テロップと字幕の違いは?12種類のテロップと活用法を解説

テロップと字幕の違いは?12種類のテロップと活用法を解説

テロップと字幕の違いは?

動画やテレビを観ていると、画面にいろんな文字が出てきますよね。でも「それがテロップなのか字幕なのか分からない…」という方も意外と多いのではないでしょうか?とくに、映像制作を始めた人、SNSで動画を投稿している人にとっては、分かりにくい問題です。

そこで今回の記事では、

この記事で分かること

  • テロップと字幕の基本的な違い
  • 見た目・内容・タイミングの具体的な差
  • 目的別の使い分け方法と注意点

という感じで「テロップと字幕の違い」を解説します。

ワイラボ編集長
ワイラボ編集長

執筆者

この記事は、動画制作・デザインを手がける統合クリエイティブスタジオ|ワイラボの代表が執筆しています。普段は企画やディレクションの立場から、現場チームと連携して、デザインディレクション、イラスト制作、映像制作に関わっており、その経験から得た視点で、分かりやすさを心がけてお伝えします。

目次

1. テロップと字幕の違い|まずは定義を理解しよう

テロップと字幕。どちらも動画やテレビの画面上に表示される文字です。

見た目は似ていても、実はその「目的」や「使い方」は大きく異なります。

この章では、それぞれの定義から整理して、混乱しがちな言葉の違いをクリアにしましょう。

テロップと字幕の違い① テロップとは?

テロップと字幕の違い① テロップとは?

テロップは、視聴者の注意を引くための“見せる文字”です。

たとえば、テレビ番組で芸人のコメントがド派手なフォントで画面に大きく表示される場面。あれがテロップの代表例です。基本的には話し言葉を編集し、見やすく短く、時には盛って視覚的に伝えるものです。

目的は「情報の強調」や「視覚的な演出」にあります。背景色を変えたり、アニメーションを加えたりするのも、すべて演出の一環です。YouTubeなどのWeb動画でも、テンポ感や視認性を重視して多用されます。

ただし、やりすぎると「うるさい」と感じる人もいます。特に情報をじっくり見たい層にとっては、テロップが多すぎると疲れる原因になります。つまり、テロップは便利ですが、使い方次第で評価が分かれる存在なのです。

テロップと字幕の違い② 字幕とは?

テロップと字幕の違い② 字幕とは?

字幕は、話し声や音の内容を正確に文字にしたものです。

目的は「音声情報の補助」。たとえば、音を出せない環境や、聴覚に障がいがある方のために、言葉や効果音を文字で補います。

特徴としては、「なるべく話し言葉に忠実」で、「読みやすさ優先」の構成になっていることです。文字色は基本的に白、背景は透過もしくは黒帯など、飾りすぎないデザインが一般的です。

また、ドラマや映画では、感情のこもったセリフや効果音も含まれます。「(ため息)」や「♪音楽が流れる」など、聞こえない人にも伝わるように配慮されています。つまり、字幕はアクセシビリティのための機能的な文字。派手さはありませんが、意味はとても深いのです。

テロップと字幕の違い③ まずは「目的と役割」の違いを理解

テロップと字幕の違い③ まずは「目的と役割」の違いを理解

結局のところ、テロップと字幕の最大の違いは「何のために表示するのか」という目的です。

テロップは演出や強調のため。字幕は情報補完のため。この目的がまったく異なることで、使い方も、デザインも、表示タイミングも変わってきます。

たとえば、テロップは話の要点だけを簡潔に抜き出し、視覚的に目立たせます。一方で、字幕はセリフをできるだけそのままの形で表示します。だから、同じシーンでもまったく違う文字表現になるわけです。

表にすると、以下のようになります。

スクロールできます
比較項目テロップ字幕
目的演出・強調情報補完・バリアフリー
内容要約・編集セリフや効果音そのまま
デザイン派手・目立つシンプル・読みやすい
読者ターゲット誰でも聴覚障がい者、外国人 など

この違いを理解すれば、動画を観るときも、作るときも、何をどう伝えたいのかをより明確に判断できます。

目的を間違えると、逆効果になることもあるので要注意です。

2. 具体的にどう違う?見た目・内容・表示タイミングの比較

テロップと字幕の違いは、見た目の印象や内容の中身、そして表示されるタイミングに注目です。

単なる「文字の違い」として片付けてしまうのではなく、なぜそう表示されるのか?

そこにどんな意図があるのかを深掘りして見ていきましょう。

① デザイン性:テロップは目立ち、字幕は控えめ

テロップと字幕の違い|デザイン性:テロップは目立ち、字幕は控えめ

まず目を引くのは、テロップの派手さです。

フォントが太くてカラフル、アニメーションまで付いていることもあります。視聴者に「ここが面白い」「重要だ」と伝えるため、デザインには強い演出が施されます。

一方、字幕は非常にシンプルです。白い文字が多く、背景に黒い帯が入る程度。派手な装飾はほぼありません。これは「読みやすさ」と「情報の忠実な再現」が目的だからです。装飾よりも、文字そのものが内容を正しく伝えることを重視しています。

つまり、目立たせたいならテロップ。正しく伝えたいなら字幕。この違いを知らないと、目的に合わない表現で視聴者を混乱させるリスクもあります。

② 表示内容:テロップは要点、字幕は発話そのまま

テロップと字幕の違い|表示内容:テロップは要点、字幕は発話そのまま

テロップと字幕の違い。次は、表示される文字の「内容」です。

テロップは、話し手の言葉をそのままではなく、要点だけを抜き出したり、インパクトのある言葉に言い換えたりします。ときには実際に話していない言葉すら追加されることもあります。つまり編集された内容です。

一方、字幕はセリフをそのまま文字に起こしたものが基本です。たとえば、「うん、そうだね」などの曖昧な表現も、できるだけ忠実に再現されます。また、笑いや音楽など、発話以外の情報も含まれることがあります。

どちらが正しい、間違っているという話ではありません。問題は「使い分ける意識」があるかどうかです。内容を強調したいときに字幕のような文字を出してしまえば、印象に残りません。逆に、正確さが求められる場面でテロップ的に編集してしまえば、誤解の原因になります。

③ 表示タイミング:テロップは演出重視、字幕はリアルタイム同期

テロップと字幕の違い|表示タイミング:テロップは演出重視、字幕はリアルタイム同期

最後に注目すべき、テロップと字幕の違いは「文字が出るタイミング」です。

テロップは、話している瞬間とズレて出ることもあります。たとえば、話し終わった後にまとめて表示されたり、効果音に合わせて出たりします。これは「リズム感」や「間」を演出するための手法です。

字幕は真逆です。基本的に音声と同時、あるいは少し先回りして表示されます。視聴者が内容を正確に理解できるよう、音声とのタイミングが非常に重要です。表示時間も、読むスピードに合わせて慎重に設計されています。

このように、タイミングの考え方もまったく異なります。テロップは自由に演出できる表現。字幕は、あくまで音声に寄り添う機能。見た目や内容と同様に、タイミングも目的によって変わるのです。

3. なぜテロップと字幕は混同されやすいのか?

テロップと字幕の違い。それは、映像メディアの多様化や業界用語の曖昧さ、さらには視聴者の理解不足など、いくつもの要因が絡んでいます。

この章では、混同される理由を紐解きながら、なぜそのままにしておくと問題なのか、本音ベースで解説していきます。

① キャプション・サブタイトルとの違いも曖昧になりやすい

キャプション・サブタイトルとの違いも曖昧になりやすい

そもそも「字幕」という言葉が非常に幅広く使われているのが混乱の原因の一つです。

たとえば、YouTubeの設定画面では「キャプションを表示」という文言があります。これは実質的に字幕機能ですが、呼び方が異なるだけでなく、クローズドキャプションやオープンキャプションという種類まであります。

また、映画などで使われる「サブタイトル」も字幕の一種です。こういった用語がメディアごとにバラバラに使われているため、ユーザー側が「何が正解か」わからなくなってしまうのです。実際、プロの現場でも使い方にブレがあるのが現状です。

言葉の定義が曖昧なまま浸透してしまったために、「字幕=全部同じ」という誤解が広まり、テロップまでもがその一部として扱われてしまっているのです。

② メディアやプラットフォームでの使い分けが統一されていない

メディアやプラットフォームでの使い分けが統一されていない

テレビ、映画、YouTube、SNSなど、映像を扱うプラットフォームは多岐にわたります。

しかし、それぞれの媒体で、テロップと字幕の使い分け方が違います。テレビではテロップが主役。映画では字幕が当然。でもYouTubeになると、演出テロップと自動生成字幕が同時に表示されることもあります。

しかも、同じ動画内で「字幕」と「テロップ」が混在していることがよくあります。その結果、「これってどっち?」「全部字幕じゃないの?」という混乱が起きるのです。これは視聴者のせいではなく、提供側の設計や言葉の選び方が曖昧なせいでもあります。

使い分けに明確なルールがないからこそ、動画制作者自身も誤用してしまうことがある。だからこそ、まずは正しく理解することが重要なのです。

③ 利用者の目的次第で呼称がブレる現実

利用者の目的次第で呼称がブレる現実

さらに厄介なのが、「使う人の目的によって呼び方が変わる」という点です。

たとえば、企業が動画に文字を入れる際、社内ではそれを「字幕」と呼ぶこともあります。なぜなら「文字=字幕」という認識が根強いからです。実際には、強調や演出目的で入れているのでテロップなのに、です。

また、視聴者側も、「なんでもいいから文字が出ていればOK」と感じているケースが多いため、厳密な区別に興味を持たない人も少なくありません。その結果、業界内でも一般ユーザーでも「字幕」と「テロップ」の認識がバラバラになってしまうのです。

つまり、呼び方や使い方のブレは、決して知識の差だけではなく、目的や視点の違いからも生まれています。だからこそ、この記事のように「違いを明確に伝える」情報が必要なのです。

4. どちらを使うべき?目的別の最適な選択基準

テロップと字幕の違いがわかっても、もちろん、どちらが優れているという話ではありません。

重要なのは「目的に応じて、どちらを使うかを正しく選ぶこと」です。動画のタイプや視聴者層、そして伝えたい情報の性質によって、最適な使い分けが必要です。

この章では、テロップと字幕の選び方について、本音ベースで解説します。

① 演出やブランド強化を狙うなら「テロップ」

視覚的に印象を残したいなら、断然テロップです。

たとえば、YouTubeでファンとの距離を縮めたいときや、笑いどころを際立たせたいとき。あるいは、商品紹介動画でメリットを一瞬で伝えたいとき。こういう場面では、テロップと字幕の違いとして、派手なテロップが効果的です。

さらに、テロップはブランドイメージの一部にもなります。色、フォント、表示タイミングなどを統一すれば、その動画を見るだけで「このチャンネルだな」と視聴者が認識できます。いわば、ビジュアル面での個性づくりにも使えるツールです。

ただし、やりすぎは逆効果です。文字が多すぎたり、タイミングがズレていたりすると、視聴者が疲れてしまいます。印象に残したいなら、「見やすくて程よく目立つ」バランスが大切です。

② 情報伝達・アクセシビリティを重視するなら「字幕」

一方で、正確な情報をきちんと伝えたい、あるいは誰でも内容を理解できるようにしたい場合は、字幕が必須です。

たとえば、講義動画、セミナー、製品マニュアルなどでは、話している内容をそのまま文字で表示することが求められます。

さらに、字幕はバリアフリー対応としても重要です。聴覚に障がいのある方や、音声を出せない環境で視聴する人にとって、字幕がなければ内容がまったく伝わりません。その意味で、字幕は「情報補助」のためのインフラ的存在とも言えます。

③ YouTubeやSNSでは両方の併用も効果的

近年では、テロップと字幕の違いは、それほど、意識されていないのが、実情です。

特に、YouTubeやSNS動画では、顕著です。

たとえば、字幕として発話を表示しつつ、その中で重要なキーワードだけをテロップ風に装飾する手法です。こうすることで、情報も正確に伝えつつ、視聴者の注意を引くこともできます。

これは、動画の多様化に対応した進化系とも言えます。

すべてをどちらか一方に固定するのではなく、目的に応じてうまくミックスする。これが、現代の動画マーケティングや情報発信では非常に有効です。

5. テロップと字幕の違い|正しい使い方

テロップも字幕も、使い方を間違えると視聴者にストレスを与えてしまいます。

逆に、細かい工夫をすることで、視聴者の満足度や理解度が大きく変わります。

この章では、実際に制作する際に気をつけたいポイントや、効果的に見せるためのベストプラクティスをお伝えします。

① 視認性と読了時間を意識した文字数と配置

まず大事なのが、文字の「長さ」と「表示時間」です。

どんなに大事なことでも、一画面に文字を詰め込みすぎると、視聴者は読み切れません。とくにスマートフォンでの視聴が多い現代では、文字のサイズや位置に細心の注意が必要です。

目安としては、1行あたり10〜13文字以内、2行までが理想です。そして、読み終えるために最低2秒以上は表示させる必要があります。これを下回ると「文字を読んでる間に次が出てきた」という不満につながりやすいです。

配置にも気を配りましょう。テロップは画面下部に被せることが多いですが、顔や商品に重なってしまうと、主役が隠れてしまいます。字幕も同様で、背景とのコントラストが弱いと、文字が読めなくなるケースもあります。

このあたりには、テロップと字幕の違いはありません。

② 色・フォント・背景など装飾の選び方

テロップで重要になるのが「デザイン」です。

派手にしたいからといって、色を無制限に使うのは逆効果です。赤、黄色、白、黒といったコントラストの強い色を効果的に組み合わせ、強調する言葉だけに使うのがベストです。

フォント選びにも注意が必要です。おしゃれな手書き風のフォントもありますが、可読性が落ちるものは避けるべきです。視聴者は数秒で情報を読み取ろうとするので、読みづらい文字は一瞬で敬遠されます。無難に「ゴシック系」「太めのフォント」を使うのが安全です。

背景は、文字の視認性を助けるために重要です。黒帯を敷いたり、シャドウをつけるだけで読みやすさが格段に上がります。ただし、あまりに画面を覆うと、映像そのものの美しさを損ねてしまいます。あくまで“補助”であることを忘れずに、控えめな装飾が理想です。

③ ターゲットユーザーに合わせた言葉選びとタイミング

最後に考えるべきは、「誰に向けて作るのか」です。

たとえば、ビジネスパーソン向けの解説動画と、若者向けのエンタメ系YouTubeでは、言葉のトーンやテンポ感がまったく異なります。なのに同じテンションでテロップや字幕を作ってしまうと、違和感が生まれます。

また、字幕やテロップを出すタイミングにも工夫が必要です。話の途中に被せすぎると集中が途切れますし、間が空きすぎると情報が頭に入ってこなくなります。ナレーションやBGMとのバランスを取りながら、あくまで“自然に読める”タイミングで出すことが大切です。

視聴者に合わせて最適化された字幕・テロップは、それだけで動画の価値を一段引き上げます。

6. テロップの12の種類を覚えよう

「テロップ」とひとことで言っても、その使い方や種類は実にさまざまです。

この章では、テロップと字幕の違いの最後に、12の代表的なテロップをご紹介します。

① ハードウェア型テロップ:伝えるべき「最低限」の情報7種

まずは、基本中の基本。

動画の骨格や前提情報を支える「ハードウェア型」のテロップです。

これらはなくてはならない存在であり、最も優先して入れるべきものです。

スクロールできます
テロップの種類内容・目的
<1>タイトル動画全体の主旨やテーマを明示
<2>日時・場所イベントや現場の正確な情報提供
<3>人物名・肩書き出演者の紹介や信頼性の補完
<4>瓦版(地図・問合せ)実用的なアクセスや問い合わせ情報の提示
<5>紙芝居ストーリーの補足、印象付けをイラストで
<6>写真(ワイプ・取り切り)関連人物や物体をビジュアルで補足
<7>マーカー(矢印・◯)見どころや注意点の視覚的強調

どれも「伝えなければいけない情報」を整理し、視聴者の理解を助けるためのものです。

装飾よりも、意味性と明確さが求められます。

<1>タイトル

テレビであれば番組やVTRの内容をタイトル化したもの。

サイドスーパーや番組ロゴなどもこれに当てはまります。

YouTube動画でも考え方は一緒です。

<1>タイトル

<2>日時・場所

ロケ先などを視聴者に伝えます。

とくに、時間や場所などをわかりやすく伝えるために使うテロップです。

もし、お店や会社の情報を伝える動画なら、たとえば、キャンペーンをやっている日時・場所は、よりわかりやすくする必要があるから、です。

<3>人物名・肩書き

人物を紹介する際のテロップです。

たとえば、会社の肩書やお名前を表示します。

この字幕テロップを入れる編集作業は、とても重要です。そのため、紹介字幕テロップは中央に大きく表示することが多いです。

<3>人物名(名前字幕)-2

<4>瓦版(地図・問合せ)

会社やお店の場所を地図で表示して入れるとより視認性が高まります。

情報としての価値が高くなるのです。

セール情報や問い合わせ情報も同様です。

<4>瓦版

<5>紙芝居

会社の成り立ちや、社長さんのストーリーなどをイラストに切り替えて表現します。

重たくテーマを軽いタッチで表現することができます。

<5>紙芝居(ストーリーの場面をイラスト表現)

<6>写真(ワイプ・取り切り)

写真って字幕テロップじゃないよね?って思いますよね?

確かに、普通に画面に出たら、字幕テロップではありません。ただの写真素材です。でも、使い方によっては、これもテロップの一種になります。

たとえば、話題に上がった『人』や『モノ』を画面上に小さく表示するものです。『ワイプ』と言ったらイメージしやすいですよね?また『取り切り』も、テレビはもちろん、YouTubeでも使えます。

●ワイプ
メインの映像の片隅に小さく別の写真や映像が表示されるのを見たことがありますよね。

●取り切り
最初にある映像から、いったん字幕テロップなどの別素材に画面を切り替えることです。フリップを画面いっぱいに入れる手法です。

<7>マーカー(矢印・◯)

動画の画面中に矢印(→)や丸囲い(◯)で強調するのも字幕テロップの一種です。

秘密にしたい部分を大きな「?」で隠したりする編集もマーカーと呼ばれる字幕テロップです。

② ソフトウェア型テロップ:演出・理解を深める補助的5種

次に、コンテンツの魅力を引き出す「ソフトウェア型」のテロップです。

こちらは必須ではありません。が、使い方次第で動画のテンポや楽しさ、理解度が一気に向上します。

スクロールできます
テロップの種類内容・目的
《8》強調スーパー要点やキーワードを印象づける見出し役
《9》コメントフォロー分かりづらい発言や要点を補足
《10》アイコン・キャラ映像の流れを緩やかに繋ぐ案内役や演出
《11》イメージ表現抽象的な話をイラストや比喩で具体化
《12》音のビジュアル化効果音や鳴き声をグラフィックで補完

《8》強調スーパー

動画中で大切な場面で強調したいことをスーパーでフォローします。

こちらはテレビよりもYouTubeで多用されている感じですね。

動画はたくさんのチャプターによって構成されています。が、それぞれのシーンの情報のまとめ役として入れる字幕テロップです。

山登りにたとえると1合目、2合目の標識のようなもので、道順を示します。

これがあることで、ストーリーをわかりやすくできます。

ソフトウェアとしての字幕テロップとしては、一番、重要です。

《9》コメントフォロー

強調スーパーに通じるところがあります。

が、動画中のインタビュー部分で、より伝えたいところ、分かりづらいと思われる部分に字幕テロップを入れることでフォローします。

こちらもテレビでもYouTubeでも共通してよく使われる編集手法です。

《10》アイコン・キャラ

実際には、存在しないバーシャルのMCさん(たとえば『空から日本を見てみよう』に出てきた”くもじい”さんみたいな…)や、カウントダウン、そのほか動画と動画をつなぐ役割を担います。

イラストなど、カットとカットをつなぐトランジションとしても使います。

《11》イメージ表現

その場にいない人をイメージさせる『コケシ』です。

写真が使えないときや、イメージを不特定にしたい場合に、イラストなどを使って、会話を再現するときなどに使います。

《12》音のビジュアル化

動画に合わせて字幕テロップを入れるのが基本です。が、たとえば、ニワトリの声に合わせて『ニワトリ』のイラストを動画上に表示させたりするテロップです。

つまり、声や音からイメージを作るイメージです。

これも字幕テロップ編集の一種です。

特に、使い分けるときに、意識をしなくても良いかと思いますが、知識として覚えておいてください。

こちらは動画の「楽しさ」や「わかりやすさ」を演出するテクニックとして使われます。とくにYouTubeでは、視聴維持率を上げるための工夫として重宝されています。

テロップには、単に言葉を補足する以上の「演出力」があります。その種類を知っておくことで、動画の方向性や目的に合った表現が選べるようになります。使い方を分けて意識できるようになると、映像の質が一段上がるのを実感できるはずです。

7. テロップと字幕の違いは?まとめ

テロップと字幕の違いについて、ご紹介しました。

ふたつは、一見似ているようでも、その目的や使い方には大きな違いがあります。単なる言葉の違いではなく、「誰に、何を、どう伝えるか」という設計そのものが変わってくるのです。

映像の印象を大きく左右するこの2つの要素。正しく理解し、適切に使い分けることができれば、あなたの動画はより多くの人に伝わるものになります。

見せ方で伝わり方は変わります。これから動画を作るあなたにとって、今回の記事が少しでも役立てば嬉しいです。

>> 「映像」と「動画」の意味に違いはある?“video”と“movie”の違いも!

今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

動画制作や映像・撮影機材・Adobe製品の専門メディア『VideoLab』

動画で副業を始めたいあなたへ

動画で副業(PC)Premiere Pro

動画で副業を始めるなら、動画編集ソフトは『Premiere Pro』一択。その理由は、仕事を発注する側もほとんどPremiere Proを使っているから…。もしも違うソフトで作業をして、互換性のトラブルが発生したら、発注先にも迷惑がかかってしまうかもしれません。Premiere Proを使えば、それだけで、あなたの動画編集の効率と信頼性は、ワンランク上に見てもらえますよ。

\まずは無料体験/

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

目次