パワーポイントで動画編集はできるのか?気になっている方も多いのではないでしょうか?
PowerPointはプレゼン用の文書作成ソフトのイメージですが、じつは動画編集もできます。
そこで今回の記事では、今回は、あまり動画編集をしない人が、パワーポだけで、動画を作る方法をご紹介していきます。
パワーポイントを動画に変換する方法は?
パワーポイントで動画を作成する方法は大きく分けて2通りあります。
1つは、いつものスライドを動画形式に変換して保存する方法。もう1つは、スライドに動画ファイルを挿入する方法です。
①スライドを動画形式に変換する作り方
スライドをビデオ形式に変換して保存する方法は、いつも通り作ったスライドを動画形式にすることで、スライドの表示タイミングや、1枚何秒間表示されるかを設定することができます。
2.「エクスポート」をクリック
3.「ビデオの作成」をクリック
4. 標準(480p)、HD(720p)、フルHD(1080p)、ultra HD(4K)から好きなサイズを選ぶ
5. 各スライドの所要時間(秒)を設定する。
6. 全ての設定が完了したら「ビデオ作成」を押す
以上の手順でスライドを動画として、エクスポートすることができます。
動画サイズはフルHDの設定がおすすめです。
②ムービーをスライドに挿入する作り方
ムービーをスライドに挿入する方法では、スライドに動画を挿入して、動画形式で保存することで、クオリティの高い動画を作成することが可能です。
パワーポイントは、あらゆる形式のファイルに対応しているので、大体の元ファイルを使用することができます。
2.「ビデオ」タブの中から「このコンピューター上のビデオ」を選択をクリック
3. コンピューターに保存されている任意のファイルをクリックをクリック
以上の手順でスライドに動画を挿入することができます。
次のスライドを作って、動画を挿入していけば、様々なシーンが繋がり1本の動画になります。また、次のスライドを静止画にするなんてことも可能です。
動画ファイルの形式としてエクスポートする場合の手順は、上記で説明した手順と同じになります。
パワーポイントでクオリティの高い動画を作るテクニック
パワーポイントで動画を作るところまでは、上記の項目で説明しました。
ここからは、より分かりやすくクオリティの高い動画を作るためのテクニックを紹介していきます。
❷パワーポイント動画編集テクニック|BGMをつける
❸パワーポイント動画編集テクニック|ムービーにスタイルをつける
❹パワーポイント動画編集テクニック|見やすいテロップを作成する
❶パワーポイント動画編集テクニック|動画の長さを編集する
スライドに挿入した動画は任意の長さにカットすることができます。
これによって元クリップの前後の不要部分をカットしたり、任意のポイントだけ使用したりを選ぶことができます。
不要部分をカットすることで、動画のテンポをあげて興味を持続させやすくします。
2.「ビデオのトリミング」をクリック
3.開始時間と終了時間をバーで選んで切り取る
以上で動画をトリミングすることが可能です。
手順3の開始時間と終了時間は、バーを動かすか、数値を入力することで、切り取り可能です。
❷パワーポイント動画編集テクニック|BGMをつける
ただのスライドだけのものより、BGMを付けるだけで、動画もよりクオリティが高いものに早変わりします。
2.「オーディオ」→「このコンピュータ上のオーディオ」を選んでクリック
3. コンピューターに保存されている任意のファイルをクリック
4. パワーポイント上に大きなスピーカーマークが表示されます
5. 一番右端の小さなスピーカーマークで音量の調節ができます
6. 大きなスピーカーマークを右クリック→「トリム」を選択。オーディオのトリミング
7. 大きなスピーカーマークを右クリック→「スタイル」を選択。「バックグラウンドで再生」を選択して完了です。
以上の方法でパワーポイントに簡単にBGMを挿入することが可能です。
そのまま使用するとバックグラウンドで再生されずオーディオも1つのオブジェクトとして認識されるため、必ず「バックグラウンドで再生」を選択しましょう。
❸パワーポイント動画編集テクニック|ムービーにスタイルをつける
スタイルを付けるとビデオを回転させたり、枠を付けたりすることが可能です。
プリセットで何種類か入っているものを選ぶだけなので、細かな設定はなく簡単ですが、視覚的効果が大きいのでおすすめです。
2.「ビデオスタイル」をクリック
3.「その他」ボタンをクリックするとスタイル一覧が表示される
4.好きなスタイルを選んで適用
❹パワーポイント動画編集テクニック|見やすいテロップを作成する
映像に合わせてテロップを入れると、動画がより伝わりやすくなります。
今回は文字にフチが付いているTV風のテロップの入れ方をお伝えします。
2.「テキストボックス」→「横書きテキストボックス」をクリック
3.好きな文字を入力します。
4.テキストを選択して「書式」タブをクリック
5.「文字の効果」→「光彩」→「光彩のオプション」をクリック
6.好きな色とサイズを調整して完了
以上の方法で、フチ付きの文字をスライド、動画に挿入することが可能です。
通常のテキストの場合は、背景が動画の場合見づらくなってしまうのですが、フチ付きであれば文字を認識しやすくなります。
パワーポイントで作った動画の活用方法とは?
パワーポイントで動画を作れるようになると、どのような活用方法があるのでしょうか?
3つの項目に分けて詳しく説明しています。
(2)ワンランク上のプレゼン資料を作成することができる
(3)動画として保存・再生できるのであらゆる状況に対応可能
(1)スライド形式の動画をYouTubeにアップする
スライド形式の動画は、編集にかかる手間が少ないのがメリット。素材の用意から編集、アップロードまでがスムーズに進みます。
パワーポイントは良くも悪くも、通常の動画編集ソフトと比べるとできることが少ないため、覚えやすく編集にかかる時間が少なく済むのがメリットです。
またスライド形式なら、顔を出さずに画像とテキストのみでYouTubeにアップロードできる形式の動画が作成できるので、これからYouTubeを始めたいと言う方にもおすすめです。
(2)ワンランク上のプレゼン資料を作成することができる
プレゼン発表の場には、派手に装飾されたアニメーションなどは、必要ありませんが、白い背景に黒い文字だけでは、印象が薄く、プレゼン資料として、味気ないことも確かです。
動画を交えたスライドにしたり、テロップを挿入したり動画にスタイルを付けるなどの編集によって目を惹くプレゼン資料を作ることができて、わかりやすいプレゼンテーションに繋がる可能性もあります。
わかりやすいプレゼンはあなたの社内評価を上げることにもなります。
(3)動画として保存・再生できるのであらゆる状況に対応可能
MP4形式で書き出ししておけば、Windows、MacなどのOS関係なく、再生できるのであらゆる状況に対応することができます。
先方がパワーポイントを持っていなくても、データを共有できたり、YouTubeをはじめとする様々な動画プラットフォームでサポートされており、ストリーミングも可能です。
仕事の場でも趣味の共有などにも役に立ちます。
パワーポイントを使った動画の作り方・まとめ
今回の記事ではパワーポイントでの動画編集について詳しく説明しました。スライドを作成するツールですが、使い方次第で、動画編集ソフトで作ったような動画を作成することが可能です。
まとめると
❷パワーポイント動画編集テクニック|BGMをつける
❸パワーポイント動画編集テクニック|ムービーにスタイルをつける
❹パワーポイント動画編集テクニック|見やすいテロップを作成する
(2)ワンランク上のプレゼン資料を作成することができる
(3)動画として保存・再生できるのであらゆる状況に対応可能
でした。
あなたのパワーポイントを使った動画作成の参考になると嬉しいです。
今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
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