一眼レフで映画は撮影できるのか?
もともと一眼レフは、静止画を撮影するためのカメラです。が、近年は一眼レフの動画撮影機能も向上しました。実際に、テレビやアーティストのMVでも一眼レフ撮影した映像を見かける機会があります。
そこで、今回は、一眼レフで自主制作映画を製作する際のメリット・デメリット。さらに、実際に一眼レフで撮影されている映画の実例をご紹介します。
一眼レフで映画を撮影するメリットとは?
まずは、一眼レフで映画を撮影するメリットを見ていきましょう。
①プロ機材並みの画質
②プロ機材に比べて安価
③レンズの種類の豊富さ
④プロ機材に比べて軽い
一眼レフで映画を撮影するメリット①プロ機材並みの画質

一眼レフは一般的に、ビデオカメラよりセンサーが大きく高画質です。そのため、フィルムカメラで撮ったかのような質感で撮影をすることができます。
特に、一眼レフで撮影した映像の特徴は、ボケを生かした撮影ができる。という点です。
たとえば、映画の中での主人公やテーマなどを強調するシーンです。こういったボケを生かした撮影は、映像に深みを持たせることができます。自主制作でも、プロのような映画に仕上げることも可能です。
一眼レフで映画を撮影するメリット②プロ機材に比べて安価

やはり、映画を自主制作する際に悩みの種となるのが予算です。
特にビデオカメラなら、少し良いものだと価格が、100万円超です。それに比べ、一眼レフは高いものでも30万程度。くわえて、映画撮影の場合には、カメラを複数台使うこともあります。
そのため、撮影機材の費用を安く抑えるためにも一眼レフでの映画撮影はおすすめです。
一眼レフで映画を撮影するメリット③レンズの種類の豊富さ

やはり、一眼レフでの撮影の魅力は何と言ってもそのレンズの種類の豊富さです。
実際、静止画撮影をしている人でも、レンズに凝り始めると沼にはまります。それほど、レンズは奥が深いです。
- 画を広く撮りたい場合には広角レンズ
- ぐっと被写体にクローズアップしたい場合には望遠レンズ
- ボケを出したい場合には被写界深度が深いもの
- 暗いところで明るく取りたいならそれに適したレンズ
など、撮影する状況に応じてレンズを選べるのも、一眼レフの良いところです。
一眼レフで映画を撮影するメリット④プロ機材に比べて軽い

業務用のビデオカメラは大きく重いものが多くあります。
それに比べ一眼レフは小さいです。また、マイクなどのアクセサリを付けても業務用ビデオカメラほどにはなりません。
くわえて、自主制作映画は、撮影スタッフの数も限られます。なので、機材の回しなどがしやすいほうがよいでしょう。
当然のことですが、スチル撮影とムービー撮影両方を兼用できることも魅力です。
一眼レフで映画を撮影するデメリットとは?
それでは、一眼レフで映画を撮影するデメリットには、どんなものがあるのか?そちらについても見ていきましょう。
①撮影の制限時間
②内蔵マイクが弱い
③手振れを起こしやすい
デメリット①撮影の制限時間

2019年2月1日まで、EU圏にカメラを輸出する際、関税が高くなっていました。なぜなら、連続録画時間が30分を超えるものは「ビデオカメラ」に分類されたから。なので、連続撮影時間を30分未満に設定されているものが多くあります。
ただし、現在、この関税は撤廃されています。そのため、現在は、30分以上撮影できる一眼レフも増えてきています。
デメリット②内蔵マイクが弱い

一眼レフは静止画を撮影するための機材でした。
そのため内蔵されているマイクはおまけのような存在でした。そのため、雑音を除去したり、高音質の音を収録したりすることはできません。
そこで、音にもこだわった映画を撮影したい場合には、外部マイクを取り付ける必要があります。
実際に、一眼レフで動画を撮っている人は、ほぼ100%外部マイクを使っています。
デメリット③手振れを起こしやすい

さらに、一眼レフは、「両手で構えて静止画を撮る」ことを前提として設計されています。
そのため、手振れ補正があっても、ビデオカメラほどの性能がありません。
そこで、一眼レフを手持ちで撮影する際には、手振れを防ぐため、別途、装備が必要です。ジンバルやスタビライザーなどを用意しましょう。
一眼レフで撮影した映画を紹介!
以下では一眼レフで撮影した映画をいくつかご紹介します。
Reverie by Vincent Laforet
まずは、写真家Vincent Laforetの“Reverie”という作品。
こちらは、すでに10年以上前の作品です。が、Canon 5D Mark IIで撮影されました。当時とても話題になった作品です。
君と、ぼくと 一杯のコーヒーと by Shunsuke Teshima
日本人監督の作品。
こちらもCanon 5D Mark IIで撮影されている作品です。一眼レフならではの透明感のある映像とボケ感を生かした映像になっています。
Dublin’s People by Philip Bloom
Canon 7Dで撮影された映画。こちらは、一眼らしいボケが綺麗に生きている映像です。
一眼レフで映画を撮影してみよう
一眼レフで映画を撮影するメリットはお分かりいただけたでしょうか?
ただ、一眼レフは、静止画の撮影を主目的でした。そのため動画撮影には、デメリットもあります。
が、それは、マイクやスタビライザーなどのアクセサリを利用することで解決できます。また、近年では、一眼レフでの動画撮影機会が増えています。そのため、今後はカメラメーカーも動画機能を充実させる方向で開発するでしょう。
自主制作で映画を作りやすくなった今、一眼レフで夢をかなえてみてはいかがですか?
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今回も最後まで読んでいただいて、ありがとうございます!
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