動画撮影でピンマイクをおすすめする理由。それは、クリアな音声が録れるから、です。
また、それ以外にも、出演者が『両手が使えるようになる』というメリットもあります。
でも、ピンマイクって種類が多いよね?
はい。なのでおすすめのピンマイクを選んでみました!
というわけで今回の記事では
- なぜ内部マイクじゃなくて、ワイヤレスピンマイクなのか?
- 動画撮影におすすめのピンマイクは?
- クリアな音声を録る秘訣『SN比』ってなんだ?
- ワイヤレスピンマイクを装着する時のちょっとしたコツとは?
について書かれた記事です。
正直、動画撮影のピンマイクは「高ければいい」わけではありません。また、「安くてダメ」ってわけでもありません。
そのあたり、当サイトを運営する動画制作のスタッフの意見を交えてお伝えします。
どうぞ最後まで、お気軽にご高覧ください。
動画撮影におすすめのピンマイク10選|一覧表
まずは、動画撮影におすすめのピンマイク10選を一覧表にしました。
のちほど、詳しくご紹介します。
①DJI Mic ワイヤレス
ラベリアマイク
②SYNCO
ワイヤレスピンマイク
G2(A1)
③Zwide M1 PLUS
ワイヤレスマイク
2.4GHz
④ソニー
ワイヤレスマイクロホン
ECM-AW4 C
⑤SYNCO
ワイヤレスマイク
G2(A2)
⑥Hollyland
Lark M1 Solo
ワイヤレスマイク ピンマイク
⑦KIMAFUN
2.4Gワイヤレス
ラベリアマイク
⑧SabineTek
SmartMike
小型ワイヤレスマイク
⑨Comica
BoomX-D2
ワイヤレスマイクシステム
⑩Moman C1X
ワイヤレス ピンマイク
動画撮影にピンマイクをおすすめする理由
まずは、ワイヤレスピンマイクをお勧めする理由です。
それは、なぜなら、『SN比』が高まるから!です。
SN比を理解するとオススメする理由がわかる
いきなりSN比って、難しいね。なんの略?
はい。でも簡単。『S』はシグナル『N』はノイズの略です
収音時に欲しい音はどっち?というと、これは当然『S』(シグナル)。
逆にノイズは雑音。そのため、可能な限りカットしたい!
SN比の比率で考えると
- S>Nだと『高音質』
- S<Nだと『低音質』
です。
すると「なぜワイヤレスピンマイクを使うのか?」という疑問が解けますよね?
特にインタビュー撮影。ガンマイクや内臓マイクに比べて、ピンマイクの音質は圧倒的です。S比率が大きいので、クリアな音声が録れます。
それなら、最初から、良い音を録っておいた方が間違いないって話です。
動画撮影|ピンマイクの選び方
じゃあ、どんなワイヤレスピンマイクを選んだら良いのか? ポイントは2つあります。
①指向性に気をつける
まずは、人物に装着する場合は、全指向性です。
人物につける場合は、全指向性がおすすめ
その理由は、口元からマイクが離れると音質が悪くなるから
です。
たとえば、Yシャツなら服のセンターに、ピンマイクを付けられます。けれども、スーツの襟だと、つける位置が右か左にずれますよね?
左の襟にマイクをつけても、いつも左を向いて喋るわけじゃないね?
はい。その人が右を向いたら、単一指向性のマイクは音を拾いません。
同じように3人いる真ん中の人が、両側の人と喋る時。そのさい、単一指向性のマイクだと、どちらか一方の音しか拾えません。
そのため、人物につける場合は、無指向性(全指向性)がオススメです。
ポイント | 原則 |
---|---|
単一指向性を使う状況は? | ・自宅でのライブ配信 ・ゲーム実況を配信する ・出役とマイクの距離が変わらない |
単一指向性を人に付けるときのポイント | ・洋服のセンターに付ける ・口持ちに向かって付ける |
また、楽器につけて音を録るなら、断然、単一指向性マイクがオススメです。
②周波数
つぎに、周波数です。こちらは録音できる音の高低です。
周波数帯 | 状況 |
---|---|
50~500Hz | 話し声 |
50~1,500Hz(1.5kHz) | 歌声 |
じゃあ、収音するなら周波数帯が広ければ広い方がいいじゃん、、、。って思うけど、案外そうでもありません。
なぜなら、人の声の周波数帯に合わせた方が、逆に他の音を拾わなくなるから。その結果、SN比が高まり、クリアな音声が録れます。
ワイヤレスピンマイクは、どんな時に使ったら便利なの?
ちなみに、いつもワイヤレスピンマイクを使うわけじゃありません。
一体、どんなときにワイヤレスピンマイクを使うと便利なの?ってお話しをさせてください。
①出演者が少人数(2〜3人)くらいで動き回る
出演者が2〜3人で、コントみたいに動き回る時。そのさいは、ガンマイクではなく、ワイヤレスピンマイクの方が便利です。
もし、ガンマイクなら、演者にあわせて、スタッフが動く必要があるから、です。
ワイヤレスピンマイクの始まりはコメディアンの萩本欽一さん(欽ちゃん)。昔、コント55号というコンビで、舞台を端から端まで使ったコントをしていました。そして、音響スタッフが、ガンマイクで、2人の動きを追いかけて録音してました。
でも、それだとスタッフが大変だから、萩本欽一さんから
「ワイヤレスのマイクがあったら便利じゃない?」
と、提案があって、テレビの技術さんが開発。それが、ワイヤレスピンマイクの始まりです。(諸説あります)
②離れた距離でしかカメラを回せないとき
距離が開くと、雑音が大きくなります。
その理由は、音が『距離の2乗』で劣化するから、です。
なので、離れた距離でしかカメラを回せない。そんなときは、ワイヤレスピンマイクの出番です!
もちろん、マイクを竿(マイクブームポール)の先につけて、録音することがあります。長さ、線の長さを伸ばせばマイクを近づけることが可能です。
(↓こんな風なの見たことありますよね?)
ただ、スタッフがいればいいけど、自分は撮影も担当しますよね。
また、ワイヤレスピンマイクなら、一人スタッフが少なくて済みます。
線が邪魔になったり、スタッフがカメラに映る心配もなくなります。
③イベントなど両手を空けた状態にしたいとき
さらに、ワイヤレスピンマイクは、イベントやセミナーなどの場でも活躍します。
マイクを握ったままだと、片手が塞がります。でも、ワイヤレスピンマイクなら、両手を空けた状態で講演ができます。
その状態だと、ホワイトボードに文字を書いたりできます。また、大きなジェスチャーができたりします。
その結果、受講者にとって、内容が伝わりやすくなるメリットが発生します。
動画撮影におすすめのピンマイク10選
この章では、いよいよ動画撮影におすすめのピンマイク10選をご紹介。
今回は、Amazonレビューや売れ筋ランキングを参考にしました。
①DJI Mic ワイヤレス ラベリアマイク
②SYNCO ワイヤレスピンマイク G2(A1)
③Zwide ワイヤレスマイク 2.4GHz
④ソニー ワイヤレスマイクロホン ECM-AW4 C
⑤SYNCO ワイヤレスマイク G2(A2)
⑥Hollyland Lark M1 Solo ワイヤレスマイク ピンマイク
⑦KIMAFUN2.4Gワイヤレスラベリアマイク
⑧SabineTek SmartMike 小型ワイヤレスマイク
⑨Comica BoomX-D2 ワイヤレスマイクシステム
⑩Moman C1X ワイヤレス ピンマイク
それぞれの商品を一つずつ見ていきましょう。
動画撮影におすすめのピンマイク① DJI Mic ワイヤレス ラベリアマイク
商品の特徴
強力なワイヤレス接続(伝送距離250m)を備えています。
その結果、ユーザーは自由な動きを制限せず、クリアで質の高い音声を録音できます。
ポータブル:トランスミッターとレシーバーの小さなサイズと軽量設計。この結果、場所を選ばずに利用でき、持ち運びが簡単です。
充電ケース付き:充電ケースを使用で、最大15時間対応できます。
メリット
○高音質:音声が良い。プロフェッショナル仕様の録音が可能
○フレキシブル:ポータブルな設計で、場所やシチュエーションを選ばない
○簡単設定:使いやすさ重視の設計で、設定が簡単。すぐに使用できる
デメリット
×価格:高品質と多機能の一方で、他のマイクに比べて価格が高め
×互換性:カメラやオーディオ機器との互換性が限定される
×電池寿命:付属の充電ケースを利用しないと、連続使用時間が短い
動画撮影におすすめのピンマイク②SYNCO ワイヤレスピンマイク G2(A1)
商品の特徴
SYNCO G2(A1)は、高音質の録音を可能にしたワイヤレスピンマイク。
プロフェッショナルな録音が可能です。
さらに、ワイヤレス接続で、50mの範囲内で安定した音声伝送が可能です。
また、リアルタイムオーディオモニタリングを備えています。その結果、撮影中に音質を確認することができます。
メリット
○簡単な設定:使いやすさを考慮した設計で、簡単な設定で即座に利用できます
○フレキシブル:軽量設計で、さまざまな場所やシチュエーションに対応可能
価格:優れた品質ながら、比較的手頃な価格設定
デメリット
×バッテリー寿命:連続使用時間が限られており、長時間の使用には充電が必要
×互換性:特定のカメラやオーディオ機器との互換性が限定
×音質のバリエーション:詳細な音質設定を求めるユーザーにとっては不足感がある
動画撮影におすすめのピンマイク③Zwide M1 PLUS
商品の特徴
2.4GHzの高周波数を使用。
高品質な音声をワイヤレスで伝送します。
USB充電式で、パソコンやモバイルバッテリーからでも充電可能です。
さらに、3.5mmオーディオジャックを使用。カメラやPCなどさまざまなデバイスに接続可能です。
メリット
○簡単な操作:シンプルな設計により、初心者でも操作が簡単
◎価格:高品質な音声を提供しつつ、手頃な価格帯
○持ち運びが簡単:軽量でコンパクトなデザイン
デメリット
×バッテリー寿命:連続使用時間が限られていて、充電の機会が多い
×干渉:Wi-FiルーターやBluetoothデバイスと干渉する可能性。
×音質調整機能:高度な音質調整を求めるユーザーには不足感がある
動画撮影におすすめのピンマイク④ソニー ワイヤレスマイクロホン ECM-AW4 C
商品の特徴
さすがソニーの製品という感じの商品。マルチインターフェースシュー搭載のSONYハンデカム。α、サイバーショットに付けて使用可能。
Bluetooth対応で最大50mまで使えると謳っています。が、さすがにそれは無理があるかも(笑)。
SONY製品を使っている人は、試してみる価値あり。
また、マイクとレシーバー間でのトランシーバー機能もあります。こちらは、離れた位置から指示を出すのに便利です。
メリット
◎優れた信頼性:ソニー製品であるため、製品の品質と耐久性に信頼が置ける
○簡単な操作:使いやすさを考慮した設計で、初心者でも簡単に操作が可能
○トランシーバー代わり:バイクの二人乗りで、トランシーバー代わりに使える
デメリット
×バッテリー寿命:連続使用時間が限られており、頻繁に充電が必要
×Bluetooth干渉:他のデバイスと干渉する可能性
動画撮影におすすめのピンマイク⑤SYNCO ワイヤレスマイク G2(A2)
商品の特徴
SYNCO-G1(A2)-2.4GHzの上位モデル。
どちらのモデルも1年間の保証と2台の送信機と1台の受信機が1対になっている。
1.5hでフル充電、8時間使用できる。
下位モデルでは、レシーバー側での「ボリューム調節」が分かりづらい点があった。が、TFTディスプレイが搭載されたことで、解消されている。
また、同じレベルの製品と比べて、同程度の音質で値段は半額。コストパフォーマンスが素晴らしい。
メリット
○電池の持ち:電池の持ちが良い。
○充電の速さ:1.5hでフル充電できて、8時間使用できる
◎コスパがよい:2万円台だけど、コスパがかなり高い
デメリット
×音割れしやすい:音は悪くないけど、ちょっと割れやすい印象がある
動画撮影におすすめのピンマイク⑥Hollyland Lark M1 Solo ピンマイク
商品の特徴
クリアで自然な音質の録音を可能にします。
自動周波数選択機能を装備。状況にあわせて、最もクリアな信号を提供してくれます。
また、ノイズキャンセリングをオフにした時でも、かなり音がクリア。さらにノイズキャンセリング機能をオンにすると、本当に声だけな感じに。とっても優秀。
メリット
○簡単設定:Hollyland Lark M1 Soloは使いやすさを考慮した設計
◎コスパが高い:この音質で、この値段は、かなりコスパが高い印象
○高品質な録音:高度な技術により、プロフェッショナルな音質を提供します。
デメリット
×LEDの光:装着中に、LEDが露呈していて、光っているので、撮影には邪魔かも
動画撮影におすすめのピンマイク⑦KIMAFUN2.4Gワイヤレスラベリアマイク
商品の特徴
2.4GHz帯を利用したワイヤレス接続。
さらに、安定した音声伝送を実現しています。
また、接続は3.5mmのプラグに対応。付属品は6.35mmの変換アダプタのみ。そのため、USB-CやLightnignの機種には、別途アダプターが必要です。
くわえて、カメラ、PC、スマートフォンなど、様々なデバイスと互換性があります。
内臓充電式のリチウムバッテリーを搭載を搭載。3時間程度のセミナー収録なら、十分に持ちます。
価格の割に、クオリティが高い商品です。
メリット
◎価格:高品質な音声を提供しながらも、比較的手頃な価格帯
○長時間の使用:充電一回で6〜7間の使用が可能。長時間の録音や撮影にも対応
○使いやすさ:簡単な操作性を備えており、初心者でもすぐに使用できます。
デメリット
×変換アダプター:スマホ用変換アダプターが付属していない。スマホでは、別途購入する必要あり
動画撮影におすすめのピンマイク⑧SabineTek SmartMike
商品の特徴
4段階のノイズリダクション調整でクリアな音声録音が可能。
録音した後でワンタッチで自動的に字幕生成ができる。
また、SmartMike +アプリの使用でリアルタイムで音楽をミキシングできる。総重量14g。
Bluetooth接続で、プロユースのレベルではないものの、実用的な性能レベル。
さらに、Bluetoothレシーバーとして使えるのもGoodPoint。
メリット
◎Bluetooth接続:レシーバーの必要がない。iPhone/Androidにも対応できる
○ノイズリダクション:専用アプリが必要だが、クリアな音が録れる
○使いやすさ:15gと重さも軽く、シャツの襟や胸のポケットにつけても目立たない
デメリット
×専用アプリ:ノイズ除去などの高機能も専用アプリがないと良さが発揮されない
動画撮影におすすめのピンマイク⑨Comica BoomX-D2
商品の特徴
録音中に波長が干渉した時、自動で別チャンネルに切り替わる。その結果、安定した録音ができます。
ワイヤレスタイプのものは、データが遅延するものもあります。
ところが、こちらの製品は、遅延≤20ミリ秒の高品質。
そして、Amazonのレビューで607個の評価で4.2点は、かなり高得点。
さらに、USB-Cフル充電で5時間使用可。
メリット
◎同時録音:送信機が2つあり、2名の音声を同時録音できる
○高音質と低遅延:48kHz/16ビットの高音質録音に対応し、遅延は20ms以下
○互換性が高い:スマホ、カメラ、一眼レフなど、さまざまなデバイスと接続可能
デメリット
×一部デバイスとの非互換性:パナソニックのGH4/GH5カメラには未対応
実際にVideoLab編集部でも、使ってみた感想を記事にしました。
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