スマホ用マイクは、必要?
スマートフォンで撮影する動画や音声コンテンツがますます増える中、「音が悪い…」と感じたことはありませんか?
映像がどれだけキレイでも、音質が悪ければ印象は大きく下がります。
そこで注目したいのが、スマホ用マイクの導入です。
今回の記事で分かること
- スマホでの録音をもっとクリアにしたい
- SNSやYouTubeで音質に差をつけたい
- スマホ用マイクの選び方
- おすすめ製品
- 購入前の注意点
を解説します。
はじめての方でも安心して選べるように、失敗しないマイク選びをサポートします。

執筆者
この記事は、動画制作・デザインを手がける「ワイラボ」の代表が執筆しています。普段は企画やディレクションの立場から、現場チームと連携して映像制作に関わっており、その経験から得た視点でお話ししています。
1. なぜスマホ用マイクが必要なのか?【結論:音質が劇的に変わる】
スマートフォンの映像は、今や4Kや60fpsが当たり前になりました。誰でも手軽に美しい動画が撮れます。
しかし、「音」はどうでしょうか?実は、映像の質と比べて「音」のクオリティはスマホ内蔵マイクでは大きく劣るのが現実です。せっかく映像がきれいでも、ノイズまじりの音では視聴者の印象はガタ落ちです。
そこで登場するのが「スマホ用マイク」。見た目は小さいですが、その効果は想像以上です。
この章では、あなたの発信力をワンランク上へと引き上げてくれるスマホ用マイクがなぜ必要か?をお伝えします。
① スマホ用マイク|内蔵マイクとの決定的な違い

スマホ内蔵マイクは、通話やボイスメモを想定した設計です。
つまり、音楽や声の質を「きれいに録る」ことは最優先されていません。内蔵マイクの多くは全方向から音を拾う「無指向性」で、環境音や雑音もそのまま録音されてしまいます。
一方で、外付けのスマホ用マイクは、録音の用途に応じて設計されています。たとえば、話している人の声だけを拾う「単一指向性マイク」は、周囲の雑音をカットし、聞き取りやすい音に仕上げてくれます。音質の差は、まさに別物。特に屋外や雑音の多い場所では、その違いがはっきりと現れます。
下の表をご覧ください。
特徴 | 内蔵マイク | 外付けスマホ用マイク |
---|---|---|
音質 | 中〜低音質 | 高音質 |
ノイズ除去性能 | ほぼなし | 高い(指向性による) |
使用シーン | 通話・簡易録音 | 撮影・配信・収録 |
価格 | 端末に含まれる | 数千円〜数万円 |
スマホマイクを導入することで、録音のクオリティはプロの領域に近づきます。これは本当に驚くレベルです。
② スマホ用マイク|SNSや動画で求められる音質とは?

YouTube、TikTok、Instagramなど、SNSでの動画発信は“映像のクオリティ”だけでは勝てません。
なぜなら、視聴者は「聞きやすさ」にも非常に敏感だからです。たとえば、動画を開いて最初の5秒、音が悪いだけでスワイプされます。
実際、ある調査では「動画視聴中に離脱する最大の理由は“音が聞き取りづらいこと”」というデータもあります。画質よりも音質。これが現代の動画事情のリアルです。
スマホ用マイクを使えば、視聴者がストレスなく動画に没入できます。たとえば、屋外でのトーク動画やナレーション、ASMR、商品レビューなど、音の質が命のジャンルでは“マイク性能がすべて”といっても過言ではありません。音がクリアであれば、チャンネルの信頼感すら高まります。
③ スマホ用マイク|音質の違いがもたらす視聴者の反応

それでは、実際に音質の違いはどのような影響を与えるのか?
たとえば、音声がこもっていたり、ノイズが入っている。それだけで“素人感”が漂います。逆に、音がクリアなら「丁寧に作られている」と好印象をもってもらえるでしょう。
配信者にとって、視聴者の信頼を得ることは、重要です。なぜなら、再生数や登録数に直結するから、です。
もちろん、見た目のクオリティも大事です。が、音が整っていると、全体の完成度がグッと引き締まります。
④ スマホ用マイク|SN比を高めて音質を究める

外部マイクを使うより具体的な理由。それは、SN比を高めること!です。
欲しい音はどちらかというと、当然『S=シグナル』です。ノイズはできるだけカットします。このとき、SとNの比率で、よりSの方が大きければ大きいほど、音質が良くなります。
2. スマホ用マイクの選び方【用途に合わせて選べば失敗なし】
スマホ用マイクは、種類が多くて迷いやすいアイテムです。
でも、大切なのは「何に使うか」を明確にすること。これだけで、選択肢がグッと絞れます。どんなシーンで、どんな音を録りたいのか。それに合ったマイクを選べば、満足度の高い買い物になります。
間違っても、「なんとなく安いから」「人気だから」で買うのはおすすめできません。なぜなら、使い道に合わないマイクでは、宝の持ち腐れになるからです。用途・接続・性能。この3つの軸で、自分にぴったりの1本を見つけましょう。
① 使用シーン別(Vlog/配信/インタビュー)で選ぶ
まず考えるべきは、「どんな目的で録音するか」です。たとえば、Vlogで日常を撮るなら、移動しながらの撮影が多いはず。その場合は、風切り音に強く、取り回しやすいショットガンマイクが合います。
配信やナレーションが中心なら、声のクリアさが最優先。コンデンサーマイクや高性能なピンマイクが活躍します。反対に、インタビューや対談では、話す相手が複数になることもあるため、全方向に対応できるマイクや、2ch録音できるマイクが便利です。
つまり、マイク選びは「どのシーンで最高のパフォーマンスを発揮できるか」を軸に考えるのが正解です。
② 接続方式で選ぶ(Lightning/USB-C/無線)
スマホとマイクの相性も見逃せません。ここが合っていないと、そもそも使えないという最悪のパターンもあります。
iPhoneならLightning端子が基本。一方、AndroidならUSB-C端子が主流です。最近では、3.5mmミニジャック非搭載のスマホも増えてきており、変換アダプターが必要なケースもあります。
また、ワイヤレス接続のマイクは、配線が不要でスッキリ使える反面、Bluetoothの遅延やバッテリー切れには注意が必要です。
このように、接続方式は単なる“物理的な相性”だけでなく、“利便性”にも大きく関わってきます。自分のスマホと用途に合った方式を選ぶことが、ストレスなく録音を始めるコツです。
③ 指向性とノイズ対策で選ぶ
録音環境が屋外だったり、雑音が多いシーンでは「指向性」がものをいいます。これは、どの方向の音を拾うかを示すマイクの特性です。
自分の声だけをハッキリ録りたいなら「単一指向性マイク」。これなら周囲のガヤガヤした音を減らせます。逆に、自然な空気感も含めて広く拾いたいなら「無指向性」がおすすめです。
また、風切り音や雑音を軽減するためには、ウィンドスクリーン(モフモフ)やノイズフィルター付きのマイクがあると安心です。見落としがちですが、意外とこの差が録音結果に大きく影響します。
使う環境と録りたい音に合った“指向性”を選ぶこと。これがプロっぽい音を実現する最大のポイントです。
④ 携帯性・重さ・サイズも重要な判断軸
マイクは「録るときに持ち出せるか」も重要なポイントです。とくにスマホと一緒に持ち歩くなら、重すぎたり、大きすぎたりすると、取り回しが一気に面倒になります。
軽量・小型のピンマイクや差し込み式マイクは、持ち運びがとてもラク。撮影中に目立たないのもメリットです。逆に、高性能なコンデンサーマイクやショットガンマイクはサイズも大きく、三脚やアームが必要になることもあります。
手軽さを優先するか、音質を最優先するか。ここはトレードオフになるので、撮影スタイルと相談しながら選ぶと失敗しません。
⑤ 初心者向けとプロ向けでどう違う?
価格や性能の違いだけでなく、操作性も大きく違います。初心者向けマイクは、基本的に「差すだけで使える」タイプが多く、設定不要で簡単です。逆に、プロ向けマイクは、音質は抜群ですが、調整や接続が複雑なこともあります。
たとえば、音量調整ダイヤル、ゲインコントロール、ファントム電源など、ある程度の知識がないと使いこなせない機能もあるのです。プロを目指すなら、慣れておくべきですが、最初から無理をする必要はありません。
自分がどのステージにいるのかを見極めて、それに合ったスペックを選ぶことが、後悔しない買い方のコツです。
3. スマホ用マイクの主なタイプ【タイプごとに適した使い方がある】
スマホ用マイクにはさまざまなタイプがあり、それぞれに得意なシーンと特徴があります。重要なのは「どのマイクを選ぶか」ではなく、「どのタイプが自分の用途に合っているか」です。失敗しないためには、まず各タイプの特徴とメリット・デメリットを把握しておくことが大切です。
ここでは、代表的なスマホ用マイク5種類の特徴を、実際の使用感や注意点も交えて紹介します。どれも一長一短があるので、自分の撮影スタイルと目的に照らし合わせて判断してください。
① ショットガンマイク|狙った音をしっかり拾う

ショットガンマイクは、前方の音をピンポイントで拾う「単一指向性」のスマホ用マイクです。周囲のノイズを抑えて、撮りたい音だけを集中的に録れるのが最大の強みです。
特に屋外でのVlog撮影や、騒がしい場所でのトーク録音に向いています。風防(ウィンドシールド)を使えば風切り音対策もバッチリです。ただし、マイクの向きがズレると音質が大きく変わるので、使いこなすには多少の慣れが必要です。
映像と音をしっかり同期させたい人には、まさに最適なタイプといえるでしょう。
② ピンマイク(有線/ワイヤレス)|ハンズフリーで自然な録音

ピンマイクは、襟元や胸元に取り付ける小型のスマホ用マイクです。話している人の声を自然に録れるため、インタビューやナレーション、プレゼン動画に向いています。
有線タイプは価格が安く、接続もシンプル。一方で、ワイヤレスピンマイクは、動きながらの録音でもケーブルが邪魔にならず快適ですが、電波干渉やバッテリー管理が必要です。
とくに最近は、AnkerやRODEなどから手軽なワイヤレスタイプが登場しており、初心者でも導入しやすくなっています。スマホ用マイクの中でも、最も「目立たず、使いやすい」のがこのピンマイクです。
③ 差し込み式マイク|手軽にスマホへ直接接続

差し込み式マイクは、スマホのLightning端子やUSB-Cポートに直接装着するタイプのスマホ用マイクです。
ケーブルレスで使えるため、非常に手軽です。
特に、自撮りや簡易的なVlog、短尺コンテンツ(InstagramリールやTikTokなど)を撮る人に人気があります。音質は内蔵マイクより格段に良くなるものの、物理的にスマホに取り付けるため、使えるケースやジンバルに制限が出る点には注意が必要です。
とはいえ、準備不要でそのまま録音できる点は大きな魅力。スマホを取り出してすぐ録音したい人にはぴったりの選択肢です。
④ 手持ちマイク|カラオケやイベント録音向け

手持ち型のスマホ用マイクは、まさに“マイクらしいマイク”。
インタビューやイベントMC、カラオケアプリの録音など、手に持って音をコントロールしたいシーンで活躍します。
ダイナミックマイクが多く、耐久性に優れ、ハウリングにも強いのが特徴です。ただし、サイズが大きく、常に手に持っておく必要があるため、両手が使えないシーンでは不向きです。
また、スマホと直接接続する場合、変換アダプターや専用レシーバーが必要になることも多いため、セットアップに注意が必要です。
使い方は限定されますが、用途がハマれば最高のパフォーマンスを発揮するスマホ用マイクです。
⑤ コンデンサーマイク/ダイナミックマイクの違い

マイクを選ぶ際に知っておきたいのが「コンデンサーマイク」と「ダイナミックマイク」の違いです。
これはマイクの構造による分類で、録音される音の傾向が変わります。
コンデンサーマイクは、繊細で広範囲の音を拾えるため、ボーカル録音や室内配信に最適。一方、ダイナミックマイクは、耐久性に優れ、周囲の雑音を拾いにくいため、ライブや屋外に向いています。
スマホ用マイクにも両タイプが存在し、それぞれに利点があります。どちらが優れているというよりも、「どんな環境で、どんな音を録りたいか」で選ぶのがコツです。
4. スマホ用マイクの価格帯と相場【買いやすい価格からプロ機まで】
スマホ用マイクは、数千円の入門機から数万円のプロモデルまで、価格帯に大きな幅があります。
最初に知っておきたいのは「高い=正解」ではないということです。むしろ、価格と用途のバランスが取れていなければ、オーバースペックや無駄な出費につながります。
そこで重要になるのが、自分の「録音目的」と「求める音質」に見合った価格帯を選ぶことです。ここでは、よくある価格帯別に、どんな人に向いているかを解説していきます。スマホ用マイク選びで迷っている方は、ぜひ参考にしてください。
① ~3,000円:入門・お試し向け
この価格帯のスマホ用マイクは、いわゆる「お試し用」として非常に人気があります。
特に、有線ピンマイクや小型の差し込み式マイクが多く、初心者が手軽に始められる価格設定です。
音質に過度な期待はできませんが、内蔵マイクよりは確実に向上します。たとえば、Zoomの会議やSNSの簡易録音には十分なレベルです。ただし、耐久性やノイズ対策は期待できないので、長期間使うにはやや不安が残ります。
「まずは試してみたい」「失敗してもダメージが少ない価格で」と考える人には、このゾーンがぴったりです。
② 3,000~10,000円:一般用途に最適
この価格帯は、コスパ重視のユーザーにとって“黄金ゾーン”です。スマホ用マイクの中でも選択肢が豊富で、性能・信頼性のバランスが非常に良いモデルが揃っています。
たとえば、AnkerやBoya、Saramonicといったブランドの人気モデルがこの価格帯に多く存在します。音質も十分クリアで、YouTube撮影やライブ配信、SNS投稿など、日常的な使用にはまったく問題ありません。
「そこそこちゃんと録りたいけど、プロ仕様まではいらない」という人にとっては、この価格帯がベストです。
③ 10,000円以上:プロ品質・配信・撮影向け
この価格帯になると、スマホ用マイクも一気に“本格派”に変わります。Shure、RØDE、Sonyといった音響メーカーの高性能モデルが多く、音質は非常に高く、ノイズ対策や指向性の精度も優れています。
映像制作、YouTube本格運営、企業案件対応など、「発信内容の質が収入に直結する」ようなユーザー向けの価格帯です。そのぶん、設定が複雑だったり、周辺機器(三脚・風防・アダプターなど)の追加投資が必要になることも。
ただ、長期的に見るとコスパは悪くありません。自分の発信を“仕事レベル”に持っていきたいなら、このクラスのスマホ用マイクは確実に検討すべきです。
④ 価格と性能のバランスをどう見るか?
価格が高ければ必ず良い、というわけではありません。逆に、安いから悪いとも言い切れません。重要なのは「自分の使用環境と目的にとって、それが必要な性能を持っているかどうか」です。
以下に、用途別の価格帯目安をまとめてみました。
用途 | 推奨価格帯 | コメント |
---|---|---|
会議・リモートワーク | ~3,000円 | 最低限でOK。こだわりすぎなくて良いです。 |
SNS動画(趣味レベル) | 3,000〜10,000円 | 見た目と音質のバランスが重要 |
YouTube運営・Vlog | 10,000円〜 | 音質と信頼性を担保する必要があります |
撮影現場・企業案件 | 20,000円〜 | プロ品質・周辺機材も要チェック |
価格だけに目を奪われず、必要な性能と自分のスキル・環境を冷静に見極めましょう。それが、後悔しないスマホ用マイク選びのコツです。
5. おすすめスマホ用マイク厳選5選【人気と評価で信頼の製品を紹介】
スマホ用マイクは、種類も価格も本当にさまざまです。「何を買えばいいか分からない」と迷っている方に向けて、ここでは信頼性・人気・使いやすさのバランスが取れた製品を5つ厳選しました。
すべて実際にスマホで使える製品ばかりです。初心者からプロ志向の方まで、それぞれの用途に合わせて選べるように、特徴や注意点もあわせて紹介します。どれも「ハズレなし」です。
① SHURE MV88+|動画クリエイターに人気のプロ仕様

高音質を求める動画制作者に圧倒的な支持を得ているスマホ用マイクが「SHURE MV88+」。iPhoneやAndroidに対応し、ステレオ収音・アプリ連携・高い指向性と三拍子そろった一台です。
価格はやや高めですが、その分の性能と安定感は圧倒的。Vlog、音楽収録、ナレーションなど、ジャンルを問わず活躍します。専用アプリで指向性の切り替えができるため、初心者でも使いこなしやすい設計です。
スマホで本格的な音を録りたい人には、まさに“間違いない選択”といえます。
② COMICA CVM-VM10-K2|Vlog撮影に最適な高コスパショットガンマイクセット

「まずはしっかりした音でVlogを撮ってみたい!」
「でもいきなり高額な機材はちょっと不安…」という方におすすめなのが、COMICAのCVM-VM10-K2です。
ショットガンマイクに加え、スマホホルダー、三脚、ケーブル類まで一式がそろった“高コスパ”のスターターキットです。
マイクは単一指向性で、前方の音を的確に拾い、背後や周囲の雑音をしっかり抑えてくれます。風防も同梱されており、屋外撮影にも強い設計。音質はこの価格帯とは思えないほどクリアで、スマホの内蔵マイクとは段違いです。
実際に「Rode VideoMicroに匹敵する音質」と評価するレビューもあり、1万円以下でプロに近い録音体験が可能です。セットアップも簡単で、スマホに挿して三脚を立てるだけ。初心者でもすぐに動画撮影を始められるのが嬉しいポイントです。
スマホ用マイクとしても非常に実用的で、はじめて外付けマイクを使う人にとっても安心して選べる一台です。
③ Hollyland Lark M2|スマホ撮影を進化させる超軽量ワイヤレスマイク

「動きながら撮影したい」「ケーブルなしでスマートに録音したい」。
そんなニーズに応えるのが、Hollylandの最新モデル「Lark M2」です。2024年に登場したこのワイヤレスピンマイクは、スマホ用マイクとしても圧倒的な完成度を誇ります。
特筆すべきはその“軽さ”。送信機(TX)はわずか9g。ボタン型で目立たず装着できます。ケーブルの煩わしさから完全に解放され、自然なトーク収録が可能になります。
USB-C版とLightning版の2種類を用意。そのため、iPhoneでもAndroidでも即接続可能。電源を入れるだけで自動ペアリングされるので、初心者でも迷わず使えます。
音質も秀逸です。24bit録音に対応し、ENC(環境ノイズキャンセル)機能で屋外でもノイズの少ないクリアな音声を収録できます。連続録音時間は約10時間、充電ケース込みで最大30時間以上の運用が可能。外ロケや長時間配信にも強い相棒です。
④ BOYA BY-M1S|安くても音がクリアな有線ピンマイク

コスパ最強として名高いのが、BOYAのBY-M1S。有線のピンマイクで、価格は3,000円以下にもかかわらず、スマホ録音でも十分な音質が得られます。
iPhoneやAndroidでも使えますが、変換アダプターが必要な場合があるので要確認です。ケーブルが長めなので、距離をとっても録音できるのが便利なポイント。
「とにかく安く始めたい」「まずは1本試したい」という人におすすめのスマホ用マイクです。
⑤ Saramonic SmartMic Di Mini|差すだけで使えるLightningマイク

iPhoneユーザーに特に人気なのが、SaramonicのSmartMic Di Mini。Lightning端子に直接挿して使える、超小型の差し込み式スマホ用マイクです。
コンパクトながら、内蔵マイクよりはるかにクリアな音質を実現します。マイクを向けたい方向に角度を変えられるので、前方の音だけをピンポイントで拾うのに便利です。
持ち運びやすく、装着も一瞬。手軽に音質アップしたいiPhoneユーザーにはベストな選択肢です。
6. スマホ用マイクを選ぶ前に知っておきたい注意点【誤解・失敗を避ける】
スマホ用マイクは、買ってすぐに「音質が悪い」「そもそも繋がらない」といったトラブルも少なくありません。
ネットのレビューでは高評価でも、自分のスマホや用途に合わなければ意味がないのです。
ここでは、購入前に必ずチェックしておきたいポイントや、見落としがちな注意点を紹介します。スマホ用マイク選びで後悔しないために、ぜひ最後まで目を通してみてください。
① iPhone/Androidで使えるかの確認方法
スマホ用マイクで一番多い失敗が「スマホと接続できない」というものです。
たとえば、iPhoneではLightning端子、AndroidではUSB-C端子が主流ですが、マイクによっては3.5mmのミニジャック専用というものもあります。
最近のスマホはイヤホンジャックが廃止されていることも多いため、「変換アダプター(Lightning→3.5mm)」や「USB-C to AUXアダプター」が必要になる場合があります。
メーカーが「iPhone対応」「Android対応」と書いていても、使用機種の仕様によっては動作しないこともあります。購入前には、必ず公式サイトでの動作確認情報や、レビューをチェックしましょう。
② 接続に必要な変換アダプターとは?
マイクが使えない原因の一つに「アダプター不足」があります。
特に注意すべきなのが、純正品以外の変換アダプターを使った場合、マイクが認識されないことがある点です。
たとえば、iPhoneで3.5mmマイクを使いたい場合、「Apple純正のLightning-3.5mm変換アダプター」が必要です。サードパーティ製のものは充電専用だったり、マイク非対応だったりすることが多く、うまく録音できない原因になります。
また、USBマイクをスマホに接続する場合、「OTG機能付き」のUSB-Cハブやケーブルが必要になります。ただ繋ぐだけでは動作しないこともあるので、製品の仕様はよく読みましょう。
③ 屋外撮影での風防対策
「音がこもってる」「ゴーッという雑音が入ってる」。屋外撮影でよくある悩みですが、多くは「風切り音」が原因です。これを防ぐには、「ウィンドスクリーン」や「デッドキャット(もふもふ)」と呼ばれる風防が必須です。
特にショットガンマイクを使う場合、風防なしでは正直つらいです。ちょっとした風でも録音が台無しになります。意外と見落とされがちですが、屋外で撮るなら風対策まで含めてマイク選びをしてください。
購入時にウィンドスクリーンが同梱されているか、別売りかも事前に確認しておくと安心です。
④ 音ズレ・ノイズの原因と対処法
せっかく良いスマホ用マイクを買っても、録音した音声がズレていたり、ノイズが入っていたらショックですよね。音ズレの主な原因は、Bluetooth接続や無線マイクにありがちな「音声の遅延」です。
配信ならある程度は許容できますが、映像と音をぴったり合わせたい場合は、有線接続や低遅延設計の無線マイクを選ぶべきです。また、ノイズに関しては、スマホ側の電源供給の不安定さや、近くの電子機器との干渉が原因になることもあります。
対処法としては、できるだけ電波の影響が少ない場所で録音する、スマホを機内モードにする、また、録音前に必ずテスト録音を行うのが基本です。
⑤ マイクプラグの極数を確認してみよう

スマホ用マイクのミニプラグには、プラグ部に黒いラインが印刷されています。このラインが2本で金属部分が3つに分かれているものが3極プラグです。
同様に、ラインが3本で、金属部分が4つなら4極プラグ。Androidスマホの外部マイクとして繋がるのは「4極の3.5mmミニプラグ」です。
3極プラグ(3.5mmミニプラグ)
- Androidスマホには繋がらない
4極プラグ(3.5mmミニプラグ)
- Androidスマホに対応
ただし、購入したプラグが、3極プラグであっても、4極プラグに変換するアダプターがあるので、それを使えば、Androidスマホの外部マイクが使えるようになります。
スマホ用マイクおすすめ5選!まとめ
スマホ用マイクは、単なる録音機材ではありません。
音質を向上させることで、動画の印象は格段に変わり、視聴者の評価や反応も大きく違ってきます。
本記事で紹介した内容を参考に、ご自身の用途や環境にぴったり合ったスマホ用マイクを選んでいただければ、きっと満足のいく音声収録が実現できるはずです。
「聞きやすさ」は信頼感につながり、「音の良さ」は発信力を高めてくれます。ぜひ、自分だけの“ベストな一本”を見つけて、スマホ収録のクオリティをワンランク上げてみてください。
今回も最後まで読んでいただいて、ありがとうございます!
コメント
コメント一覧 (1件)
このブログ記事はとても参考になりました!スマホ用マイクの選び方が具体的に書かれていて、どれを選ぶべきか迷っていた私には助かりました。特に使用シーンに応じたおすすめのマイクが気に入りました。iPhoneとAndroid両方に対応しているのも嬉しいです!