Premiere-Proで【音・映像】をフェードイン・フェードアウトする方法!

フェードイン・フェードアウトとは、映像や音の開始時やストップ時に、徐々に現れたり消えたりシフトさせる効果です。

動画編集では、かならず使う効果です。しっかりとやり方を覚えておきましょう。

ただ、フェイドイン・フェイドアウトは、使っていい場面とそうでない場面があります。基本を押さえておかないと、良い評価をもらえない可能性もあるので、そのあたりもしっかりとお伝えします。

というわけで、今回の記事では、Premiere Proで音や映像のフェードイン、フェードアウトをする方法と使う場面についてお伝えします。

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Premiere Proでフェードイン・フェードアウトする方法は2つある

Premiere Proで動画や音のフェードイン・フェードアウトさせる方法は2つあります。

Premiere Proで動画や音のフェードイン・フェードアウトさせる方法は2つ

①エフェクトを使う
②キーフレームを使う

Premiere Proでのフェードイン・フェードアウト①エフェクト

Premiere Proでのフェードイン・フェードアウト①エフェクト

一つ目はエフェクトを利用したフェードイン・フェードアウトの方法です。

これは「ディゾルブ」のトランジションを適用することで映像に効果を付けます。ドラッグアンドドロップで効果を付けらます。

Premiere Proでのフェードイン・フェードアウト②キーフレーム

Premiere Proでのフェードイン・フェードアウト②キーフレーム

二つ目は「不透明度」のオプションにキーフレームを設定する方法です。

映像のレイヤーに黒いマットを敷き、映像を透過させることで、フェードイン・フェードアウトを表現します。

上記のエフェクトを使用した方法に比べると工程数が増えるため、慣れるまでは難しいかもしれませんが、フェードの速度など細かい調整が可能です。

エフェクトを使ってフェードイン・フェードアウトする方法

まずはエフェクトのトランジションで、フェードイン・フェードアウトをする方法です。

エフェクトを使ったフェードイン・フェードアウト手順

1.使用する動画を読み込みタイムラインに並べる
2.エフェクトから効果を選ぶ
3.フェイドインさせる場所に使用する効果をドラッグ&ドロップ
4.フェイドインの長さを調整
5.フェイドアウトさせる場所に使用する効果をドラッグ&ドロップ
6.フェイドアウトの長さを調整
7.音声のフェイドイン・アウトをビデオトランジションから選択
8.映像と同様にドラッグ&ドロップ

1. 使用する動画を読み込みタイムラインに並べる

1. 使用する動画を読み込みタイムラインに並べる

まずはフェードイン・フェードアウトしたい動画素材を読み込みタイムラインに並べます。

2. エフェクトから効果を選ぶ

2. エフェクトから効果を選ぶ

エフェクトから「ビデオトランジション」→「ディゾルブ」を選択します。

「ビデオトランジション」→「ディゾルブ」を選択
「ディゾルブ」のエフェクトに入っている効果は、7つあります。
7種類のディゾルブ

1. クロスディゾルブ
2. ディゾルブ
3. フィルムディゾルブ
4. ホワイトアウト
5. モーフカット
6. 型抜き
7. 暗転

映像を徐々に入れ替える『フェードイン・フェードアウト』は、上記1〜4(クロスディゾルブ/ディゾルブ/フィルムディゾルブ/ホワイトアウト)までです。

それぞれ特徴がありますが、今回は、フェードイン・フェードアウトで、使用頻度の高い「クロスディゾルブ」でご説明します。

「クロスディゾルブ」は、前の映像が濃く→薄く、後ろの画像は薄く→濃く、映像が切り替わっていく手法です。

そのほか、全部で7つあるディゾルブについては、その違いを動画でまとめてみました。

7種類のディゾルブはこちら

3. フェイドインさせる場所に使用する効果をドラッグ&ドロップ

3. フェイドインさせる場所に使用する効果をドラッグ&ドロップ

「クロスディゾルブ」クリックしながら、フェードインさせたいところまでドラッグアンドドロップすると効果が適用されます。

4. フェイドインの長さを調整

4. フェイドインの長さを調整

適用された「クロスディゾルブ」の長さを調整することで、映像が100%の明るさで映るまでの時間を調整することができます。

5. フェイドアウトさせる場所に使用する効果をドラッグ&ドロップ

5. フェイドアウトさせる場所に使用する効果をドラッグ&ドロップ

フェードアウトの場合も、フェードインと同じようにエフェクトパネルから、フェードアウトさせたい箇所に、効果をドラッグアンドドロップします。

6. フェイドアウトの長さを調整

効果の長さを調整。適用された「クロスディゾルブ」の長さを調整して、前の画像から映像が100%の明るさで映るまでの時間を調整することができます。

7. 音声のフェイドイン・アウトをビデオトランジションから選択

上記までのフェードイン・フェードアウト効果のエフェクトは「ビデオトランジション」として映像のみに効果を与えるエフェクトでした。

なので、音声については、音声のエフェクトを別に選んで効果を適用させます。

7. 音声のフェイドイン・アウトをビデオトランジションから選択

音声をフェードイン・フェードアウトさせる場合には、エフェクトの「オーディオトランジション」から効果を選択します。

音声には「コンスタントゲイン」「コンスタントパワー」「指数フェード」があります。すべてフェードイン・フェードアウトの効果で、今回は「コンスタントパワー」を使用します。

8. 映像と同様にドラッグ&ドロップ

8. 映像と同様にドラッグ&ドロップ

音声にフェードイン・フェードアウトの効果を適用するには、ビデオトランジション同様音声のシーケンスにドラッグアンドドロップするだけです。

以上がエフェクトを利用したフェードイン・フェードアウトの方法です。

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キーフレームを使ってフェードイン・フェードアウトする方法

続いて、キーフレームを使用したフェードイン・フェードアウトの方法をご説明します。

キーフレームを使ったフェイドイン・フェイドアウト手順

1.黒のカラーマットをタイムラインに敷く
2.使用する動画をタイムラインに並べる
3.キーフレームで動画の不透明度を調節する
4.音声にフェードイン・フェードアウトの効果を付ける

1. 黒のカラーマットをタイムラインに敷く

キーフレームを使用したフェードイン・フェードアウトは動画の透明度を調整して、動画の下のレイヤーを透過させる効果なので、まず動画の下に黒のカラーマットを敷きます。

1. 黒のカラーマットをタイムラインに敷く

「ファイル」→「新規」→「カラーマット」を選択します。

「ファイル」→「新規」→「カラーマット」を選択

「新規カラーマット」で動画のサイズなどを設定し「OK」をクリック。

「新規カラーマット」で動画のサイズなどを設定

「OK」をクリックするとカラーピッカーが表示されます。今回は黒からのフェードイン・黒へのフェードアウトを行うので黒を選択し「OK」をクリック。

黒を選択し「OK」をクリック

制作するカラーマットに名前を付けます。今回は「背景(黒)」としました。

制作するカラーマットに名前を付ける

制作したカラーマットはプロジェクトに追加されるので、制作したカラーマットをシーケンスにドラッグアンドドロップします。

2. 使用する動画をタイムラインに並べる

2. 使用する動画をタイムラインに並べる

カラーマットを敷いたら、カラーマットの上のレイヤーに動画を配置します。

3. キーフレームで動画の不透明度を調節する

3. キーフレームで動画の不透明度を調節する

効果を付けたい動画をタイムラインで選択し、エフェクトコントロールの「不透明度」タブを開きます。

エフェクトコントロールの「不透明度」タブを開く

エフェクトコントロールから動画の不透明度を調節していきます。

まずはキーフレームのピンをフェードインさせる動画の頭に持っていきます(右の赤丸)。フェードインをさせるとき、動画の始まりは真っ黒にしたいので、不透明度の値を「0%」にします(左の赤丸)。

不透明度の値を「0%」にする

続いて、フェードインが終わるポイントにキーフレームのピンを置きます(右の赤丸)。そして、不透明度を「100%」とします。

フェードインが終わるポイントにキーフレームのピンを置く

フェードアウトも同様に、値の指定を逆にします。フェードアウトが始まるところにピンを置いて「100%」

フェードアウトが始まるところにピンを置く

フェードアウトが終わるポイントにピンを置いて「0%」に指定します。

エフェクトコントロール内のキーフレームを使って値指定するほかに、タイムラインを使って視覚的に調整することも可能です。

キーフレームを使って値指定する

タイムラインの表示設定からビデオの「キーフレームを表示」を選択します。キーフレームを表示させたい動画の幅を広げると、キーフレームが表示されます。

ビデオの「キーフレームを表示」を選択

ペンツールを使ってキーフレームを調整します。ペンツールに「+」マークがあるときにキーフレームをクリックすると、ポイントを追加でき、ポイントを上下させることで映像の不透明度を変えることができます。

数値ではなく、視覚的に調整したいという方は、タイムラインでの調整をすると良いでしょう。

4. 音声にフェードイン・フェードアウトの効果を付ける

音声のキーフレームによるフェードイン・フェードアウトも、操作としては映像と同じです。

「エフェクトコントロールパネル」から「ボリューム」を選択し、キーフレームにピンを置きながら「レベル」で音量を調整します。

「レベル」で音量を調整

ビデオと同じように、ダイムライン上で視覚的に操作をすることも可能です。

エフェクトを利用した場合より手順が多いものの、フェードイン・フェードアウトの速度なども調整が可能です。

キーフレームのピンの位置を増やしたり、ベジェ直線を使ったりして、ゆるやかに上昇・減少するような調整も可能です。

ただ、フェイドイン・フェイドアウトは、使っていい場面とそうでない場面があります。

基本を押さえておかないと、良い評価をもらえない可能性もあるので、そのあたりもしっかりとお伝えします。

フェードイン・フェードアウトを使うタイミングとポイントは?

では、フェードイン・アウトを使うポイントや使いどころについてお伝えします。

ポイントは多用しないこと

ポイントは多用しないこと

場面を切り替えるトランジションのなかで、フェードイン&アウトは、切り替えの中でも比較的強い効果をもったトランジションです。

それもあって、長い作品でも数カ所、短い作品では、ほとんど使わない場合もあります。

安易に使用したり、多用すると意味がわからず、安っぽくなるので注意しましょう。

フェードイン・フェードアウトの使いどころ①

フェードイン・フェードアウトの使いどころ①

つぎに使いどころです。そのひとつは、チャプターの最初と最後です。

まずフェードインでの導入は新鮮です。動画は、最初の数秒で「?」と思わせないと、なかなか最後までみてもらえないこともあります。

単純にフェードインすればよいというものでもありませんが、ある程度の効果はあります。

逆に、エンディングでのフェードアウトは、余韻を残したソフトなエンディングになります。

フェードイン・フェードアウトの使いどころ②

フェードイン・フェードアウトの使いどころ②

もうひとつは、シリアス系であること、です。フェードイン・フェードアウトは、前後のシーンがゆるやかに始まったり、終わったりするものですよね?余韻がポイントなわけです。

逆にバラエティ番組やコメディータッチなど、テンポのある動画で、そんな余韻があったらおかしくないですか?想像するとわかると思いますけど「あれ?」って思いますよね(笑)。

テンポ感がある動画には、フェードイン&アウトには、向かないと覚えておきましょう。バシッと切り替わった方がテンポがいいですから…。

フェードイン・フェードアウトの使いどころ③

その他にもある、フェードイン・フェードアウトの使いどころについて、動画にまとめてみました。

動画制作歴30年/受賞歴多数の現役テレビディレクターが、わかりやすく説明してくれています。

動画が参考になるとうれしいです。

【まとめ】Premiere Proでフェードイン・フェードアウトする方法

動画を編集する際に、必ずと言っていいほど使用するフェードイン・フェードアウトの方法をご説明しました。

特に強いこだわりがない場合には、トランジションエフェクトを使うのが効率的で簡単です。

キーフレームを使うと細かい調整が可能になるので、こちらの方法も使えるようになっておくと便利でしょう。

エフェクトを利用する場合、「ディゾルブ」一つとっても様々な種類があるので、いろいろ試して自分の作りたいイメージに合ったフェードイン・フェードアウトを見つけてみてください。

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今回も最後まで読んでいただいて、ありがとうございます!

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