ワイヤレスピンマイクを使って、動画撮影をしたことがありますか?もし、まだ使っていないならもったいないです。
その理由は、音が悪いだけでせっかく作った動画の印象が、悪くなってしまう可能性があるから、です。もったいないですよね?
音質の良い動画は、動画を見てくれる人の負担を確実に減らします。
というわけで、今回の記事では、以前、おすすめのワイヤレスピンマイクでもご紹介した『COMICA BoomX-D PRO』という製品を実際に使ってみた感想をお届けします。
結論を先にいうと、COMICAのマイクは、とても良い製品でした。動画でもまとめてみたので、あわせてご高覧ください。
スマホでも使えるワイヤレスマイク『COMICA BoomX-D PRO』とは?
ワイヤレスマイク『COMICA BoomX-D PRO』のセット内容・価格、そしてどこが良いのか?どこがそうでもないのか?この製品の魅力をレビューします。
『COMICA BoomX-D PRO』のセット内容・価格
まずは、どんな製品なのか?見てみましょう。まずは届いて取り出した写真です。
✅ 価格:28,490円(Amzonでの販売価格/2022年6月時点)
✅ セット内容:送信機×2、受信機×1
✅ 付属品:キャリングケース、ラベリアマイク×2、ウィンドマフ×2、音声出力ケーブル×3、リセットピン×1、USB充電ケーブル×1
✅ 動作距離:約100m
✅ 動作時間:約4.5時間
✅ 商品重量:390g
『COMICA BoomX-D PRO』は持ち運び用のケースが付属しています。
中を開けるとワイヤレスの送信機が2つ、受信機が1つ入っています。
送信機から受信機に信号がワイヤレス(無線)で受信機に送られ、受信機と接続されたカメラに音声が録音される仕組みです。
COMICA BoomX-D PROは、送信機に付属のワイヤレスピンマイクを取り付けて使います。
もちろん、送信機本体にもマイクが備わっているので、本体をそのまま服に装着しての録音も可能です。
ここが凄い!『COMICA BoomX-D PRO』おすすめポイント
今回使ったCOMICAのマイクのおすすめポイントそれは以下の4つに集約されると思います。
①2人の音声を1つの受信機で録音できるのに低価格
②ペアリング設定が自動
③付属USBケーブルで3台同時に充電可能
④いろんなカメラに接続できる
ひとつずつその魅力を見ていきましょう。
①2人の音声を1つの受信機で録音できるのに低価格
2人の会話を1つの受信機で録音するための機材を揃えようとすると、プロ機材なら、最低でも10万円はかかります。
でも『COMICA BoomX-D PRO』なら、Amazonの販売価格(2022年6月時点)は、なんと28,490円です。
この価格で、この機能なら、かなり画期的です。
上の写真は、プロ用のワイヤレスマイクと比較です。
プロ用はサイズが大きくて重量も重く、ペアリング(周波数を合わせる設定)操作も慣れが必要で、全然初心者向きではありません。
反対に『COMICA BoomX-D PRO』は、送信機と受信機のサイズは、プロ用と比べると小さく軽量です。
送信機本体には、クリップが付いているので、送信機をそのまま服にくっつけて使うこともできます。
②ペアリング設定が自動
プロ用のワイヤレスマイクは、周波数を合わせるペアリングという設定を行わないと使用できません。
しかし、『COMICA BoomX-D PRO』はこのペアリング設定が自動です。
③付属USBケーブルで3台同時に充電可能
『COMICA BoomX-D PRO』には、送信機と受信機の充電に使うUSBケーブルも付属。
このUSBケーブルは、送信機×2と受信機×1、合計3台への同時充電が行える優れものです。
USBケーブルは片側にUSB-A端子が1つ、もう片方にUSB-C端子が3本ある仕様です。
④いろんなカメラに接続できる
『COMICA BoomX-D PRO』のパッケージには、カメラと受信機の接続に使うケーブルが3種類入っています。
なぜ同じ役割のケーブルが入っているのかというと、メーカーやタイプの異なるカメラでも、ちゃんと、COMICA BoomX-D PROを使えるようにするためです。
●Canon、NIKONなどのカメラ用
●SONY、Panasonic、FUJIFILMなどのカメラ用
●スマホ用
(※iPhone仕様時は、別途ライトニング変換ケーブルが必要)
▼一眼レフは持ってなくて、カメラはiPhoneしか使わないという方はこちら
COMICA BoomX-D PROのデメリットは?
では、良いことばかりだと、とっても嘘っぽいので、デメリットはあるのか?も考えてみました。
結論から言うと、ホワイトノイズもほとんどないし、値段も安いし、扱いやすいので、COMICA BoomX-D PROに、あまりデメリットは感じませんでした。
デメリットは唯一充電式なこと
あえて挙げるとしたら唯一、充電式という点です。
充電するのに時間がかかるので、便利な反面、充電が切れてしまうとその時点で使えなくなってしまうのです。
プロ仕様の機材が、ほとんど電池式なのはそのためだったりします。
特にないが、あえて言えば、充電式と言う点
準備編1:受信機と送信機の設定
続いて、ワイヤレスマイク『COMICA BoomX-D PRO』を、実際に使ってみました。接続などの準備編からご紹介します。
●受信機とカメラの接続する
●送信機の準備をする
準備
『COMICA BoomX-D PRO』を使うにあたって、準備をします。
『COMICA BoomX-D PRO』には、ワイヤレスピンマイクにウィンドマフ(風防)が付属しています。特に屋外の撮影では、風切音を防止するために、ウインドマフは必ず装着しましょう。
まずは、受信機(レシーバー)をカメラと接続します。
COMICA BoomX-D PROには、受信機をカメラに接続するため付属コードを使います。
端子はミニプラグです。
受信機の「OUT」からカメラのMIC INにコードで接続します。受信機にあるもう1つの端子は、イヤホン&ヘッドホン用です。
受信機の『OUT』⇄カメラの『MIC IN』を接続する
受信機本体のクリップは、一眼レフカメラなどのアクセサリーシュー部分に装着可能です。
送受信機は充電式です。USB-C端子を使って、事前に充電してあることを確認しましょう。
ピンマイクを送信機の「MIC」に接続します。
ピンマイク側のプラグには、補助用のフックが付いています。しっかり固定しましょう。
送信機に付いているクリップで、使う人のポケットや襟に取り付けます。
送信機の電源ボタンは本体の横に付いています。長押しして電源オンにしましょう。
次に受信機側の電源も入れ、離れたところから確認すると、しっかりカメラに音声が入っていることを確認できました。
本体前面にある小さな液晶画面にボリュームが表示されます。音声が入っているかを確認しましょう。
準備編2:機能を確認
準備は簡単なので、すぐに使える状態になります。
ここで、一応、COMICA BoomX-D PROのワイヤレス機能を確認しておきます。
●送信機で音量調節できることを確認
●3つのモードで録音できることを確認
送信機で音量調節できる
『COMICA BoomX-D PRO』の送信機本体の横に、電源ボタンのほか、音量調節のボタンが付いています。
このボタンを使って、送信機本体で音声の入力音量を調節します。
音量調節ボタンはAとBの2つあり、それぞれを操作すると送信機本体の液晶画面で音量を示す「dB」表記の数値が変化します。(最大は12dBです)
3つのモードで録音できる
『COMICA BoomX-D PRO』には、録音モードが3つあります。「Mono」「Stereo」「Safety」です。
●Mono
●Stereo
●Safety
の3つのモードで録音できる
モードの切り替えは、送信機本体の電源ボタン「MODE」で切り替えます。ボタンを短く押すと液晶画面でモードの切り替えが確認できます。
ボタンを短く押して「MODE」を切り替える
「Stereo」の場合は、AかBのいずれかに音声が入力され、「Safety」では自動でAとBに6dBの差をつけて音割れを防止します。
一般的な使用の範囲では、「Mono」で十分でしょう。
ワイヤレスマイク『COMICA BoomX-D PRO』を検証
ここからは、実際に、カタログに書かれている性能が本当なのか?を検証しました。その結果をご紹介します。
検証① 本当に100m離れて使えるのか?
検証② 本当に2人で使えるのか?
検証③ 本当にスマホで使えるのか?
検証① 本当に100m離れて使えるのか?
『COMICA BoomX-D PRO』のワイヤレス(無線)信号がどこまで飛ぶのか(届くのか)について検証してみました。
スペックでは、『COMICA BoomX-D PRO』は約100mまでワイヤレス信号を飛ばせるとなっています。
この検証では、メジャーを使って実際に『COMICA BoomX-D PRO』の信号が何m飛ぶのか?話しながら歩いてみました。
今回、50mの巻尺しか用意できなかったで、100mは検証できませんでした。
でも、動画をご覧頂ければわかりますが、50m地点での音声は、とてもきれいで、音質的に問題ありませんでした。
●50mの巻尺しかなくて、50mまでしか、検証できなかった(スミマセン)。でも50m時点での音質はとても良かった
検証② 本当に2人で使えるのか?
続いて『COMICA BoomX-D PRO』は、本当に2人同時に使えるのか?を検証しました。
2つの送信機を1つの受信機で使える点は、COMICAのマイクの大きな特徴です。
2名の距離=約20mで、録音した会話はきれいに録れていた
送信機を付けた状態で、2名はカメラから、約30m離れた位置にいます。
さらに、2名の間の距離は約20mです。
この状態で、2名で会話した録音を確認しましたが、かなりきれいに録れています。
検証③ 本当にスマホで使えるのか?
最後に、COMICA BoomX-D PROが、スマホでも使えるのか?検証してみました。
COMICA BoomX-D PROをスマホで使う場合は、「For Smartphone」と書かれた専用ケーブルを使います。(※iPhoneで使用する場合はライトニングとの変換ケーブルが必要です)
先ほどと同様に、2名はカメラから約30m離れ、2名の間が約20mになるように位置を取って会話してみます。(※FiLMiC ProというiPhoneアプリを使って撮影しました)
録音した会話を確認すると、こちらも他の検証と同様にクリアな音声での録音ができていました。
●一眼レフの時と同様のクリアな音声で録音できていた
●プロが使ってみてもとても便利な製品だった
ワイヤレスピンマイク【COMICA BoomX-D PRO】まとめ
ワイヤレスマイク『COMICA BoomX-D PRO』を実際に使ってみた感想や使い方についてご紹介しました。
まとめると
✅ 価格:28,490円(Amzonでの販売価格/2022年6月時点)
✅ セット内容:送信機×2、受信機×1
✅ 付属品:キャリングケース、ラベリアマイク×2、ウィンドマフ×2、音声出力ケーブル×3、リセットピン×1、USB充電ケーブル×1
✅ 動作距離:約100m
✅ 動作時間:約4.5時間
✅ 商品重量:390g
①2人の音声を1つの受信機で録音できるのに低価格
②ペアリング設定が自動
③付属USBケーブルで3台同時に充電可能
④いろんなカメラに接続できる
●Canon、NIKONなどのカメラ用
●SONY、Panasonic、FUJIFILMなどのカメラ用
●スマホ用
(※iPhone仕様時は、別途ライトニング変換ケーブルが必要)
▼一眼レフは持ってなくて、カメラはiPhoneしか使わないという方はこちら
特にないが、あえて言えば、充電式と言う点
●受信機とカメラの接続する
●送信機の準備をする
●送信機で音量調節できることを確認
●3つのモードで録音できることを確認
検証① 本当に100m離れて使えるのか?→巻尺が50mで100m試せなかった
検証② 本当に2人で使えるのか?→OK
検証③ 本当にスマホで使えるのか?→OK
実際に『COMICA BoomX-D PRO』を使って検証しましたが、プロの我々が使っても便利な製品だと思います。
送信機と受信機ともに小型かつ軽量で持ち運びやすく、ケーブルも付属で、周波数を合わせるペアリングといった設定も不要なため、初心者の方でも簡単に使うことができる製品です。
また、スマホで使える点もおすすめポイントだと思います。
今回も最後まで読んでいただいて、ありがとうございます!