![Adobe Stockとは?その魅力をメリット・デメリットや競合サイトとの比較で検証](https://videolab.jp/wp-content/uploads/2022/04/Adobe_stock_merit_demerit.jpg)
Adobe Stockってどんな素材サイトなの?
PhotoshopやIllustratorユーザーでも「まだAdobe Stockを使ったことがない」という人もいますよね?
そこで、今回の記事は
AdobeStockってどんな素材サイトか?
そもそも有料の価値はあるのか?
AdobeStockのメリットデメリットは?
という『Adobe Stock』へ疑問を持っている人に向けて書いています。
AdobeStockの魅力や、その特徴、メリット・デメリットを交えて検証します。
●Adobe Stockのサービス内容を紹介
●Adobe Stockの料金プランについて
●Adobe Stockのメリットデメリット
●ほかの素材サイトとの比較
●Adobe Stockの利用者の声を聞く
まずは、みなさんにお願いです。
『すぐに無料体験しないでください』ね。
まずは、じっくりと記事を読んで検討してもらえたらと思います。
Adobe Stockとは?
![Adobe Stockとは?](https://videolab.jp/wp-content/uploads/2022/04/Adobe-Stockとは?-.jpg)
Adobe Stockは、Adobe社が運営するストック素材サイトです。
PhotoshopやIllustrator、Premiere Proなどで使用できる素材数が、なんと2億7,000万点以上揃っています。
Adobe Stockの特徴
Adobe Stockは画像だけでなく、動画、音楽などのオーディオ、テンプレートやベクターといった幅広いストック素材を扱っています。
そして、ほとんどの素材が、商用利用可能です。
デザイン性を損ねる可能性のあるクレジット表記が要りません。また、画像を編集・加工することも許されています。
・画像、動画、音楽(オーディオ)、テンプレート、ベクターなど豊富な素材を取り揃えている
・商用利用できる(クレジット表記がいらない)
・画像などのストック素材を編集加工して使える
豊富なストック素材を自由に使える点が、Adobe Stockの大きな特徴です。
Adobe Stockはライセンス管理も厳しく徹底されているため、商用利用した際に知的財産権を侵害するリスクを心配する必要もありません。
Adobe Stockの「アセット」とは?
Adobe Stockについて調べたとき「アセット」という聞き慣れない単語が出てきます。
Adobe Stockで使われる「アセット」とは、画像や動画といったストック素材のことです。
通常アセット10点の場合、画像や動画といったストック素材を「1カ月に合計10点まで使用可能」という意味です。
画像や動画ストック素材を「1カ月に合計10点まで使用可能」という意味
Adobe Stockの料金は?無料で使える?
Adobe Stockは、独立したサービスで、Adobe Creative Cloudには含まれていません。そのため、基本的には有料のサブスクリプション(定額制)型サービスになります。
Adobe Stock=Adobe CCコンプリートプラン対象外のサービス
支払方法は年間プランと月々支払いの2種類から選択できますが、月額料金では月々払いの方が割高です。
その代わり、月々払いは自動更新でない1カ月ごと契約のため、短期間だけAdobe Stockを使いたい場合向きです。
●年間契約=料金がお得。継続的に使いたい人向け
●月額契約=割高。決まった期間だけ使いたい人向け
Adobe Stockのプラン
下記の表は、Adobe Stockの年間プランです。
通常アセットの点数が多いほど料金が高くなります。が、ストック素材の単価で見ると安くなる仕組みです。
月額料金 | 通常アセット/月 | HDビデオ | 無料体験 | 最初の30日間の解約料 | 素材の組み合わせ |
3,828円 | 10点 | - | 30日間 | 無料 | 制限あり |
6,578円 | 25点 | 3本 | 30日間 | 無料 | 自由 |
10,428円 | 40点 | 6本 | 30日間 | 無料 | 自由 |
27,478円 | 750点 | 25本 | なし | 残った支払予定額×50% | 自由 |
最も安い月額料金3,828円のプランは通常アセット10点。
ですが、HDビデオが使えなかったり、ストック素材を自由に組み合わせられない制限があります。
通常アセットを使い切ってしまった場合は、クレジットという買い切り型で、ストック素材を追加購入することもできます。
![](https://videolab.jp/wp-content/uploads/2021/09/茶色立ち姿猫.jpg)
一部無料のストック素材もある
2020年10月から、Adobe Stockは、7万点以上のストック素材を無料化しています。
無料のアセットを探すには、検索タブを「無料素材」にしてください。
一番安いプランにも約1カ月の無料期間があります。そのほか契約するか迷っている場合は、まずAdobe Stockの無料素材を見て参考にするのもオススメです。
●7万点以上の無料ストック素材がある。
●無料素材を見て「契約する、しない?」の判断材料にできる
Adobe Stockの領収書について
Adobe Stockは、利用すると領収書を発行してもらえます。
具体的には、メールなどで送られてくる毎月の支払い明細が領収書の代わりです。
必要に応じてプリントアウトして、紙の領収書として保管もできます。
Adobe Stockのメリットは?
![Adobe Stockのメリットは?](https://videolab.jp/wp-content/uploads/2022/04/Adobe-Stockのメリットは?.jpg)
Adobe Stockのメリットから見ていきましょう。大きく5つのメリットがあります。
(1)価格が安く利用しやすい
(2)簡単に短時間でオシャレなデザインを作れる
(3)Adobeアプリとのシームレスな連携
(4)余った分は翌月に繰り越しできる
(5)AI検索で目的に合った素材にアクセスしやすい
(1)価格が安く利用しやすい
Adobe Stockは、他の有料素材サイトと比べると、比較的、安価です。
デザインなどのクリエイティブ作業では、ストック素材がどうしても必要になります。
最低でも一つか二つは、素材サイトを契約する必要がありますが、Adobe Stockでコストを抑えられる点はメリットです。
(2)簡単に短時間でオシャレなデザインを作れる
Adobe Stockのストック素材は、オシャレで洗練されたクオリティの高いものが多いです。
簡単な使い方で自らのデザインに取り込めるため、短時間でハイクオリティなデザインを作ることができます。
またクリエイティブ作業に行き詰って困った時には、編集・加工も可能なAdobe Stockのストック素材を、アイディアを得るための足掛かりや土台にする使い方もできるでしょう。
(3)Adobeアプリとのシームレスな連携
Adobe Stockの大きなメリットは、Adobe Creative Cloudアプリとの連携面にあります。
Adobe Stockはサードパーティのストック素材サイトと異なり、Photoshop内で画像ストック素材をダウンロードしたり、Illustrator内でベクターストック素材をダウンロードできてしまいます。
シームレスな連携は、クリエイティブ作業においてストレスがなく、大きなメリットと言えます。
(4)余った分は翌月に繰り越しできる
Adobe Stockで余ったストック素材を、翌月に繰り越せます。
繰り越せる点数については、上位プランになるほど多くなる設定です。
(5)AI検索で目的に合った素材にアクセスしやすい
ストック素材が豊富なのは嬉しい点ですが、同時に膨大な中から目的に合うものを見つけるはなかなか難しく、急いでいる場合は特にイライラしてしまいますよね。
Adobe Stockは、「Adobe Sensei」というAI検索によって、こうしたストック素材探しの問題を解決しています。
検索ワードによる絞り込み機能が優れているのはもちろん、手元の画像に近いイメージのストック素材も簡単に見つけ出せる機能があるのも強みです。
Adobe Stockのデメリット
![Adobe Stockのデメリット](https://videolab.jp/wp-content/uploads/2022/04/Adobe-Stockのデメリット-.jpg)
Adobe Stockのデメリットについても見ていきましょう。こちらは一点だけです。
素材のラインナップが日本向けに特化していない
Adobeアプリは、日本だけでなく世界的に多くのユーザーを抱えています。
Adobe Stockも同様に世界中のユーザーに向けたストック素材サービスで、特に日本向けに特化しているわけではありません。
例えば、日本人をモデルにした画像は、海外モデルの数に比べて、圧倒的に少ないです。
日本を意識したデザインをする場合は、Adobe Stockだけでは必要なストック素材を揃えられない可能性が高いでしょう。
Adobe Stockと競合サイトの比較
![](https://videolab.jp/wp-content/uploads/2022/04/obe-Stockと競合サイトの比較.jpg)
Adobe Stockのほかにも、メジャーな素材サイトがあります。
たとえば、PIXTA、Shutterstockなどが、素材サイトとして有名です。
さらに、近年注目を集めるenvato elements(エンバト エレメンツ)も利用者を増やしています。
そこで、Adobe Stockと競合ストック素材サイトのサービス内容を比較してみました。
ストック素材サイト | 最低料金(年間プラン) | ストック素材数750点の料金 (年間プラン) |
Adobe Stock | 3,828円(10点/月)~ | 27,478円 |
envato elements | 約1,800円~2,000円程度(16.5USドル) ※個人プランの場合 | 約1,800円~2,000円程度(16.5USドル) ※個人プランの場合 |
PIXTA | 1,980円(3点/月)~ ※画像定額制プランの場合 | 29,480円 ※画像定額制プランの場合 |
Shutterstock | 3,500円(10点/月)~ ※画像定額プランの場合 | 25,000円 ※画像定額プランの場合 |
Adobe Stockとの料金比較
料金について比較すると、PIXTAやShutterstockの方がAdobe Stockよりも安く見えます。
しかし、PIXTAとShutterstockは画像のみのプランで、動画などは別に契約が必要です。
PIXTAは、ストック素材10点で6,380円/月なので、Adobe Stockの割安感が目立ちます。
この中で最も料金が安いのは、envato elementsです。年間契約での月額料金は16.5USドルです。日本円にすると約1,800円~2,000円程度なので、このなかでは割安感を感じます。
Adobe Stockとのストック素材点数比較
取り扱うストック素材の点数で比較してみましょう。
ストック素材サイト | ストック素材点数 |
Adobe Stock | 2億7,000万点以上 |
envato elements | 5,800万点以上 |
PIXTA | 7,270万点以上 |
Shutterstock | 4億点以上 |
最も多いのはShutterstockで、4億点以上。2位のAdobe Stock、2億7,000万点以上です。
![](https://videolab.jp/wp-content/uploads/2021/09/茶色立ち姿猫.jpg)
料金の安さが目立ったenvato elementsは、競合の中では、5,800万点以上と最も少ない結果でした。
が、日々ストック素材が追加されて増え続けている点、ワードプレスのテーマやプレゼン用パワーポイント素材などがある点で、競合サイトとの差別化が図られていました。
Adobe Stockを競合サイトとの強みの点で比較
各ストック素材サイトの強みの点を比較してみましょう。
率直に言って、写真や画像をメインする場合なら、Adobe Stockだけでなく、PIXTAやShutterstockも有力候補だと思います。
ストック素材サイト | |
Adobe Stock | ・比較的費用が安い ・Adobeアプリとの連携抜群 |
envato elements | ・コスパ最強 ・動画テンプレートなど便利なストック素材も使い放題 |
PIXTA | ・日本向けのストック素材が多い |
Shutterstock | ・素材点数が多い ・写真や画像に強い |
Shutterstockはストック素材の点数が多いので、ボリューム重視の方におすすめです。
PIXTAは、日本企業なので、日本向けのストック素材が多い点が強みです。
●Shutterstock=ボリューム重視の方にオススメ
●PIXTA=日本向けの素材が欲しい人にオススメ
ただ、PIXTAとShutterstockは『画像』や『動画』など、カテゴリーごとにライセンスが別になるので、ひとつのライセンスで、別の種類のストック素材を使えないのが残念な点です。
●PIXTAとShutterstockは、一つのライセンス契約では『画像』『動画』など、カテゴリーを超えた素材を使えないのが残念
コスパ重視なら、envato elementsがオススメです。
素材の全体量は少ないものの、カテゴリーを超えた複数のストック素材を自由に選べるのが、強みです。デザインだけでなく動画編集もされる方に向いています。
●envato elementsは、カテゴリーを超えた素材を選べるので、デザイン+動画編集する人向き
Adobe Stockの強みはバランスの良さ
こうして比較すると、Adobe Stockはとてもバランスに優れていることが分かります。
ストック素材の点数も多く、料金も競合サイトより安めです。
PhotoshopやIllustratorをメインに使う方には、Adobeアプリとの連携の良さを考えると、強くおすすめできます。
Adobe CCユーザーには、他のソフトとの連携面で、特にオススメ
Adobe Stockとは?まとめ
![Adobe Stockとは?まとめ](https://videolab.jp/wp-content/uploads/2022/04/Adobe-Stockとは?まとめ.jpg)
Adobe Stockについてご紹介しました。
まとめると
・画像、動画、音楽(オーディオ)、テンプレート、ベクターなど豊富な素材を取り揃えている
・商用利用できる(クレジット表記がいらない)
・画像などのストック素材を編集加工して使える
画像や動画ストック素材を「1カ月に合計10点まで使用可能」という意味
Adobe Stock=Adobe CCコンプリートプラン対象外のサービス
●年間契約=料金がお得。継続的に使いたい人向け
●月額契約=割高。決まった期間だけ使いたい人向け
●7万点以上の無料ストック素材がある。
●無料素材を見て「契約する、しない?」の判断材料にできる
(1)価格が安く利用しやすい
(2)簡単に短時間でオシャレなデザインを作れる
(3)Adobeアプリとのシームレスな連携
(4)余った分は翌月に繰り越しできる
(5)AI検索で目的に合った素材にアクセスしやすい
ストック素材サイト | |
Adobe Stock | ・比較的費用が安い ・Adobeアプリとの連携抜群 |
envato elements | ・コスパ最強 ・動画テンプレートなど便利なストック素材も使い放題 |
PIXTA | ・日本向けのストック素材が多い |
Shutterstock | ・素材点数が多い ・写真や画像に強い |
Adobe CCユーザーには、他のソフトとの連携面で、特にオススメ
でした。
今回も最後まで読んでいただいて、ありがとうございます!