Premiere Proを使って、動画編集をしてるけど、動画の書き出しはどうやればいいの?
Premiere Proを使い出したばかりで、動画の書き出し方がわからないって人もいますよね?
そこで、今回の記事では
●Premiere Proを使った動画書き出し方法
●書き出し時の注意点
をおさらいしたいと思います。
Premiere Proはもちろん、ほかの動画編集ソフトを使っている人にも、共通する部分は多いので、どうぞ最後までご高覧ください。
Premiere Proで動画を書き出す基本的な手順
Premiere Proで動画を書き出す手順は、以下の3つのステップに分けられます。
①形式とプリセットの指定
②書き出し先の指定
③書き出し範囲の指定方法
一つずつ見ていきましょう。
①形式とプリセットの指定
最初に動画を書き出す形式とプリセットを指定をします。
Premiere Proには、それぞれのサイトにあわせて用意されたプリセットがあります。
これを利用することで、簡単にサイト別に切り替えて書き出すことができます。
Premiere Proのプリセットと、よく利用されるサイトの組み合わせはこちら
プラットフォーム | 推奨形式 | 推奨プリセット |
YouTube | H.264 | YouTube 1080p フルHD |
H.264 | Facebook 1080p フルHD | |
H.264 | Twitter 1080p フルHD |
これ以外にもたくさんのプリセットが用意されています。
また一度設定した内容をプリセットとして保存することができ、自分だけのプリセットを作れます。
②書き出し先の指定
動画の書き出し先を指定します。
指定先は、作成した動画が保存される場所。
なので、容量が大きい動画を書き出す場合は、書き出し先のストレージ容量に余裕があることを確認しておきます。
③書き出し範囲の指定方法
書き出し範囲を指定することで、動画の一部分だけを書き出すことも可能です。
ただし、範囲を指定するには、シーケンス上で『in点』と『out点』をつけておく必要があります
たとえば、特定のシーンを別のプロジェクトで使い回したい場合や、テストビューで一部分だけ確認したい場合にはこの機能が役立ちます。
特に指定しない場合は動画全体の設定で問題ありません。
2. 書き出し時に注意する2つのポイント
動画の書き出しは、編集作業の最終段階。
ここでの操作は、結果に大きな影響あり
Premiere Proでの書き出し作業には、特に注意が必要な2つのポイントがあります。
❶高画質で書き出すためには?
❷映像にノイズが入ってしまったら
❶高画質で書き出すためには?
Premiere Proで最高品質の映像を書き出すためには、適切な設定が欠かせません。
例えば「H.264」の場合では、ビデオ設定の中にある「ビットレート設定」のターゲットビットレートの数値をあげることで画質がよくなります。
ただ、同時にファイルサイズも大きくなるため、保存先のストレージ容量にも注意が必要です。
●ターゲットビットレートの数値をあげることで画質がよくなる。
●ただし、ファイルサイズも大きくなるので注意
動画形式によって、高品質にする設定が変化します。
また、元素材の動画よりも、高画質にすることは難しいです。
❷映像にノイズが入ってしまったら
もし映像にノイズが入ってしまった場合、エフェクト「ミディアン(レガシー)」を使用するとノイズを軽減できます。
半径の数値を調整してノイズを除去していくのですが、大きくし過ぎると映像がぼやけてしまうので注意が必要です。
●半径の数値を大きくし過ぎると映像がぼやけてしまうので注意
書き出し時間を短縮するためのアドバイス
動画の書き出し時間は、制作フローに大きな影響を与えます。
ここでは、時間短縮のための具体的なアドバイスをいくつか提供します。
(1)パソコンスペックの見直し
(2)レンダリングの処理速度を上げる
(3)書き出しをバックグラウンドで行う
こちらも一つずつ見ていきましょう。
(1)パソコンスペックの見直し
まず、パソコンのスペックが一番重要です。
動画編集と書き出しは、プロセッサやグラフィックスカードに高い負荷がかかります。
なので、Premiere Proで推奨されている以上のスペックは欲しいところ。推奨以上のスペックなら、書き出し時間が短くなる場合があります。
パソコンのスペックが低いならアップグレードすることをオススメ
スペックが低すぎると書き出し時にエラーになってしまう可能性があるかも、だからです。
(2)レンダリングの処理速度を上げる
Premiere Proの動作の速度を上げるために「環境設定」の中にある「メモリ」の項目の「他のアプリケーション用に確保する RAM」の数値を下げます。
これにより、パソコンの力をPremiere Proに集めることができます
つぎに、「レンダラー」の設定を変更します。
「プロジェクト設定」の「一般」の項目にある「レンダラー」を「GPU高速処理」に変更してみます。
ただ、Premiere Pro対応のGPU搭載でないと、設定ができません。
(3)書き出しをバックグラウンドで行う
Premiere Pro単体で動画を書き出す場合、書き出し中は、ほかの作業ができません。
そこで便利なのが、MediaEncoder。
バックグラウンドで動画を書き出しながら、ほかの作業ができるので、作業効率が上がります。
書き出し設定を行った後、Premiere Proの書き出しウィンドウで「キュー」を選択すると、自動的にAdobe Media Encoderが起動し、書き出し作業を開始します。
YouTube向けやMOV形式での書き出し方法
動画の利用目的で、書き出しの設定は変わってきます。
ここでは、特に人気のあるYouTubeとMOV形式での書き出し方法を解説します。
<1>YouTube向け動画の書き出し
<2>MOV形式での書き出し
こちらも一つずつご紹介します。
<1>YouTube向け動画の書き出し
YouTube用に動画を書き出す場合、Premiere Proには、最初からプリセットが用意されています。
形式設定で「H.264」を選択して、プリセットから「YouTube 1080pフル HD」など動画のフレームサイズを選びます。
YouTube推奨の設定で書き出せます
ほかにも、ビットレート設定を高くすれば、より高品質な動画の書き出しができます。
ただし、ビットレートが高いとファイルサイズが大きくなるため、アップロード時間が長くなる点は注意が必要です。
また、フレームレートについて、Youtubeは『59.94i』というインターレース方式に対応していません。なので、プログレッシブ設定にする必要があります。
ビデオ設定の「フィールドオーダー」の項目を「プログレッシブ」に変更すると、プログレッシブ方式で書き出すことができます。
<2>MOV形式での書き出し
MOV形式に、動画を書き出す場合、形式設定で「QuickTime」を選択します。
MOV形式の書き出し=「QuickTime」を選択
カラーグレーディングした動画の書き出しにも適してます
MOV形式は、ビデオコーデックの選択で動画の品質が変化します。
「ProRes 422」は高品質で、かつファイルサイズが適度に抑えられてオススメです。
●「ProRes 444」ならより高品質
●「ProRes 422 LT」ならやファイルサイズをさらに抑えられる
など、最終的な動画の品質やファイルサイズの要求に応じて、ProResの種類を選択しましょう。
Premiere Proでの動画書き出しマスター・まとめ
以上、Premiere Proでの動画書き出しに関してのおさらいでした。
Premiere Proでの動画書き出しをマスターすることで、質の高い動画作品を効率良く制作できます。
少しでもサポートになれば嬉しいです。
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今回も最後まで読んでいただいて、ありがとうございます!