Final Cut ProとiMovieの違いは?
iMovieからFinal Cut Proへ乗り換えを検討している方は、気になりますよね?
Final Cut Proに変更するだけで、映像表現の幅も広がりそうだけど、実際『iMovieとFinal Cut Proの違いがわからない』という人も多いでしょう。
そこで、今回の記事では、iMovieとFinal Cut Proを詳しく比較していきます。
目次
Final Cut ProとiMovieの違い
まずは、2つのソフトの違いを6つ挙げていきます。
(1)価格
(2)エフェクトの豊富さ
(3)トランジションの豊富さ
(4)レイヤーの枚数
(5)テロップの自由度
(6)カラーグレーディング
それぞれを一つずつ見ていきましょう。
(1)価格
iMovieからFinal Cut Proへの変更を考えている人が一番ネックだと感じるのは、価格という部分でしょう。iMovieの良さは無料で使えることです。
このクオリティの動画編集ソフトを無料で利用できるのは、本当に素晴らしいと思います。
iMovieに比べると、Final Cut Proは34800円とかなり価格は高め。ただ、できることの幅はとてつもなく広くなります。その違いを次から紹介していきます。
(2)エフェクトの豊富さ
最初に注目しておきたいのが、エフェクトの豊富さです。エフェクトとは、映像を歪ませたり、色味を変更したりする特殊効果のことです。iMovieでは、このエフェクトがかなり少ないです。
そのため、iMovieは簡易的な編集や直感的な編集には向いている動画編集ソフトでした。
しかし、こだわった動画を作るときはiMovieではもの足りません。Final Cut Proは有料である分、エフェクトがとても豊富です。初心者でもエフェクトを軽く使うだけで、良質な動画に変貌します。
(3)トランジションの豊富さ
場面と場面の変わる瞬間の効果をトランジションといいます。どんな動画でも場面が大きく変わるときにトランジションを挿入するだけで、動画のクオリティが上がります。
iMovieでは、このトランジションの数がとても少ないです。
Final Cut ProはiMovieと違い、5倍ほどのトランジション数があります。表現の幅も5倍になるということですね。
(4)レイヤーの枚数
動画を作るときは、動画素材の上に素材を重ねてより良い動画に編集していきます。iMovieでは、この重ねられる素材の枚数が1枚までと決まっています。しかし、Final Cut Proなら無制限に重ねることができます。
この違いこそ、多くの人がiMovieからFinal Cut Proに乗り換える大きな要因です。
※レイヤーとは、重ねられる素材の1つ1つのことをいいます。
(5)テロップの自由度
iMovieとFinal Cut Proの大きな違いは、テロップの自由度でしょう。
iMovieはとにかくテロップが使いにくいです。フォントを加工することがほとんどできないのがデメリット。
YouTuberのようなテロップに味のある動画を作成したいなら、Final Cut Proに乗り換えることをおすすめします。
(6)カラーグレーディング
動画のクオリティで意外と大切なのが色味です。カラーグレーディングは、色味の調節のことを指します。
iMovieは細かいカラーグレーディングができません。これがiMovieとFinal Cut Proの大きな違いです。
映画のようなシネマティックな色味や、おしゃれなVlogのような鮮やかな色味を表現したいなら、iMovieからFinal Cut Proに乗り換えることをおすすめしたい。
iMovieからFinal Cut Proに乗り換えた方がいい人は
それでは、iMovieよりFinal Cut Proを使うべき人とは、どんな人なのでしょうか?
●自由度の高い動画編集をしたい人
●動画編集を仕事にしたい人
自由度の高い動画編集をしたい人
iMovieとFinal Cut Proの最大の違いは、自由度の高い動画編集ができるかどうかです。どの機能を比較しても、Final Cut Proに軍配が上がります。
Final Cut Proを無料で使うことはできませんが、今度も動画編集を楽しみたいという人は、iMovieからFinal Cut Proに乗り換えることをおすすめします。
動画編集を仕事にしたい人
動画編集を仕事にしたいと考えている人もいるかもしれません。そのような人はiMovieを使うのはやめましょう。Final Cut Proではなくとも、有料の動画編集ソフトに乗り換えることをおすすめします。
有料ソフトを使って無料ソフトとの違いを知ることも、動画編集を仕事にする上で意外と重要なことです。
Final Cut Proに加えて比較検討するソフトは?
iMovieから、別の動画編集ソフトに乗り換えるときに、Final Cut Pro以外に候補に挙がる率が高いのは、Premiere Proでしょう。
Final Cut Proと比較するべきソフト:Premiere Pro
Final Cut Proと比較するべき動画編集ソフトとして、Premiere Proは避けることができません。
Adobe社がリリースしている動画編集ソフトで、世界でもっとも使われている動画編集ソフトと言われています。
動画クリエイターとして高い支持を得ている明石ガクトさんがこのようなツイートをしていました。
Adobe Premiereにシフトすることをガチ推奨します!FinalCut勢はもはや絶滅寸前。フォトショとかAEも入った全部入りのやつ契約した方が色々できてオススメ。#AdobeMAX で編集効率爆上がりの大発表もありました。当方 #AdobePartner だけど金銭授受は無く本当にオススメ!実際、ONEはプレミアですし。 https://t.co/LImlwLbOQF
— 明石ガクト ONE MEDIA (@gakuto_akashi) November 4, 2019
実は筆者もPremiere Proを愛用しています。
いろんな動画編集ソフトを試した中で、もっとも素晴らしいソフトだと実感しています。
iMovieとFinal Cut Proを比較する以前に、Premiere Proを比較することも必須です。
Final Cut Proと比較してPremiere Proでできること
iMovieやFinal Cut Proと比較するとPremiere Proでできることは、以下の通りです。
- 自由度の高い編集
- Adobe社ソフトとの連携
- 情報がネットに多くある
Premiere Proの編集は、Final Cut Proとさほど変わりません。Final Cut Proと同じく、自由度の高い編集が可能です。
しかし、Premiere Proが他の編集ソフトと違うのは、Adobe社の製品であるということと、世界中の動画クリエイターが多く使用している動画編集ソフトということです。
Premiere Proのメリット
Premiere ProをリリースしているAdobe社では、数多くのクリエイターソフトがリリースされています。
- 動画編集:Premiere Pro
- 動画加工:After Effects
- 画像加工:Photoshop
- イラスト作成:Illustrator
- 音声編集:Audition
まだまだ、他にも多くのソフトがありますが、動画に関係するのはこれらのソフトがメインでしょう。「Adobe社の動画編集ソフト=Premiere Pro」という認識を持っている人は多いかもしれませんが、動画をより素晴らしい作品にするクリエイターソフトとの連携がAdobe社の魅力です。
ちなみに、これら全てを月額5680円で利用できます。お得すぎです。
また、Adobe社のソフトは世界でも日本でも人気が高いので、多くの情報がネットに落ちています。そのため、教科書や参考書を買って本で勉強する必要がありません。YouTubeで「Premiere Pro 使い方」と調べれば、動画を見ながら勉強することができます。
【まとめ】Final Cut ProとiMovieの違い
今回、iMovieとFinal Cut Proの違いを紹介しました。やはりFinal Cut Proは、価格が高いもののできることの幅はとても広く、動画編集が楽しくなるような機能がたくさん入っています。
しかし、iMovieとFinal Cut Proだけを比較するだけではなく、Premiere Proとも比較してみましょう。できることの幅を広くしたい人や動画編集を仕事にしたい人なら、Adobe Premiere Proが圧倒的におすすめです。
今回も最後まで読んでいただいて、ありがとうございます!