Adobe incopyの使い方は?
InCopy(読み:インコピー)っていうAdobeのソフトを知ってますか?
ほかのAdobe CCソフトに比べると、圧倒的に地味な印象のAdobe InCopy。じゃあ、どんな人が、どんな目的で、Adobe incopyを使っているのか?
ちょっと気になりますよね?
というわけで、今回の記事では、
この記事でわかること
- Adobe incopyの使い方は?
- InCopyで何ができるのか?
- InCopyとInDesignの違いは?
- InCopyのメリットとは?
について、調査しました。
InCopyを購入すると、意外なおまけも付いてきます。なので、まだAdobeの製品を持っていない人にも読んでもらえたらと思います。
Adobe InCopyの使い方は?

まずは、Adobe InCopyの使い方を基本操作からお伝えします。
①Adobe InCopyの使い方|基本操作
それでは、AdobeInCopyの使い方。まずは基本の操作方法です。
Adobe incopyの使い方|ワークスペース
InCopyにデータを読み込むと、ワークスペース中央にページが表示されます。
ワークスペース左には縦にツールバーがあり、テキスト入力や画像トリミングの際にはここから切り替えられます。
ワークスペースの右部分にあるプロパティパネルでは、ページ上で選択されているオブジェクトなどの設定や各種数値の確認と変更が可能です。プロパティパネルには、文字パネル、段落スタイルパネル、特殊文字などの字形パネルといった使用頻度の高いパネルを常に表示させておくと便利です。
さらに、共同作業時には「チェックアウト・チェックイン」で使うアサインパネルや更新情報パネルも表示させておくのがおすすめです。
Adobe incopyの使い方|ビューが3種類に切替え
InCopyのワークスペース中央に注目してください。
ページの上部左に、ビューを切り替えられるタブがあります。
InCopyは、下記の3種類のビューを選択することができます。
ビュー | 特徴 |
---|---|
レイアウトビュー | レイアウトを確認しながら作業できる |
ストーリービュー | テキストだけを表示して文字の確認する |
ゲラビュー | テキストレイアウト全体を確認できる |
②Adobe InCopyの使い方|チェックアウト・チェックインで上書き防止
InCopyの代表的な機能「チェックアウト・チェックイン」。この機能は、ページ上にアイコンで編集状況が表示されます。
つまり、ペンアイコンになっている部分は、誰かが編集中。そのため、同時に編集することはできません。
逆に、編集可能な状態は、地球儀アイコンで表示されます。そして、編集が済んだらプロパティのアサインパネルに移動。アイコンをペンから地球儀に変えられます。
- チェックアウト(編集中):ペンアイコン
- チェックイン(編集可能):地球儀アイコン
③InDesignとAdobe InCopy(インコピー)のデータを連携させる方法
さらに、InCopyは、そのままでも文章作成アプリとして機能します。
が、InDesignのプロジェクトを編集・校正する場合。そのさいは、はじめにInDesignからデータを書き出しておく必要があります。
InDesign上のメニューバーにある「ウィンドウ」から「アサイン」を選ぶ
アサインパネルが表示され、「アサインを追加」から「新規アサイン」を作成する
パネル下部のオプションを選択して「OK」をクリックするとInCopy(インコピー)用のデータ書き出しが完了(ファイルの拡張子はicma)
Adobe InCopyの使い方|InCopyでできることは?

InCopyってあまり目立たないよね?

でもDTPの編集や校正には欠かせないソフトです
文章作成アプリでは、たとえばワードやGoogleドキュメントが有名です。
が、InCopyには、ほかのソフトにはない、大きなメリットがあります。
InCopyは、文章の作成、編集、校正に特化したソフト
Adobe InCopyの使い方|文章の編集・校正の共同作業ができる
Adobe InCopyは、文章の作成&編集作業をおこなうソフトです。
Wordなどのテキストエディターと違う点。それは、雑誌などのページもの制作のときに、InDesignを使ったデザイナーと同じデータを共有できること。つまり、チームで作業ができること、です。

デザイナーはInDesignを使うけど、ライターさんはwordを使っていて、編集者はまた別のソフトを使う、という状況だと、アプリ同士が連携できないため、エラーも起きやすく、作業効率が上がりません。
スタッフが別のソフトで作業すると?
- デザイナー=InDesign
- ライター =Word
- 編集者 =また違うソフト
▶︎
それによって起こる問題は?
- ファイルが開けない
- レイアウトが合わない
など、想定外のトラブルが発生する。
その点、InCopyを使うことで、制作スタッフ全員で、一つのデータを共有可能です。
その理由は、InDesignとInCopyのソフト間で、データをリンクできるから。
つまり、InCopyを使えば、デザイナーが使っているInDesignと同じプロジェクトを共有できて、共同作業ができる環境が作れるのです。
共同作業ができるメリットとは?
『デザイン作業と文字校正』は、通常、別々におこなう作業です。
ところが、InCopyなら、InDesignとInCopyのソフト間で、データをリンクできる。すると、これまで別々だった作業の同時進行が可能になります。さらに、進捗状況も共有できます。

結果、作業全体がスムーズになり、効率が高まります
しかも、複数の編集スタッフが同時に作業しても、おかしな結果にならないように、上書き保存ができないシステムになっています。
ポイント:InCopyは、共同作業ができるので、作業効率が上がり、進捗状況も把握しやすい
InCopy(インコピー)とInDesign(インデザイン)の違い
ちなみに、InCopyとInDesignは、役割と目的が違うソフトです。
InCopy
- 誰が使う=編集者
- 何が得意=ライティング入力
- 使う目的=編集・文字校正・修正
- 購入費用=安い
InDesign
- 誰が使う=DTPデザイナー
- 何が得意=ページデザイン
- 使う目的=雑誌レイアウトなど
- 購入費用=高い
InDesignは、ページ数の多い雑誌や書籍のデザインレイアウトに使うソフトです。
雑誌作りのほとんどの作業は、InDesignを使ったDTPデザイナーが請け負います。
一方で、InCopyは、InDesignをサポートするような位置づけ。雑誌編集者やライターが、文章の作成、編集や校正をするのに使うソフトです。
InCopyは、DTPデザイナーと編集者との橋渡し役になっている
Adobe InCopyの使い方|メリットは?

InCopyを使うメリットは、3つあります。
- 共同作業で作業効率が高まる
- 同じソフトを共有するためエラーが減る
- 低価格なので導入しやすい
(1)作業効率が高まる
Adobe incopyの使い方で、最もメリットがあるのは、作業効率が高まること、です。
たとえば、雑誌などのページものの出版には、たくさんのスタッフが必要です。
「ライター」「カメラマン」「編集者」「校正・校閲」「デザイナー」など、何人かのチームで業務が進行します。
デザイナーがInDesignを使ってデザインしている同じドキュメントを、編集スタッフが、同時にチェック作業をできる作業効率の良さは、メリットでしかありません。また、全員で進捗具合を共有できることも大きなメリットです。
(2)エラーが減る共有システム
InCopyでの作業は、InDesignに比べて、シンプルです。インターフェイスもInDesignの簡易版的な感じなので使いやすいです。
文字ブロックにテキストを流し込んで、実際のレイアウト上での追加修正ができる上、エラーはエリアを赤くして教えてくれて親切です。
同時に、『チェックアウト・チェックイン』機能で上書きの心配もありません。
(3)InCopyは低価格で導入しやすい
ソフト名 | 単体プラン月額料金(税込) |
---|---|
InCopy | 638円 |
InDesign | 2,728円 |
InCopyは、InDesignに比べて、単体プランでも安価です。
そのため、費用負担も少ないので、ライター・編集者も購入しやすいです。
InCopyとInDesignを組み合わせれば、作業時間の軽減とスタッフの負担減につながります。
Adobe InCopyは、メリットも多い上に、安く、導入しやすい
Adobe InCopyの購入は?

この章では、Adobe incopyの使い方に関連した購入方法をお伝えします。
InCopyの購入は、現在、Adobe公式サイトからの販売のみ可能です。
他のソフトは、Amazonや楽天で買えますが、InCopyの購入はできません。
InCopyの料金は?
InCopyの単体プランは、月額料金638円(税込)とAdobeアプリの中でも格安です。
代表的なAdobeソフト | 月契約/月払い | 年契約/月払い | 年間契約一括 |
---|---|---|---|
InCopy | 1,080円 | 680円 | 6,780円 |
InDesign | 4,980円 | 3,280円 | 34,680円 |
Illustrator | 4,980円 | 3,280円 | 34,680円 |
Photoshop | 4,980円 | 3,280円 | 34,680円 |
Premiere Pro | 4,980円 | 3,280円 | 34,680円 |
Acrobat Pro | 3,380円 | 1,980円 | 23,760円 |

ほかのAdobe CCアプリより安いね

そうなんです。InDesignを持っていないライターさんとかも負担が少ないです
ちょっと負担に思うかもしれないけど、オススメは年間一括プランです。やっぱり一番お得です。
◎割引率が高い
×一年の途中で解約することができない
◎いつでも解約できる
×料金が割高
Adobeフォントも無料で使える
InCopyを購入すると、特典があります。
それは、Illustrator、Photoshop、InDesignと同じく、100GBのクラウドストレージやAdobeフォントといったサービスを無料で使うことができる、という特典です。
ライター・編集者にとって、Adobe Fontsが使えるようになるのは、嬉しいポイントです。
InDesignも使うならコンプリートプランがおすすめ
ちなみに、Adobeソフトが使い放題の、Adobe Creative Cloudコンプリートプランの中にも、InCopyが入っています。
InDesignなど、2つ以上Adobeソフトを使うなら、コンプリートプランにしたい。でも、コンプリートプランは、月額7,780円(年契約/月払い)もかかります。
なので、コンプリートプランを購入するなら、通常価格より20%も安く購入できる『スクールパートナープログラム』という裏技があるので、そっちで買うのが、お得です。
コンプリートプランは出費が大きいので、通常より20%オフになるスクールパートナープログラム(年間68,800円)で買うのがおすすめ。
InCopyにも無料体験がある
Adobe InCopyには、7日間の無料体験版があります。
7日間を超えると自動的に有償版に移行します。注意してください!
Adobe InCopyの使い方|まとめ
いかがでしたか?
今回は、Adobe InCopyの基本的な機能やInDesignとの違いについてご紹介しました。編集者とデザイナーがスムーズに連携できるこのツールは、特にチームでの制作現場において真価を発揮します。
DTPや出版業界ではもちろん、これからクリエイティブな業務に携わる方にとっても、InCopyは非常に魅力的な選択肢です。InDesignの操作に慣れていない方でも、InCopyを使えば効率的にコンテンツの作成・校正が可能ですので、ぜひ一度試してみてください。
今後もAdobeツールに関する情報をお届けしていきますので、気になるソフトがあればぜひチェックしてみてくださいね!
今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
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