DaVinci ResolveとPremiere Pro、どっちを使えばいいの?動画編集初心者にはどっちが向いてる?
動画編集を始めたいけど、いきなりソフト選びで迷っていませんか?
「無料のDaVinciで大丈夫?」「Premiereのほうがいいって本当?」「使いやすさや機能の違いがよく分からない…」と感じる方も多いはずです。
そこで、今回の記事では、
この記事で分かること
- DaVinci ResolveとPremiere Proを比較
- 初心者にもおすすめな選び方・用途別の判断基準
- 価格・動作環境・カラー補正・音声編集など機能面の徹底比較
- 後悔しないソフト選びのポイントと、リアルな使用感
など、「どちらを選べばいいか迷っている人」のために、両ソフトを徹底的に比較しました。
それぞれの強みや注意点を実務目線で解説しているので、ぜひ最後まで読んで、自分にぴったりの編集ソフトを見つけてください。

執筆者
この記事は、動画制作・デザインを手がける統合クリエイティブスタジオ|ワイラボの代表が執筆しています。普段は企画やディレクションの立場から、現場チームと連携して、デザインディレクション、イラスト制作、映像制作に関わっており、その経験から得た視点で、分かりやすさを心がけてお伝えします。
1. DaVinci ResolveとPremiere Proを比較|あなた向きなのは?
動画編集ソフトには、Premiere ProとDaVinci Resolveという二大定番があります。
どちらも多くのプロに使われていますが、性格はまったく異なります。そのため「どっちがいい?」と一概に答えるのは難しいのが実情です。
この章では、両者の違いを具体的に比較しながら、目的やレベルに応じて最適な選び方を解説します。
① DaVinci ResolveとPremiere Proを比較|どちらが使いやすい?

動画編集の経験が少ない方にとっては、操作のしやすさや情報の多さがとても大切です。
その観点から見ると、Premiere Proのほうが初心者には使いやすいといえます。理由は、日本語での解説やチュートリアルが圧倒的に多いからです。YouTubeやブログでも「初心者向けPremiere講座」が充実しています。
一方、DaVinci Resolveは、プロ仕様のインターフェースやノードベースのカラー補正など、最初は取っつきづらい面があります。ただし、無料で始められることや、最近は学習コンテンツも増えてきたことから、ある程度やる気のある人には選ばれる傾向もあります。
操作面では、Premiere Proが直感的なUIで、動画編集未経験者でも短時間で基本操作ができるようになります。
Resolveは最初の設定やメニュー構成がやや複雑で、覚えることが多い印象です。
結論:
「とっつきやすさ」を求めるなら、Premiere Pro
「無料で本格編集に挑戦したい」なら、DaVinci Resolve
② DaVinci ResolveとPremiere Proを比較|ソフトの得意分野と開発思想

Premiere ProとDaVinci Resolveの違いは、得意分野にも直結します。
Premiere Proは「誰でも動画を作れるように」という方向で進化してきました。Adobeの他製品と連携し、YouTubeなどのSNS向け動画制作を中心に設計されています。
逆にDaVinci Resolveは、「プロの映像制作現場で通用するソフト」を目指してきました。もともとカラーグレーディング専用ツールとして開発された歴史があり、色補正に関しては業界標準の機能を備えています。また、音声編集やVFXも同じソフト内で完結できるのが特徴です。
Premiere Proは「Adobe製品との連携性」、Resolveは「ワンストップ完結型」の思想です。たとえばPremiereは、After Effectsでモーショングラフィックスを作り、Auditionで音声を仕上げるという使い方が主流です。
一方、Resolveは一つのソフト内に「Edit(編集)」「Color(色補正)」「Fairlight(音声)」などのページが統合されており、ソフトを切り替えずに作業を続けられます。
③ YouTube向きはPremiere、映像作品志向ならResolve

目的によって、選ぶべきソフトは変わります。
YouTubeなどの短尺動画やSNS向けコンテンツを手早く作りたいなら、Premiere Proが断然便利です。理由は、テロップ挿入やタイムライン編集が簡単で、テンプレートも豊富だからです。また、素材管理やショートカットの設定も柔軟で、日常的な動画制作に強いです。
逆に、映画やミュージックビデオのような映像美を追求する作品には、DaVinci Resolveが圧倒的に向いています。特にカラーグレーディング機能は業界最高レベルで、シネマカメラで撮影したRAW素材の調整も可能です。
以下に、目的別のおすすめソフトを表にまとめます。
| 用途 | おすすめソフト | 理由 |
|---|---|---|
| YouTube/SNS動画 | Premiere Pro | テロップが入れやすい。直感的なUI。 |
| 映画/ミュージックビデオ | DaVinci Resolve | 色補正に強い。ワンストップで完結。 |
| 低予算で本格編集を試したい | DaVinci Resolve | 無料版でも高機能。買い切りで導入可能。 |
| Adobe CCをすでに契約中 | Premiere Pro | After EffectsやPhotoshopとの連携が強力。 |
どちらが上というより、「何を作りたいか」「どういう作業スタイルか」で選ぶのが正解です。
2. DaVinci ResolveとPremiere Proを比較|価格で選ぶ
動画編集ソフトを選ぶうえで、価格は最初に気になるポイントです。
特にPremiere ProとDaVinci Resolveでは、課金方式がまったく異なります。
この章では、それぞれの価格体系をわかりやすく整理し、「結果的にどちらが高いのか?」という疑問にも答えます。
① DaVinci ResolveとPremiere Proを比較|月額制 vs 無料&買い切

Premiere Proは、Adobe Creative Cloudに属するソフトです。
そのため月額制のサブスクリプションが基本になります。個人でPremiere Pro単体を使う場合、Adobe公式サイトでは月額約3,280円(税込)です。年間一括払いなら、34,680円です。
一方、DaVinci Resolveには2つのバージョンがあります。無料で使える「DaVinci Resolve」と、有料版の「DaVinci Resolve Studio」です。有料版は買い切りで、価格は約39,800円(税込)。年間ではなく、一度購入すればずっと使えます。
下記の表に、両者の基本価格構造をまとめます。
| ソフト | プラン形式 | 価格(税込) | 備考 |
|---|---|---|---|
| Premiere Pro | 月額制 | 3,280円/月 | Creative Cloud契約が前提 |
| DaVinci Resolve 無料版 | 無料 | 0円 | 主要機能の多くが利用可能 |
| DaVinci Resolve Studio | 買い切り制 | 48,980円 | 一度の購入で永続利用可能 |
初期費用だけ見ると、Premiere Proのほうが始めやすいように見えます。
しかし、1年以上使い続けると、コストは逆転します。長く使うつもりなら、Resolveの買い切りモデルの方が経済的です。
② DaVinci ResolveとPremiere Proを比較|コスパ比較は“1年スパン”で

動画編集ソフトは、数日だけ使って終わるものではありません。
趣味でも仕事でも、ある程度の期間使う前提で考えるべきです。そこで重要なのが「1年使ったときの総額比較」です。
例えば、Premiere Proは1年で、34,680円かかります。それに対し、Resolve Studioは48,980円で買い切り。つまり、1年経った時点でコストがほぼ同じになります。そして2年目からは、Resolveのコストはゼロ。ここで大きな差が生まれます。
また、DaVinci Resolveには無料版がある点も大きなメリットです。無料でもカラー補正や編集、書き出しなどの基本機能がすべて揃っており、多くの人にとってはそれで十分です。対してPremiere Proには、無料体験期間(7日間)はありますが、その後は課金が必要になります。
つまり、1〜2か月だけ使うならPremiere Pro、長期ならDaVinci Resolveのほうがコスパが良いというわけです。
③ DaVinci ResolveとPremiere Proを比較|無料版でも十分使える?

DaVinci Resolveは、無料版でも「無料とは思えない」ほど高機能です。
4K編集、カラーグレーディング、音声編集、エフェクトなど、基本的な作業はすべて可能です。個人のYouTube編集や趣味の映像制作なら、無料版でまったく問題ありません。
一方、有料版の「Studio」は、より高精度なノイズ除去や顔認識、HDR対応、複数GPUの活用など、より専門的な機能が追加されます。これらは、映画やCM、ドキュメンタリーなどプロフェッショナル向けの映像制作には欠かせません。
対してPremiere Proは、無料期間終了後はすぐに課金が必要になります。
機能面で比較すると、以下のようになります。
| 機能 | DaVinci Resolve 無料 | DaVinci Resolve Studio | Premiere Pro(有料) |
|---|---|---|---|
| 4K編集 | ○ | ○ | ○ |
| 高度なノイズ除去 | × | ○ | △(一部可能) |
| AI顔認識 | × | ○ | △(一部可能) |
| サブスク不要 | ○ | ○ | × |
このように、無料で始めて慣れてからアップグレードできるのがResolveの大きな魅力です。
プロを目指す人にも対応できるスケーラビリティがあるため、学習投資としても優れています。
3. DaVinci ResolveとPremiere Proを比較|動作環境とパフォーマンス
動画編集ソフトは、高性能なパソコンを要求することが多いです。
特に4K素材や長尺の映像を扱う場合、スペック不足だと編集中にフリーズしたり、書き出しに時間がかかったりすることもあります。
ここでは、Premiere ProとDaVinci Resolveの動作傾向と、それぞれに適したスペックについて解説します。
①軽さは?カクつく?それぞれの動作傾向を知ろう
Premiere ProとDaVinci Resolveは、動作の「軽さ」に大きな違いがあります。
Premiere Proは、古いパソコンでもある程度は動作します。一方で、重くなるタイミングが予測しづらく、突然クラッシュすることもあります。特に、エフェクトを多用したり、複数のファイルを同時に扱ったりすると、不安定になることがあります。
DaVinci Resolveは、高性能な環境であれば非常にスムーズです。ただし、スペックが足りないと「極端に重くなる」傾向があります。ResolveはGPU(グラフィックボード)依存型の設計になっており、ノートPCや省スペックPCでは苦しくなります。
特に無料版ではハードウェアアクセラレーションの最適化が限定的なので、スペックが足りないと編集すら難しくなります。
②ResolveはGPU依存型/PremiereはCPUバランス型
両ソフトの動作エンジンの違いを知っておくと、マシン選びで後悔しにくくなります。
Premiere Proは、CPU依存が強いソフトです。もちろん、GPUも活用しますが、全体的にはCPUとメモリの影響が大きく、ハイスペックCPUであれば比較的快適に動きます。
一方のDaVinci Resolveは、GPU依存型です。高性能なグラフィックカード(NVIDIA RTXシリーズなど)があると、非常にスムーズに動作します。逆に、内蔵グラフィックや旧型GPUでは、まったく動かないというケースもあります。
以下に両ソフトの依存傾向をまとめます。
| ソフト | CPU依存度 | GPU依存度 | メモリ必要量 |
|---|---|---|---|
| Premiere Pro | 高め | 中 | 16GB以上推奨 |
| DaVinci Resolve | 中 | 高め | 32GB以上推奨(快適に使うなら) |
③4K動画編集時の推奨スペックと注意点
動画編集のスペック要件は、編集する動画の解像度にも大きく左右されます。フルHDなら比較的低スペックでも対応できますが、4K編集になると一気に負荷が上がります。特に長尺や複数カメラの編集では、マシンが悲鳴を上げることも珍しくありません。
以下に、4K編集を想定した「実用レベルの推奨スペック」をまとめました。
| パーツ | 最低スペック | 快適動作の目安 |
|---|---|---|
| CPU | Intel i7以上 | Intel i9/Ryzen 9クラス |
| GPU | GTX 1660以上 | RTX 3060以上(Resolve向け) |
| メモリ | 16GB(最低) | 32GB以上(余裕が必要) |
| ストレージ | SSD 512GB以上 | NVMe 1TB以上推奨 |
この条件を満たさないと、カクつきやフリーズ、レンダリングエラーが頻発する可能性があります。
特にResolveを使う場合は、GPUがボトルネックになりやすいため、グラボ選びは慎重に行うべきです。
4. 機能の違いで選ぶ:編集、カラー、音声、それぞれの強みとは
Premiere ProとDaVinci Resolveは、いずれも動画編集ソフトとして高機能です。
が、その得意分野は明確に分かれています。
ここでは、編集・カラーグレーディング・音声処理といった主要な作業に分けて、強みと違いを比較します。
①Premiereは「編集とテロップ」特化/Resolveは「色と音」に強い
編集作業の快適さでいうと、Premiere Proがややリードします。
なぜなら、タイムラインの操作が直感的で、ショートカットやUIの自由度が高いからです。また、日本語環境での使いやすさにも優れており、テロップ挿入や字幕機能も非常に充実しています。YouTubeなどのSNS向け動画では、Premiereの方がスピーディに作業できます。
一方、DaVinci Resolveは、プロ向けの編集環境を備えています。特に「カット」ページと「エディット」ページを使い分ける構造があり、短時間編集と細かい調整の両方に対応できます。ただし、操作感はやや独特で、最初は慣れが必要です。
特筆すべきは、Resolveのカラーグレーディング機能です。
業界でもトップレベルの精度と自由度を誇り、映画やCMなど映像作品の制作現場でも使われています。カラーホイールやノードベースの補正など、色にこだわりたい人にとっては、他の追随を許しません。
また、ResolveにはFairlightという音声編集専用ページが統合されており、音の細かな調整ができます。Premiereにも音声編集機能はありますが、より専門的な作業はAuditionとの連携が前提になります。
②カット編集・字幕・カラー補正・音声編集を分解して比較
具体的な作業工程ごとに比較してみましょう。
まずカット編集、字幕編集、カラー補正、音声編集などについて、以下、表にまとめてみました。
各作業工程ごとの優位性をまとめます。
| 作業工程 | Premiere Pro | DaVinci Resolve |
|---|---|---|
| カット編集 | ◎(軽快・直感的) | ○(構成重視) |
| テロップ/字幕 | ◎(デザイン自由) | △(テンプレ少) |
| カラー補正 | △(基本機能) | ◎(業界トップ) |
| 音声編集 | △(連携必要) | ◎(Fairlight) |
このように、Premiereはスピードと操作性、Resolveは映像と音の質にこだわる人に向いています。
③モーショングラフィックスはAfter Effects?Fusion?
動画に動きのある演出を加えると、クオリティが一気に上がります。
Premiere Proは、モーショングラフィックスに関してはAfter Effectsとの連携が大前提です。両ソフトは同じAdobe製なので、連携もスムーズです。After Effectsを使えば、アニメーションタイトルやロゴアニメ、エフェクトなど、幅広い演出が可能です。
対してDaVinci Resolveは、FusionというVFX機能が統合されています。After Effectsと同等レベルの機能を内蔵しており、Resolve内で直接モーショングラフィックスが作れます。これにより、複雑なアニメーションや合成をワンソフトで完結できるのが強みです。
ただし、Fusionは操作体系がノードベースであるため、最初は非常に難しく感じるかもしれません。After Effectsに慣れている人からすると、敷居が高く感じる可能性があります。
両者の使いやすさを比べると、After Effectsは「使い方を学べばすぐに実用可能」で、Fusionは「覚えるまでが大変だが、自由度が高い」という違いです。
5. 作業効率とワークフロー:1本のソフトで完結したい?連携重視?
動画編集は「作って終わり」ではありません。
撮影素材の取り込みから、編集、色補正、音声処理、エフェクト、書き出しまで、多くの工程があります。これらをどれだけスムーズにこなせるかは、ソフトの「ワークフロー設計」に大きく左右されます。
ここでは、Premiere ProとDaVinci Resolveの作業効率の違いを明らかにしていきます。
①Resolveはワンストップ型、Premiereは多機能連携型
DaVinci Resolveは、一つのソフト内で「すべての作業を完結」できます。
編集用の「Edit」ページ、色補正の「Color」ページ、音声編集の「Fairlight」ページ、VFXの「Fusion」ページがすべて統合されています。ボタン一つでページを切り替えながら作業でき、ファイルの書き出しや読み込みも必要ありません。
Premiere Proは、単体でもかなり多機能です。が、Adobe CCの他ソフトと組み合わせる前提で設計されています。たとえば、カラー補正は「Lumetriカラー」で対応できますが、より複雑な処理をしたい場合はAfter EffectsやSpeedGradeとの連携が必要です。音声編集も同様で、Auditionとの併用が基本です。
つまり、Resolveは「全部入り」のオールインワン型、Premiereは「必要な機能を追加して最適化する」分業型の設計です。
②Fairlight・Fusion統合 vs Adobe CCの連携力
作業工程が多岐にわたるプロジェクトでは、Resolveのページ統合型設計が非常に便利です。
特にFairlightは、音の細かな調整に優れており、映像と同時に音のニュアンスまで仕上げたいときに力を発揮します。また、Fusionでの合成やエフェクト作業も、Resolve内で直接行えるため、編集フローが一貫します。
Premiere Proは、Adobe CCの連携力が最大の武器です。Photoshopで画像を作成し、After Effectsでモーショングラフィックスを作り、それをPremiereで組み合わせて編集する…といった流れが極めてスムーズです。ファイルをまたがず、ライブリンクでリアルタイム編集できる点も大きな強みです。
ただし、すべてのソフトを揃えるには、それなりのコストがかかります。Adobe CCコンプリートプランを契約すれば便利ですが、月額は1万円近くになります。逆にResolveはStudioを買い切れば、それだけで全作業に対応できるため、長期的な投資としては魅力的です。
③プロジェクト共有・チーム作業に向くのはどちら?
チームで作業する場合、プロジェクトの共有性や管理機能も重要です。Premiere Proは、Adobe Team Projectsを使えばクラウドベースで共同作業が可能です。ただし、この機能は上位プランでの提供となり、一般ユーザーにはややハードルが高いです。
DaVinci Resolveは、Studio版であれば複数人でのプロジェクト管理ができます。Blackmagic Cloudというクラウド共有機能もあり、遠隔地のチームとリアルタイムに作業を分担することも可能です。また、無料版でも「プロジェクトファイルの共有」自体はできます。
どちらもチーム向け機能を持っていますが、PremiereはAdobe製品との複合連携が前提で、Resolveは単体でチーム作業ができる設計です。環境構築のしやすさではResolveがシンプルで、Adobeは強力な反面、コストや設定が複雑になりやすい点に注意が必要です。
6. 学習コストと情報量:どれだけ学びやすいか、続けやすいか
動画編集は、ソフトをインストールしただけでは始まりません。
使いこなすには知識と経験が必要です。そのため「どれだけ学びやすいか」は、継続のしやすさやモチベーションにも大きく関わります。
この章では、Premiere ProとDaVinci Resolveの「学習コスト」と「情報の多さ」を比較します。
①学習コストを抑えたい人にはPremiereが有利
結論から言うと、初心者にとっての学びやすさはPremiere Proが勝ります。
理由は、日本語の解説記事や動画が圧倒的に多いためです。YouTubeやブログ、専門書籍でも「Premiere Proの使い方」は定番コンテンツとして広く取り上げられています。
また、Adobe自身が日本語でチュートリアルを提供しており、公式のサポート体制も充実しています。たとえば、「文字を入れるだけ」「カットして書き出すだけ」といったシンプルな用途でも、すぐに操作方法が見つかる点は非常に大きなメリットです。
DaVinci Resolveも、ここ数年で日本語情報はかなり増えてきました。しかし、内容の多くは中級者向けやプロ向けのものが多く、完全初心者が独学で学ぼうとするとやや苦戦する場面があります。用語や操作も独特なため、慣れるまでに時間がかかる傾向があります。
②情報量・チュートリアル・日本語解説の豊富さ
具体的な情報の量でも、Premiere Proは優位です。
「Premiere 使い方」「Premiere テロップ 入れ方」などのキーワードで検索すれば、膨大な解説コンテンツがヒットします。動画でも「5分でできる」「初心者向け」といった時短系チュートリアルが充実しており、学習のハードルがとても低いです。
DaVinci Resolveも、公式のトレーニング教材が英語で用意されています。最近では有志による日本語字幕付きの動画や解説記事も増えていますが、Premiereと比べるとまだ層が薄い印象です。特に、基本操作レベルでの情報が少ないため、ゼロから始める人にはやや難易度が高いです。
また、フォーラムやQ&Aサイトでも、Premiere関連の質問は多く、すでに同じ疑問を持った人のやり取りを見るだけで解決するケースが多いです。Resolveは、日本語圏では情報が見つかりにくいことがあります。
| 比較項目 | Premiere Pro | DaVinci Resolve |
|---|---|---|
| 日本語解説の多さ | ◎(豊富) | △(増加中) |
| 初心者向け情報 | ◎(多数あり) | △(中級者寄り) |
| チュートリアル動画 | ◎(時短系多) | ○(技術系多) |
| フォーラムの活発度 | ◎(Q&A豊富) | ○(英語中心) |
このように、情報量と学習のしやすさでは、Premiereが安心感があります。
③検索して困らないソフトは?解説動画の数に注目
実際に、「ググってすぐに答えが見つかるか」は非常に重要です。
Premiere Proは、その点で圧倒的に有利です。トラブルシューティングや便利機能の紹介まで、網羅的な情報が揃っているため、学習も実務もスムーズに進みます。
YouTubeには、Premiereのハウツー動画が何万件と存在しており、初心者でも動画を見ながら真似するだけで成果物が作れます。さらに、企業による教育コンテンツも充実しており、体系的に学びたい人にも対応できます。
Resolveも、近年はBlackmagic公式がYouTube上でチュートリアル動画をアップするなど、情報発信を強化しています。操作画面に日本語を選べるようになったことも追い風になっており、今後は学習環境もさらに整っていくでしょう。
7. こんな人にはこれがおすすめ:用途・目的別のベストな選択肢
どちらのソフトにも優れた点と注意すべき点があります。
そのため「どちらが優れているか」ではなく、「どちらがあなたに向いているか」を軸に考えることが大切です。
ここでは、目的や使い方に応じて、どちらのソフトが適しているかを整理していきます。
①迷ったときは「何を重視するか」で決めよう
最初に考えるべきなのは、「自分が動画編集で何を重視するか」です。
たとえば、「短時間で効率よく動画を仕上げたい」「テロップや字幕を多用する」「SNSにサクッと投稿したい」という人には、Premiere Proが向いています。操作も直感的で、学習コストも低く、すぐに成果を出しやすいです。
一方で、「映像作品のクオリティを追求したい」「色や音にこだわりたい」「1本のソフトですべて完結させたい」という人には、DaVinci Resolveが合っています。特に、カラーグレーディングや音の精度にこだわる人には頼もしい相棒になります。
ソフトの選定では、「何をしたいか」「どこを最も重視するか」を明確にする。それが、後悔しない選び方につながります。
②目的別に適したソフトは異なる
実際の使用シーン別に、代表的なシチュエーション別のおすすめを整理します。
| 目的・用途 | おすすめソフト | 理由 |
|---|---|---|
| YouTube用動画を定期的に投稿 | Premiere Pro | テロップやカット編集がスムーズで時短向き |
| 低予算で始めたい/無料で練習 | DaVinci Resolve | 高機能な無料版が使える |
| 音楽PVや映像作品を制作したい | DaVinci Resolve | カラー補正と音声処理に強み |
| Adobe製品をすでに契約中 | Premiere Pro | PhotoshopやAfter Effectsとの連携が便利 |
| 映像制作チームで共有したい | DaVinci Resolve | Blackmagic Cloudによる共有がしやすい |
このように、使う人の目的によって「ベストな選択」は変わります。
③予算重視/色重視/SNS動画中心…おすすめの選び方
予算が限られている場合、やはりDaVinci Resolveが有利です。
無料版でもかなり多くのことができるため、最初の1本としては非常に優れています。しかも、使いこなせばプロレベルの作品も作れるポテンシャルを秘めています。
色補正やシネマティックな表現にこだわる場合も、Resolve一択と言っていいでしょう。ノードベースでのグレーディングは自由度が高く、リファレンス映像との色合わせも高精度で行えます。
逆に、SNS向けの短尺動画を量産したい人や、バナー・アイキャッチもAdobe製品で揃えている人には、Premiere Proが便利です。Adobeエコシステムに組み込まれていることで、素材のやりとりやレイアウト調整がスムーズに進みます。
8.DaVinci ResolveとPremiere Proを徹底比較|まとめ
今回は、動画編集ソフトの定番、DaVinci ResolveとPremiere Proを比較しました。
それぞれに向いている用途や得意分野があるため、どちらが「良い・悪い」ではなく、「自分に合っているかどうか」が選ぶ基準になります。
- 手軽さや情報の多さで選ぶならPremiere Pro
- カラー補正や音のこだわり、長期的なコスパを重視するならDaVinci Resolve
どちらのソフトも非常に高機能で、使いこなせば素晴らしい映像作品が作れます。
ぜひこの記事を参考に、自分にぴったりの動画編集ソフトを見つけて、編集の第一歩を踏み出してください。
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今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございました!







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