VSEOとは?

VSEO(Video Search Engine Optimization)は「動画検索エンジン最適化」という意味です。YouTube SEOもVSEOのひとつで、どちらも動画サイトで上位に表示させるテクニックです。

普通にSEO(Search Engine Optimization)といった場合は、GoogleやYahoo!検索で、記事やブログなどの文字テキストのコンテンツを上位表示させる「検索エンジン最適化」を指しますが、VSEOは、その動画版です。

動画コンテンツの価値が高まってきている今、VSEOは企業にとって、とても重要な意味を持っています。

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VSEOをする理由

VSEOをする理由

企業がVSEOをする理由には、3つあります。

VSEOをする理由とは?

① 動画コンテンツでのマーケティグ

② 動画コンテンツの普及による市場拡大

③ 市場が成熟していないので競合他社が比較的少ない

① 動画コンテンツでのマーケティグ

動画コンテンツは、これまで主流だったWEBサイトのような文字コンテンツより、より直感的にメッセージを伝えやすいという、大きなメリットがあります。

記事やブログなどは文字や画像による視覚効果のみですが、動画にはナレーションや音楽、特殊効果などもあるため、より具体性があります。

こうした動画コンテンツの特徴は、マーケティグにおいても、大きな有用性があります。YouTubeをプラットフォームにした動画コンテンツによるマーケティグは、これまでよりも大きな広告の可能性や拡張性を持っています。

自社サービスに関連した動画コンテンツを配信することによって、認知度を高めるフェーズから、直接的な商品販売するフェーズまで、幅広く、かつ効果的に、潜在的な関心や需要を喚起する効果が期待できます。

② 動画コンテンツの普及による市場拡大

動画コンテンツの普及も、VSEOを行う大きな理由のひとつです。

スマートフォンやタブレットの普及により、現在では個人がいつでも動画コンテンツを視聴できる環境が整っています。インターネットに対応したテレビもあるため、多様なスタイルで多くの人々がYouTubeを視聴する時代です。

その結果、YouTubeの月間アクセス数は、2021年1月ではGoogle(約925億回)に次ぐ世界第2位の約346億回にも上っています。(出典:Visual Capitalist

YouTubeは世界第2位の広告市場であり、かつ現在進行形で拡大している状況です。そのため、マーケティグにおいても、企業にとって大きな可能性と価値を秘めています。

③ 市場が成熟していないので競合他社が比較的少ない

YouTubeが動画コンテンツによる巨大な広告市場である一方で、本格的にVSEOに取り組む企業はまだ多くありません。競合他社が少ないこの状況は、先見性のある企業にとって大きなチャンスであると言えるでしょう。

ただ、動画を配信するだけでは、動画コンテンツの持っているマーケティグ効果を最大限に得られません。VSEOに取り組むことにより、購買活動などの具体的かつ確実に収益に繋がる行動を、視聴者に促すことができます。

VSEOのメリットとは?

VSEOのメリットとは?

では、VSEOをすることで、企業にはどんなメリットがあるのか?さまざまな意味があるなか、代表的な3つのメリットを挙げてみます。

3つのメリット

❶コストパフォーマンスが高い

❷SEOよりもVSEOの方が比較的難易度が低い

❸拡散させることで、2次的な効果が期待できる

❶ コストパフォーマンスが高い

テレビ広告が全盛の時代、企業が自社サービスをアピールするための番組を持つことは困難でした。広くアピールすることが可能なのは、潤沢な資本を持つ一握りの大企業のみでした。とても大きな費用が必要だからです。

でも、YouTubeでは、どんな企業でも、個人であっても、自分だけの『マイチャンネル』を持つこと可能です。テレビ広告のように莫大な広告費用は必要ありません。タダでチャンネル開設ができますし、必要なコストは、動画コンテンツの制作費用くらいです。

VSEOを取り入れて、視聴者を確保できれば、マーケティグを優位に進められます。売り上げに直結できるので費用対効果は計り知れないほど高いと言えます。

❷ SEOよりもVSEOの方が比較的難易度が低い

VSEOは、YouTubeで上位表示させるテクニックですが、テキストベースのコンテンツに比べて、新着動画を上位表示してくれるなど、試聴されるチャンスが多くあります。

通常のSEOは、Googleの検索アルゴリズムで、上位表示されるコンテンツが選ばれ、新規ページの上位表示は簡単ではありません。競合が多く、内容が薄いものは、まったく人の目に触れる機会がありません。

一方で、YouTubeの検索アルゴリズムは、新着記事を上位表示してくれる機能もあります。もちろん簡単ではありませんが、VSEOの効果も出しやすい傾向があります。

❸ 拡散させることで、2次的な効果が期待できる

VSEO対策で、YouTubeの検索上位に表示させて、アクセス数を増やすと、視聴者からのエンゲージメントがあがることで、さらなる広告効果が期待できます。

視聴したユーザーが、SNSでシェアすれば、情報が拡散される可能性があるからです。Twitterと同じく2次的な広告効果が期待できる点も、動画コンテンツの特徴ですが、その前に『見てもらう機会』をVSEOで増やす必要があります。

VSEOで、動画視聴の機会を増やし、コンテンツの価値を理解してもらうことで、情報の拡散からのブランディングや売り上げアップにつなぐ効果が期待できます。

VSEOに必要な対策|2つの柱とは?

VSEOに必要な対策

では、企業がVSEOに取り組む際に、具体的にどんな対策が必要でしょうか?

VSEO対策には、2つの柱があります。それぞれご紹介しましょう。

VSEO対策2つの柱

(1)YouTube動画のクオリティ

(2)YouTube動画のメタデータ

1)YouTube動画のクオリティ

VSEOを大きく左右する要素は、「総再生時間」、「平均再生率」や「視聴者維持率」といった動画のクオリティに関する要素です。

クオリティを測る要素には、以下の7つがあります。

1. 総再生時間視聴者が動画を見た時間の長さ
2. 再生回数動画が再生された回数
3. 平均再生率平均して動画が視聴される時間の割合
4. 視聴者維持率再生時間ごとの視聴者が動画を見続けた割合
5. コメント数動画に対するコメントの数
6. シェア数SNSでシェアされた回数
7. チャンネル登録数YouTubeチャンネルに登録された数

YouTubeのアルゴリズムが「クオリティの高い動画」と判断するのは、視聴者の多くがその動画をできるだけ最後まで見ているかで判断します。

「クオリティの高い動画」は、視聴者の多くが、どれだけ最後まで見ているかで判断される

いくら再生回数が多くても、再生時間の10%満たない「平均再生率」や「視聴者維持率」であれば、視聴者に有益な情報がないことを示しています。

「視聴者維持率」は再生時間のポイントごとの再生率が表示されるため、どこで視聴者が離脱するかが分かり、動画クオリティの改善にとても役立ちます。

シェア数が多ければ、それだけ動画が視聴者に強い印象を与えており、情報が拡散されたことを示しています。チャンネル登録者が増えることは、動画を通じて視聴者がチャンネル自体に強い関心を持ったということであり、企業やブランドの場合はファンを獲得していることになります。

(2)YouTube動画のメタデータ

もうひとつのVSEOに関わる要素は、動画そのものではなく、動画の補足情報です。ここでは、メタデータという表現でご紹介します。

要素概要とメリット
動画タイトル動画タイトルは、VSEOでも重要な位置を占めます。
アピールしたいキーワードを盛り込み、動画の内容と関連したものでなければなりません。
概要欄YouTubeの概要欄は、動画の説明と、視聴者のアクセスビリティ(アクセスのしやすさ)を向上させる効果も持っています。
内容の説明に加え、テーマやキーワードの他、それに関連したワードも含めるとVSEOの効果も高まります。
タグタグとは、動画の内容やテーマに関連したキーワードのことです。
視聴者が検索する時、タグと一致すると上位に表示されやすくなります。タグにはメインキーワードだけでなく、関連したサブキーワードも加えるとより効果的です。
サムネイルサムネイルとは、動画一覧で表示される静止画像のことを指します。
視聴者の目を引くだけでなく、サムネイルを印象付けたいイメージにすることで、どのような動画なのかをアピールできます。
字幕字幕には動画の内容をより詳細に視聴者に伝えられる機能に加え、海外のユーザーにも視聴してもらえるメリットがあります。
タイムスタンプ    タイムスタンプとは、指定した時間へのリンク機能です。
説明文やコメント欄に加えることができ、視聴者が見たいパートごとにワンクリックで移動できる利便性があります。タイムスタンプには動画に目次を付ける効果もあるため、視聴者の見やすさに配慮することができます。

動画のメタデータにおける対策には、「視聴者のユーザビリティ」と「YouTubeの検索アルゴリズム」という2つの要素両面にアプローチする意味があります。

動画のメタデータ対策(補足情報)の2つのポイントは
「視聴者のユーザビリティ」
「YouTubeの検索アルゴリズム」

キーワード系

「YouTubeの検索アルゴリズム」にアプローチする近道は、キーワードの扱いが重要なポイント。

ターゲットとなる視聴者層を想定し、動画と関連した検索キーワードをタイトルや説明文に盛り込みます。

タグはメインキーワードだけでなく、それに関連したサブキーワードも加えるとより効果的です。

タイムスタンプを活用すれば、視聴者が関心のある部分を選んで見れるだけでなく、動画の目次機能も果たします。

タイムスタンプを活用すれば、視聴者が関心のある部分を選んで見れるだけでなく、動画の目次機能も果たします。

サムネイル系

サムネイルは動画を見る入口で、視聴者の関心を引くだけでなく、動画のイメージを静止画でアピールする必要もあります。

一覧表示されたとき、目を引くビジュアルが効果的。一方で強い印象を与え過ぎると、アピールしたいイメージとかけ離れ、マーケティグにおいて逆効果にもなる場合もあります。

字幕系

字幕の役割は、動画に文字情報で補足できる機能に加え、海外にもアピールできるメリットがあります。

しかし、単純な自動翻訳では、音声によっては正確性を欠き、全く機能しなくなることもあるので注意が必要です。

正確な翻訳機能を取り入れることで、字幕の効果が発揮されます。

YouTube動画のクオリティと、YouTube動画のメタデータ

VSEO対策の重要なポイントは、「視聴者のユーザビリティ」と「YouTubeの検索アルゴリズム」の両方にアプローチすることです。

「YouTubeの検索アルゴリズム」に対応するだけでは、肝心なユーザー視点が欠落し、動画のクオリティが向上しません。

YouTubeの検索上位に表示させ、かつ視聴者が最後まで見たくなるクオリティの高い動画にすることでVSEOによる相乗効果が生まれます。その結果、CVや購買活動へと繋がっていくのです。

VSEOを成功させるコツ

企業がVSEOを成功させるためのコツとして、3つのポイントをお伝えします。

VSEOを成功させる3つのコツ

①目的の明確化

②ひとつの動画に情報を詰め込み過ぎない

③視聴後に取ってほしい行動を促す

①目的の明確化

VSEOと動画制作において、目的の明確化は全ての源泉になります。「動画を見た視聴者にどのような行動をとって欲しいか」、「視聴者にどのようなメッセージを伝えたいか」を明確にすることで、VSEOですべきことも見えてくるからです。

目的が明確になれば、キーワードの選定も正確になり、VSEO対策がスムーズかつ効果的になります。逆に、目的が不明確であると、VSEOに期待する成果も得られません。

②ひとつの動画に情報を詰め込み過ぎない

YouTubeにおいて、再生時間は短い方が有利になる傾向があります。1時間以上の動画は避けられやすいですが、タイムスタンプなどで工夫することで対応できる部分もあります。

それ以上に問題なのは、短い再生時間で情報を詰め込み過ぎることです。特に短い再生時間の動画では、テーマやメッセージをシンプルにして、視聴者に伝えやすくすることが重要になります。

テーマに情報量が多い場合は、動画を3部構成など複数にしたりするなど、視聴者がアクセスしやすい工夫を施す必要があります。

③視聴後に取ってほしい行動を促す

動画の目的とも関連しますが、動画の最後に視聴者に取って欲しい行動を促すようなメッセージを加えると効果的です。

例えば企業や商品サイトのリンクを説明文などに添付しておき、動画の最後に「よかったらチェックしてみてください」とメッセージを伝えるような工夫になります。

チャンネル登録やグッドボタンを促すメッセージも、ファンを獲得するのに効果的です。動画の目的に従って、視聴者にとって欲しい行動を明確にしてこくことが重要です。

VSEOを行った企業の成功事例

ここでは、具体的な企業のVSEOの取り組みと成功例をご紹介します。

VSEOの成功事例

❶ GoPro

❷ YAMAHA ぷりんと楽譜

GoPro

GoProは一般的なカメラではできない、臨場感や躍動感を捉えられる特別な製品を販売しています。

しかし、カメラという製品には、実際に手に取って使用してみないと魅力が伝わらないという特有の問題がありました。

GoProはVSEOを活用し、YouTubeの動画コンテンツを通して自社製品をアピールしています。アップロードされている映像は、誰が見ても引き込まれるような素晴らしいクオリティです。それを可能にするGoProの製品に興味が出るのは当然であり、これこそがVSEOの効果でもあります。

YAMAHA ぷりんと楽譜

「ぷりんと楽譜」は、YAMAHAの1曲から購入できる楽譜販売サービスです。YouTubeでは、実際に「ぷりんと楽譜」を使ったヒットソングのピアノ演奏動画を公開しています。

動画をただ見るだけでも楽しいですし、今まで興味のなかったユーザーにもアピールできるなど、潜在的な需要を喚起することにも成功しています。

概要欄に「ぷりんと楽譜」の販売サイトリンクをつけておくことで、動画視聴後の購買活動を促している点もVSEOの効果が見て取れます。

VSEO対策を行う際の注意点

VSEO対策を行う際の注意点

ここでは、VSEOを行う際には、次の3つの注意点があります。

VSEO対策の3つの注意点

①VSEOには専門的知識が必要

②動画制作とVSEOを自社で内製化するのは難しい

③正しいVSEOでなければコストが無駄になる

① VSEOには専門的知識が必要

VSEOについて解説しましたが、VSEOを成功させるには専門的知識が必要です。VSEOに対応できる人材を育成するにも時間とコストが必要になり、アドバイザーも不可欠になります。そのため、VSEOのプロを探すのがおすすです。

② 動画制作とVSEOを自社で内製化するのは難しい

VSEOと動画制作は両輪です。動画制作自体も自社で内製化するには難しいですが、これにVSEOも加わるとさらに難易度は高くなります。動画制作はVSEOに沿って行われるため、内製では成功させられる可能性も低くなるでしょう

③ 正しいVSEOでなければコストが無駄になる

動画コンテンツとVSEOには、マーケティグにおいてコストパフォーマンスが高いメリットがあります。しかし、正しいVSEOでなければ成果は得られないため、ただ動画を公開するだけではコストが無駄になってしまうのです。

正しいVSEOで確実に成功させるには、プロに依頼するのがベストな選択になるでしょう。

VSEO対策を外注するときに、依頼先を選ぶポイント

VSEO対策で依頼先を選ぶポイント

もちろん自社でVSEOをおこなえるだけの人材が確保できていればいいですが、そうもいかない場合もあります。そんなときは、外注する必要があります。

ここでは、VSEOを外注する際の依頼先を選ぶポイントについて、ご紹介します。

VSEOの外注依頼先を選ぶポイント

❶ 映像制作の専門家を選ぶ

❷ VSEOに自信があり実績をアピールしている業者がおすすめ

❶ 映像制作の専門家を選ぶ

VSEOは、普通のSEOやWEBマーケティグとは大きく質が異なります。依頼先として最も適切なのは、映像制作のプロ集団です。テレビ番組などの制作実績が豊富な映像制作会社や、マーケティングに特化した会社がおすすめです。

最近では、VSEOに精通したYouTube向けの動画制作にも対応している映像制作会社があります。

費用も自社で内製化するより安く、動画制作とVSEOがセットでパッケージ化されているため、丸投げできるのも大きなメリットです。

❷ VSEOに自信があり実績をアピールしている業者がおすすめ

依頼先選びで特に重要な点は、VSEOに自信があり、実績をしっかりアピールしている映像制作会社であるかです。

一般的な動画制作、WEBマーケティグやSEOの実績ではなく、VSEOの実績がアピールされているかを確認してください。YouTubeやSNSでの動画の定期配信や、制作代行もカバーしている映像制作会社がおすすです。


今回も最後まで読んでいただいて、ありがとうございます!

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