Adobe Animateは、アニメを作れるソフト。
これから動画は、実写だけでなく、アニメーションが主流になると言う予想もある割に、Adobe CCアプリの中でも、Adobe Animateの使い手は案外少ないイメージ。
というわけで、今回は、
●AdobeAnimateとはどんなソフトか?知りたい
●初心者は、どうやって学ぶのが一番最短距離か?知りたい
と思う、あなたのための記事です。
どうぞ、最後までご高覧ください。
目次
Adobe Animateはどんなことができるアプリ?
Adobe Animateとはどんなことができるアプリなのか?
まずは、アプリの特徴についてです。
①Illustratorで作ったキャラクターをアニメ化できる
②スクリプト実装もプリセットで簡単に
③『Adobe Animate』と『AfterEffects』の違い
一つずつご紹介します。
①Illustratorで作ったキャラクターをアニメ化できる
Adobe Animateはアニメーション制作だけでなく、スクリプトの実装やイラストの作成も行えるアプリです。
Illustratorで作ったオリジナルキャラクターのイラストを、Adobe Animateを使ってアニメーション化することもできます。
また、Illustratorを使わなくても、Adobe Animate自体でのイラスト作成も可能です。
②スクリプト実装もプリセットで簡単に
スクリプトの実装をするとなると、本来は専門知識が必要。
でも、Adobe Animateを使えば、スクリプト実装も、用意されたプリセットを使えば簡単。
なので、コーディングの知識がゼロでも、アニメーションにスクリプトを簡単に実装可。
WEBページに埋め込む際にとても便利です。
③『Adobe Animate』と『AfterEffects』の違い
Adobe Creative Cloudのソフトには、AfterEffectsというソフトがあります。
After Effectsも簡易的なアニメーション制作機能をもっていて、たとえばロゴに動きをつけたような動きを作れるソフトです。
ここでは、2つのソフトの違いを表にしてみました。
Adobe Animate | After Effects |
---|---|
アニメーション制作に特化している | 映像特殊効果をメインにしている |
直感的な操作でアニメを作れる | Premiere Proとセットで使われることが多い |
初心者でも使い方を習得しやすい | アニメーション制作に最適化されてはいない |
ファイルフォーマットの種類が多い |
Adobe Animateの長所・短所は?
では、次に、Adobe Animateの長所・短所は、どんな部分なのか?見ていきましょう。
Adobe Animateの長所は?
Adobe Animateのメリットは、他のAdobe Creative Cloudアプリとの連携面です。
例えば、Illustratorで作ったイラストをAdobe Animateでアニメーションにするという連携が可能。
そのとき、イラレのレイヤーをそのままAdobe Animateで使えるので、パーツごとにアニメ化する、ということもできます。
イラレやフォトショのレイヤーをそのままAdobeAnimateに引き継いで、パーツごとのアニメ化も可能
Adobe Animateを使う短所は?
とくに大きなデメリットはありません。
が、強いて言えば、アニメにアフレコを加えたり、会話をさせたい場合は、音声編集アプリのAdobe Auditionを、別に使い必要があります。
逆に、ソフト単独では、ポテンシャルを最大限発揮できないことが、唯一の短所と言えるでしょう。
Adobe Animateはどんな人が使うといいのか?
Adobe Animateは、Flashアニメ制作をしたい人向きのソフトです。
A.Flashアニメを作る人向き
Adobe Animateは、かつて、Adobe CCラインナップにあった『Adobe Flash』の後継ソフトです。
なので、Flashアニメ制作に強く、現在でも後継ソフトのAdobe Animateが、多くの現場で使われています。
Flashアニメとは?
Flashアニメとは、下記のようなアニメーションのことです。
Flashアニメ=プログラミングやコーディングを使って作られるアニメーションのこと
作画されたアニメーション以外にも、CGのようにプログラミングしたアニメを制作できます。
Adobe Animateを使ったアニメ制作では、Illustratorを通して、原作の絵をそのままアニメ化できるため、より原作に近い絵で、アニメ化できるというメリットがあります。
Adobe Animateの使い方
Adobe Animateの使い方についてご紹介します。
Adobe Animateを起動させたら、まず新規作成を行います。
画面下部に「新規ファイルをすばやく開始する」とありますが、これはFull HDやスマホ向けなど、目的に応じて選べるテンプレートの一部です。
特に目的が明確でない場合は、画面左側にある「新規作成」から作業をスタートさせるのがおすすめです。
新規作成ができると、ワークスペースが表示され作業を開始できるようになります。
IllustratorやPhotoshopで事前に素材を使っていない場合は、まずAdobe Animateでイラスト作成しましょう。
イラスト作成には、ワークスペース左に並ぶツールバーを使います。ペンやテキスト、図形などのツールを用いてイラストを描画してください。
Adobe Animateのワークスペース下部には、タイムラインがあります。
タイムラインは左から右に進む時間軸です。
ここに素材を並べることでイラストを動かすことができるのです。
Adobe Animateのキーフレームとは?
Adobe Animateのタイムラインは、パートごとにフレーム(枠)が分けられます。
ボールをバウンドさせるアニメを作る場合なら、ボールの開始位置、ボールが地面に着いた時、そしてボールが跳ね返る時と、それぞれ3つのフレームに分かれるのです。
そして、キーフレームを挿入することで、フレームの開始位置と終わりの位置を指定します。キーフレームの概念は、動画編集アプリPremiere Proをはじめ、ほかのAdobeアプリで頻出する概念と同じです。
初心者向け・Adobe Animateを学ぶには?
初心者の方が、Adobe Animateの使い方を学ぶ方法を3つご紹介します。
①初心者向けのチュートリアルで学ぶ
②参考書から学ぶ
③YouTube動画で学ぶ
一つずつ見ていきましょう。
①初心者向けのチュートリアルで学ぶ
Adobe Animateについては、ホームページにAdobe Animateチュートリアルがあります。
Adobe Animateのソフト自体にも初心者向けの使い方講座があるので、初めて使う方でも困らないでしょう。
Adobe Animateの初心者向けの使い方講座は、ソフトを初回、起動時した際に、自動的に始まります。
●Adobeのホームページ
●ソフトの初回起動時
まずは、チュートリアルの指示に従って、作業を進めてみましょう。
②参考書から学ぶ
Adobe Animateは、あまり多くの教科書・参考書がありません。
そのため使い方を学習するための情報が少ないです。
インターネットで検索した際のおすすめの参考書は、次の項目でご紹介します。
③YouTube動画で学ぶ
最後に、YouTube動画の活用をオススメします。
「Adobe Animate 使い方」や「Adobe Animate how to」のキーワードで検索すると、レクチャー動画がたくさん出てきます。
日本語だけでなく、海外の動画も大いに参考になるでしょう。英語が分からなくても、動画によるアプリ操作のレクチャーなので、理解するのは難しくありません。
初心者向けのオススメ参考書は?
ここでは、オススメのAdobe Animateを学ぶための本を探してみました。
参考にして下さい。
①[英語/書籍/Kindle]Adobe Animate 2022 for Creative Professionals
②[英語/書籍/Kindle]Adobe Animate Classroom in a Book(2021)
③[英語/書籍/Kindle]Adobe Animate Classroom in a Book(2022)
④[日本語/Kindleのみ]自主製作アニメの作り方9ステップで学べる教科書
①[英語/書籍/Kindle]Adobe Animate 2022 for Creative Professionals
こちらは、英語の書籍になります。
紙の書籍とKindle版の両方あるので、用途に応じて選べる形です。
プロフェッショナル向けとなっていますが、レビューでは、初心者向けの内容です。
②[英語/書籍/Kindle]Adobe Animate Classroom in a Book(2021)
こちらも英語の書籍で、紙の書籍とKindle版の両方があります。
レビューによると、中学・高校レベルの英語力で、内容は理解できます。
③[英語/書籍/Kindle]Adobe Animate Classroom in a Book(2022)
最新の2022年版Adobe Animate Classroom in a Book(2022)も発売されているので、最新版をお求めの方はこちらの方がいいでしょう。
④[日本語/Kindleのみ]自主製作アニメの作り方9ステップで学べる参考書
数少ない日本語で書かれた、Adobe Animateの書籍です。
こちらはKindle版のみで、Kindle Unlimitedなら無料で読めます。
レビューによれば、初心者が期待する内容とは異なる可能性が高いようです。
日本語である点はメリットですが、上に挙げた英語の教科書の方がおすすめできます。
Adobe Animateの使い方と初心者が学ぶ方法・まとめ
Adobe Animateの使い方、特徴や初心者向けの本などについてご紹介しました。
Adobe Animateは、アニメーション制作に特化したアプリです。
イラスト作成やスクリプト実装などもでき、一からアニメーション制作が可能です。
Adobe Animate | After Effects |
---|---|
アニメーション制作に特化している | 映像特殊効果をメインにしている |
直感的な操作でアニメを作れる | Premiere Proとセットで使われることが多い |
初心者でも使い方を習得しやすい | アニメーション制作に最適化されてはいない |
ファイルフォーマットの種類が多い |
使い方についても、簡単な手順を記載しましたが、詳しくは、下記の書籍、または、動画を使って、学ぶのがオススメです。
①[英語/書籍/Kindle]Adobe Animate 2022 for Creative Professionals
②[英語/書籍/Kindle]Adobe Animate Classroom in a Book(2021)
③[英語/書籍/Kindle]Adobe Animate Classroom in a Book(2022)
④[日本語/Kindleのみ]自主製作アニメの作り方9ステップで学べる教科書
特に、初心者が、Adobe Animateを学ぶなら、本よりもYouTubeのレクチャー動画が、一番理解しやすいと思います。
今回も最後まで読んでいただいて、ありがとうございます!