
クリエイターにとって定番の制作ツールであるAdobe製品。誰でも使いたいと思う素晴らしい製品ですが、その一方で、購入には、月々の支払いなど、それなりに費用がかかります。
●クラックがバレる可能性は?
●クラックを使用しない方法
そこで「なんとかして無料で使いたい」と思う人や「クラックを利用してあわよくば無料で」と思っている人も、いらっしゃるのではないでしょうか?
そこで、今回の記事では、Adobeのクラックについてご紹介します。
Adobeのクラックってなに?
Adobeソフトには、クラックと呼ばれる非正規版が存在します。
無料でAdobeが使えるとウワサされている『クラック』ですが、Adobeのクラックってそもそもなんのことでしょう?
そもそもクラックって何?
クラック(クラッキング)とは、ネットワークにつながれたシステムやコンピューターシステムに侵入し、破壊(クラック)することでコンピューターを不正使用する行為です。
クラック行為は、Adobeのソフトに限らず様々なソフトやオンランゲームなどでも行われています。
クラックによって、ソフトを無料で使うことができたり、チート行為(詐欺、インチキの意味)ができたりします。でも、クラック行為は、立派な犯罪行為。日本では刑事罰の対象です。
AdobeクラックはCS6などの体験版を不正に使った非正規品!
正規のAdobe CCやCS6などの製品には、無料体験版が存在しています。体験期間が終了すると自動的に有償プランへと移行する仕組みにです。
ところが、Adobeのクラックの多くは、この無料体験期間を不正に操作することで、永久にAdobe製品を使い続けるという仕組みを作っています。
クラックは、もともとが無料体験版なので、ソフト自体の機能制限もなく、正規製品と同じ機能を持っています。
しかし、その機能の全てが正規のAdobe製品と同じという訳ではなく、クラックには致命的ともいえる弱点があります。
それは、Adobeの他の製品との連携やサポートはできないことです。
たとえば、クラックには、CS6などの古いバージョンのものが多く出回っていますが、当然これらのクラックは、2021年版の最新アップデートなどを受けることはできません。
Adobeクラックはどこで手に入れることができる?
それでも「クラックを使いたい」という人がいるかも知れません。では、クラックが犯罪であると分かった上で、Adobeのクラックが、どこで入手できるのか?についてお話しします。
答えは簡単です。
じつは、Adobeのクラックはインターネット上に無数に存在しており、誰でも簡単に入手できます。
例えば「Adobe クラック」とGoogle検索をかけてみて下さい。それらしいクラックのダウンロードページがいくつも表示されることに気付きでしょう。
ただ、ここで注意です。
クラックの情報を配布しているサイトの中には、ダウンロードファイルの中に、ウィルスを仕込んでいるサイトもたくさんあります。
うっかりダウンロードしてしまうと、パソコンがウイルスに感染してしまうケースもあります。
Adobeのクラックはバレる?
それでは、次に、Adobeのクラックはバレるのか?について、詳しく見ていきましょう。
Adobeのクラックは立派な犯罪行為です!
Adobeのクラックは立派な犯罪行為だとお話ししました。
具体的には、クラックに関わることで、著作権法違反や商標法違反に問われる可能性があることを今一度、認識しておく必要があります。
クラックすることも、クラックソフトを使用することも犯罪行為です。
ただ、知識のない人が、インターネット上の違法ダウンロードサイトで「無料」という言葉に釣られて、罪の意識の無いままクラックをダウンロードして使用するケースが増えています。
犯罪やトラブルに巻き込まれないためにも、知らない間に罪に問われる可能性があるということも知識として覚えておきましょう。
なぜAdobeのクラックはバレるの?
ではどのようにAdobeのクラックはバレるのか?についてお話しします。
現状、Adobe社が不正使用している人を見つけて、摘発することは簡単なことではありません。摘発されている人の多くは、内部告発をされた人や不特定多数にかなりの量のクラックを配布してきた人です。
個人的な使用で摘発されているケースは、それほど多くありません。
それもそのはずで、Adobe社のソフトは、ものすごい数のユーザーが利用しています。その全てを監視することは簡単なことではありません。不正使用している人たちも野放し状態になっているのが現状です。
しかし、技術の進んだ今日では、絶対にバレないとは思えません。不正行為を摘発される可能性も含めて、どこかでバレる可能性も高いということも覚えておきましょう。
過去には懲役1年、罰金100万円の実刑判決が下されたことも!
2017年、東京高裁が、Adobe Photoshopのクラック情報を販売した男性に対して、商標法違反による有罪の実刑判決を下しました。
この男性には懲役1年、罰金100万円の実刑判決が下され、他の刑と併せて服役することが決定しました。
このように、クラックは実刑判決が下されることもある立派な犯罪行為です。
クラック使用者にも同様の刑事罰が下される可能性もあります。安易に無料と謳っているクラックに飛びつかないように注意しましょう。
Adobeのソフトをクラックせずに使用するには?
では、Adobeのソフトをクラックせずに無料で使用する方法はないのでしょうか。無料で使いたいという希望は叶いませんが、体験版を使う方法について、ご紹介します。
PhotoshopなどのソフトはAdobeの無料体験版を利用しよう!
PhotoshopなどのAdobeソフトを無料で使用するには、無料体験版を利用する以外に方法はありません。
Adobeのソフトは、どのソフトでも一定期間の期間が定められた無料体験版があります。
有償版と全く同じ性能、バージョンで、機能制限のないソフトを無料で一定期間使用できますので、Adobeソフトの導入をお考えの方や、動作環境を試ししたい方にはオススメです。
Adobeの無料体験版を利用するメリット
Adobeの正規の無料体験版を利用することのメリットがあります。
それは
・常に最新版を使用できる
・Creative Cloudの他のソフトと連携して作業ができる
です。これらは非正規品にはない、正規版だけのメリットです。
ただ、極論をいうと「犯罪行為ではない」こということが、正規版の1番のメリットかもしれません。
体験版を利用してから、Adobe CCの2021年最新版を購入しよう!
無料体験版は、一定の無料体験期間が終了すると自動的に有償版へと移行していきます。ですので、有償版を利用する際には事前に無料体験版を利用しておいたほうがお得になります。
無料体験版を一度利用しておくことで、パソコン上でのソフトの動作状況を試してみることができます。
また、ソフトの性能や機能を試してみることができます。無料体験の期間は、軽い制作作業をしてみるくらいのお試しには十分な期間が設定されていますので、ご安心ください。
また、無料体験期間中であれば、無料のまま途中解約できます。
Adobe CCコンプリートプランへの加入がおすすめ!
Adobeの有償版を購入する場合、Creative Cloudには、単体プランやフォトプランなど、いくつかのプランがあります。
しかし、一番お得なのは、やはりコンプリートプランでしょう。理由は、20以上のたくさんのソフトを利用できるから、です。
実際のクリエイティブ制作では、PhotoshopやIllustratorなど、複数のソフトを横断しながら、制作を進める場面が多いです。
なので、たくさんのソフトを使えるコンプリートプランの作業環境というのは、クリエイターとして、まさに理想的な環境です。
複数のソフトを使えるコンプリートプランは、コストパフォーマンスの面で、最強と言えるでしょう。
Adobeのクラックはやめよう!
ここまでAdobeのクラックの説明と、Adobeの無料体験版のご紹介をしてきました。クラックは、作り手も使う側も犯罪です。絶対にやめましょう。
何かを使えば、その代償は、必ずあります。お金を使うか?犯罪者になるか?です。
さて、あなたはどちらを選びますか?