動画編集に必要なメモリは最低何ギガ?おすすめスペックも解説

動画編集に必要なメモリは最低何ギガバイト?おすすめスペックを徹底解説!

動画編集に必要なメモリは?

動画編集を始めようと思ったとき、必ずといっていいほどぶつかる疑問。それが「どれくらいのメモリが必要なのか?」という問題です。

動作が重くて編集が進まない、ソフトが落ちる――こうした悩みの多くは、メモリ不足が原因です。

そこで、今回の記事では

今回の記事で分かること

  • Premiere ProやDaVinci Resolveなどの最適なメモリ目安
  • メモリ不足時の対処法
  • 快適な編集環境を作るためのPC選びのポイント

を解説します。

買い替えの判断に迷っている方や、これから動画編集を本格的に始めたい方は、ぜひ最後までご覧ください。

ワイラボ編集長
ワイラボ編集長

執筆者

この記事は、動画制作・デザインを手がける統合クリエイティブスタジオ|ワイラボの代表が執筆しています。普段は企画やディレクションの立場から、現場チームと連携して、デザインディレクション、イラスト制作、映像制作に関わっており、その経験から得た視点で、分かりやすさを心がけてお伝えします。

目次

1. 動画編集にメモリはどれだけ必要?

動画編集におけるメモリ容量は、作業の快適さを大きく左右します。

パソコンが高性能でも、メモリが足りなければ編集ソフトは思うように動いてくれません。「せっかく編集を始めたのに、固まる」「書き出しが進まない」そんな悩みの多くは、メモリ不足が原因です。

この記事では、メモリ不足の具体的な症状から、主要編集ソフトごとの推奨容量、そして一般的な容量別の違いと選び方について、実体験や現場の声も交えながら、本音で深掘りしていきます。

動画編集のメモリ ①不足するとどうなる?4つの症状

メモリが足りないと、動画編集の作業中にさまざまな問題が発生します。

最も多いのは「プレビューがカクつく」「ソフトがフリーズする」「書き出しに異常に時間がかかる」といった現象です。これらの症状は、突然やってきます。

たとえば、4K動画をタイムラインに載せただけで画面が固まったり、エフェクトをかけた瞬間に応答しなくなることもあります。こうなると、効率は激減し、作業時間は倍以上に膨れ上がります。精神的にもかなり消耗します。

原因は、編集ソフトが一時的に大量のデータを処理しようとする際、メモリに余裕がないため、HDDやSSDに「仮の作業領域」として逃げようとすることです。

しかし、ストレージはメモリよりもはるかに遅いため、その瞬間に動作がもたつくのです。

CPUやGPUを強化しても、メモリが足りなければ本来の性能は発揮できません。

動画編集のメモリ ②編集ソフト別推奨メモリ容量

エフェクトなどにこだわった動画編集には64GB以上がおすすめ

使用するソフトによって、必要なメモリ容量は異なります。

軽量なソフトであれば8GBでもある程度動きますが、本格的な編集を目指すなら話は別です。

ソフト名最低推奨メモリ快適な作業推奨メモリ
Adobe Premiere Pro8GB16GB〜32GB
DaVinci Resolve16GB32GB以上
Final Cut Pro8GB16GB〜32GB
PowerDirector8GB16GB

Premiere ProやDaVinci Resolveは、編集中に複数の素材やエフェクトを扱うため、16GBでは「最低ライン」、32GBあると快適です。特にDaVinciはカラーグレーディングやノイズ除去処理が重いため、32GBでも足りないと感じる場面があります。

逆にPowerDirectorなどの初心者向けソフトでは、8GB〜16GBでも十分対応可能です。ただし、素材が4Kだったり、複数の動画を同時に扱う場合はやはりメモリの余裕が求められます。

編集ソフトの公式推奨スペックだけを鵜呑みにするのではなく、自分の作業スタイルと扱う動画の種類に合った容量を選ぶことが重要です。

動画編集のメモリ ③8GB・16GB・32GBの選び方

最低でも8GBは必要
フルHD動画の動画編集には16GB以上がおすすめ
4K動画の動画編集には32GB以上がおすすめ

一般的に動画編集向けのメモリは、8GB・16GB・32GBの3段階がよく使われます。

選び方を誤ると「安物買いの銭失い」になります。

  • 8GBは正直に言えば、動画編集には心もとない容量です。
  • 16GBは、フルHD編集を中心とした用途では一番バランスが取れた選択肢です。
  • 32GBは、4K編集や複雑なプロジェクト、複数ソフトの同時使用でも安定動作します。投資効果は大。
容量特徴向いている作業
8GB最低限の編集は可能。余裕はないカット編集、短めの動画
16GB標準的。ほとんどの作業に対応可能フルHD編集、YouTube用動画など
32GB快適。余裕があり将来的にも安心4K編集、エフェクト多用、長尺編集

最終的には「自分がどんな編集をしたいのか」「どれくらいの快適さを求めるか」で選びましょう。

8GBは非推奨、16GBが基準、32GBが理想、これが現実です。

2. メモリ不足を解消するには?

動画編集をしていると、「動きが重くて作業にならない」「ソフトが落ちた」。

そんなトラブルに直面することがあります。その原因の多くが、メモリ不足です。ただ、メモリが足りないからといって、すぐにパソコンを買い換えるのは現実的ではありません。

この章では、メモリ不足を感じたときにできることを順を追って解説します。今すぐできる簡単な対策から、本格的な改善方法まで、無駄な出費を避けつつ、効率よく作業環境を整えるための手順をお伝えします。

①まずは確認:タスクマネージャーでメモリ使用状況をチェック

メモリ容量が不足している場合は増設が必要

まず初めにやるべきことは、自分のPCが本当にメモリ不足に陥っているのかを確認することです。

Windowsであれば「Ctrl + Shift + Esc」でタスクマネージャーを開き、「パフォーマンス」タブからメモリの使用状況を見てみましょう。

使用率が常に90%以上を超えている場合、それは明らかにメモリ不足の兆候です。編集ソフトを立ち上げていない状態で既に高い数値になっているなら、常駐アプリやバックグラウンドのタスクが原因になっている可能性もあります。

メモリの使用状況を数値で可視化することで、単なる「感覚的な重さ」ではなく、根本的な問題が明確になります。これをやらずに、いきなりメモリを増設したりPCを買い替えたりするのは、無駄な出費につながることがあります。

②今すぐできる対策:不要なアプリや常駐ソフトを停止

メモリはこまめにチェック

メモリ不足といっても、すべての原因が「ハードの限界」というわけではありません。

特に見落とされがちなのが、常駐しているアプリやスタートアップ時に自動で起動するソフトの存在です。

例えば、動画編集ソフトを使っていないときでも、Adobe Creative CloudやSkype、Dropboxなどが裏で動いていることがあります。これらは意外とメモリを消費しています。タスクマネージャーで確認し、不要なアプリは終了させましょう。

また、ブラウザを何タブも開いているのも悪影響です。ChromeやEdgeは、タブごとにメモリを消費します。動画編集中は、できるだけ他のアプリを閉じて作業するのが基本です。

このような「日常的な無駄」を減らすだけでも、体感的な動作の重さはかなり改善されます。

③中長期的な解決策:メモリの増設手順と注意点

それぞれのメモリ容量での比較

根本的な解決策として有効なのが、メモリの増設です。

最近のノートPCでも多くはメモリの増設が可能です。まずは自分のPCが増設に対応しているかを調べましょう。「最大容量」「スロット数」「空きスロットの有無」は、公式サイトやCPU-Zなどの無料ツールで確認できます。

メモリは同じ規格・同じ容量・同じクロックで揃えるのが鉄則です。異なるスペックのメモリを混在させると、動作が不安定になったり、逆に性能が低下することもあります。また、ノートPCでは物理的に増設できないモデルもあるため、事前に確認が必要です。

以下は一般的な増設可能かどうかの目安です。

PCの種類増設可否備考
デスクトップPCほぼ可能自分で簡単に増設できる
一部ノートPCモデル次第メモリスロットの有無を確認
超薄型ノートPC不可メモリが基板に直付けされていることが多い

メモリの価格は、2025年現在で16GBが1万円前後、32GBなら2万円前後が相場です。

コストはかかりますが、長期的な編集作業の快適さを考えれば、費用対効果はかなり高い投資といえるでしょう。

3. 快適な動画編集環境を作るためのPCスペックガイド

メモリの重要性は十分理解していても、動画編集を快適に行うためにはメモリだけでは足りません。

CPU、GPU、ストレージなど、パソコン全体のバランスが取れていなければ、結局どこかでボトルネックが発生し、快適な編集作業は望めません。

この章では、メモリと並んで重要なPC構成パーツについて、本音で語ります。推奨スペックや、よくある落とし穴についても触れながら、「後悔しないための選び方」を解説します。

①メモリだけじゃない:CPUとGPUの重要性

メモリばかりを増やしても、CPUやGPUが追いついていなければ編集は快適になりません。

とくにCPUは動画の書き出し処理に直結するため、性能が低いとどれだけメモリがあってもボトルネックになります。

たとえば、IntelのCore i3やAMDのRyzen 3は価格は安いですが、編集用途には非推奨です。フルHDならCore i5・Ryzen 5、4KならCore i7・Ryzen 7以上を選びたいところです。

GPUについても同様で、エフェクト処理やプレビューの滑らかさに直結します。とくにDaVinci ResolveなどはGPU依存度が高く、内蔵GPU(Intel UHDなど)では話になりません。NVIDIAのGeForce RTXシリーズがあると、一気に動作が軽くなります。

よくある勘違いは、「ゲーム用の高性能パソコンなら動画編集も快適」と思い込むことです。ゲーム用はGPU重視、動画編集はCPU+メモリ+GPUのバランスが命です。

②SSDは必要?ストレージの役割と選び方

ストレージの性能も、快適な編集に大きく影響します。

HDDは大容量で安価ですが、読み書きが遅く、編集時の素材読み込みに時間がかかります。一方SSDは高速なので、素材の読み込みやソフトの起動時間が劇的に短縮されます。

実際、HDDだけのパソコンで編集を行っている人は、「素材をタイムラインに配置するだけでフリーズする」と感じがちです。SSDを搭載しただけで、「今までの苦労は何だったのか」と驚くレベルの快適さになります。

理想は、システムドライブ(Cドライブ)に500GB〜1TBのSSD、素材保存用に2TB以上のHDDという二段構成です。最近はNVMe SSDというより高速な規格も増えており、同じSSDでも読み込み速度に差が出てきています。

ストレージは「容量」だけでなく「速度」も重視すべきです。編集作業が劇的に変わります。

③Premiere Pro・DaVinci Resolveに必要な構成

主要ソフトに最適な構成を考える場合、公式の「最低動作環境」では不十分です。

快適に動かすためには、下記の「推奨スペック」以上を目指すべきです。

ソフト名CPUメモリGPUストレージ
Premiere ProCore i5 第10世代以上 / Ryzen 516GB以上GeForce GTX1660以上SSD 500GB以上
DaVinci ResolveCore i7 / Ryzen 7以上32GB以上GeForce RTX3060以上NVMe SSD推奨
Final Cut ProM1チップ以上(Mac)16GB以上統合GPUで可SSD

Premiere Proは全体的にバランス型。DaVinciは特にメモリとGPUの要求が高めです。Final Cut ProはMac専用で、Appleシリコンチップとの最適化により、高性能が出しやすいです。

このように、ソフトごとに「快適に動かす条件」が違います。そのため、自分がどのソフトを使うのかを最初に決めておくことが重要です。

④ノートPCでも快適に編集するための条件

最近はノートPCでも動画編集をする人が増えています。

が、正直なところ、スペックが足りないとかなり厳しいです。ただし、条件さえ揃えば、ノートでも快適な作業は可能です。

最低限のスペックは

  • CPU:Core i7 / Ryzen 7
  • メモリ:16GB以上(できれば32GB)
  • GPU:GeForce RTXシリーズ
  • ストレージ:NVMe SSD 1TB程度

さらに重要なのが「排熱性能」です。ノートは熱がこもりやすいです。そのため、高負荷が続く動画編集ではすぐにサーマルスロットリングが発生します。

つまり、スペックがあっても熱で性能が落ちるのです。これは見落としがちな大きな落とし穴です。

本格的に編集するなら、ハイスペックモデルか、冷却性能の高いモデルを選びましょう。安価な薄型モデルは、スペックだけで選ぶと後悔します。

4. パソコン購入・買い替えの前に知っておくべきこと

動画編集に必要なメモリやスペック。

分かってくると「今のパソコンを使い続けるべきか」「新しく買い替えるべきか」で悩みます。結論から言うと、必ずしも高額な買い替えが必要とは限りません。

この章では、パソコン購入・買い替え前に知っておきたいポイントをまとめます。

①メモリ搭載量は本当に価格に見合う?コスパの見極め方

「メモリが多ければ多いほどいい」と思われがちです。

が、それがすぐにコスパの良さにつながるわけではありません。たとえば、16GBから32GBに増やしたときに「劇的に快適になるか?」と聞かれれば、作業内容によって答えは変わります。

実際、軽めの編集しかしない人が32GBのパソコンを買っても、宝の持ち腐れになることもあります。逆に、4K編集や複雑なカラーグレーディングをする人にとっては、32GBでも足りないということもあります。

重要なのは「自分が何をしたいのか」と「その作業に対して今の環境が十分かどうか」です。これを見極めずに、価格やスペックだけで判断すると、無駄な出費につながります。最もコスパが良いのは「自分の用途に対して、必要十分なスペックのパソコンを選ぶ」ことなのです。

②今あるPCを活かす?増設 vs 新規購入の判断基準

動画編集と必要メモリの目安

パソコンが重く感じるからといって、すぐに買い替える必要はありません。

メモリやストレージの増設で、劇的にパフォーマンスが向上することもあります。特にデスクトップPCは拡張性が高く、1万円程度の追加投資で快適になるケースもあります。

ただし、すべてのPCが増設に対応しているわけではありません。ノートPCや一体型PCなどは、そもそも内部にアクセスできなかったり、メモリスロットが1つしかなかったりする場合もあります。また、CPUやGPUの性能が時代遅れであれば、いくらメモリを増やしても効果が薄いです。

判断基準

  • ①5年以上前のPCである
  • ②増設非対応である
  • ③現行ソフトの推奨スペックを大きく下回っている。

この3つのうち2つ以上が当てはまれば、買い替えを検討すべきです。

一方で、比較的新しいモデルでメモリが8GBのまま、というようなPCであれば、まずは増設しましょう。

③購入時に注意すべきメモリ仕様(規格・スロット・上限)

容量価格帯(概算)
16GB(8GB×2)約10,000円~20,000円
32GB(16GB×2)約20,000円~35,000円
64GB(32GB×2)約35,000円~70,000円

パソコンを新しく購入する際、意外と見落とされがちなのがメモリの「増設性」です。

安価なモデルには、メモリが基板に直付けされていて後から増設できないものもあります。

また、使用されているメモリの規格(DDR4・DDR5)によって、増設用の部品の入手性や価格にも影響します。DDR5は新しい分だけ高価ですが、将来的なアップグレードを考えると悪くありません。反対に、DDR3のような古い規格は、入手しづらく増設が困難です。

そして何より重要なのが、メモリの最大搭載量と空きスロットの有無です。「16GB搭載」と書いてあっても、スロットが1つしかなく上限も16GBという場合、将来的な拡張はできません。選ぶ際には「空きスロットあり」かつ「最大32GB以上対応」のモデルを選びましょう。

④初心者向け:動画編集におすすめのPCモデルは?

これから動画編集を始める人にとって、「どれを選べば失敗しないのか」は大きな悩みのひとつです。

現時点でのおすすめは、バランス重視のミドルスペックPCです。

たとえば、以下のような構成があれば、ほとんどの編集作業に対応できます。

  • CPU:Intel Core i7 または AMD Ryzen 7
  • メモリ:16GB以上(可能なら32GB)
  • GPU:GeForce RTX3050以上
  • ストレージ:SSD 1TB(NVMe推奨)

このクラスであれば、価格は15万円〜20万円前後が相場です。

安くはありませんが、快適さと将来性を考えれば、十分に元は取れる投資といえます。

一方で、安さを重視してスペックを妥協すると、「編集ソフトが落ちる」「書き出しに1時間かかる」といったストレスが付きまといます。

動画編集に必要なメモリは?まとめ

動画編集に必要なメモリについて、お伝えしました。

動画編集において、メモリはただの「スペックの一部」ではありません。作業の快適さを左右する重要な要素です。適切な容量を選ぶことで、編集スピードは大きく変わり、ストレスも減ります。

スペック選びで失敗しないためには、「自分の作業に何が必要か」を正しく知ることが一番の近道です。

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今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

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