音声編集ソフト無料の記事で分かること
- 音声編集を始めたい
- どのソフトを選べばいいのか分からない
- できれば無料で使いたい
- 初心者でも安心して使える定番ソフト
- 商用利用も視野に入れたプロ向けツール
- おすすめの無料で使える音声編集ソフト

VideoLab編集部です。
今回は上記のお悩みを解決する記事です!
というわけで、今回は、無料の音声編集ソフトについて、です。
録音した音声をそのままネットに上げるのではもったいない。音声編集ソフトを使えば、さらにひと工夫して配信できます。
あなたの用途にピッタリの一本を見つけるお手伝いができれば幸いです。

執筆者
この記事は、動画制作・デザインを手がける「ワイラボ」の代表が執筆しています。普段は企画やディレクションの立場から、現場チームと連携して映像制作に関わっており、その経験から得た視点でお話ししています。
1. まず試したい!無料の音声編集ソフト10選
音声編集に興味があれば「無料で使えるソフトが欲しい」と考えるのは、普通です。
初めての編集作業でいきなり高額なツールを購入するのは不安ですよね。
そこで、この記事では、無料で使える音声編集ソフトの中から、特に機能性と使いやすさのバランスが良い10本を厳選してご紹介します。
音声編集ソフト無料版 ①Audacity:無料なのにプロ仕様の多機能ソフト

Audacityは、無料なのに、高機能なオーディオ編集ソフト。
そのため、世界中で長年愛用されています。その理由は、録音・編集・エフェクト処理・マルチトラック編集まで幅広く対応しているからです。音楽制作やポッドキャスト編集に使われることも多く、プロ顔負けの作業が可能です。
一方で、インターフェースはやや古めで、最初は取っつきにくく感じるかもしれません。とはいえ、使い方を覚えれば圧倒的な自由度を得られます。日本語化もされており、ネット上にチュートリアルも豊富なので、安心して導入できます。
無料音声編集ソフト | 対応OS | 対応ファイル形式(入力) | 対応ファイル形式(出力) |
---|---|---|---|
Audacity複数トラック編集も可 | WAV、AIFF、MP3、OGG、FLAC | WAV、AIFF、MP3、OGG、FLAC、MP2 | |
Audacityは、高機能な音楽音声編集ソフト。波形を見ながら視覚的に表現された音声ファイルを編集できる。不要な場面のカットやフェードイン&アウト、ピッチ(音程)の補正など、幅広い機能を持っている。特にエフェクト機能がとても充実しており、イコライゼーションやエコーのほか30種類以上のフィルター機能を使用可。別途「FFmpeg」導入で、WMA / M4A / AC3 / AMRのフォーマットにも対応できる。 |
無料でここまでできるソフトは他にそうそうありません。ある程度時間をかけてじっくり編集したい方には特におすすめです。
音声編集ソフト無料版 ②GarageBand:Mac標準で高品質な音作りが可能

GarageBandは、Macに標準搭載されている音声編集・作曲ソフトです。
Apple製らしく、デザインも直感的で操作がわかりやすく、初めての人でも感覚的に扱えます。ボーカル録音やBGMのミックスなども簡単にこなせるので、音楽制作の第一歩としても人気です。
また、Macのスペックと組み合わせることで、動作も非常に安定しており、ストレスなく編集が進みます。ただし、Windowsには対応していないため、Macユーザー限定の選択肢になります。
とはいえ、すでにMacを持っているなら使わない手はありません。無料とは思えない完成度の高さが魅力です。
音声編集ソフト無料版 ③Ocenaudio:軽量で初心者にも使いやすい

Ocenaudioは、「とにかく簡単に音声編集を始めたい」という人に最適なソフトです。
軽量かつ直感的なUIで、動作も非常にスムーズ。パソコンのスペックがあまり高くなくても快適に使えます。
基本的なカットやコピー、フェードイン・アウト、ノイズ除去。必要な機能はしっかり揃っています。また、リアルタイムプレビュー機能があるので、エフェクトをかけたときの音をすぐに確認できるのも便利です。
一方で、マルチトラック編集には非対応で、プロフェッショナル向けの作業にはやや物足りなさを感じるかもしれません。しかし、シンプルさを重視する人にとってはむしろ大きなメリットです。編集に慣れていない初心者にとって、迷わず操作できるこの手軽さはとても大きな武器になります。
音声編集ソフト無料版 ④WavePad:直感的なUIと豊富な編集機能

WavePadは、NCH Softwareが提供する音声編集ソフトです。
無料版でもかなり多くの機能が使えます。特に優れているのが、ユーザーインターフェースの分かりやすさ。編集の基本操作がアイコンで明示されており、初めての人でも迷いにくい設計です。
エフェクト機能も豊富で、ノイズ除去、リバーブ、イコライザー調整などが簡単に実行可能。特にナレーションやボイス収録後の整音作業に向いています。ただし、無料版では一部機能に制限があります。商用利用や高度なエフェクトはライセンス購入が必要です。
無料動画編集ソフト | 対応OS | 対応ファイル形式(入力) | 対応ファイル形式(出力) |
---|---|---|---|
WavePad無料版と有料版がある | MP3、WAV、VOX、GSM、WMA、AU、AIF、FLAC、real audio、OGG、AAC、 M4A、MID、AMRなど | MP3、WAV、VOX、GSM、WMA、AU、AIF、FLAC、real audio、OGG、AAC、 M4A、MID、AMRなど | |
WavePad は初心者でも簡単に使える音声編集ソフト。WindowsでもMacでも使用可能。MP3やWAVなど15種類以上のフォーマットの出入力に対応。エコーやリバーブ、イコライザーなど豊富なエフェクト機能をもち、ドラッグ&ドロップによるスピーディな編集が可能など、プロ仕様のツールを初心者でも使えるような配慮がされているソフト。ただし無料体験期間が過ぎると、アプリ内でいくつかの機能を購入する必要有り。 |
それでも、まずは音声編集の全体像を掴むためには十分な機能が揃っており、「無料でここまでできるのか」と感じられるはずです。
音声編集ソフト無料版 ⑤SoundEngine Free:日本語対応で安心・高性能

SoundEngine Freeは、日本製の音声編集ソフトです。
日本語UIであること、そして国内での使用例が多いため、情報が豊富で安心して使い始めることができます。特にナレーションやボイス収録の編集に向いており、波形の表示も見やすく、操作もしっかり日本語でガイドされます。
機能面では、音量調整、ピッチ変更、ノイズカットなど、基本的な処理がすべてカバーされています。また、非破壊編集に対応しているため、元データを傷つけずに編集できるのも大きな利点です。
無料動画編集ソフト | 対応OS | 対応ファイル形式(入力) | 対応ファイル形式(出力) |
---|---|---|---|
SoundEngine Freeシングルトラックでの編集 | Win | WAV, OGG | WAV, OGG |
Windows(Vista以降)向けの音楽編集・音声録音フリーソフト。波形表示のなかで、再生や録音、切り貼り編集が可能。そのほか、フォーマット変換や音声解析もできる。動画編集のなかで、音声加工や楽曲のマスタリング、携帯電話の着信音編集、ボーカル録音などにも使用する人が多い。ただし、複数トラックでの編集ができないため、単一音声ファイルの編集に向いている。 |
ただし、マルチトラック編集には非対応で、音楽制作のような高度な用途には向きません。
それでも、「ナレーション編集など単体音声の処理を無料で快適にしたい」方には強くおすすめできます。
音声編集ソフト無料版 ⑥Filme:動画編集もできる万能型ソフト

Filmeは、音声+動画編集にも対応したオールインワン型の編集ソフトです。
特に「音声付きの動画を作りたい」「BGMやナレーションを追加したい」と考えている人にとっては、非常に使い勝手の良いツールです。
インターフェースは洗練されていて、初心者でも視覚的に操作を理解しやすく、カット・結合・音量調整などの基本操作も迷いなく行えます。さらに、ボイスチェンジャー機能やBGMの自動追加など、エンタメ系の編集にも適しています。
ただし、無料版には出力にウォーターマーク(透かし)が入ります。つまり、完成動画を作りたい場合は、有料版の検討が必要です。それでも、「まず試してみたい」「音声と映像を一緒に編集したい」という方には、非常に魅力的な選択肢です。
音声編集ソフト無料版 ⑦Renee Audio Tools:録音や変換機能も充実

Renee Audio Toolsは、音声の録音から編集、ファイル形式の変換まで。
一通りの処理をこなせる多機能な無料ソフトです。特に注目すべきは、対応フォーマットの多さと変換機能の速さ。MP3やWAVはもちろん、AACやFLACなどの形式にも柔軟に対応しています。
録音機能も、外部マイクを接続して音声を録りながら、すぐに編集に移れるのが便利です。さらに、シンプルなカットや結合、ノイズ除去などの機能もひと通り備えています。
一方で、編集操作そのものは少しクセがあり、直感的に使いにくい部分もあるかもしれません。とはいえ、「録音+変換+基本編集を1本で済ませたい!」という人にとっては、コスパの良いソフトです。
音声編集ソフト無料版 ⑧MyEdit:インストール不要のWeb版エディター

MyEditは、インストール不要でブラウザ上で動作するオンライン音声編集ツールです。
特徴は、PCに負荷をかけずに軽快に動作し、必要なときだけすぐにアクセスして使える点です。ファイルをドラッグ&ドロップするだけで編集が開始でき、基本的な切り出しや結合、音量調整などもワンクリックで完了します。
とくに急ぎの編集や、一時的に他人のPCを借りて作業したいときなどに重宝します。また、ログイン不要でも使える仕様なので、セキュリティ面でも比較的安心です。
ただし、ネット環境が不安定な場合は操作に影響が出たり、大きなファイルの編集には向かないという制約があります。とはいえ、サブツールとしての導入には非常におすすめです。
音声編集ソフト無料版 ⑨Bear Audio Tool:簡単操作でMP3編集に最適

Bear Audio Toolも、オンラインで利用できる無料の音声編集ソフトです。
特徴は「とにかく操作が簡単」であること。そしてインターフェースは最小限。
MP3ファイルのトリミングや無音部分の削除、音量調整などが誰でも迷わずできます。
PCへのインストールが不要で、動作も軽快なため、ちょっとした編集作業を素早く済ませたいときに最適です。特にYouTube動画の素材用にナレーション音声を整えるときなどには活躍します。
ただし、マルチトラック編集やエフェクト処理などの高度な機能はありません。機能を最小限に絞っているからこそ、手軽さが際立つタイプのツールです。
音声編集ソフト無料版 ⑩TwistedWave:クラウド保存対応で便利

TwistedWaveは、クラウドベースで音声編集ができるツールです。
特徴は、アカウントを作成すればクラウドに自動保存され、複数のPCから同じプロジェクトを編集できる点。チームや別環境で作業する人にとっては非常に便利な機能です。
また、インターフェースも使いやすく、カット・フェードなどの基本機能はしっかり搭載。ファイルをアップロードして編集するまでの流れもスムーズです。
注意点としては、無料版では編集時間や保存容量に制限があるため、長時間の音声編集や複数ファイルの同時作業にはやや不向きです。しかし、手軽にクラウドで音声を編集・共有したいという用途では抜群の利便性を発揮します。
2. 無料の音声編集ソフト|選ぶ前に知りたい3つの視点
無料の音声編集ソフトはたくさんあります。
が、無料であるがゆえに「どれを選べばいいかわからない」と感じる方も多いはずです。
特に初めてソフトを選ぶ場合は、派手な見た目や聞こえのいい機能に惑わされがちです。でも大事なのは、自分の使い方に本当に合っているかどうか。以下の3つの視点を意識して選べば、失敗しにくくなります。
①自分の用途に合った機能が備わっているか

まず最初に考えるべきは、「自分が何をしたいのか」です。
たとえば、ナレーションのカット編集だけなら、基本的なトリミング機能さえあれば十分です。一方で、BGMを重ねたり、エフェクトを加えたりといった作業を想定しているなら、マルチトラック編集やエフェクト機能が必要になります。
音楽制作を考えている人と、YouTube用に声を整えたいだけの人とでは、求める機能がまったく違います。だからこそ、まずは「自分がやりたいことのリスト」を作って、それをカバーできるソフトかを確認することが重要です。機能が多ければいいというものではなく、「過不足ない機能」が理想です。
②使っているPC(Windows/Mac)で使えるか

実は、良さそうなソフトを見つけても、使っているPCで動かないことがあります。
たとえば、GarageBandはMac専用なので、Windowsユーザーはそもそも選択肢に入りません。逆に、Windows向けに最適化されたソフトも存在します。
OSだけでなく、パソコンの性能も重要です。古いPCでは、ソフトがうまく動作しなかったり、ファイルの処理に時間がかかったりすることもあります。軽量なソフトか、高スペックを要求するかで、ストレスの有無が大きく変わります。
また、公式サイトに記載されている「対応OS」や「推奨スペック」は、必ずチェックする習慣をつけてください。ダウンロード前に確認するだけで、時間と手間のロスを大きく減らせます。
③商用利用や日本語対応などの条件をチェック

見落としがちなのが、「ライセンス」と「言語対応」です。
たとえば、無料で使えるソフトの中には、個人利用限定だったり、商用利用に制限があるものがあります。ナレーションや音楽をYouTubeで公開したい場合、その利用が商用に該当するケースもあるため、注意が必要です。
また、インターフェースが英語だけのソフトも少なくありません。英語が得意でない場合、機能をうまく使いこなせない可能性があります。日本語対応があるかどうかも、選定の重要な基準になります。
こうした基本的な条件を無視してしまうと、いざ使おうと思ったときに「思っていたのと違った」というミスマッチが起こります。だからこそ、導入前のチェックが欠かせません。
3. 無料の音声編集ソフトでできること!注目の編集機能
「無料だから機能はおまけ程度」と思っている方もいるかもしれません。
でも、今の無料音声編集ソフトは驚くほど高機能です。もちろん有料ソフトには敵わない部分もあります。
が、基本的な作業からちょっとしたプロ向け機能まで、かなりのことが無料でこなせます。
ここでは、特に注目したい代表的な機能を3つの視点からご紹介します。
①基本機能:カット・結合・フェードなど

音声編集の基本中の基本といえるのが、「カット」と「結合」です。
たとえばナレーションのミス部分を取り除いたり、複数の音声を一つにまとめたりする作業ですね。無料ソフトでもこのレベルの作業は、ほぼすべてのソフトが対応しています。
また、フェードイン・フェードアウトも重要な機能です。音声が突然始まったり終わったりすると不自然ですが、フェードを加えることで自然な仕上がりになります。さらに、ボリュームの増減や無音部分の挿入・削除なども、無料ソフトで簡単に処理できるようになっています。
正直なところ、これらの基本的な編集が目的であれば、有料ソフトをわざわざ買わなくてもまったく問題ないレベルです。
②高度機能:エフェクト追加・ノイズ除去・多トラック編集

無料ソフトの中にも、エフェクト機能が充実しているものは多くあります。
リバーブ(残響)、イコライザー、ピッチ変更など、音質に変化を加える加工が可能です。Audacityなどでは、プラグインでさらに効果を追加できるため、応用の幅が広がります。
また、ノイズ除去機能も注目ポイントです。たとえば、録音中に入り込んでしまったエアコン音や、マイクのホワイトノイズを除去することで、音質が格段に良くなります。編集初心者でも簡単に操作できるよう、プリセットで調整されているものも多いです。
マルチトラック編集に対応しているかどうかも、重要な判断基準です。BGMとナレーションを重ねる、複数の声を組み合わせるといった作業は、マルチトラックがないとできません。対応している無料ソフトを選べば、動画制作やポッドキャストにも対応できます。
③ファイル形式の対応範囲もチェック
編集後の音声ファイルを保存する際に、対応形式が限られていると不便です。
たとえば、MP3やWAVは基本ですが、AACやFLAC、OGGなど、用途によってさまざまな形式が求められます。特にYouTubeやスマホ再生を想定する場合、適した形式で書き出せるかが非常に重要です。
以下に、代表的な形式とその特徴を簡単にまとめました。
形式 | 特徴 | 主な用途 |
---|---|---|
MP3 | 高圧縮・軽量 | 一般的な音楽・Web配信 |
WAV | 無圧縮・高音質 | 編集・保存用に最適 |
AAC | iPhoneなどで標準 | Appleデバイス向け |
FLAC | 可逆圧縮・高音質 | 音楽保存に適している |
OGG | オープンソース | ゲームや一部アプリ |
どんな形式に書き出せるか、どこで使うのかをイメージしながら選ぶことで、後悔のないソフト選びにつながります。
4. オンラインで使える無料の音声編集ソフトも検討しよう

音声編集ソフトはパソコンにインストールして使うのが一般的です。
が、最近では「オンラインで編集ができるツール」も注目を集めています。
特に「PCにソフトを入れたくない」「たまにしか使わない」といった人には、インストール不要のオンラインツールが最適です。この章では、その中でも実用的なものや、選ぶ際の注意点を紹介します。
①Audio Trimmer・Bear Audioなどの簡易ツール
まず代表的なものとして挙げられるのが、「Audio Trimmer」や「Bear Audio Tool」です。
どちらもWebブラウザ上で動作し、ファイルをアップロードしてすぐに編集を始めることができます。主にできることは、音声ファイルのカットや結合、音量調整など、基本的な編集に限定されます。
操作は非常にシンプルで、技術的な知識はほぼ不要です。たとえば、MP3ファイルの冒頭と末尾を少しカットしたいだけ、という用途ならこのタイプのツールで十分です。また、Bear Audio Toolはブラウザ上で完結するため、プライバシーを気にする人にも安心感があります。
ただし、ファイルサイズや対応形式には制限がある場合もありますので、大容量ファイルや特殊な形式を扱う場合には向きません。
②インストール不要のメリットと制限
オンラインツールの最大の魅力は、「とにかく手軽に使える」ことです。
ダウンロードやインストールの手間がないため、すぐに編集作業を始めたいときに便利です。特に出先のPCやレンタルスペースのパソコンなど、自分の環境でない場合でも柔軟に使えるのは大きな強みです。
一方で、インターネット接続が前提であることや、処理速度がネット環境に左右されるという制限もあります。また、長時間の音声や複雑な編集には対応していないケースがほとんどです。さらに、セキュリティ上のリスクとして、ファイルのアップロード時に個人情報が残る可能性もゼロではありません。
要するに、オンラインツールは「シンプルな作業に最適な補助的ツール」として位置付けるのが現実的です。
③ブラウザ型とローカル型の違いと使い分け
音声編集ツールには大きく分けて「ブラウザ型(オンライン)」と「ローカル型(インストール型)」があります。
ブラウザ型は簡単に始められる反面、機能や処理能力に制限があります。一方、ローカル型は高機能で安定していますが、導入までのハードルが高めです。
この2つは、どちらが優れているというよりも、目的に応じて使い分けることが重要です。たとえば、「急いで数秒のカットだけしたい」ならブラウザ型で十分ですし、「音楽制作や商用のナレーション編集」など本格的な用途であれば、ローカル型の方が適しています。
それぞれの特徴を理解したうえで、自分の編集スタイルや利用頻度に合わせて選択することで、作業効率が大きく変わります。
5. こんな人は有料版も検討する価値あり
無料の音声編集ソフトは、機能も性能も進化しています。そのため、多くの作業をこなせます。
しかし、すべての人にとってベストな選択とは限りません。特に、編集作業の頻度が高かったり、仕事として使う場合には、有料ソフトの導入が現実的な選択肢になることがあります。
ここでは、有料版を検討すべき代表的なケースを3つ紹介します。
①業務や配信など、継続的・本格的に編集する人

YouTube動画や音声配信を日常的に行う人にとって、編集の効率は非常に重要です。
無料ソフトは操作の自由度やカスタマイズ性に限界があることが多く、作業が増えるにつれて「もう少し楽にならないか?」という不満が出てきます。
有料ソフトでは、自動処理やショートカットのカスタマイズ、高速な書き出しなど、プロ向けの機能が充実しています。実際、毎回の作業が数分短縮されるだけでも、長期的には大きな時短効果になります。
また、無料版には使用条件の制約がつきものです。たとえば、商用利用が禁止されていたり、音声にウォーターマークが入ったりするケースもあります。業務用途では、これらの制限が実質的な足かせになるため、最初から商用ライセンスが明記されている有料ソフトを選んだ方が安心です。
②より多機能・高品質・サポート体制を求める場合
無料ソフトでは満足できない音質の調整や、高度なエフェクト編集を求める場合、有料ソフトのほうが適しています。たとえば、AIによるノイズ除去や自動音声整音、VSTプラグイン対応など、音声の仕上がりを一段階引き上げるための機能は、有料ソフトでなければ使えないことが多いです。
また、無料ソフトには公式のサポートがなく、使い方やトラブルの解決はすべて自己責任になることが一般的です。一方、有料ソフトでは、マニュアルやヘルプデスク、チャットサポートなどが整っており、安心して作業に集中できます。
編集作業に対するストレスを減らし、仕上がりの品質を安定させたい方には、有料版が明らかに向いています。
③商用ライセンスやプロ仕様の音質が必要なとき

商用利用を前提とした音声編集には、無料ソフトでは対応しきれない場面が出てきます。
たとえば、企業動画、広告ナレーション、講演のアーカイブなど、クオリティが求められる用途では、無料ソフトの機能制限やライセンス問題が足を引っ張る可能性があります。
有料ソフトでは、商用ライセンスが明示されているため、安心してビジネスに使えます。また、24bit/96kHzといった高音質の録音・出力に対応しているものも多く、音質にシビアな現場でも使えるのが強みです。
クライアントワークや販売目的の制作では、「無料でなんとかする」より「有料でしっかり仕上げる」ほうが信頼にもつながります。
音声編集ソフト無料版10選|まとめ
ここまでご紹介したように、無料でも使える音声編集ソフトは数多く存在します。
そして、それぞれに個性と強みがあります。
まずは気軽に試してみて、自分の作業スタイルや目的に合ったものを選んでみましょう。
無料ソフトで十分に満足できる場合も多いです。が、作業量や求める音質によっては、有料ソフトの導入を検討するのもひとつの方法です。
編集環境は、目的と予算に応じて柔軟に選ぶことが大切です。
本記事が、あなたの音声編集の第一歩となれば幸いです。
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今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
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