
Adobe社が提供しているPremiere ProとPremiere Elementsは動画編集を目的としたソフトですが、違いやそれぞれ特徴があります。そしてPremiere ProとPremiere Elementsの違いを理解せずに購入してしまう人も多いのが現状です。こちらの記事でAdobe社が提供している動画編集ソフトを比較して、あなたにピッタリの動画編集ソフトを探しましょう。
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Premiere ProとPremiere Elementsの価格・コストの違いは?
Premiere ProとPremiere Elementsは両方ともAdobe社から出ている動画編集ソフトです。同じ会社から出ている動画編集ソフトですが、できることが違います。そのため価格にも差があります。(2020年2月の情報です。)
コストの違い1:月会費と買い切り
Premiere ProとPremiere Elementsの大きな違いは、月会費制と買い切り型というところです。Adobe社が提供しているソフトの多くが月会費制になっています。そして、月会費制なのはPremiere Proが当てはまります。そのため使う期間が長いほど料金が増えていくシステムです。
一方のPremiere Elementsは、ソフトをそのまま買うスタイルになっています。
コストの違い2:Premiere Pro は月会費制で2,480円
気になるのがその値段ですよね。Premiere Proは毎月2,480円の月会費制になっています。1年間つかうことを想定した場合は、2,480×12ヶ月=29,760円となります。年間一括プランというものもあり、こちらは26,160円と少しだけ安いです。
またAdobe社のソフトは、動画編集ソフト以外にも優秀なソフトが多くあります。PhotoshopやAfter Effectsなどは動画を作るときにも役立つソフトです。そして、これらのソフトを一括で使用できるコンプリートプランというものがあります。動画編集を本格的にやっていきたいと考えるなら、コンプリートプランもおすすめです。ただ毎月5,680円と非常に高価です。
コストの違い3:Premiere Elements は買い切りで17,800円
Premiere Elementsは買い切り型なので、1回お金を払ってしまえばその後にお金がかかることもありません。さらにPremiere Elementsは17,800円とPremiere Proを1年使うよりも断然お得なのです。
買ってしまえばずっと使い続けることができるソフトなので、価格に重点を置くならば非常におすすめです。
Premiere ProとPremiere Elementsの機能・特徴の違いは?
価格も気になるところでしたが、さらに気になるのはPremiere ProとPremiere Elementsの機能や特徴の違いですよね。同じAdobe社ですが、きっちりと比較することであなたに合う方を選ぶことができますよ。
特徴比較1:プロ向けか初心者向けか
Premiere ProとPremiere Elementsの特徴を一言で比較すると、プロ向けか初心者向けかということになります。Premiere Proがプロ向けになっていて、Premiere Elementsが初心者向けになります。
Premiere Elementsは、直感的に使えることはもちろん、自動で色味を補正したりと簡単に高品質な動画を作ることができます。エフェクトなどを簡単に加えることができるので、比較的初心者向けになります。しかし動画製作者がこだわりある動画を作りたいと思っても難しくなります。
Premiere Proもある程度直感的に使えるソフトですが、慣れるまでは操作が難しいです。動画製作者がこだわりを持って動画を作る場合は、Premiere Proがおすすめになりますが、使い方が難しいことが欠点です。
特徴比較2:できないことはないPremiere Pro
「できないことはない」といえば大げさに聞こえてしまうでしょう。しかしAdobe社が提供するさまざまなソフトを使用すれば、Premiere Proに作れない映像はありません。また一般の人が手に入る動画編集ソフトの中では最高峰とも言われていて、プロの動画クリエイターの約9割がPremiere Proを使用するほど人気があります。
Premiere Proが他の動画編集ソフトと違うのは、トランジション(動画の切替)や色補正、エフェクトなどを、非常に細かいところまで設定できることです。
ちなみに映画のシン・ゴジラは、Premiere Proによって作られました。。
特徴比較3:直感的に使えるPremiere Elements
Premiere Elementsは直感的に使える動画編集ソフトです。編集方法にはクイック編集とエキスパート編集の2つがありますが、クイック編集は特に簡単に使えるので初心者にもありがたいですよね。
また、特殊効果やエフェクトを簡単に付けることができ、その種類も豊富なことから評価が高いです。最近のPremiere Elementsでは、AI技術を利用して作品を作ることが可能になっています。起動しただけで動画を生成できるので、Premiere Proと比較すると簡単に使えることは間違いありません。
特徴比較4:常に最新バージョンのPremiere Pro
Premiere Proは月会費制でPremiere Elementsと比較すると高額に感じるでしょう。しかし月会費制であるため、常に最新バーションを利用することが可能です。日々新たな技術が生まれているので、新しい動画表現ができるのもPremiere Proのメリットです。
特徴比較5:Adobe After Effects との関係性
動画編集ソフトとしてAdobe社が提供しているものの中に、After Effectsがあります。この編集ソフトはVFXなどと呼ばれる特殊な映像表現を作るためのソフトです。(Premiere ProやPremiere Elementsとは大きく違いがあります。)
実はAfter Effectsとの互換性が高いのはPremiere Proです。特殊効果を使った映像をPremiere Proで編集して、動画を作ることができます。しかしPremiere Elementsでは、After Effectsで作った動画を読み込むだけでかなり手間がかかります。
このようにAdobe社が提供している他のソフトとの互換性が高いのはPremiere Proです。動画表現に幅をもたせたいという人は、Premiere Elementsでは物足りない可能性もありますよ。
【結論】あなたにおすすめなのは...
「結局どっちを選べば良いのかわからない!」「細かい違いがそもそもわからない!」という人は簡単に以下のポイントを考えてみてください。何より両方には体験版がありますので、体験版を一度使っているのが良いでしょう。
高度な動画編集ソフトがいい!Premiere Proがおすすめ
Premiere Proで「できないことはない」と言いましたが、これはAdobe社が提供している多くのソフトを利用して初めて言えることになります。しかし今後動画編集を本格的にやりたい人や動画編集の仕事をしたい人は、Premiere Proを利用することをおすすめします。
何より仕事にしたいと思っている人はPremiere Proを使いましょう。どの求人を見てみてもPremiere Elementsの使用経験で人を雇うところは非常に少ないです。しかしPremiere Proの経験は、趣味だけに止まらず仕事にもつながっていきます。
簡単に映画みたいな動画を作りたい!Premiere Elementsがおすすめ
ちょっと面白い動画を作成したい人やホームビデオのような動画を作りたい人は、Premiere Elementsがおすすめです。特に月に1回くらいしか使うことがないという人は、Premiere Elementsが良いでしょう。
Premiere Proでできることの幅は広いのですが、非常にコストがかかるのがデメリットです。
簡単にエフェクトをつけられたり、動画編集に時間を割かれたくない人はPremiere Elementsを選びましょう。
動画編集ソフトの無料の体験版を利用しよう
と言っても実際に使ってみないとわからないですよね。Adobe社ではPremiere ProとPremiere Elementsの両方とも無料体験期間を設けています。Premiere Proは7日間、Premiere Elementsは30日間無料で使うことができます。
これは2020年2月現在の情報です。期間については変わることもあるので、確認してから使うようにしましょう。何より一度使ってみて、使いやすい方から動画編集を始めるのがおすすめです。ぜひ無料期間で違いを比較してみましょう。
Premiere ProとPremiere Elementsの違いを理解して自分にあった方をダウンロードしよう!
Adobe社が提供しているPremiere ProとPremiere Elementsは、両方とも動画を編集することを目的としたソフトです。目的が同じだからこそ迷うところですよね。しかしこの両者を一言で比較すると、プロ向けの動画編集ソフトか初心者向けの動画編集ソフトと言い表せます。
できることの幅に違いがありますし、何より価格が違います。Premiere ProとPremiere Elementsを比較するためにも無料の体験版を利用して、あなたに合う動画編集ソフトを選ぶようにしましょう。