プレミアプロの使い方【2024年版】初心者からプロまで徹底ガイド

Adobe Premiere Proの使い方|初心者・動画編集のやり方5つの基本操作

プレミアプロは、プロフェッショナルな動画編集ソフトとして世界中で使われています。

初心者でも使いやすい一方、細かい編集機能を使いこなすことで、プロ並みの作品を作ることができます。

そこで、今回の記事では

●プレミアプロの基本操作
●プレミアプロを使った高度な編集テクニック

などについて、まとめてみました。

初心者から上級者まで対応できる内容を網羅していますので、参考になると嬉しいです。

目次

プレミアプロの基本操作|プロジェクト作成から素材管理・概論

プレミアプロを初めて使う場合、最初に覚えるのは、プロジェクト作成方法です。

また、素材(動画、画像、音声)を効率的に管理することで、編集作業をスムーズに進められます。

この章では、ホーム画面から始める基本操作の概論をお伝えします。

プロジェクト作成から素材管理・概論

①プレミアプロの使い方|操作パネルを覚えよう(動画付き)
②新規プロジェクトの作成方法と設定
③動画素材のインポートと整理方法
④シーケンス設定:最適なプリセットを選ぼう
⑤動画制作の5つの手順

①プレミアプロの使い方|操作パネルを覚えよう(動画付き)

Premiere Proの動画編集画面

注:使うモニターの大きさによって、レイアウト変わります。

上記の写真は、プレミアプロの操作パネルです。

パッと見で、わかりづらいですが、このパネルの名前を覚えておくと、とても楽になります。

動画にもまとめましたので、そちらも参考にしてください。

Premiere Pro
各パネルの名前と機能①

Premiere Pro
各パネルの名前と機能②

②新規プロジェクトの作成方法と設定

新規プロジェクトを作成する際は、保存先やファイル名、プロジェクト設定を適切に行うことが重要です。

なぜなら、これによって後々の作業がスムーズになり、ファイルの紛失やリンク切れを防げるからです。

「ファイル」メニューから「新規プロジェクト」を選択し、保存先とフォーマットを設定するだけで、作業を開始できます。

③動画素材のインポートと整理方法

素材をインポートする際は、プレミアプロの「プロジェクトパネル」を活用して、動画や画像、音声素材を一括で管理します。

効率的な編集を行うためには、素材をフォルダごとに整理することが肝心です。

理由は、複数の素材が混在する場合、適切に分類しておかないと、編集時間が長くなるからです。

「ビン」機能を使うと、フォルダ分けが簡単に行えます。

④シーケンス設定:最適なプリセットを選ぼう

シーケンス設定は、編集作業の基盤となる重要なステップです。

初心者にとって最適な設定は1080p30ですが、素材に応じてプリセットを選ぶことがポイントです。

適切な設定を行うことで、最終的な書き出し時に画質や再生速度に影響を与えないようにできます。

シーケンス作成時に「AVCHD 1080p」を選択すれば、YouTube用にも最適な動画が作成可能です。

⑤プレミアプロの使い方|動画制作の5つの手順

大まかな流れが分かったところで、次章では、より具体的に、プレミアプロの使い方をご紹介します。

プレミアプロに限らず、動画編集の手順は、次のとおりです。

プレミアプロの使い方|5つの手順

(1)準備編 :撮影素材を読み込む
(2)実践編❶:不要な部分を「カット」
(3)実践編❷:「テロップ」を入れる
(4)実践編❸:「BGM&効果音」を入れる
(5)実践編❹:動画を書き出す

それでは、次章で、具体的に(1)〜(5)の動画制作の手順を解説します。

(1)プレミアプロの使い方【準備編】素材を読み込む

新しい動画を作ることを『新規プロジェクトを作る』と言います。

まずは、どのように動画編集が始まっていくのか?の準備編です。

準備編は、下記4つの手順で進行します。

準備編:4つの手順は?

1. 新規プロジェクトの作成
2. 撮影素材の読み込み
3. シーケンスの作成
4. 素材の配置(簡単に)

ひとつずつ、見ていきましょう。

① 新規プロジェクトの作成

撮影した動画を編集する【新規プロジェクト】を作成します。プロジェクトとは、動画編集の内容を保存するファイルのこと、です。

プロジェクトとは?
動画編集の内容を保存するファイルのこと

実際に新規プロジェクトを作ってみましょう。やり方はとっても簡単です。

プロジェクトの作成方法
●Premiere Proを開いたら、画面右側の「新規プロジェクト」ボタンをクリック
Premiere Proの新規プロジェクト
●任意の名前を入力と、保存場所を選択。OKボタンを押す
Premiere Proの新規プロジェクト保存
編集部ディレクター
ねっ、簡単だったでしょ?

撮影素材の読み込み

次に、作成したプロジェクトに撮影した動画ファイルを読み込ませる作業をしていきます。

読み込みの方法には、下記の2つあります。

撮影素材を読み込む2つの方法は?
❶デスクトップからドラッグ&ドロップする
❷または、ファイルから読み込みを選択して、プロジェクトファイルに読み込む

です。

これも名前が難しいだけで、作業は簡単です。

素材の読み込み方法
❶デスクトップからドラッグ&ドロップする
Premiere Pro素材の読み込み方法1
❷または、ファイルから読み込みを選択して、プロジェクトファイルに読み込む
Premiere Pro素材の読み込み方法2
編集長
これもそんなに難しくないからご安心を

③ シーケンスの作成

すべての撮影素材の読み込みが終了したら、次に【シーケンス】の作成をします。

【シーケンス】って名前も聴き慣れないので、それだけでもつまづいてしまいそう…。でも大丈夫。これも名前が難しいだけで、作業は簡単です。

ここでも動画を作っておきましたので、こちらもあわせてご覧ください。

結論からいうと、シーケンスとは、撮影した動画の編集をする場所のことです。

動画編集では、不要な箇所をカットしたり、音楽をのせたりする作業は、シーケンスという“場所”を使っておこないます。

シーケンスを設定する
❶Premiere Pro画面左上の「ファイル」→「新規」→「シーケンス」を選択
Premiere Proシーケンス作成
❷ダイアログの左上「シーケンスプリセット」タブから、撮影で使用したカメラと合うプリセット、または作りたい動画のプリセット選択します。
任意の名前を入力したら、OKボタンをクリック
Premiere Proシーケンスプリセット

撮影で使用したカメラと合うプリセットが分からない場合は、撮影素材を右クリックして【クリップに最適なシーケンス】を選択します。

すると、Premiere Proが自動的に撮影素材に合わせたシーケンスを作成してくれるので、ご安心ください。

Premiere Pro新規シーケンス 自動

素材の配置

最後に、シーケンスウインドウに並べた動画素材を、自分の描くシナリオに沿って、順番を考えます。

作りたい動画の順番に、素材をドラッグ&ドロップで配置していきます。

この後、カット編集をした際にもきちんと並べるフェーズがあるので、おおまかな配置でOKです。

(2)プレミアプロの使い方【実践編❶】不要な部分を「カット」

前章の準備編で、動画編集の準備をしました。

次は、実際に動画編集の第一歩『カット編集』をします。

『カット編集』とは、配置した撮影素材から不要な部分をカットするという作業です。

カット編集は、下記手順で作業をおこないます。

カット編集の手順は?
①不要な部分をカット
②作りたい動画の流れにそって並べる

①不要な部分をカット

不要な部分をカットする方法は、下記の通りです。

カット編集方法|レーザーツールを使う
●ツールメニュー上からレーザーツールを選択
●タイムライン上の動画素材のカットしたい箇所をクリック
●動画素材をカット
●カットする箇所を選択し「delete」ボタンを押す
Premiere Proカット編集 レーザーツール
Shift + delete」を押してカットすると、カットしてできる空間を自動的に詰めてくれます

②作りたい動画の流れを確認

不要な部分をカットしたら、次は、もう一度、素材の順番を確認しましょう。

選択ツールで素材をつかんで、ドラッグ&ドロップして『A→B→C』を『C→B→A』のように順番を変更します。

(3)プレミアプロの使い方【実践編❷】「テロップ」を入れる

【Adobe Premiere】基本操作
エッセンシャルグラフィックス①【VideoLab】
【Adobe Premiere】字幕の増やし方
エッセンシャルグラフィックス②【VideoLab】

不要な部分をカットしたら、次は、テロップです。

テロップについても、上記の動画を参考にすると分かりやすいですよ。

プレミアプロの文字ツールを使う

テロップは、プレミアプロの文字ツールを使ってもできます。

文字ツールを使ってテロップを入れる
●ツールメニューから「横書き文字ツール」を選択
Premiere Proの文字ツールを使う1
●動画の画面上を左クリックして、赤い枠線が画面に表示されたら、文字を入力。
●タイムライン上に文字レイヤーができる
Premiere Proの文字ツールを使う2

大量にテロップを入れる方法

『エッセンシャルグラフィックス』という機能を使うと、より効率的なテロップ作業が可能です。

大量にテロップが必要なときは?
●エッセンシャルグラフィックスという機能を使うと便利

最初の1枚だけ、ひな形を作れば、コピペとドラッグ&ドロップで、簡単にテロップを量産できます。

ワンランク上のテロップテクニックを身に付けよう

こちらの関連記事がおすすめです。

(4)プレミアプロの使い方【実践編❸】「BGM&効果音」を入れる

テロップを入れたら、最後にBGMや効果音を入れていきます。

①「BGM&効果音」の入れ方

BGM&効果音は、撮影素材を読み込む場合と同じ入れ方です。

BGM&効果音の入れ方
●プロフェクトパネルに、使いたい音源をドラッグ&ドロップ
●またはプロジェクト→右クリック→『読み込み』で音源を選択
●プロジェクトパネルに、読み込んだ音源と同じ名前のクリップが出来る。それをタイムラインパネルにドラッグ&ドロップ

あとは、動画に合わせて音楽の尺を調整したり、フェーイドイン&アウトの処理をしていきます。

②音量の調整(整音)

出演者の声が、BGMや効果音よりも小さいと、バランスが悪くて聞きづらいですよね。

そこで、最後に整音という作業が必要になります。

(5)プレミアプロの使い方【実践編❹】動画を書き出す

このままだと、Premiere Pro内でしか再生することができません。

他の人にも見てもらえるように『書き出し』という作業をして、データ保存をします。

YouTubeで視聴できるように書き出す

ここでは、YouTubeSNSで視聴できる形式での書き出し方法をご紹介します。

こちらも動画にまとめているので、上記の動画も参考にして下さい。

手順
●書き出したいシーケンスを選択する
●メニューバーのファイルから書き出しとメディアを選択する
YouTubeで視聴できるように書き出す1

●書き出し設定の画面で、出力名を確認し、保存先と保存名を選ぶ
●書き出し形式として(H.264/プリセットYouTube1080HD)を選択する。
●書き出しを開始
YouTubeで視聴できるように書き出す2

プレミアプロの使い方|効率的なカット編集

カット編集は、映像制作において最も基本的かつ重要な作業です。

動画の不要な部分を切り取るだけでなく、シーン同士をスムーズに接続することで、視聴者の関心を引き続けることができます。

この章では、効率的なカット編集を行うための基本的なテクニックや、プロも使用する便利なツールを紹介します。

プレミアプロの使い方|効率的なカット編集

<1>リップルツールでカット編集を簡単に
<2>ショートカットキーで編集スピードを劇的に向上
<3>スリップツールでシーンのタイミングを調整

<1>リップルツールでカット編集を簡単に

リップルツールは、不要な間を一瞬で削除し、前後のクリップを自動的に連結させる便利なツールです。

これを使うことで、手作業でクリップを移動させる手間が省け、時間短縮が可能になります。

タイムライン上の隙間を自動的に埋めることで、シームレスな編集が簡単にできるので、オススメです。

<2>ショートカットキーで編集スピードを劇的に向上

プレミアプロには数多くのショートカットキーが用意されており、これを活用することで作業効率が飛躍的に向上します。

よく使うカットやクリップの移動など、時間のかかる操作もキー一つで完了するので、作業の手数が減り、編集フローが途切れることなく進行できます。

おすすめのショートカットは「C」キーで、カットツールをすぐに呼び出すことです。

<3>スリップツールでシーンのタイミングを調整

スリップツールは、クリップの長さを変えずに、開始位置と終了位置を微調整できるツールです。

これを使用すると、タイムライン全体の長さを変えずに、シーンごとのタイミングを調整できるため、視覚的なリズムを崩さずに編集できます。

理由は、視聴者の関心を引くシーンを的確に配置することで、ストーリーをより効果的に伝えられるからです。

プレミアプロの使い方|エフェクト・テキスト・カラー調整

編集に慣れてきたら、次に挑戦したいのがエフェクトやテキストの挿入、カラー調整です。

これらの機能を使うことで、映像のクオリティが一段とアップし、プロフェッショナルな仕上がりを実現できます。

この章では、初心者向けに簡単にできるエフェクトの使い方や、テキストの挿入方法、カラーグレーディングの基礎を紹介します。

エフェクト・テキスト・カラー調整

【1】トランジションエフェクトでシーンをスムーズに切り替え
【2】カラーグレーディングで映像の雰囲気を大きく変える
【3】テキストツールで魅力的なタイトルやテロップを作成

【1】トランジションエフェクトでシーンをスムーズに切り替え

シーンとシーンを自然に接続するために、トランジションエフェクトは欠かせません。

クロスディゾルブやフェードイン・フェードアウトを使用すると、視覚的な違和感を最小限に抑え、滑らかな映像の流れを作り出します。

突然のシーン切り替えが視聴者の集中を妨げる可能性があるので、注意しましょう。

【2】カラーグレーディングで映像の雰囲気を大きく変える

カラーグレーディングは、映像の色調を変更し、作品の雰囲気を劇的に変えるための技術です。

映像全体のトーンを調整することで、視聴者に与える印象をコントロールできます。

プレミアプロの「カラーホイール」を使うと、簡単に調整可能です。

【3】テキストツールで魅力的なタイトルやテロップを作成

プレミアプロのテキストツールを使用すれば、動画内にプロフェッショナルなタイトルやテロップを挿入できます。

フォントや色の選択によって、動画のテーマに合った表現が可能です。

なぜなら、映像に文字を加えることで、視覚的な補強を行い、重要なメッセージを視聴者に伝えられるからです。

エッセンシャルグラフィックスパネルを使えば、さらにデザイン性の高いテキスト作成も可能です。

プレミアプロの使い方|H.264とYouTube向け書き出し方法

編集が完了したら、最後に行うのが、動画の書き出しです。

プレミアプロでは、さまざまな書き出し設定が可能ですが、YouTubeや他のオンラインプラットフォームに最適な形式を選ぶことが大切です。

この章では、H.264形式での高品質な書き出し方法や、初心者向けのおすすめ設定を紹介します。

H.264とYouTube向け書き出し方法

[1]H.264で高品質な動画を作成しよう
[2]ファイルサイズを最適化して書き出すコツ
[3]書き出しエラーの対処法:トラブルシューティング

[1]H.264で高品質な動画を作成しよう

H.264は、YouTubeや他のオンラインプラットフォームで最も推奨されている書き出し形式です。

この書き出し形式が推奨される理由は、H.264は高い圧縮率を持ちながらも、画質を維持できるため、です。

ファイルサイズが小さくなり、アップロードが容易になります。

この形式を選択することで、再生中のストリーミングにも最適なパフォーマンスを提供できます。

エクスポート時は、「H.264」を選び、プリセットの中から「YouTube 1080p Full HD」を選ぶと、すぐに最適な設定で書き出しが可能です。

[2]ファイルサイズを最適化して書き出すコツ

高品質を維持しつつ、ファイルサイズを小さくすることは、オンラインでの動画共有において重要なポイントです。

ビットレートを調整することで、動画の質を保ちながらも、容量を削減できます。

推奨設定は、2パスエンコードを使用し、目標ビットレートを5〜10Mbpsに設定することです。

これにより、動画の品質を保ちながら、アップロードのスピードを最大化できます。

[3]書き出しエラーの対処法:トラブルシューティング

書き出し時にエラーが発生した場合でも、適切な対処法を知っていれば迅速に解決できます。

エラーの主な原因は、メモリ不足や不適切なファイル形式にあることが多いです。

まず、ディスクの空き容量を確認し、プレミアプロのキャッシュをクリアしてみてください。

さらに、書き出し設定を変更することで、問題を回避できる場合もあります。

トラブルシューティングでは、エクスポート形式の互換性も確認することが重要です。

プレミアプロの使い方・まとめ

プレミアプロは、初心者からプロまで幅広いユーザーに対応した強力な動画編集ソフトです。

素材のインポートやカット編集、エフェクトの使用方法に加えて、書き出しまでを理解することで、完成度の高い動画を簡単に作成できるようになります。

特に、適切なシーケンス設定やエクスポートの設定は、動画品質を保ちながらも、効率的に作業を進めるために欠かせません。

ぜひ、今回の記事を参考にして、プレミアプロを使いこなしてみてください。

今回も最後まで読んでいただいて、ありがとうございます!

動画制作や映像・撮影機材・Adobe製品の専門メディア『VideoLab』

Adobe Premiere Pro(プレミアプロ)の使い方・まとめ

今回は、初心者でも簡単にわかるPremiere Proの使い方をまとめてみました。

このやり方で、まずは1本、なにか動画を作成してみましょう。

最初に作った作品が、自分史上、一番下手な作品です。

作るたびに上達するので、どんどん作って、動画編集をスキルアップさせましょう。

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今回も最後まで読んでいただいて、ありがとうございます!

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