- Premiere Pro フェードイン フェードアウトする方法を知りたい
- フェードイン・フェードアウトは、どんな場面で使うのが効果的か?
![](https://videolab.jp/wp-content/uploads/2022/05/黒猫王冠.jpg)
VideoLab編集部です。
今回は上記のお悩みを解決する記事です!
今回は、PremiereProを使ったフェードインフェードアウトを、お伝えします。
また、フェードイン・フェードアウトの効果的な使い方も合わせてご紹介します。
Premiere Proを使い方を調べている人のお役に立てると嬉しいです。どうぞ最後までご高覧ください。
![執筆者:専門性|Premiere Pro フェードイン フェードアウト|の表記](https://videolab.jp/wp-content/uploads/2020/03/VideoLab執筆者(最新版).webp)
PremiereProでフェードインフェードアウトとは?
PremiereProでも、フェードインフェードアウトは、使う頻度が高いです。そのため、使い方をマスターすれば、作品作りの強い味方です。
というわけで、まずは、「フェード効果」について解説します。
(1)フェードイン・フェードアウトとは?
もちろん、ご存知の方も多いと思いますが、念のため、復習です。
フェードインは、映像や音声が、徐々に現れる効果。そして、フェードアウトはその逆で、映像や音声が、徐々に消えていく効果です。
フェードイン | フェードアウト |
---|---|
映像や音声が、徐々に現れる効果 | 映像や音声が、徐々に消えていく効果 |
- 自然な導入と締めくくり
映像や音声を突然始めたり終えたりするのではなく、徐々に変化させる。そうすることで、視聴者に違和感を与えず、自然な流れを作り出します。 - シーンの区切りを分かりやすくする
フェードアウトを使うと「物語の終わり」や「場面転換」を明確に表現できます。 - 時間や空間の変化を示す
映像がゆっくりフェードアウトして黒画面になった後、次のシーンがフェードイン。すると、時間の経過や新しい場所への移動を視聴者に自然に伝えられます。
(2)映像編集でフェード効果が使われる理由
PremiereProに限らず、フェードインフェードアウトがよく使われる理由。
それは、動画上の時間の経過を表現できること。そして、場面転換を、違和感なくできるからです。それでは、そのあたりを深掘りしてみましょう。
視聴者への効果 | フェードイン・アウトを使う理由 |
---|---|
視聴者の集中力を保つ | 映像が突然切り替わると、視聴者に違和感を与えます。そこで、フェード効果で「映像や音声の切り替え」を滑らかにします。すると、視聴者が物語に集中できるようになります。 |
感情の変化を表現する | ●画面がフェードアウトして、BGMが静かに消える演出で、余韻を残せるから ●穏やかな始まりや新しいシーン導入で、期待感を抱かせる演出を助けるから |
映像のメリハリをつける | 動画の「テンポ」や「リズム」を作ります。つまり、フェード効果でシーン間に緩急をつけ、視聴者が飽きない流れを作ります。 |
(3)フェード効果が映像・音声に与える印象
フェード効果は、映像と音声の両面で、視聴者へさまざまな印象を与えます。
効果 | 演出例 | |
---|---|---|
映像への効果 | ●シーンが自然につながり、映像が滑らかに感じられる。 ●「時間の流れ」や「空間の移動」を直感的に伝える | 朝のシーン=日の出を背景にフェードイン。新しい一日が始まる印象を与える。 夜のシーン=画面をゆっくり黒くフェードアウトさせて、1日の終わりを印象付ける。 |
音声への効果 | ●徐々に消えることで違和感を軽減 ●余韻を残せる | エンディングのBGMがゆっくりとフェードアウトすることで、「動画が終わった」という感覚とともに、穏やかな終わりを演出します。 |
PremiereProでフェードインフェードアウト|2つの方法
まず、動画や音のフェードイン・フェードアウトさせる方法。それには、2つやり方があります。
それは、
①エフェクトを使う
②キーフレームを使う
の2パターンです。それぞれを一つずつご紹介します。
PremiereProでフェードインフェードアウト①エフェクトを使う
![Premiere Pro フェードイン フェードアウト|①エフェクトを使う](https://videolab.jp/wp-content/uploads/2023/07/wesson-wang-y0_vFxOHayg-unsplash-381x254-2.webp)
一つ目はエフェクトを利用したフェードイン・フェードアウトの方法です。
このエフェクトを使うやり方は「ディゾルブ」を使います。そうすることで、フェードイン・アウトの効果を映像に付けていきます。この方法は、ドラッグ&ドロップで、簡単に効果を付けられるため、オススメです。
PremiereProでフェードインフェードアウト②キーフレームを使う
![Premiere Pro フェードイン フェードアウト|②キーフレームを使う](https://videolab.jp/wp-content/uploads/2023/07/ruben-menarguez-v_1t1DzfAUA-unsplash-381x254-1.webp)
二つ目は「不透明度」のオプションにキーフレームを設定する方法です。
こちらは、映像のレイヤーに黒いマットを敷きます。そして、映像を透過させます。そうすることで、フェードイン・フェードアウトを表現するやり方です。
こちらは、前項の『エフェクト』を使う方法に比べると工数が増えます。そのため、慣れるまでは難しいかもしれません。ただし、フェードの速度など細かい調整が可能になります。
PremiereProでフェードインフェードアウト|エフェクト編
まずは、エフェクト編から。エフェクト内のトランジションを使ったやり方をご紹介します。
1.使用する動画を読み込みタイムラインに並べる
2.エフェクトから効果を選ぶ
3.今回は例として「ディゾルブ」からクロスディゾルブを選択
4.フェイドインさせる場所に使用する効果をドラッグ&ドロップ
5.フェイドインの長さを調整
6.フェイドアウトさせる場所に使用する効果をドラッグ&ドロップ
7.フェイドアウトの長さを調整
8.音声のフェイドイン・アウトをビデオトランジションから選択
9.映像と同様にドラッグ&ドロップ
この章で、ご紹介するフェードイン・アウト(エフェクト編)を動画にしました。
ぜひ、参考にしてください。
それでは、次に、PremiereProでフェードインフェードアウト|エフェクトを使ったやり方をテキストでご紹介します。
使用する動画を読み込みタイムラインに並べる
![Premiere Pro フェードイン フェードアウト|使用する動画を読み込みタイムラインに並べる](https://videolab.jp/wp-content/uploads/2023/07/1-300x145-1.webp)
まずは、フェードイン・フェードアウトしたい動画素材を読み込んで、タイムラインに並べます。
エフェクトから効果を選ぶ
![Premiere Pro フェードイン フェードアウト|エフェクトから効果を選ぶ](https://videolab.jp/wp-content/uploads/2023/07/2-1-300x273-1.webp)
次に、エフェクトから「ビデオトランジション」→「ディゾルブ」を選択します。
「ディゾルブ」からクロスディゾルブを選択
![Premiere Pro フェードイン フェードアウト|「ディゾルブ」からクロスディゾルブを選択](https://videolab.jp/wp-content/uploads/2023/07/3-1-300x266-1.webp)
そして、今回は、一例として「ディゾルブ」のエフェクトに入っている効果のなかから「クロスディゾルブ」を選択します。
この「クロスディゾルブ」は、PremiereProのフェードインフェードアウトでは、使用頻度の高いエフェクトです。特徴は
●前の映像が濃く→薄く
●後ろの画像は薄く→濃く
映像が切り替わっていく手法です。
ちなみに、映像を徐々に入れ替える『フェードイン・フェードアウト』は、下記1〜4が該当します。
1. クロスディゾルブ
2. ディゾルブ
3. フィルムディゾルブ
4. ホワイトアウト
5. モーフカット
6. 型抜き
7. 暗転
ちなみに、このほかにもディゾルブは、全部で7つにあります。
7つの違いについては、動画でまとめてみました。こちらも参考にして下さい。
フェイドインさせる場所に使用する効果をドラッグ&ドロップ
![Premiere Pro フェードイン フェードアウト|フェイドインさせる場所に使用する効果をドラッグ&ドロップ](https://videolab.jp/wp-content/uploads/2023/07/4-1-300x141-1.webp)
まずは、「クロスディゾルブ」クリックします。
フェードインさせたいところまでドラッグアンドドロップすると効果が適用されます。
フェイドインの長さを調整
![Premiere Pro フェードイン フェードアウト|フェイドインの長さを調整](https://videolab.jp/wp-content/uploads/2023/07/5-1-300x215-1.webp)
そして「クロスディゾルブ」が適用されたら、クロスディゾルブの長さをマウスを使って、適用範囲を調整します。
そこで、徐々に映像が映り出し、明るさ100%で映るまでの時間を調整します。
フェイドアウトさせる場所に使用する効果をドラッグ&ドロップ
![Premiere Pro フェードイン フェードアウト|フェイドアウトさせる場所に使用する効果をドラッグ&ドロップ](https://videolab.jp/wp-content/uploads/2023/07/6-1-300x90-1.webp)
さらに、フェードアウトも、フェードインと同じ要領で作業をします。
こちらも、エフェクトパネルから、フェードアウトさせたい箇所に、効果をドラッグアンドドロップすればOKです。
フェイドアウトの長さを調整
ここでは、効果の長さを調整します。
「クロスディゾルブ」の長さを、前画像から、次の映像が100%の明るさで映るまでに調整しましょう。
音声のフェイドイン・アウトをビデオトランジションから選択
![Premiere Pro フェードイン フェードアウト|音声のフェイドイン・アウトをビデオトランジションから選択](https://videolab.jp/wp-content/uploads/2023/07/7-1-300x270-1.webp)
ご紹介したエフェクト効果は「ビデオトランジション」で、映像だけに効果を与えるエフェクトです。
つまり、音声については、音声のエフェクトを別に選んで効果を適用させる必要があります。
そのため、音声をフェードイン・フェードアウトさせるには、エフェクトの「オーディオトランジション」から効果を選択します。
次に、「オーディオトランジション」から、コンスタントパワーを選択します。
映像と同様にドラッグ&ドロップ
![Premiere Pro フェードイン フェードアウト|映像と同様にドラッグ&ドロップ](https://videolab.jp/wp-content/uploads/2023/07/8-1-300x88-1.webp)
音声にフェードイン・フェードアウトの効果を適用は、ビデオトランジションと同様に、音声シーケンスにドラッグアンドドロップします。
以上がエフェクトを利用したフェードイン・フェードアウトの方法です。
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PremiereProでフェードインフェードアウト|キーフレーム編
次に、キーフレームを使用したフェードイン・フェードアウト手順をご紹介します。
1.黒のカラーマットをタイムラインに敷く
2.使用する動画をタイムラインに並べる
3.キーフレームで動画の不透明度を調節する
4.音声にフェードイン・フェードアウトの効果を付ける
PremiereProでフェードインフェードアウト。このキーフレーム編についても動画を作りました。
こちらも、この記事と合わせて、参考にしてもらえると嬉しいです。
それでは、記事ベースで、順番に見ていきましょう。
黒のカラーマットをタイムラインに敷く
![黒のカラーマットをタイムラインに敷く](https://videolab.jp/wp-content/uploads/2023/07/9-300x217-のコピー.webp)
キーフレームは、同じフェードイン・アウトでも、動画の透明度を調整して、効果を作る方法です。
動画の下のレイヤーを透過させる効果なので、まず動画の下に黒のカラーマットを敷きます。
![「ファイル」→「新規」→「カラーマット」を選択](https://videolab.jp/wp-content/uploads/2023/07/10-1-300x206-1.webp)
まずは、「ファイル」→「新規」→「カラーマット」を選択します。
次に「新規カラーマット」で動画のサイズなどを設定し「OK」をクリック。
![「新規カラーマット」で動画のサイズなどを設定](https://videolab.jp/wp-content/uploads/2023/07/11-1-300x209-1.webp)
「OK」をクリックするとカラーピッカーが表示されます。
そして、黒からのフェードイン・黒へのフェードアウトを行うので黒を選択し「OK」をクリック。
![黒を選択し「OK」をクリック](https://videolab.jp/wp-content/uploads/2023/07/12-1-300x209-1.webp)
ここでは、制作するカラーマットに名前を付けます。
今回は「背景(黒)」としました。
![制作するカラーマットに名前を付ける](https://videolab.jp/wp-content/uploads/2023/07/13-1-300x135-1.webp)
上記で制作したカラーマットは、プロジェクトに追加されます。
そして、制作したカラーマットをシーケンスにドラッグアンドドロップします。
使用する動画をタイムラインに並べる
![使用する動画をタイムラインに並べる](https://videolab.jp/wp-content/uploads/2023/07/14-300x116-1.webp)
次に、敷かれたカラーマットの上のレイヤーに動画を配置します。
キーフレームで動画の不透明度を調節する
![キーフレームで動画の不透明度を調節する](https://videolab.jp/wp-content/uploads/2023/07/15-300x215-1.webp)
さらに、効果を付けたい動画をタイムラインで選択し、エフェクトコントロールの「不透明度」タブを開きます。
![エフェクトコントロールの「不透明度」タブを開く](https://videolab.jp/wp-content/uploads/2023/07/16-300x185-1.webp)
その上で、エフェクトコントロールから動画の不透明度を調節していきます。
![不透明度の値を「0%」にする](https://videolab.jp/wp-content/uploads/2023/07/17-300x184-1.webp)
まずはキーフレームのピンをフェードインさせる動画の頭に持っていきます(右の赤丸)。
この時、フェードインをさせる動画の始まりを真っ黒にします。
そのために、不透明度の値を「0%」にし(左の赤丸)、コントロールから動画の不透明度を調節します。
![フェードインが終わるポイントにキーフレームのピンを置く](https://videolab.jp/wp-content/uploads/2023/07/18-300x187-1.webp)
続いて、フェードインが終わるポイントにキーフレームのピンを置きます(右の赤丸)。
そして、不透明度を「100%」とします。
また、フェードアウトの場合も同様の工程です。
これまでおこなった値の指定を逆にします。フェードアウトが始まるところにピンを置いて「100%」。
数値ではなく、視覚的に調整したいという方は、タイムラインでの調整をすると良いでしょう。
フェードアウトが終わるポイントを0%に指定
![フェードアウトが始まるところにピンを置く](https://videolab.jp/wp-content/uploads/2023/07/19-300x185-1.webp)
次に、フェードアウトが終わるポイントにピンを置いて「0%」に指定します。
この時、さらに、エフェクトコントロール内のキーフレームを使って値指定するほか、タイムラインを使って視覚的に調整することも可能です。
![キーフレームを使って値指定する](https://videolab.jp/wp-content/uploads/2023/07/20-300x173-1.webp)
その後、タイムラインの表示設定からビデオの「キーフレームを表示」を選択します。
さらに、キーフレームを表示させたい動画の幅を広げると、キーフレームが表示されます。
![ビデオの「キーフレームを表示」を選択](https://videolab.jp/wp-content/uploads/2023/07/21-300x119-1.webp)
くわえて、ペンツールを使ってキーフレームを調整します。
ペンツールに「+」マークがあるときにキーフレームをクリックすると、ポイントを追加でき、ポイントを上下させることで映像の不透明度を変えることができます。
音声にフェードイン・フェードアウトの効果を付ける
![音声にフェードイン・フェードアウトの効果を付ける](https://videolab.jp/wp-content/uploads/2023/07/22-300x158-1.webp)
さらに、音声キーフレームによるフェードイン・フェードアウトも、操作は、映像と同様です。
まず、「エフェクトコントロールパネル」から「ボリューム」を選択し、キーフレームにピンを置きながら「レベル」で音量を調整します。
ビデオと同じように、ダイムライン上で視覚的に操作をすることも可能です。
このキーフレームを使ったやり方は、エフェクトを利用するより手順が多いです。
その一方で、キーフレームのピンの位置を増やしたり、ベジェ直線を使ったりする事で、ゆるやかに上昇・減少するような微妙な調整が可能です。
音声トラックでのフェード効果|おすすめエフェクト
PremiereProでフェードインフェードアウトは、音声でも使えます。
前章までで、使い方を解説しました。が、音声切り替えは、映像と同じく大切です。なぜなら、音声の切り替えが滑らかでないと、不自然に聞こえるから、です。視聴者の集中が途切れてしまう要因となります。
ここでは、Premiere Proで利用できる音声エフェクト。「指数フェード」「クロスフェード」について解説します。
<1>指数フェードとは?
<2>音声のクロスフェードとは?
<3>映像と音声のフェードを調和させるコツ
一つずつ見ていきましょう。
PremiereProでフェードインフェードアウト<1>指数フェードとは?
まずは、「指数フェード(Exponential Fade)」です。こちらは、音声ボリュームが、指数関数的に変化するフェードエフェクトです。つまり、音声のボリュームが最初はゆっくり減少。そして終盤にかけて急激に小さくなる音の消え方です。
- 滑らかなフェードアウト・フェードイン
音声が自然に聞こえるように設計されています。そのため、特にBGMや効果音の終わりや始まりに適しています。 - 耳障りな急激な音量変化を防ぐ
音が唐突に途切れるのを防ぎ、視聴者に違和感を与えません。 - ナレーションやBGMの締めに最適
動画の終わりにBGMがフェードアウトする際、残響音のような余韻を残す効果があります。
エフェクトパネルを開く
まずは、Premiere Proの画面で「エフェクト」タブを選択します。さらに「指数フェード」と検索します。
音声クリップに適用
「指数フェード」を、音声トラックの始点または終点にドラッグ&ドロップします。
フェードの長さを調整
- 短め(0.5秒程度):テンポ感を重視したいシーンに最適。
- 長め(2〜3秒):感動的なシーンや余韻を残したい場面に効果的です。
エフェクトの端をドラッグすることで、フェードの長さを自由に調整できます。
プレビューで確認
再生し、フェードが自然に聞こえるかを耳で確認しながら微調整しましょう。
PremiereProでフェードインフェードアウト<2>音声のクロスフェードとは?
2つ目は「クロスフェード(Constant Power Crossfade)」です。これは、2つの音声クリップを重ね合わせて自然に切り替えるフェードです。
片方の音声がフェードアウト。そして、もう片方の音声がフェードインします。そのため、音量の急激な変化を防ぎ、音のつなぎが滑らかです。
- 自然な音声切り替え
音のつなぎ目が不自然になりません。そのため、シームレスな音声移行が可能です。 - 異なる音声トラックの重なりを調整
さらに、BGMと効果音、ナレーションのつなぎ合わせに最適です。 - フェード時間を柔軟に設定できる
また、フェードの長さを調整することで、シーンに応じた音の変化が作れます。
エフェクトパネルで「クロスフェード」を検索
「オーディオトランジション」→「クロスフェード」→「コンスタントパワー」を選択します。
2つの音声クリップ間に適用
次に、クロスフェードを、2つのクリップの境目にドラッグ&ドロップします。クロスフェードを、2つのクリップの境目にドラッグ&ドロップします。
フェード時間を調整
さらに、クロスフェードの長さをドラッグして調整。音の切り替えが自然になるようにします。
プレビューで確認
最後に、音声が違和感なく重なっているかを確認します。必要に応じて調整しましょう。
<3>映像と音声のフェードを調和させるコツ
映像フェードと音声フェードのタイミングに注意しましょう。
もし、映像と音声のタイミングがずれてしまうと、動画に違和感が残るから、です。そのため、以下、3つのポイントを押さえて、映像と音声のフェードを調和させましょう。
タイミング | ポイント | 例 |
---|---|---|
映像と音声一致させる | 映像がフェードアウトする時間と、BGMやナレーションがフェードアウトする時間を同じに設定します。 | 映像フェードが2秒=音声の指数フェードも2秒に設定。 |
音声フェードを少し遅らせる | 映像がフェードアウトして画面が暗くなった後、BGMだけ少し残してからフェードアウトさせると、余韻を効果的に残せます。 | エンディング=映像は2秒、BGMは3秒で、ゆっくり消す。 |
最終的にプレビューで、違和感がないか?を確認しましょう。そこで、急激なズレを感じた場合、修正が必要です。
フェード効果を応用した映像演出テクニック
フェードインフェードアウトは、単なる効果ではありません。使い方次第で、映像の質や印象を大きく左右する強力な演出テクニックです。
この章では、フェード効果を使いこなした映像テクニックをご紹介。おもに「自然さ」「感情」「流れ」を加える方法を解説します。
【1】シーンに応じたフェード効果を使う
動画では、シーンの切り替えは、視聴者の没入感に大きく関わります。そのため、シーンに応じたフェード効果を使うことで、違和感のないシーンの切り替えが必要です。
使用例 | 効果 | |
---|---|---|
黒フェード (フェードアウト → 黒画面 → フェードイン) | 昼シーンから夜シーンへの移行。 過去と現在を行き来するシーン。 | 時間経過や場面転換の際に用いて、 映像の流れを自然に区切る効果 |
白フェード (フェードアウト → 白画面 → フェードイン) | クライマックス後のエピローグ。 ポジティブなシーンチェンジ。 明るい感動の瞬間。 | 明るい未来や希望的なシーンへ移る際の効果として |
クロスディゾルブ | 主人公が成長する過程を映像で見せる際、過去と現在を重ね合わせる。 | 2つのシーンを重なり合いながら切り替えることで、感情や時間の流れを途切れさせずに伝えることができる |
【2】フェードの長さを調整して「テンポ」を作る
また、動画のテンポを作るためには、フェードの長さも重要です。
●短い時間のフェード(0.5秒以下)=テンポよくシーンを切り替えたい。
●長い時間のフェード(1〜3秒)=シーンに余韻や感情の重みを持たせたい
とくに、長いフェードは、感動的なシーンに有効。ゆっくりフェードアウトすると、余韻を残しやすいです。
【3】黒・白のフェードを使い分ける演出のコツ
黒フェードと白フェードは、それぞれ違う印象があります。そのため、シーンの意味や感情に応じて使い分けるのが、ポイントです。
概要 | 黒フェード | 白フェード |
---|---|---|
特徴 | 黒い画面で映像が消えることで 「時間が過ぎた」 「物語が一区切りついた」という印象 | 白い画面で映像が切り替わるため 「明るさ」「希望」「浄化」 などポジティブな印象 |
効果的な 使い方 | 時間経過の表現: 昼のシーン → 黒フェード → 夜のシーン、といった時間の飛躍を自然に見せられる。 余韻を残すエンディング: 感動シーンの後、ゆっくり黒くフェードアウトすることで視聴者に余韻を残す。 | 明るい未来を暗示: クライマックス後に白フェードを使うことで、物語が前向きに終わる印象を作る。 過去の回想や夢の表現: 現実→過去や夢のシーンに移行する際に使い、視覚的に「現実との違い」を表現する。 |
使用例 | 映画のラストシーンで、主人公が去っていく背中 | 感動シーンから未来へ繋がる場面への切替え 話しの転機で、白フェードから新しい章へ |
【4】音声と映像を連動させるフェード効果
さらに、音声と映像のフェード効果を連動させると効果的です。なぜなら、相乗効果で、視聴者の感情や映像の流れを自然に導けるから、です。
映像と音声を同じタイミングでフェードアウトさせると、動画の違和感はありません。
(例: シーンが黒くフェードアウト。同時にBGMが指数フェードでゆっくりと消える)
映像がフェードアウトして黒画面になる。その後、音声を少し残してフェードアウトすると、余韻を残せます。
(例: ドラマのエンディングで、映像が消えた後も音楽が3秒程度続く。)
【5】トランジションとフェード効果を組み合わせる方法
フェード効果をトランジションと組み合わせても効果的です。こちらも、より高度で印象的な映像演出です。(トランジション=場面転換効果)
組み合わせ | 効果 | 活用例 |
---|---|---|
フェードとズームトランジション | ズームインしながらフェードアウト。シーンのインパクトが高まる | ●アクションシーンや緊張感を高めたい場面●次のシーンへの期待感を演出 |
フェードとスライドトランジション | 映像をスライドさせてフェードイン・アウト。軽やかでテンポの良い印象を作る | ●Vlogや商品紹介動画など ●スタイリッシュな編集をするとき |
カラーフェード | 色付きのフェードで切り替えると、映像のテーマやトーンを強調できる | ●恋愛シーン → ピンクのフェード ●悲劇シーン → グレーや青のフェード |
PremiereProでフェードインフェードアウト|使うタイミングとポイント
ここまで、PremiereProでのフェードインフェードアウトをお伝えしました。しかし、フェイドイン&アウトには、使っていい場面とそうでない場面があります。
この章では、フェードイン・アウトを使うポイントや使いどころについてお伝えします。
Premiere Pro フェードイン フェードアウト|ポイントは多用しないこと
![ポイントは多用しないこと](https://videolab.jp/wp-content/uploads/2023/07/多用しないこと-のコピー.webp)
今回のPremiereProに限りません。が、フェードインフェードアウトは、多用しないことがポイントです。
なぜなら、場面転換のトランジションのなかでも、強い効果をもっているから、です。
それもあって、長い作品でも数カ所、短い作品では、ほとんど使わない場合もあります。
安易に使用したり、多用すると意味がわからず、安っぽくなるので注意しましょう。
注意点:フェード効果は常に必要と思い、多用してしないこと。
解決策:フェードを使う目的を明確にし、本当に必要な場面だけに絞る。
PremiereProでフェードインフェードアウト|使いどころ①
![フェードイン・フェードアウトの使いどころ①](https://videolab.jp/wp-content/uploads/2023/07/使いどころ1.webp)
つぎに使いどころについてお伝えします。
まず、1番の使い所のポイントとして挙げられるのは、チャプターの最初と最後です。
フェードインでの導入は、新鮮なことがその理由。
なぜなら、最初の数秒で「おっ?」と思わせないと、最後までみてもらえないから、です。もちろん、ただ単純にフェードインすればよいというものでもありません。が、それでも、ある程度の効果はあります。
逆に、エンディングでのフェードアウトは、余韻を残すのに効果的です。
PremiereProでフェードインフェードアウト|使いどころ②
![フェードイン・フェードアウトの使いどころ②](https://videolab.jp/wp-content/uploads/2023/07/使いどころ2.webp)
もうひとつは、シリアス系であること、です。
なぜなら、フェードイン・フェードアウトは、前後のシーンがゆるやか、ですよね?
たとえば、バラエティ番組やコメディーを想像したらよく分かります。仮に、テンポの良い動画で、そんな余韻があったらおかしいですよね?
想像するとわかりますけど、きっと「あれ?」って思いますよね(笑)。
もちろん、それが効果的になる場合もあります。ですが、一般論として、テンポ感がある動画に、フェードイン&アウトには、向かない。と覚えておきましょう。どうしても、バシッと切り替わった方がテンポがいい動画もあるから、です。
PremiereProでフェードインフェードアウト|使いどころ③
その他、フェードイン・フェードアウトの使いどころについて、動画にまとめてみました。
こちらも、動画が参考になるとうれしいです。
PremiereProでフェードインフェードアウト|まとめ
今回は、動画編集でお世話になるフェードイン・フェードアウトをご紹介しました。
フェードイン、フェードアウトには、2つの方法があります。『エフェクトを使う』『キーフレームを使う』の2つです。
特に、強いこだわりがなければ、エフェクトを使うのが効率的で簡単です。
一方で、キーフレームを使うやり方は、細かい調整が可能になります。そのため、こちらの方法も使えるようになっておくと便利です。
今回、『エフェクト編』でご紹介した「ディゾルブ」。ディゾルブには、たくさんの種類があります。それについても、いろいろ試してみると面白いです。自分のイメージに合ったフェードイン・フェードアウトを見つけて下さい。
\フェイドイン・フェイドアウトを無料体験/
今回も最後まで読んでいただいて、ありがとうございます!
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