SONYの業務用ビデオカメラは、ワンランク上の動画撮影を可能します。
見るものを惹きつけて夢中にさせる動画制作は、アイデアや企画だけでなく、映像のクオリティも重要なポイント。
やっぱり民生用と業務用ビデオカメラは違うよね?
はい。やっぱり値段が高いだけありますよね
そこでこの記事では、SONYの業務用ビデオカメラを大調査!選び方やおすすめ7選をご紹介します。
目次
SONYの業務用ビデオカメラの特徴
SONY業務用ビデオカメラの概要からご紹介します。
(1)SONY業務用ビデオカメラはアナログ時代の操作性を保持
(2)ハンディカムや家庭用ビデオカメラとは6つの違いがある
(3)業務用の優れた録音機能と設定項目の多さが特徴
(1)SONY業務用ビデオカメラはアナログ時代の操作性を保持
SONYの業務用ビデオカメラは、動画制作会社など放送業界で長年使われてきた、実績のあるメーカーのビデオカメラです。
かつて業務用ビデオカメラは、磁気テープを用いた、物理的な記録方式でした。近年、記録媒体は、磁気テープからデジタルに変わったものの、SONYでは、テープ運用時代と同様の操作性を保持しており、その使いやすさから、プロアマ問わず高い支持を続けています。
4K対応の機種や多種類の記録フォーマットに対応した機種、ハイブリッド編集搭載機種などが販売されており、高機能でハイクオリティな動画制作に一役買っています。
(2)ハンディカムや家庭用ビデオカメラとは6つの違いがある
SONYのビデオカメラは、業務用だけでなく、ハンディカムといった家庭用の製品もあります。
こうした民生用(家庭用)ビデオカメラでも、4K撮影が可能な製品が、販売されています。
型番では、SONYのFDR-AX〜やHDR-CX〜といった製品が家庭用ビデオカメラです。しかし、民生用に比べて業務用ビデオカメラは画角が広いため、同じ4Kでも撮影された映像のクオリティは業務用の方が高いです。
(2)被写体にピントが合いやすい
(3)性能が高い(動画の音声がきれいで安定している)
(4)バックアップ録画機能がある(トラブル時も心配いらない)
(5)マニュアル操作が多い(機能や設定項目が多い)
(6)重量が重めでサイズが大きいカメラが多い
(3)業務用の優れた録音機能と設定項目の多さが特徴
業務用ビデオカメラは、録音性能も優れています。
動画撮影時も安定して、クリアな音声での録音が可能です。加えて、バックアップ録画機能もあり、民生用に比べると業務用ビデオカメラの方が全体的な性能が高いです。
その分だけ、業務用ビデオカメラは民生用よりも機能や設定項目が多く、扱うにはある程度の専門知識が必要になります。
SONYの業務用ビデオカメラの選び方
SONY業務用ビデオカメラの選び方のポイントを、3点に絞ってご紹介します。
(1)機能で選ぶ
(2)記録方式で選ぶ(SDカード等)
(3)サイズと重量で選ぶ
一つずつ見ていきましょう。
(1)機能で選ぶ
まずは撮りたい映像に合わせて、機能で選びましょう。
SONYに限らず、業務用ビデオカメラでも、グレードが上がるほどオート機能が少なくなり、マニュアル操作が中心となります。逆にプロ仕様なので、各種設定項目を細かく調整できる点がメリットです。
予算があれば、より高性能なビデオカメラが良いよね?
もちろん。でも過剰に感じられる人もいるかも、です。
そこで、撮りたい映像に合わせて、数ある機能の中から必要な機能を選んでおきましょう。
●4K撮影
●スーパースロー撮影
●レンズの光学ズーム倍率
●音声入力方式
●手ぶれ補正
●夜間撮影モード
SONY業務用ビデオカメラを選ぶ際は、上記に挙げたような機能をチェックするのがおすすめです。
撮影にスタイルや使い方に合わせて、機能を絞り込めば最適なSONY業務用ビデオカメラが見つかります。
(2)記録方式で選ぶ(SDカード等)
SONY業務用ビデオカメラを選ぶ際は、記録方式も重要なポイントです。
SONYをはじめ、業務用ビデオカメラのメジャーな記録方式はSDカードです。SDカードは、パソコンやUSBハブにも、入力端子が用意されているため、使い勝手が良いです。
ただ、業務用ビデオカメラを使った撮影では、データ量も大きくなりやすいので、大容量のSDXCを選ぶのがおすすめです。
●メモリースティック
●SD
●SDHC
●SDXC
●SxS(XQDカードなど)
一部ハイグレードのSONY業務用ビデオカメラでは、SxS(エス・バイ・エス)メモリーカードやXQDカードに対応した製品があります。
SxSはSONYが販売しているメモリーカードで、4KのXAVC撮影に対応しています。
(3)サイズと重量で選ぶ
サイズと重量も、大切な検討ポイント。
●業務用カメラは長時間撮影を前提に作られており、バッテリー容量が大きい
●そのため、民生用に比べて重い
●担いで使うショルダーカムがある
サイズ・重量、そして取り回しの良さを考えると、SONY業務用ビデオカメラは、ハンディカムタイプの方がおすすめです。
具体的な重量は1kg前後のものが多いですが、ハイグレードで高機能の製品には全体の重量が3kg程度になるSONY業務用ビデオカメラもあります。
また、激しい動きに対応する撮影では、サイズの大きすぎるカメラでは取り回しづらいため、サイズ感を考慮して選びましょう。
SONYの業務用ビデオカメラおすすめ7選
現在、SONYの業務用カメラは、大きく分けて、XDCAM、ラージセンサー、システムカメラの3種類があります。(XDCAM=販売終了)
●XDCAM-----------テープ主流時代からの操作感を引き継いでいるモデル
●ラージセンサー---大型センサー搭載
●システムカメラ---テレビ報道向け製品
●NXCAM-----------お手頃価格だったが、現在は販売終了
ラージセンサーシリーズは、センサーが大型で、光を捉える面積が広く、高い撮影感度が得られるメリットがあり、映画などの色彩を重視する現場で、多く使われます。
以上を踏まえて、SONY業務用ビデオカメラのおすすめ7選をご紹介します。
①PXW-Z150
②PXW-Z190
③PXW-Z280
④PXW-Z90
⑤ILME-FX30/30B
⑥ILME-FX9
⑦ILME-FX6V
①SONY PXW-Z150
SONY PXW-Z150は、同じシリーズの280や190に比べ軽量なのに加え、より長時間の撮影ができる点がメリットです。 しかし、軽さの点では、Z150の翌年に発売されたZ90は、Z150と機能面で似ている部分も多く、Z90の方が1.4kg。Z150は1.9kgです。 また、機能面や取り回しの良さを見ると、SONY PXW-Z90のコストパフォーマンスの高さが目立ちます。 Z90との比較でPXW-Z150が優れているのは、バッテリー容量です。Z90の連続再生可能時間は約2時間20分ですが、150は6時間40分と3倍近い差があります。 ゆえに、長時間撮影がメインになる場合には、SONY PXW-Z150がおすすめです。 |
②SONY PXW-Z190
事前の顔登録機能で人混みでもオートフォーカス追尾 センサーを3板式にしたCMOSセンサーが、高精細で諧調のある4K画像を実現。 60P内部収録も可能で、動きの速い被写体にもクッキリとした滑らかな映像で捉えることに成功しました。 進化した顔検出AF(オートフォーカス)は、顔優先だけでなく、顔限定でも対応可能に。事前に顔登録機能を使うと、人混みの中でも追尾してオートフォーカスできます。 シビアな取材現場での、カメラマンの負担が軽減されます。 ズームの応答性に優れた広角28.8mm、光学25倍ズームレンズを搭載し、XAVC-Long、DVCAM、最大9MbpsのXAVC Proxyなど、プロ仕様のさまざまなフォーマットでの記録に対応できます。 もちろん、ダブルスロットのSDカードでバックアップ記録にも対応。 created by Rinker
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③SONY XDCAM PXW-Z280
ハイクオリティな4K映像の撮影におすすめ SONYの業務用ビデオカメラ、XDCAMシリーズで最上位モデルなのがPXW-Z280です。 機能面や画質のクオリティなど、同シリーズの中でスペックを求めるならPXW-Z280がおすすめです。 SONYのXDCAMシリーズは、PXW-Z90、PXW-Z150、PXW-Z190、PXW-Z280の順でグレードが上がります。 150、190、280のそれぞれ大きな違いは、イメージセンサーです。PXW-Z150のイメージセンサーは1.0型、190は1/3型、280は1/2型が採用されています。 また、重量にも違いがあります。特に、280と190は、バッテリーや記録媒体を含めると3kg近い重量があります。 重さを感じないようにバランス良く設計されているものの、150は2.2kg程度なので、軽量さを優先するならPXW-Z150がおすすめです。 |
④SONY XDCAM PXW-Z90
迅速なフォーカス技術 ファストハイブリッドAFシステムにより、273点の像面位相差検出AFセンサーが画面の約84%をカバー。 これにより、4K動画撮影時もスムーズで高精度なフォーカスを持続できます。 特筆すべきは最大960fpsのスーパースローモーション機能。そして、1.0型積層型CMOSイメージセンサーExmor RSと最新の画像処理エンジンを組み合わせることで、高解像度ながらも美しいぼけ味の映像を確実に記録します。 さらに、タッチ操作を用いて被写体の追従を直感的に切り替えられるため、取材や動的なシーンでも撮影ミスを大幅に減少させます。 このカメラはカスタマイズにも優れており、AFの駆動速度や追従範囲の調整が可能。 それにより、撮影者の意図やシーンに合わせた表現が実現します。 |
⑤SONY ILME-FX30/30B
軽量・小型で動画撮影しやすい 2022年に発売されたばかりのILME-FX30/30Bは、ラージセンサーシリーズのSONY業務用ビデオカメラです。 人気のSONYカメラ、αシリーズのような見た目ですが、映画の撮影も行えるCinema Lineの業務用ビデオカメラです。 レンズは別売りで、本体重量は600gと軽量。レンズを取り付けても1kg程度なので、取り回しに優れ、動画撮影しやすいメリットがあります。 同じ見た目の製品にSONY ILME-FX3がありますが、FX30/30Bとの違いはレンズサイズです。 FX3はフルサイズですが、FX30/30BはAPS-Cが採用されています。 created by Rinker
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⑥SONY ILME-FX3
プロに応える高い信頼性 長時間の4K60Pの撮影にも耐えられる、効率的に放熱する冷却ファンを搭載しました。 操作性の面でもプロの動画撮影に配慮されたボタンやダイヤルの配置と、高いフォーカス性能で、過酷なプロの現場をサポートします。 また、小型軽量のボディに高性能な手ぶれ補正アクティブモードが装備され、機動性の面でも、ワンオペレーションの作業をサポートします。 FX9やFX6の上位機種と同じく、肌の色を美しく見せるスキントーンを中心としたルック「S-Cinetone]を搭載しています。
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⑦SONY ILME-FX6V
FX9のひとつ下のグレード FX9のひとつ下のグレードの、SONY ILME-FX6Vという業務用ビデオカメラです。 FX6は80万円台から購入できるため、FX9との比較では価格が抑えられています。 映像のクオリティにこだわりながらも、予算を抑えて動画撮影したい場合はFX6がおすすめです。 今回ご紹介しているのは、FX6V(レンズなし)。下記ソニーストアでは、FX6(レンズ付き)もご紹介しています。 created by Rinker
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SONYの業務用ビデオカメラをレンタルできる|レンタルサービス5選
SONY業務用ビデオカメラは高いので、なかなか手が出ない。でも使ってみたい!
それに、湿度などに注意しないと、レンズにカビが生えてしまうなど、維持管理が難しい面があります。
そこでおすすめの動画撮影機材のレンタルサービス5選をご紹介します!
❶GooPass
❷Rentio
❸Rentry
❹東京オフラインセンター
❺マップレンタル
レンタルサービスを利用すれば、所有しなくてもSONY業務用ビデオカメラを使えるね
はい。購入を検討している人も、使用感を確かめられ便利ですよ
それでは、こちらも一つずつ見ていきましょう。
❶GooPassGooPassは、カメラ機材のサブスクリプションサービスです。 レンタル期間はなく、料金(月額6,380円~)を払えばカメラ機材を使い放題できます。 加えて、カメラ機材の交換も無制限です。カメラ機材はひとつひとつが高価なため、使用感を試す目的での利用にもおすすめできます。 補償制度もあるので、もしもの故障・破損といったトラブルにも安心です。
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❷RentioRentioは、月間利用者11万人を誇るレンタルサービスです。 Rentioでは、カメラ機材をはじめ、多種多様な家電製品を買わずにレンタルできます。 Rentioがユニークなのは、購入もできる点です。 実際にSONY業務用ビデオカメラをレンタル使用して気に入ったら、そのまま購入することも可能です。 不注意での破損時でも、ユーザー負担は最大2,000円までなので、高額なSONY業務用ビデオカメラを心置きなく使えます。
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❸RentryRentryも、カメラ機材をはじめ、家電もレンタルできるサービスです。 Rentryは、3泊4日3,980円からカメラ機材をレンタルできます。 そして、レンタルすると、ホテルや空港までカメラ機材を届けてくれる点もRentryのメリットです。 そして、返却もコンビニからできるのが、嬉しいサービス。カメラ機材を気軽に借りられます。
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❹東京オフラインセンター東京オフラインセンターは、東京と大阪でSONY業務用ビデオカメラが借りられるレンタルサービス。 赤坂、汐留、六本木、渋谷、お台場、谷町、新宿、大阪の8カ所に営業所があります。 以前はインターネットからの予約では13%の値引きでしたが、現在では15%に値引率がアップしています。 SONY業務用ビデオカメラの品揃えも充実しているので、東京・大阪でレンタルするなら、東京オフラインセンターがおすすめです。
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❺マップレンタルマップレンタルは、東京・新宿にあるカメラ機材レンタルサービスです。 店頭でのレンタルに加え、配送でのレンタルにも対応しています。 また、2023年1/4からキャッシュレス決済のみの対応になるそうです。 マップレンタルのLINE公式アカウントではクーポンの配布も行っているそうなので、友だち登録をおすすめします。 マップレンタルは、SONY業務用ビデオカメラなど多様なカメラ機材を取り扱っていますが、他社に比べて強みなのがカメラレンズの豊富さです。加えて、マップレンタルでは、スタジオやスキャンルームのレンタルも行っています。
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SONY業務用ビデオカメラの中古価格相場は?
SONY業務用ビデオカメラの中古価格相場は、現行品については定価から数万円程度安いものが多い印象です。
比較的手の届きやすいPXW-Z90やFX3でも、定価に比べて中古価格はそれほど安くはなっていません。
FX9など高額なカメラであれば10万円程度安い中古価格も期待できそうですが、専門性が高い業務用ビデオカメラという性質上、中古品の品数自体が多くありません。
おすすめは、販売終了になったSONYの業務用ビデオカメラの中古品。
特にHXR-NX80は、PXW-Z90と機能が大きく変わらないながら、4Kにも対応している点がGOODです。
SONYの業務用ビデオカメラまとめ
ここまで、SONYの業務用ビデオカメラの選び方と、おすすめビデオカメラについてご紹介してきました。
まとめると
(1)SONY業務用ビデオカメラはアナログ時代の操作性を保持
(2)ハンディカムや家庭用ビデオカメラとは6つの違いがある
(3)業務用の優れた録音機能と設定項目の多さが特徴
2. 被写体にピントが合いやすい
3. 性能が高い(動画の音声がきれいで安定している)
4. バックアップ録画機能がある(トラブル時も心配いらない)
5. マニュアル操作が多い(機能や設定項目が多い)
6. 重量が重めでサイズが大きいカメラが多い
(1)機能で選ぶ
(2)記録方式で選ぶ(SDカード等)
(3)サイズと重量で選ぶ
●4K撮影
●スーパースロー撮影
●レンズの光学ズーム倍率
●音声入力方式
●手ぶれ補正
●夜間撮影モード
●メモリースティック
●SD
●SDHC
●SDXC
●SxS(XQDカードなど)
●業務用カメラは長時間撮影を前提に作られており、バッテリー容量が大きい
●そのため、民生用に比べて重い
●担いで使うショルダーカムがある
①PXW-Z150
②PXW-Z190
③PXW-Z280
④SONY HXR MC-88
⑤ILME-FX30/30B
⑥ILME-FX9
⑦ILME-FX6V
❶GooPass
❷Rentio
❸Rentry
❹東京オフラインセンター
❺マップレンタル
でした。
今回も最後まで読んでいただいて、ありがとうございます!