
Adobe Animateは、動画にアニメを活用できる優れもののソフト。
その割には、Adobe CCアプリの中でも、Adobe Animateの使い手は案外少ないイメージ。
これから動画は、実写だけでなく、アニメーションが主流になると言う予想もあります。
というわけで、今回の記事では、覚えておいて損はないAdobe Animateについて、その使い方と初心者が最短距離で学ぶ方法、初心者向けのオススメ参考書について調査してきました。
目次
Adobe Animateはどんなことができるアプリ?

Adobe Animateとはどんなことができるアプリなのか?
まずは、アプリの特徴についてです。
Illustratorで作ったキャラクターをアニメ化できる
Adobe Animateはアニメーション制作だけでなく、スクリプトの実装やイラストの作成も行えるアプリです。
Illustratorで作ったオリジナルキャラクターのイラストを、Adobe Animateを使ってアニメーション化することもできます。
また、Illustratorを使わなくても、Adobe Animate自体でのイラスト作成も可能です。
スクリプト実装もプリセットで簡単に
スクリプトの実装については、本来は専門知識が必要になる領域。
しかしながら、Adobe Animateにはスクリプトのためのプリセットが用意されています。
なので、コーディングの知識がなくても、簡単な使い方でアニメーションにスクリプトを実装可。WEBページに埋め込む際にとても便利です。
Adobe AnimateとAfterEffectsの違い
Adobe Creative Cloudのソフトには、AfterEffectsというソフトがあります。
After Effectsにも簡易的なアニメーション制作機能があって、たとえばロゴに動きをつけたような動きが作れます。
でも、Adobe Animateの方が、対応しているファイルフォーマットの種類が多いです。
なので、YouTube動画やWEBページ、SNS向けのGIF動画など、幅広い場面でのアニメーション制作で活用できるのが特徴です。
●映像特殊効果をメインにしたアプリ
●Premiere Proとセットで使われる
●アニメーション制作に最適化されていない
●アニメーション制作に特化している
●直感的な操作でアニメを作れる
●初心者でも使い方を習得しやすい
Adobe Animateの長所・短所は?

Adobe Animateの長所・短所について見ていきましょう。
Adobe Animateの長所は?
Adobe Animateのメリットは、他のAdobe Creative Cloudアプリとの連携面です。
例えば、Illustratorで作ったイラストをAdobe Animateでアニメーション化する場合、Illustratorで編集したレイヤー構造をそのままAdobe Animateに引き継げるという長所があります。
Photoshopでも同様に、画像のレイヤー構造を保ったままAdobe Animateでパーツごとにアニメ化することが可能です。
Adobe Animateを使うデメリットは?
Adobe Animateは、単体でも、一からアニメーション制作を行えます。
しかし、作ったアニメにアフレコを加えたりキャラクターに会話させたい場合は、音声編集アプリのAdobe Auditionを使わなければなりません。
Adobe CCの他のアプリの使い方を知らないと、連携するのが難しく、ソフト単独では、そのポテンシャルが最大限に発揮されない可能性もあります。
Adobe Animateはどんな人が使うといいのか?

Adobe Animateは、特にFlashアニメの制作をしたい方向きです。
Flashアニメを作る人向き
その理由は、Adobe Animateが、かつてラインナップにあったアプリ『Adobe Flash』の後継アプリだから、です。
Flashアニメ制作では、Adobe Flashや後継アプリのAdobe Animateが、多く使われています。
Flashアニメとは
Flashアニメは、一般的な作画によるアニメーション以外にも、CGのようにプログラミングでも制作できる点が特徴です。
Flashアニメ=プログラミングやコーディングを使って作られるアニメーションのこと。
Adobe Animateを使ったアニメ制作では、Illustratorを通して原作の絵をそのままアニメ化できるため、Flashアニメにした際に、原作により近い形でアニメ化できるメリットがあります。
Adobe Animateの使い方

Adobe Animateの使い方についてご紹介します。
Adobe Animateを起動させたら、まず新規作成を行います。
画面下部に「新規ファイルをすばやく開始する」とありますが、これはFull HDやスマホ向けなど、目的に応じて選べるテンプレートの一部です。
特に目的が明確でない場合は、画面左側にある「新規作成」から作業をスタートさせるのがおすすめです。
新規作成ができると、ワークスペースが表示され作業を開始できるようになります。
IllustratorやPhotoshopで事前に素材を使っていない場合は、まずAdobe Animateでイラスト作成しましょう。
イラスト作成には、ワークスペース左に並ぶツールバーを使います。ペンやテキスト、図形などのツールを用いてイラストを描画してください。
Adobe Animateのワークスペース下部には、タイムラインがあります。
タイムラインは左から右に進む時間軸です。
ここに素材を並べることでイラストを動かすことができるのです。
Adobe Animateのキーフレームとは?
Adobe Animateのタイムラインは、パートごとにフレーム(枠)が分けられます。
ボールをバウンドさせるアニメを作る場合なら、ボールの開始位置、ボールが地面に着いた時、そしてボールが跳ね返る時と、それぞれ3つのフレームに分かれるのです。
そして、キーフレームを挿入することで、フレームの開始位置と終わりの位置を指定します。キーフレームの概念は、動画編集アプリPremiere Proをはじめ、ほかのAdobeアプリで頻出する概念と同じです。
初心者向け・Adobe Animateを学ぶには?

初心者の方が、Adobe Animateの使い方を学ぶ方法をご紹介します。
初心者向けのチュートリアル
Adobe Animateについては、ホームページにAdobe Animateチュートリアルがあります。
さらに、Adobe Animateのアプリ自体にも初心者向けの使い方講座があるので、初めて使う方でも困らないでしょう。
Adobe Animateの初心者向けの使い方講座は、アプリの初回起動時に自動的に始まります。指示に従って作業を進めていけばOKです。
教科書が少ない
Adobe Animateを学ぶデメリットは、教科書など使い方を学習するための情報が少ない点です。
学習するためにインターネットで検索しても、おすすめの教科書や使い方の情報はあまりヒットしません。
YouTube動画がおすすめ
Adobe Animateの使い方を学ぶなら、YouTube動画を活用するのがおすすめです。
「Adobe Animate 使い方」や「Adobe Animate how to」のキーワードで検索すると、レクチャー動画がたくさん出てきます。
日本語だけでなく、海外の動画も大いに参考になるでしょう。英語が分からなくても、動画によるアプリ操作のレクチャーなので、理解するのは難しくありません。
初心者向けのオススメ参考書は?

教科書が少ないAdobe Animateですが、初心者がAdobe Animateを学ぶための本を探してみました。
参考にして下さい。
①[英語/書籍/Kindle]Adobe Animate 2022 for Creative Professionals
②[英語/書籍/Kindle]Adobe Animate Classroom in a Book(2021)
③[英語/書籍/Kindle]Adobe Animate Classroom in a Book(2022)
④[日本語/Kindleのみ]自主製作アニメの作り方9ステップで学べる教科書
①[英語/書籍/Kindle]Adobe Animate 2022 for Creative Professionals
こちらは、英語の書籍になります。
紙の書籍とKindle版の両方あるので、用途に応じて選べる形です。
プロフェッショナル向けとなっていますが、レビューでは、初心者向けの内容です。
②[英語/書籍/Kindle]Adobe Animate Classroom in a Book(2021)
こちらも英語の書籍で、紙の書籍とKindle版の両方があります。
レビューによると、中学・高校レベルの英語力で、内容は理解できます。
③[英語/書籍/Kindle]Adobe Animate Classroom in a Book(2022)
最新の2022年版Adobe Animate Classroom in a Book(2022)も発売されているので、最新版をお求めの方はこちらの方がいいでしょう。
④[日本語/Kindleのみ]自主製作アニメの作り方9ステップで学べる教科書
数少ない日本語で書かれた、Adobe Animateの書籍になります。
こちらはKindleのみで、Kindle Unlimitedなら無料で読める教科書です。
レビューによれば、初心者が期待する内容とは異なる可能性が高いようです。日本語である点はメリットですが、上に挙げた英語の教科書の方がおすすめできます。
Adobe Animateの使い方と初心者が学ぶ方法・まとめ

Adobe Animateの使い方、特徴や初心者向けの本などについてご紹介しました。
Adobe Animateは、アニメーション制作に特化したアプリです。イラスト作成やスクリプト実装などもでき、一からアニメーション制作が可能です。
●映像特殊効果をメインにしたアプリ
●Premiere Proとセットで使われる
●アニメーション制作に最適化されていない
●アニメーション制作に特化している
●直感的な操作でアニメを作れる
●初心者でも使い方を習得しやすい
Adobe Animateの使い方は、まず新規作成したらツールでイラストを描画します。次に、タイムラインにキーフレームを挿入し、イラストをアニメーション化していくだけです。
①[英語/書籍/Kindle]Adobe Animate 2022 for Creative Professionals
②[英語/書籍/Kindle]Adobe Animate Classroom in a Book(2021)
③[英語/書籍/Kindle]Adobe Animate Classroom in a Book(2022)
④[日本語/Kindleのみ]自主製作アニメの作り方9ステップで学べる教科書
そのため、初心者の方がAdobe Animateの使い方を学ぶなら、本よりもYouTubeのレクチャー動画を活用されるがおすすめです。
今回も最後まで読んでいただいて、ありがとうございます!