぐっとラクになります。

9-3. 大容量ファイルの管理と保存がしやすい

撮影した動画が数GBを超えるようになると、保存や共有のハードルが一気に上がります。クラウドストレージの容量が足りなかったり、メールで送れなかったりと、地味なストレスが増えてきます。

こういう時に役立つのが、VideoProc Converterの圧縮機能です。画質をほぼ保ったまま、ファイルサイズを半分以下に抑えることも可能です。

例えば、Zoom録画やOBSでの収録ファイルって、意外と重たいんですが、それらを軽くしてGoogleドライブやDropboxに入れれば、共有もスムーズになります。

また、外付けHDDやNAS(ネットワークストレージ)と組み合わせれば、家庭内での動画アーカイブ環境も簡単に構築できます。「動画の整理がうまくいかない…」という人ほど、この機能のありがたみがわかるはずです。

VideoProc Converterの使い方|まとめ

VideoProc Converterは、単なる動画変換ソフトの枠を超えた、多機能で柔軟なツールです。

初心者でも扱いやすい操作性と、豊富な出力形式、AI補正まで備えており、動画制作の“入り口”として非常に優秀です。

この記事で紹介したように、使いこなせば動画の編集・録画・変換はもちろん、SNS投稿や資料作成、アーカイブ整理まで対応できます。まさに、「1本あると便利な動画ツール」の決定版です。

ぜひあなたの環境でも試して、日常の動画作業をもっと快適に、楽しくしてみてくださいね。

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今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

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動画で副業を始めるなら、動画編集ソフトは『Premiere Pro』一択。その理由は、仕事を発注する側もほとんどPremiere Proを使っているから…。もしも違うソフトで作業をして、互換性のトラブルが発生したら、発注先にも迷惑がかかってしまうかもしれません。Premiere Proを使えば、それだけで、あなたの動画編集の効率と信頼性は、ワンランク上に見てもらえますよ。

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