
Adobeクラウドストレージって知ってますか?
Adobeクラウドストレージはとても便利。機能に溢れていて、Adobeソフト利用者の作業効率に大きく貢献しているけど、知られていない機能もあります。

なぜかイマイチ目立たない感じのサービスだけど、じつはすごくオススメ
そこで今回の記事では、使っている人もそうでない人も、Adobeクラウドストレージのサービス内容から、便利な使い方、お得な料金についても解説します。
Adobeクラウドストレージとは?
HDDやSSDが物理的なストレージ(記憶領域)なのに対して、クラウドストレージは、インターネット上に記憶領域をもたせることで(クラウド化)、同じ機能を実現したサービスです。

Adobe CCのコンプリートプランはもちろん、Premiere Pro、Photoshop、Illustratorのような単品プラン、または、フォトプランを購入すると、このクラウドストレージが付属してきます。
Adobeのクラウドストレージでできること
Premiere Pro、Photoshop、IllustratorのようなAdobeソフトでクリエイティブ制作を進めていくと、問題になるのが作品や素材などのデータ管理です。


SSDは、読み書きのスピードも早くてとっても便利だけど、安くても5千円とかはするし、ちょっと予算が…って思いますよね?
その点、クラウドストレージは、SSD並みに書き込みと読み込みのスピードが速い。新たにHDDやSSDを購入しなくても、記憶領域を気軽に増強できます。
さらにクラウドストレージなら、記憶領域がオンラインなので、外出先でも、パソコンを開けば、すぐにアクセスできる点も嬉しいメリットです。

ただし、ネットに繋がっていない状況だと使えないっていうのが、唯一のデメリットではあります。
●読み書きのスピードがSSDと同等
●記憶容量をすぐ増やせる
●外出先の違うデバイスからアクセス
●ネットに繋がっていないと使えない
Adobeクラウドストレージの便利な活用法
そのほかにも、Adobeクラウドストレージには、便利な活用法があります。
スムーズなファイル共有に
Adobeクラウドストレージの特徴は、ファイル共有がしやすい点。
通常のファイル共有の場合、ファイルを書き出してからメッセージやメールに添付したり、クラウドストレージにアップロードするなど複数のステップを踏まなければなりません。
しかし、Adobeのクラウドストレージは、作品などの保存先としてだけではなく、簡単な設定でファイル共有が可能です。
頻繁に使うファイルの保存先として
Adobeのクラウドストレージはバックアップの保存先にも便利ですが、最も頻繁に使用するファイルの保存先として使うのもおすすめです。
書き込み読み込みスピードの速いAdobeのクラウドストレージなら、日常的な制作作業でもノンストレス。
使用頻度が低いファイルはHDDに、頻繁に使うファイルはクラウドストレージと、使い分けるのがオススメです。
Dropbox・Googleドライブ・OneDriveとの違いは?

そこで、Adobeのクラウドストレージと比較してみましょう。
クラウドストレージ名 | 容量 | 料金 |
Adobe | ・100GB | ・無料(Creative Cloudの料金に含まれる) |
Dropbox | ・2GB(Basic) ・1TB(Pro) |
・Basic(2GB):無料 ・Pro(1TB):有料 |
Google ドライブ |
・15GB ・30GB~5TB |
・15GB:無料 ・30GB~:有料 |
OneDrive | ・5GB(Basic) ・100GB(Standalone) ・1TB(Microsoft 365 Personal) |
・5GB(Basic):無料 ・100GB(Standalone):有料 ・1TB(Microsoft 365 Personal):有料 |
Adobeのクラウドストレージは、Creative Cloudの料金に含まれてるので、無料で100GBの容量を使うことができます。


Dropbox有料プラン『Dropbox Pro』では、容量は、1TBまで増えます。が、料金は月額1,200円かかります。
他のクラウドストレージサービスでも、だいたい1TBで、年間約12,000円程度の費用です。Adobeクラウドストレージも、追加料金を支払えば容量を1TBに拡大することができます。
まずはAdobeの100GBを無料で使いながら、取引しているクライアントごとに『Dropbox』『Googleドライブ』『OneDrive』といったクラウドストレージを組み合わせて使うのがオススメな使い方です。
Adobeクラウドストレージの使い方
続いて、Adobeクラウドストレージの使い方について、ご紹介します。

クラウドは、個人や共有で使う『ライブラリ』と、常に作業を更新してバックグラウンドで自動保存してくれるクラウドドキュメントの2つがあります。
Adobeクラウドストレージ・ライブラリへのアップロード
Adobeクラウドストレージを使う手順です。

まず、雲のマークで「Creative Cloud」を起動させます。

画面左上に表示されるタブの中から「作品」をクリックしてください。そして、左端に縦に並ぶメニューバーから「クラウドドキュメント」を選択します。

今回は自分のライブラリを作ります。
最初に左側の『+』で任意のライブラリのフォルダを作り、さらに右側でグループ化します。グループ化しておくことで、ファイルが整理されて、より便利に使うことができます。

あとは、その都度、保存したいグループを選択して、ドラッグ&ドロップするだけです。簡単にデータをアップロードできます。

調子に乗ってアップデートしていると、すぐにストレージがいっぱいになるので、こまめに残量チェックしましょう。やり方は簡単。ひと目で残量がわかります。

ちなみに後からでも『個人』⇄『共有』を切り替えることは簡単です。
クラウドストレージの容量は、100GBから。Adobe CCのプランによってさらに増やせます。残量は、画面右上に表示される「雲のアイコン」をクリックすると確認できます。
Adobeクラウドストレージを使ったファイル共有
「Creative Cloud」アプリから、「作品」タブそして「クラウドドキュメント」へと進んでください。
次に、共有したいファイルを選択します。すると、画面右端に縦にメニューが表示されるので確認してください。このメニューバーの中から「共有」を選ぶと、「リンクを取得」と「ローカルコピーとして書き出し」の表示が出てきます。

簡単なのは、「リンクを取得」の方です。表示されるリンクURLをコピーし、メッセージにペーストして送ると、相手もファイルを閲覧できるようになり共有できます。

Adobeクラウドストレージのファイル削除方法
Adobeクラウドストレージを使うと、ファイルを削除したのにストレージ容量が増えないというトラブルに遭遇するかもしれません。





普通に削除しただけだと、ストレージ残量に変化がありません。

削除済みをのぞいてみると捨てたファイルが残っている。


念のため、本当に捨てていいファイルかを確認します。

ゴミ箱を空にします。

ちゃんとストレージ残量が変化しています。
この作業をすることで、Adobeクラウドストレージ内のファイルが削除され、ストレージ容量を増やせます。
ゴミ箱に入れただけで、すぐにストレージ残量が増えないのは、PCのゴミ箱にファイルが一旦残るのと同じです。なので、パソコンと同様に、ゴミ箱を空にするまでは、ファイルがストレージから完全に削除されない点に注意してください。
Adobeクラウドストレージの料金
最後は、Adobeクラウドストレージの料金についてです。
Adobeクラウドストレージはプランによって料金と容量が異なる
Adobeプラン | クラウドストレージの容量 | 月額料金 |
コンプリートプラン | 100GB | 6,480円 |
単体プラン | 100GB | 2,728円(またはそれ以下) |
フォトプラン | 20GBまたは1TB | ・20GBプラン(1,078円) ・1TBプラン (2,178円) |
Adobeでは、Creative Cloudには、全てのソフトが使える『コンプリートプラン』の他、一つずつ欲しいソフトを買う『単体プラン』、写真に特化した『フォトプラン』の3つの購入プランがあります。
コンプリートプランと単体プランは、100GBの無料クラウドストレージが使用可能です。フォトプランには、さらに20GBと1TBがあり、クラウドストレージの容量に応じて月額料金も変わります。
Photoshopなど写真に特化したアプリのみ必要なら、容量の多いフォトプランの1TBプランがコストパフォーマンスが高くおすすめです。
追加のAdobeクラウドストレージを追加購入することも可能
Adobeクラウドストレージは、追加購入することも可能です。
追加購入の場合、1TBにつき月額料金は1,078円になります。
追加購入のAdobeクラウドストレージは1TB単位で増やすことができ、最大10TBまでの追加が可能です。
料金を安くするならAdobe学割プランがおすすめ
100GBのAdobeクラウドストレージを使ってみたいけど、コンプリートプランの月額料金6,480円が高く感じられる場合もあるでしょう。
この場合、Adobe学割プラン(月額料金2,178円)にすることで、安くクラウドストレージを使うことができます。Adobeではスクールパートナー3校と提携しており、コンプリートプラン付きの通信教育プログラムが提供されています。
デジハリオンライン Adobeマスター講座 | ヒューマンアカデミー 『たのまな』 | アドバンスクール Adobe講座 |
39,980円 | 39,980円 | 39,980円 |
社会人でもこの通信教育プログラムに申し込めば学生扱いとなるため、格安でAdobeクラウドストレージを使うことができるのでおすすめです。
Adobeクラウドストレージ・まとめ
Adobeのクラウドストレージの内容から、使い方や料金についても解説しました。
✅ Adobeクラウドストレージとは、HDDやSSDとは違う、オンライン上の記憶領域のこと
✅ Adobe Creative Cloud製品には、100GBのクラウドストレージが無料で付いている
✅ フォトプランの場合のみ、20GBと1TBが選べる
✅ クラウドストレージは1TB/月額1,078円で追加購入も可能
✅ Adobe以外にも『Dropbox』『Googleドライブ』『OneDrive』といったサービスがある
✅ 有料サービスの費用は1TBで、年間約12,000円程度
Adobeクラウドストレージはファイル管理や共有が簡単かつスピーディで、Adobeソフト利用者の作業効率に貢献する便利な機能。クライアントごとに、各種のクラウドストレージの無料プランと組み合わせて使うのがオススメです。
今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございました!