カメラスライダーおすすめ10選!選び方と撮影テクニックも

カメラスライダーおすすめ9選!選び方のポイントも【最新版】

カメラスライダーは、水平に移動させながら撮影できる便利な撮影機材の一つ。

カメラスライダーには、一方方向に進むもの、縦横無尽に動くものといった分け方のほかに、手動タイプや電動タイプなど、さまざまな種類があります。

  • 一方方向に進むもの
  • 縦横無尽に動くもの
  • 手動タイプ
  • 電動タイプ

自分の撮影スタイルによって、選び方も変わってくるため、選ぶ際にも慎重さが必要です。

そこで今回の記事では、おすすめのカメラスライダーと、その選び方についてお伝えします。

目次

カメラスライダーとは?初心者でもわかる基本知識

「カメラスライダーって何? 本当に必要なの?」と思っていませんか?

とくに、動画撮影を始めたばかりの人にとっては、聞きなれない機材かもしれません。

でも、もしあなたが「もっとプロっぽい映像を撮りたい」「滑らかなカメラワークを実現したい」と思っているなら、カメラスライダーは超おすすめです!

まずは、カメラスライダーの概要を先にお伝えしておきますね。

(1)カメラスライダーとは?どんなときに使うのか
(2)カメラスライダーの基本構造と仕組み

(1)カメラスライダーとは?どんなときに使うのか

カメラスライダーとは、カメラを滑らせるためのレールです。動画撮影で「スーッ」と流れるような動きを作りたいときに使います。

たとえば、こんなシーンで活躍します。

  • 映画のワンシーンのような臨場感を出したいとき
  • 商品撮影で、プロっぽいカットを撮りたいとき
  • インタビューやVlogで、カメラワークに変化をつけたいとき

スマホや普通の三脚では難しい、「動きのある映像」を簡単に作れるのが魅力です。

(2)カメラスライダーの基本構造と仕組み

カメラスライダーは、基本的に 「レール」+「可動するカメラ台」 で構成されています。

つまり、カメラをこのレールの上でスライドさせることで、滑らかな動きを実現します。

主な構造は?

  • レール(スライド部分):カメラが動く軌道。アルミやカーボン素材が一般的
  • カメラ台(カート):カメラを載せる部分。スムーズに動くためのベアリング付き
  • 三脚取り付け穴:三脚に設置できるようになっている

さらに、カメラスライダーには 「手動式」と「電動式」 の2種類があります。

  • 手動式 → シンプルな構造で、価格も安め。力加減で滑らかさを調整する必要あり
  • 電動式 → モーターで自動で動く。一定の速度で動かせるので、失敗しにくい

どちらを選ぶかは 「予算」と「使い方」 次第。

もし、予算が限られているなら手動式。より安定した映像が欲しいなら電動式がおすすめです。

カメラスライダーを選ぶ4つのポイント

まずは、カメラスライダーを選ぶポイントを4つにまとめてみました。

(1)スライダーの種類で選ぶ
(2)耐荷重は押さえておく
(3)安定性と滑らかさ
(4)持ち運びやすさ

ひとつずつ、お伝えします。

(1)スライダーの種類で選ぶ

電動カメラスライダー
手動カメラスライダー

カメラスライダーにはたくさんの種類があります。まずは、手動と電動で分けられます。

手動の場合、ガタつかないようにスムーズに動かすのが、案外難しい。その一方、電動はスマホなどで動きを操作しながら使えます。ただ、電動は使い勝手が良い一方で、手動に比べてお値段もその分割高です。

また、レールに取り付ける固定タイプやスムーズに動いてくれるベアリング付きなどの種類があります。さらに、360度縦横無尽に動く、ドリータイプのスライダーもあります。

(2)耐荷重は押さえておく

カメラスライダーを選ぶ4つのポイント|耐荷重は押さえておく

スライダーを選ぶときに重要なのが耐荷重です。

フルサイズの一眼レフに、重いズームレンズや照明などを付けて撮影すると、カメラ自体は軽くても、全部合わせると、その総重量はそれなりに重くなります。

また、取り付けるカメラにもよりますが、なるべく耐荷重のあるスライダーを選んでおくといいでしょう。

(3)安定性と滑らかさ

カメラスライダーを選ぶ4つのポイント|安定性と滑らかさ

スライダーはスムーズにブレなく動くものが良いです。

そのため、なるべくブレが少なく安定性のあるものを選ぶのが重要です。一概には言えませんが、有名なメーカーや高価なものは滑らかな動きができるのでおすすめです。

また、合金アルミニウムを使用しているスライダーは安定感があります。できれば一度試してから購入するのが良いでしょう。

(4)持ち運びやすさ

カメラスライダーを選ぶ4つのポイント|持ち運びやすさ

スライダーを買う上で重要視したいのが持ち運びの良さです。「スライダーは室内でしか使わない!」という人は、あまり気にすることもありません。

ただ、屋外でスライダーを使う撮影は、なるべくコンパクトで軽いものが良いでしょう。

反対に、重量があると安定感が増します。が、その分、持ち運びがしにくくなります。このバランスが大切です。

番外編:有名メーカーで選ぶ

カメラスライダーにも有名なメーカーがあります。

ブランド力を持っているメーカーで選びたい!という人向けに、お伝えしておきます。

Neewer
カメラスライダーを選ぶ4つのポイント|メーカーNEEWEE

カメラ備品を販売している中国企業。ストロボが有名。低価格の一眼レフ用レンズも販売。多数のスライダーも手掛け、低価格商品が魅力。

TARION
カメラスライダーを選ぶ4つのポイント|メーカーTARION

カメラの周辺機器をメインに扱う中国企業。三脚やリュックなどアウトドア撮影向け商品が多い人気ブランド。カメラスライダーも高評価。

Manfrotto
カメラスライダーを選ぶ4つのポイント|メーカーManfrotto

カメラ備品を扱うメーカーとして有名。特に三脚が有名。雲台は高い評価を得ている。多くの商品が高額でプロ愛用の本格派の商品が多い。

カメラスライダーの使い方ガイド【初心者向け】

カメラスライダーは、正しく使えばプロのような映像が撮れる便利な機材です。でも、適当に使うと「ガタガタした動き」や「思ったようにスライドしない」といったトラブルが発生しがち。

そこでこの章では、初心者でも簡単に実践できる「セットアップの方法」。そして「スムーズな動きを作るテクニック」を解説します!

基本的なセットアップ方法(設置手順)

カメラスライダーは、設置の仕方で仕上がりが大きく変わります。適当にセットすると、傾いたり、ブレたり、スムーズに動かなかったり…

ここでは、失敗しない設置手順を紹介します!

STEP
設置場所を選ぶ
  • 安定した場所を確保する(不安定な場所だとブレる)
  • 床に直置き or 三脚に乗せるかを決める
    • 三脚に乗せる場合は、両端を支える or 中心を支えるかを確認
    • 長いスライダーなら、両端をしっかり固定しないと「たわみ」が発生する
STEP
カメラを取り付ける
  • スライダーのカート部分(カメラ台)にカメラをしっかり固定
  • 雲台(ボールヘッド)を取り付けると、角度調整ができて便利
  • バランスが悪いとスムーズに動かないので、しっかり調整する
STEP
動きをチェックする
  • カメラをスライダーの端から端までスライドさせて、スムーズに動くか確認
  • 動きが悪いときは、レールを拭いてゴミやホコリを取り除く

👉 ここまでしっかりセットすれば、準備OK!

次は「滑らかな動きを作るコツ」を紹介します。

スムーズな動きを作るコツ(プロのテクニック)

「なんかカクつく…」「滑らかに動かない…」

そんなときに試してほしい、プロが実践しているテクニックを紹介します!

STEP
ゆっくり、均一なスピードで動かす

カメラスライダーは、急に動かしたり、速度が変わるとガタつくことが多いです。

特に手動式の場合は、「ゆっくり、一定のスピードで」動かすのがポイント!

STEP
両手で動かす(手動式の場合)

片手で押すと、力が偏って滑らかに動きません。

両手で軽く支えて、均等な力でスライドさせるのがコツ!

STEP
ゴムバンドを使う(手動式の場合)

プロの間では、ゴムバンドを使ってカメラスライダーを引っ張るテクニックが知られています。

スライダーのカート部分に輪ゴムを巻きつけ、ゆっくり引っ張ると、ムラなく均一に動かせるんです!

STEP
三脚をしっかり固定する(電動式でも重要)
  • 三脚に乗せて使う場合は、ガタつかないようにしっかり固定
  • 脚を広げて重心を低くすると、安定する
STEP
電動式なら、スピードを調整する

電動スライダーなら、モーターの速度設定がポイント。

「遅め&一定のスピード」に設定すると、滑らかでプロっぽい映像が撮れる!

よくあるミスとその解決策

初心者がやりがちな失敗と、その解決策をまとめました!

症状映像の状態対応策
スライダーが傾いている
→ 映像が不自然に
設置前に水平をチェック!
水準器(バブルレベル)を活用
スライダーの動きがカクカクする両手で動かす&ゴムバンドで引っ張ると、ムラなくスライドできる
三脚がグラつく
→ 映像がブレる
三脚の脚をしっかり広げる or 床に直接置いて使うと安定する
スライダーが長すぎて「たわむ」両端をしっかり支える or 中央に補強を入れると解決

カメラスライダーおすすめ5選【電動式】

まずは、おすすめの電動式カメラスライダー5選です。

カメラスライダー|Neewer 3輪ワイヤレスビデオカメラドリー

①Neewer
3輪ワイヤレス
ビデオカメラドリー

カメラスライダー|Toprig S60 電動カメラスライダー 24インチ:60cm

②Toprig S60
電動カメラスライダー
24インチ/60cm

カメラスライダー|NEEWER 39.4"/100cm

③NEEWER 39.4"/100cm

カメラスライダー|YC Onion Chocolate SE 電動スライダー

④YC Onion
Chocolate SE
電動スライダー

カメラスライダー|NEEWER カメラ/ビデオカメラ マウントスライダー

⑤NEEWER
カメラ/ビデオカメラ
マウントスライダー

それでは、早速一つずつご紹介します。

Neewer 3輪ワイヤレスカメラビデオオートドリー

Neewer 3輪ワイヤレスビデオカメラドリー

自在なビデオ撮影を実現

Neewer 3輪ワイヤレスビデオカメラドリーは、タイムラプスやマクロ、ローアングルのビデオ撮影に最適なツール。

ワイヤレスリモコンを使い、最大6m離れた場所からスピードと方向を自在に変えることができます。

また、開始と一時停止もリモコンでコントロールできるため、撮影に集中できます。

さらに、デジタル一眼レフカメラからビデオカメラ、スマートフォン、GoProなど、幅広い撮影に使えます。

ただし、平坦な場所でないと撮影が難しいです。

ユーザーの声には、持ち運びが簡便で操作が容易との声がある一方で、バッテリーの持ちが少し短いという声や、一部のカメラに比べてモーター音が大きいなどの声も聞かれました。

が、バッテリーに関しては、予備のバッテリーを用意することで問題なく使用できるという意見もあります。また、モーター音の影響に関しては、外部のマイクを使用するなどの対策が取られると良いでしょう。

総合的にみて、Neewer 3輪ワイヤレスビデオカメラドリーは、多くのユーザーにとって、ビデオ撮影の幅を広げる頼れるパートナーであることは間違いありません。

Toprig S60 電動カメラスライダー 24インチ/60cm

Toprig S60 電動カメラスライダー 24インチ:60cm

これは、「コンパクトだけど本格的な電動スライダーが欲しい!」という人にピッタリ。

とくに、長さが60cm。そのため、狭い室内でも扱いやすいし、持ち運びもラク。

また、120°のパノラマ撮影ができるのが地味に便利で、Vlogや商品撮影にも使いやすい。


ただし、耐荷重は2.5kgまでなので、大きめのカメラを載せたい人は要注意。

さらに、α7シリーズ+標準レンズくらいなら問題なし。

加えて、アプリ操作も対応。そのため、電動スライダー初心者には使いやすいモデルです。

NEEWER 39.4"/100cm

NEEWER 39.4"/100cm

「とにかく長めのスライダーが欲しい!」という人向け。

特に、レールの長さが100cmあるので、広い空間でのスムーズなカメラワークが可能。

また、被写体の周囲をゆっくり移動しながら撮るシーンでは、この長さが活きます。

くわえて、炭素繊維製だから、見た目より軽いのもポイント。

ただ、屋外で使うと風に弱いので、安定させる工夫が必要です。

さらに、100cmは意外とデカいので、持ち運びには注意!

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YC Onion Chocolate SE 電動スライダー

YC Onion Chocolate SE 電動スライダー

このスライダーは、コンパクトでありながらパワフルな電動スライダーです。

YC Onionは映像クリエイターの間でも人気のブランド。このモデルもシンプルで使いやすいのが、魅力です。

また、本体は軽量で持ち運びしやすく、セットアップも簡単です。


アプリと連携して、スライドのスピードや動きを細かく調整できます。そのため、タイムラプス撮影やシネマティックな映像制作にもピッタリです。また、静音設計なので、音声収録しながらの撮影にも適しています。

ただし、スライダーの長さがやや短いです。そのため、広い範囲を動かす撮影には不向きです。

特に、コンパクトな環境での撮影や、Vlog・商品撮影などには最適なモデルになっています。

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NEEWER カメラ/ビデオカメラ マウントスライダー

⑤NEEWER カメラ/ビデオカメラ マウントスライダー

フォトゲームを強化するショルダーリグ

NEEWERカメラ/ビデオカメラマウントスライダーは、ビデオ録画や映画製作に最適なカメラショルダーリグ。

15mmのロッドと60mmのロッドレールにより、カメラをしっかりサポートし、位置調整が容易です。

肩パッドは柔らかいゴム製で、肩の圧力を軽減し、動画撮影時の安定性を高めます。


カメラを三脚に簡単に取り付けることができるロッドレールシステムは、アルミ合金製の耐久性があります。

ユーザーからの声では、ハンディカムを取り付けた際に前後調整のレバーが手に当たる点や、安全な使用のためのネックストラップがあると良いという意見もあります。また、ソフトな肩パッドにより動きを吸収できるという要望も寄せられています。

ただし、総合的には、簡単にセットアップできて、使いやすい製品です。

カメラスライダーおすすめ5選【手動式】

続いては、手動式のおすすめカメラスライダー5選をご紹介します。

NEEWER SD001 手動カメラスライダー

⑥NEEWER
SD001
手動カメラスライダー

Neewer カメラテーブルドリースライダー

⑦NEEWER
カメラスライダー
4輪卓上ドリー 手動

NEEWER 40cm 炭素繊維カメラスライダー 360°ボールヘッド

⑧NEEWER 40cm
カメラスライダー 360°ボールヘッド

Shootvilla カーブ スライダー

⑨Shootvilla
カーブ スライダー

Fotopro マクロフォーカシングレールラックスライダー

⑩Fotopro
マクロフォーカシングレールスライダー

NEEWER SD001 カメラスライダー

NEEWER SD001 カメラスライダー

手動でダイナミックな撮影

NEEWER SD001は、直線運動と円運動の両方に対応した手動カメラドリー。

カメラ、ミニビデオカメラ、スマホ、アクションカメラなどさまざまなサイズの被写体を撮影できます。

ホイールの角度を調整することで、パノラマエリアを自在に制御できます。


柔らかいゴム製リングが埋め込まれたホイールは静かかつスムーズに動き、ノイズのないビデオ録画環境を実現します。

ユーザーからは、静かでスムーズに動くドリーに満足しているという意見が寄せられています。ただし、ボールヘッドのセットアップに少し手間取る場合もあるようです。

大きなカメラやレンズを使用する際には安定性に注意が必要かもしれませんが、手軽にダイナミックな撮影を楽しむことができるでしょう。

ポケットサイズでコンパクト&軽量なデザインのため、屋外での撮影に便利です。

Neewer カメラテーブルドリースライダー

Neewer カメラテーブルドリースライダー

ダイナミックな撮影を実現

Neewer カメラスライダーは、垂直、水平、45度など、さまざまな角度での撮影が可能です。

撮影の幅が広がり、ダイナミックなシーンをよりリアルに表現できるでしょう。

また、定速移動機能で、滑らかで効果的な撮影が可能です。


さらに、最大5kgの耐荷重を持つため、多様な機材に対応し、クリエイティビティを広げます。

ユーザーからは、スムーズで質の良いスライダーで、価格以上の品質。という声や、スライダーの設定が簡単という声がありました。

Neewer カメラスライダーは、プロのビデオ制作者からホビーユースまで、幅広いニーズに応える優れた撮影ツールです。

NEEWER 40cm 炭素繊維カメラスライダー 360°ボールヘッド

NEEWER 40cm 炭素繊維カメラスライダー 360°ボールヘッド

「とにかくコスパ重視!」なら、このスライダーがベスト。

炭素繊維製で軽く、40cmだから三脚なしでも安定して使える。

ボールヘッド付きなので、角度調整も簡単。

ただ、40cmはちょっと短めなので、ダイナミックなスライド撮影には物足りないかも。

短めのスライダーが欲しい人、サブ機材として使いたい人には◎。

Shootvilla カーブ スライダー

Shootvilla カーブ スライダー

これは面白いカメラスライダーです。

普通の直線スライダーとは違って、カーブを描くようにカメラが移動する形状です。

そのため「被写体の周りを動かしながら撮りたい!」ってときに最高です。

例えば、テーブルの上の料理を立体的に見せたいときや、人物をフォーカスしながら周囲の背景を動かしたいときにハマります。

ただし、動かし方にコツがいるので、初心者は最初ちょっと苦戦するかも。

慣れれば、普通のスライダーでは出せないカッコいいカットが撮れるので、ワンランク上の映像を狙いたいならアリ!

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Fotopro マクロフォーカシングレールラックスライダー

Fotopro マクロフォーカシングレールラックスライダー

これは、マクロ撮影に特化したスライダーです。

普通のカメラスライダーのようにダイナミックな動きを作るのではなく、ミリ単位の精密なスライドを実現するためのアイテムになります。

たとえば、昆虫・ジュエリー・時計・料理などの接写撮影では、ピントの調整が非常にシビアになります。

このスライダーを使えば、フォーカスを少しずつズラしながら微調整ができます。そのため、より正確で美しいマクロ撮影が可能です。

ギア式で細かい動きを作れるため、フォーカススタッキング(複数の写真を合成して全体にピントを合わせる技術)にも最適です。

風景やポートレートのスライド撮影には向きません。が、マクロ撮影を本格的に追求したい人には、ぜひおすすめしたいモデルです。

カメラスライダーを使った撮影テクニック【応用編】

「カメラスライダーを使って、もっと魅力的な映像を撮りたい!」

そんな人のために、応用テクニックを紹介します。

カメラスライダーは、単にカメラを横に動かすだけではもったいない。使い方次第で、商品撮影・タイムラプス・映画のような演出など、映像の幅をグッと広げることができます。

<1>商品撮影での応用テクニック

カメラスライダーは、商品撮影において「高級感」や「立体感」を演出するのに最適。

静止画では伝わらないディテールを、動きのある映像で表現できます。

基本の使い方:商品を中心にスライド撮影

  • 低めのカメラアングルで、商品の高さや存在感を強調する
  • 手前から奥へ、または奥から手前へスライドさせることで立体感を出す
  • 照明を工夫して、商品の素材感や質感を際立たせる

応用テクニック

演出映像
360度回転風❶カーブスライダーを使って、商品を囲むようにカメラを移動させる
❷背景を固定し、被写体だけが動いているような印象を作る
❸高級ブランドのプロモーション映像のような仕上がりになる
スローモーション✔️スライダーの動きをゆっくりに設定。スローモーション撮影を組み合わせる
✔️高級感や重厚感のある映像に仕上げることができる

<2>タイムラプス撮影に使う方法

カメラスライダーを使ったタイムラプス撮影は、普通のタイムラプスよりもダイナミックな映像が撮れる。

特に、風景撮影やVlog、イベントの記録映像などに効果的。

基本の設定

  • スライダーを三脚に固定し、水平をしっかり取る(傾いていると違和感が出る)
  • 電動スライダーの低速モードを設定(手動では均一な動きが難しい)
  • カメラのタイムラプスモードをONにする
  • シャッタースピードを遅めに設定(夜景なら1秒以上推奨)
  • 撮影間隔を設定(動きの速さに応じて1~5秒間隔が目安)

応用テクニック

被写体映像
星空×スライダー星空や夜景をタイムラプスで撮影するとき、スライダーをゆっくり動かすと映画のようなシネマティックな映像が撮れる
街角×スライダー都市のタイムラプス(車のライトや人の流れ)を撮影するとき、スライダーを活用するとより臨場感が出る

<3>映画風の滑らかな映像を作るテクニック

映画のような滑らかな映像を撮るための、カメラスライダーの活用方法です。

ポイントは、視線誘導・スピード調整・被写体の動きとシンクロの3つです。

基本の使い方:被写体をフレーム内で追う

  • 被写体の動きに合わせて、カメラもスライドさせる(例:歩いている人に合わせてカメラをスライド)
  • カメラの高さを目線に合わせると、より没入感のある映像になる

応用テクニック

演出映像
低速スライド❶カメラの動きをゆっくりにして、緊張感やドラマチックな雰囲気を演出する
❷映画のワンシーンのような静かで印象的なカットが撮れる
手前ぼかし手前に物を置いて、スライダーで動かしながらフォーカスを奥に合わせる。すると映画っぽい奥行きのある映像が撮れる

カメラスライダーのメンテナンス&トラブル対策

「カメラスライダーの動きが悪くなった…」
「ガタつくようになって、スムーズに動かない…」

こんなトラブルに悩んでいませんか?

カメラスライダーは、精密な動きが求められる機材だからこそ、定期的なメンテナンスが必須。正しいケアをすれば、長く快適に使うことができる。

ここでは、掃除・メンテナンス・故障時の対処法を解説します。

【1】定期的な掃除と保管のコツ

カメラスライダーは、ホコリやゴミが付着すると動きが悪くなる。

特に屋外で使うことが多い人は、こまめな掃除が重要です。

項目手順とポイント
掃除の基本手順レール部分を乾いた柔らかい布で拭く(砂ぼこりや指紋を取り除く)
スライダーの車輪やベアリング周りをエアダスターで掃除する(細かいゴミを飛ばす)
動作確認しながら、異常がないかチェック
保管のポイント✔️直射日光や高温多湿を避ける(レールの歪みや錆を防ぐ)
✔️持ち運ぶときは専用ケースに入れる(衝撃を防ぎ、長持ちさせる)
✔️三脚と一緒に保管する場合は、締め付けすぎない(ネジの摩耗を防ぐ)

ちなみに、掃除の際、濡れた布を使うのはNG。なぜなら、水分が残ると、金属部分が錆びる原因になるから、です。

【2】動きが悪くなったときのメンテナンス方法

スライダーの動きがカクカクする、スムーズに動かないときは、以下の点をチェック。

原因解決策
レールにゴミが付着解決策:乾いた布で拭き、エアダスターでホコリを除去
レールに汚れが残っていると、スムーズな動きを妨げる。
掃除の際は、専用のマイクロファイバークロスを使うのがおすすめ。
車輪の滑りが悪い解決策:潤滑剤を少量塗る
シリコン系の潤滑剤(ドライタイプ)を薄く塗ると、スムーズに動くようになる。
ただし、塗りすぎるとホコリが付きやすくなるので注意。
ネジの緩み解決策:全体のネジを締め直す
移動や使用を繰り返すうちに、ネジが少しずつ緩むことがある。
特にカート部分や三脚の取り付け部分は、定期的に確認したいポイント。

【3】故障・不具合時の対処法

「掃除やメンテナンスをしても動きが悪い…」そんなときは、以下の方法を試してみましょう。

原因解決策
レールの歪みをチェックスライダーを床に置き、レールが浮いたり歪んだりしていないか確認。
もし歪んでいる場合は、無理に使わず、メーカーに相談した方が良い。
電動式はバッテリー
&モーターの確認
✔️バッテリーの残量が少ないと、動作が不安定になる
✔️モーター部分に異物が詰まっていないかチェック
メーカーサポートの利用・どうしても改善しない場合は、メーカーのサポートに相談
・保証期間内なら無償修理や交換が受けられる可能性もある

カメラスライダーを長く快適に使うには、定期的な掃除とメンテナンスが不可欠
動きが悪くなったら、まずはレールの掃除・潤滑剤の使用・ネジのチェックを試してみる。
それでも改善しない場合は、メーカーサポートを活用するのがベスト

特に、高価なスライダーを使っている場合は、自己修理よりも専門のサポートに頼る方が安心です。

カメラスライダーのよくある質問

カメラスライダーを使ってみたいけど、「本当に必要?」「どれを選べばいい?」と迷っていませんか?

この章では、初心者がよく疑問に思うポイントをQ&A形式で解説します!

初めてでも簡単に扱える?

基本的な操作は簡単です。が、コツをつかむまでに少し練習が必要です。

手動式なら、カメラを載せてスライドさせるだけなので、すぐに使えます。ただし、「滑らかな動き」や「一定のスピードでの移動」をマスターするには練習が必要。

【初心者が失敗しやすいポイント】

スライダーが傾斜→ 映像が不自然になる➡ 設置前に水平をチェック! 水準器を活用する
動きがカクカク→ プロっぽくならない➡ ゴムバンドを使ってスムーズに動かすと改善する
  • 電動式の場合は、スピードを設定するだけで安定したスライドが可能
  • 撮影が苦手な人でも、電動スライダーなら簡単にプロっぽい映像が撮れる

どの三脚と組み合わせるべき?

基本的には、スライダーの「長さ」と「耐荷重」に合わせた三脚を選ぶのがポイント。
【選び方の基準】

  1. 短いスライダー(~60cm) → 一般的な三脚でOK
  2. 長いスライダー(80cm以上) → 耐荷重5kg以上の頑丈な三脚が必要
  3. 安定感を重視するなら、三脚2本で両端を支えるのがベスト

【おすすめの三脚タイプ】

ビデオ三脚(耐荷重5kg以上) → 重いカメラや長いスライダー向き
軽量カーボン三脚 → 持ち運びが多い人向け
ローアングル撮影ならミニ三脚 or 地面に直置き

安定感を求めるなら、スライダー専用のスタンドを使うのもアリ。

コスパ重視ならどのモデルがおすすめ?

予算に応じて選ぶのがベスト。手動なら1万円以下でもOK、電動なら2~3万円が狙い目。
【手動式(1万円前後)】

NEEWER SD001 → コンパクトで手軽に使える。Vlogや商品撮影向き。
GVM 31インチスライダー → 長さがあり、コスパ良好。安定感もある。
YC Onion 電動スライダー→ アプリ操作ができ、スムーズなスライドが可能。
Neewer 電動スライダー(80cm)→ 長さがあり、滑らかな動きを実現。コスパ◎


とにかく安く試したいなら手動式、予算が許すなら電動式の方が失敗しにくい。

カメラスライダーおすすめ9選!まとめ

ここまで、カメラスライダーを選ぶポイントと、おすすめのカメラスライダーを電動式5選と手動式4選に分けてお伝えしました。

まとめると

  • 初心者でも扱えるが、滑らかな動きには少しコツが必要
  • 三脚はスライダーの長さ&耐荷重に合わせて選ぶと安定する
  • コスパ重視なら手動式が1万円前後、電動式なら2~3万円が狙い目
  • カメラスライダー選びの参考にして、ワンランク上の映像を撮影してみよう!

でした。

>> 一眼レフでの動画撮影に使う三脚おすすめ10選!

今回も最後まで読んでいただいて、ありがとうございます!

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