「動画編集ソフトで映像のクオリティーは変わりますか?」という質問に「変わる!」と答えるプロのクリエイターは多いです。
プロの現場では質や速さが求められます。特に編集は動画のクオリティを左右するからこそ、クリエイターは動画編集ソフトへのこだわりが強いです。
この記事では、プロもおすすめする動画編集ソフトを紹介していきます。
プロが使用している動画編集ソフトランキングTOP7
プロが使用するおすすめ動画編集ソフト1位:Premiere Pro
プロの90%が使用しているとも言われる動画編集ソフトがPremiere Proです。
Premiere Proは正直良いところばかりで、デメリットがあまり見つかりません。多くの動画クリエイターやYouTuberが使用していて、最近では映画でも使われるようになりました。
「シン・ゴジラ」はPremiere Proを使って作られていますよ。
Premiere Proが1位な理由は、どんな動画のジャンルでもオールマイティに対応できることやAdobeソフトとの連携が取れること、利用している人が多いのでググれば多くの情報が出てくることです。
AdobeはPhotoshopやIllustrator、Audition、After Effectsなど多くのソフトを提供しています。
そして、これら全てが動画編集との相性も良いです。また、Premiere Proの使い方に困ったらググってみましょう。問題解決の速さもPremiere Proの特徴。
ちなみに筆者もPremiere Proをメインに、Adobeの製品を連携して使っています。
動画編集ソフトPremiere Proの体験版
Premiere Proはおすすめの動画編集ソフトですが、有料版しかありません。また、毎月支払う月額制となっています。
「試したことないのにPremiere Proなんて買えないよ。」という人のために、Premiere Proには体験版があります。体験版の期間は7日間だけですが、機能に制限なく使えるので一度試してみるのがおすすめ。
プロが使用するおすすめ動画編集ソフト2位: Final Cut Pro X
Final Cut Pro Xも動画編集ソフトとしては非常に有名です。YouTuberが使用している有料の動画編集ソフトは、Premiere ProかFinal Cut Proの二択と言っても良いでしょう。
Premiere Proと同じように利用者が多いので、ググればすぐに問題解決できますし、直感的な操作も可能な動画編集ソフトです。
ただ、バージョンがアップしてから必要な機能がなくなったり、Macユーザーしか利用できなかったりとデメリットもあります。Final Cut Pro Xを今買うなら、Premiere Proや他の動画編集ソフトの方がおすすめですね。
プロが使用するおすすめ動画編集ソフト3位: DaVinci Resolve
大自然を撮影する動画クリエイターやVlogを撮影する人におすすめのソフトが、DaVinci Resolveです。
少し前までは動画編集の際に重くなってしまう致命的な問題がありましたが、最近は改善されて人気を獲得しつつあります。DaVinci Resolveの最大の特徴がカラーグレーディングです。
きれいな色味で勝負したいなら、DaVinci Resolveを購入するのが吉でしょう。
プロが使用するおすすめ動画編集ソフト4位: PowerDirector
国内でもっとも売れているのがPowerDirectorです。
多くの動画編集ソフトが外国製ですが、PowerDirectorは日本産のソフトになります。テレビや映画で使用するというよりは、家庭向けのソフトという印象ですが、機能性はプロ顔負け。
また、他の動画編集ソフトと比べて少しだけ安価なので、これから動画編集を始めたいという人にもおすすめしたい動画編集ソフトです。
プロが使用するおすすめ動画編集ソフト5位:Avid Media Composer
映画のエンドロールを最後まで見る人は、Avidのロゴを見たことあるかもしれません。
Avid Media Composerは、映画で使用される動画編集ソフトです。まさにプロ用と言える動画編集ソフトで、スターウォーズを始めとした名作に使われています。
映画を作りたい人にはおすすめしたいソフトですが、高価だということも覚えておきましょう。
プロが使用するおすすめ動画編集ソフト6位: Edius
Ediusはテレビやウェディングムービーに使用される動画編集ソフトです。
Ediusの特徴をあげるとすれば、超早く編集が完了してしまうことでしょう。毎週放送されるテレビは早さが命とも言えますよね。また、ウェディングムービーも早さが重要です。
このように早さを求めるならEdiusを候補に入れておきましょう。
プロが使用するおすすめ動画編集ソフト7位: Premiere Elements
Premiere ElementsはPremiere Proの買い切り版です。Premiere Proは月額制でしたが、Premiere Elementsは一度買ってしまえば、一生使うことが可能になります。
しかし、7位に選んだのは同じPremiereなのにPremiere Proよりも性能が少しだけ劣ってしまうからです。
また、Premiere Proのように更新されないのがデメリット。もちろんPremiere Proのようにオールマイティ使える動画編集ソフトですが、Elementsを買うならProがおすすめなので、7位とさせていただきました。
プロが使用している動画編集ソフトの特徴とは
プラグイン・連携ソフト
プロが使う動画編集ソフトは、プラグインや連携ソフトが多いです。プラグインとは、ソフトを保管するファイルを追加し、カスタマイズすることで、元来ソフトが持っている機能をさらに拡張するものです。
連携ソフトとは、動画編集ソフトと音声編集ソフトや写真加工ソフトなどと連携を取れるソフトのこと。連携が取れると作業がスムーズになります。
プロが使用する動画編集ソフトには、このようなプラグインや連携ソフトが多いことが一つの特徴としてあげられます。
動画編集に欠かせないプラグインにはどんなものがあるのか?
ここでは、動画編集ソフトに入れることのできるプラグインにはどんな種類があるのか?一部を簡単にご紹介しておきます。動画編集ソフトによって、たとえばpremiereproのみに入れられるプラグインなどがあります。
まだ、どんなソフトにするか悩んでいるなら、どんなプラグインを使いたいか?から選ぶのもいいかもしれません。
▶︎グロー&エフェクト系
発光、まばゆく煌く光を演出するプラグインです。たとえば必殺技の光線だったりを手軽に作成できます。
▶︎カラーコレクション
高度な色補正を実現するカラーコレクションツールです。さまざまな色調をプリセットから選択できるほか、高度な調整が可能です。
▶︎トランジション
場面と場面を切り替える際につなぐのが、トランジションです。タイル状の破片に分割したり、紙吹雪だったり、ネオンライトだったりを、次のシーンにつなぐ役割をもっています。
▶︎補正
撮影された映像は完璧なものだけではありません。意にそぐわなかった映像を補正してくれるプラグインです。
ブロックノイズやフリッカーなど、映像のノイズを除去してくれる優れものです。また、シャープネスを自在にコントロールしてくれるものもあります。
▶︎フィルタ
コントラストとシャドウなどのトーンの調整をしたり、元の実映像を漫画っぽい映像に変換したりなどができます。
▶︎ユーティリティー
HDサイズから4Kサイズへの変換、複数の音と映像を自動的にシンクロしてくれる同期ソフト、文字起こしをしてくれるもの、など「こんなものがあったりイイな」と思われるものがたくさんあります。
▶︎スタライズ
こちらも映像を水彩画っぽくしたり、油絵風に変換したり、きれいな映像に逆にダメージを与えたり、走査線を走らせたりなどができます。
▶︎キーイング
グリーンバックの素材からクロマキー合成をおこなうことが、簡単にできます。その際に、微妙に背景色に映り込ませて、自然な合成ができます。驚くほど簡単にできる優れ物です。
たとえばスマホのアプリでも、簡単に写真を漫画風に変えたりできるアプリがありますが、それはスマホアプリだけのものではありません。
パソコンでもプラグインがあれば、簡単に実現ができますし、その種類は、今も増え続けています。ちょっと使うだけでモチベーションが上がりますよ。オススメです。
有料か無料か
無料の動画編集ソフトでもクオリティの高い動画を作成できるようになっていますし、「これで無料なの!?」と思うような動画編集ソフトも続々と登場しています。
ただ、有料と無料との間には明らかな差があります。
それはソフト自体の質だったり、サポートだったり。もちろんプロが使用するのは有料の動画編集ソフトです。また、プロのクリエイターはサポートを気にする人も多いですね。
クリエイターに合う動画編集ソフトを使う
次の章でおすすめの動画編集ソフトを紹介しますが、何よりも重要なことは、どのような作品を作っているのかということ。
色味を重要視するVlogのような動画を多く撮っているのに、カラーグレーディングが弱い動画編集ソフトを使うのはナンセンスです。
まずはどのような作品を撮影するのか、そしてどんな作品を作りたいのかが重要になりますよ。
プロも使っている動画編集ソフトがおすすめ!
プロも使っている動画編集ソフトを紹介してきましたが、やっぱり一番おすすめなのは、Premiere Proですね。プロが使用しているだけでなく、「わからない!」が多発する初心者でもググれば解決できるようになっています。
もちろん「本格的な映画が好きで、映画のような洗練された動画を編集したいんだ!」」という人は、Avid Media Composerがおすすめですし、早さを求めるならEdiusがおすすめです。
自分の作りたい動画を考えた上で動画編集ソフトを選ぶのが良いでしょう。
今回も最後まで読んでいただいて、ありがとうございます!
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