LightroomとPhotoshopの違いは?
写真編集ソフトとしてよく聞くこの2つ。だけど、「具体的に何がどう違うのか」は意外と分かりづらいですよね。実は、両者には明確な得意分野と使い分けのポイントがあります。
そこで今回の記事では、
今回の記事で分かること
- LightroomとPhotoshopの機能・目的の違い
- それぞれに向いているユーザーや用途
- 両方を使うプロの編集フローと料金の比較
を分かりやすく解説します。

執筆者
この記事は、動画制作・デザインを手がける「ワイラボ」の代表が執筆しています。普段は企画やディレクションの立場から、現場チームと連携して映像制作に関わっており、その経験から得た視点でお話ししています。
1. LightroomとPhotoshopの違いとは?
LightroomとPhotoshopの違いはなにか?
まずは、2つのソフトの違いを、整理してみましょう。
① ざっくり使い分け早見表
まず見てほしいのが、以下の早見表です。
よくある利用シーンをベースに、どちらが適しているかを一目でわかるようにまとめました。
利用シーン | Lightroom | Photoshop |
---|---|---|
写真の整理・一括補正をしたい | ◎ | △ |
SNSにアップする写真を手軽に仕上げたい | ◎ | ○ |
写真に文字やイラストを入れたい | △ | ◎ |
不要物を消したり、背景を合成したい | × | ◎ |
写真+デザインの素材を作りたい | × | ◎ |
スマホやタブレットで編集したい | ◎ | △ |
操作が簡単なソフトがいい | ◎ | △ |
このように、
- 基本的な写真整理と補正ならLightroom
- 細かな加工や表現を加えたいならPhotoshop
が適しています。
もし、両方にまたがる用途なら、併用するのがベストです。
② 迷ったら「フォトプラン」で失敗しない
前節で「どちらにも魅力がある」「用途が広がりそうで絞れない」と感じた方もいると思います。
その場合は、迷わず「フォトプラン(1TB)」をおすすめします。
なぜなら、2つのソフトを使えるプランだから、です。Lightroomで写真を整えて、必要な1枚だけPhotoshopで加工する。そんな柔軟な使い方が、フォトプランなら実現できます。しかも価格はPhotoshop単体プランより安く、1TBのクラウドも使えるので、コスパの面でも文句なしです。
とりあえずどちらか1つに決めて後悔したくない人にとって、このプランは“保険”のような安心感があります。
③ 目的に合わせて賢く選ぼう
最終的な答えは、「自分が何をしたいか」に尽きます。
単にきれいな写真を整理したいだけならLightroom。表現を加えて作品に仕上げたいならPhotoshop。そして、その両方を手にしたいならフォトプランです。
どちらのソフトも優れた機能を備えていますが、大事なのは「自分の使い方に合ったツール」を選ぶことです。機能の多さに圧倒されるのではなく、目的から逆算して選ぶ。これが、賢い選択の第一歩です。
2. Lightroomの特徴と強み



Lightroomは「写真を美しく整える」ことに特化したソフトです。
そのため、大量の写真を効率よく管理・補正したい人にとっては非常に使いやすい設計になっています。
そこで、この章では、Lightroomの機能を深掘りしながら、その強みと使いやすさをお伝えします。
① 写真管理と一括編集に特化した設計

Lightroom最大の特徴は「写真を一元管理できる」点にあります。
写真を撮ったままにせず、すべてLightroom内で整理・補正・書き出しまで完結できるのが強みです。特に、イベントや旅行などで100枚以上の写真を扱う場合、この管理能力は大きな武器になります。
また、選択した複数の写真に一括で同じ補正をかけられるため、作業の効率が非常に高いです。明るさ、コントラスト、ホワイトバランスなどを同時に調整することで、統一感のある仕上がりが短時間で可能になります。仕事や趣味で大量の写真を扱う人ほど、この便利さがよくわかるでしょう。
さらに、メタデータ管理やキーワード検索も備えているため、後から特定の写真を探し出すのもスムーズです。アルバムを自動で分類する機能もあり、まさに「写真整理のプロツール」と言える存在です。
② RAW現像の操作性とワークフロー

LightroomはRAWファイルを前提とした設計になっているため、色調補正や明暗の調整において、非常に高い自由度を誇ります。RAW現像とは、カメラが記録した「生データ」を編集すること。JPEGよりも多くの情報を保持しているため、画質を保ちながら大胆な補正が可能です。
特にLightroomのスライダー操作は直感的で、明るさや彩度の調整をすばやく行えるのが特徴です。画面を見ながらスライドするだけで、色味の変化がすぐに確認できるため、初心者でも操作に迷いにくい点も評価されています。
また、補正内容は非破壊形式で保存されるため、元データを壊さず何度でもやり直せます。後から補正を変更したり、元に戻したりする柔軟性があることも、安心して使えるポイントです。
③ クラウド同期でスマホ・PC間の作業が快適

Lightroomにはクラウド同期機能があり、スマホ、タブレット、PCなど複数のデバイスで作業をシームレスに引き継げます。たとえば、外出先でスマホから編集を始め、自宅のPCで仕上げるといった使い方も可能です。
この機能は、写真をSNSで頻繁に発信する人や、外出中でも作業を進めたいユーザーにとって非常に便利です。また、スマホのカメラで撮った写真を自動でクラウドにアップし、すぐに編集できるという点も魅力です。
ただし注意点として、クラウド容量には制限があります。Adobeのフォトプラン(20GB or 1TB)でクラウドストレージの上限が決まっているため、写真の枚数が多い場合は容量オーバーに注意が必要です。とはいえ、容量管理さえ意識すれば、場所を問わず編集できるこの柔軟性は大きなメリットです。
④ Lightroom Classicとクラウド版の違い
Lightroomには「Classic」と「クラウド版(単にLightroom)」の2種類があります。この違いを知らずに始めてしまうと、「あれ?使い勝手が違う」と戸惑うかもしれません。
比較項目 | Lightroom Classic | Lightroom(クラウド版) |
---|---|---|
主な保存先 | パソコンのローカル保存 | クラウド保存 |
対象ユーザー | 写真家・上級者向け | 一般ユーザー・モバイル重視 |
操作性 | 機能が豊富で細かく設定可能 | シンプルで直感的 |
使用可能デバイス | デスクトップ限定 | スマホ・タブレット・PCに対応 |
起動・動作スピード | やや重い | 軽快 |
どちらが良いかは用途次第ですが、日常的にスマホやタブレットを活用したい人にはクラウド版が向いています。一方で、プロカメラマンや細かい管理をしたい人にはClassicがおすすめです。どちらを使うかは、編集の「深さ」や「使う環境」によって判断するのがよいでしょう。
3. Photoshopの特徴と使いどころ
Photoshopは「画像編集ソフトの王様」とも言える存在で、プロのクリエイターやデザイナーから圧倒的な信頼を集めています。写真編集だけでなく、グラフィック制作・合成・イラストなど多彩な用途に対応できる万能型です。ここでは、Photoshopの本領発揮ポイントを深掘りしていきます。
① レイヤー・マスク・合成で自由自在な表現
Photoshopの最大の特徴は「レイヤー機能」です。これは、画像を層ごとに分けて編集できる仕組みで、写真の一部だけを加工したり、複数の画像を合成したりすることが簡単にできます。たとえば、人物の背景を差し替える、空に別の雲を重ねるといった加工は、Lightroomでは不可能ですが、Photoshopなら自由自在です。
また、マスクを使うことで、部分的な補正やボカシ、色変更なども自然な仕上がりで実現できます。これにより、「いかにも加工しました」ではなく、「最初からこうだったのでは?」と思わせるような仕上がりも目指せます。
写真という素材を「編集対象」として、好きなだけ表現を広げたい人には、Photoshopの柔軟性と自由度はまさに理想的な環境です。
② 不要物除去や文字入れなど細部の加工に最適
Photoshopは、写真の細部をピンポイントで調整したいときにも本領を発揮します。特に、「写り込んだ不要な人や物を自然に消す」「シワやニキビを目立たなくする」「商品写真の背景を白くする」といった場面では圧倒的な精度と効果があります。
また、文字や図形を自由に配置できるため、SNS投稿用画像・ポスター・名刺など、デザイン用途としても活用されます。フォントの選択肢や装飾の自由度が高く、写真に文字を載せるだけでもLightroomと比べて遥かに多彩な表現が可能です。
細かい部分をコントロールできるという点で、Photoshopは「写真を仕上げるツール」から「写真を創るツール」へと進化させてくれる存在と言えます。
③ デザインや商業向け用途にも強い
Photoshopは、写真編集だけでなく「商用デザインの現場」にも広く使われています。バナー広告、Webデザイン、印刷物のデータ作成など、ほぼすべてのビジュアル制作の基盤として利用されています。
なぜここまで信頼されているのかというと、画面解像度やカラープロファイルの調整など、商業レベルの品質に対応できる細かい設定が可能だからです。DTP(印刷業務)やWebデザインでは、ピクセル単位の調整が求められますが、Photoshopならそれが可能です。
また、ベクターや3D編集機能なども搭載されており、写真編集を超えた「グラフィック制作の中心的存在」として活躍しています。つまり、ただの写真補正ソフトではなく、あらゆるビジュアル表現に対応する総合ツールなのです。
④ Camera RawでRAW現像も可能
Photoshopにも「Camera Raw」という機能があり、これを使えばRAWファイルの現像が可能です。一見するとLightroomと似た操作画面で、同じようにスライダーで露出や色味を調整できます。
ただし、使い勝手や作業効率の面では、Lightroomの方がRAW現像には適しています。Camera Rawはあくまで「補助的な機能」であり、基本はPhotoshopの一部として位置付けられています。
それでも、Photoshop内でRAWファイルの調整ができるというのは大きな利点です。レタッチ前に軽く色補正したいとき、Lightroomを立ち上げずに済むため、ワークフローがスムーズになります。すでにPhotoshopを使っている人にとっては、Camera Rawは非常に便利なツールとなるでしょう。
4. 併用するメリットと連携方法
LightroomとPhotoshopは、どちらか一方だけを使うというよりも、「必要に応じて併用する」という使い方が最も効果的です。Adobeもそれを前提に「フォトプラン」で両方をセットにして提供しています。この章では、LightroomとPhotoshopを併用することのメリットや、実際の連携方法について具体的に紹介します。
① Adobeフォトプランで両方使える
まず、両方のソフトを最もお得に使う方法が「フォトプラン」です。Adobeが提供するこのプランには、Lightroom(クラウド版)、Lightroom Classic、Photoshop、さらに1TBまたは20GBのクラウドストレージが含まれています。
価格は月額1,078円(20GBプラン)から。個別に契約するより圧倒的にコスパが良く、「写真編集を本格的にやりたい」と思っている人にとっては最適な選択肢です。Photoshop単体プランは月額2,728円なので、フォトプランのコストパフォーマンスの高さが際立ちます。
プラン名 | 含まれるソフト | 月額(税込) | ストレージ |
---|---|---|---|
フォトプラン 20GB | Lightroom / Photoshop / Lr Classic | 1,078円 | 20GB |
フォトプラン 1TB | Lightroom / Photoshop / Lr Classic | 2,178円 | 1TB |
Photoshop単体 | Photoshopのみ | 2,728円 | 100GB |
「どちらを使うか迷うくらいなら、いっそ両方使えるプランを選ぶ」というのは、合理的で安心できる選択肢です。
② Lightroom→Photoshopへ簡単に切り替え
実際の作業においても、LightroomとPhotoshopは非常にスムーズに連携できます。たとえば、Lightroomで写真を管理・補正した後に、Photoshopで細部のレタッチや合成をしたい場合、「Photoshopで編集」ボタンをクリックするだけで自動的に連携が始まります。
このとき、Lightroomで行った補正内容はすべてPhotoshopにも引き継がれるので、最初からやり直す必要がありません。Photoshopでの編集が完了して保存すると、その変更はLightroomにも反映されます。
このような連携の良さが、Adobe製品ならではの大きな魅力です。わざわざ別ソフトとして切り替えるのではなく、「ワークフローの一部」として自然に使い分けられるのは非常に効率的です。
③ 使い分けの実例:プロカメラマンのワークフロー
実際の現場では、プロのカメラマンやデザイナーが両ソフトを併用しているケースが多く見られます。たとえば、結婚式やイベント撮影の場合、まずLightroomで何百枚もの写真を一括で現像・補正し、その中で重要な数枚だけをPhotoshopでレタッチするという流れです。
この使い方のメリットは、作業時間を短縮しつつ、仕上がりのクオリティも担保できることです。Lightroomで全体の「土台」を整え、Photoshopで「仕上げ」を行うことで、より効率的かつ完成度の高い編集が可能になります。
趣味で写真を撮る人でも、Instagramに載せる1枚だけをPhotoshopで微調整するなど、目的に応じた使い分けができます。すべてPhotoshopでやろうとすると時間も手間もかかりますが、Lightroomと組み合わせることで作業のハードルを大幅に下げることができます。
④ 両者の役割を明確にして効率UP
LightroomとPhotoshopをうまく併用するためには、それぞれの役割をしっかり分けておくことが大切です。Lightroomは「写真を選び、整え、並べる」、Photoshopは「作品として仕上げる」というイメージを持つと、迷わず使い分けられます。
また、最初からPhotoshopですべてを行おうとすると、かえって非効率になる場合も多いです。RAW現像や写真管理はLightroomの方が断然スムーズだからです。作業の流れを最適化するには、まずLightroomで一通り調整し、Photoshopは必要なときだけ使うというスタンスが最も現実的です。
このように役割を明確にすることで、無駄な作業を減らし、時間も手間も効率よく活用できます。どちらも優秀なソフトですが、「全部をPhotoshopでやる」よりも、「両方を適材適所で使う」ことこそが、最も賢い方法です。
5. プランと価格の違いも知っておこう
LightroomとPhotoshopを使うなら、料金面も重要な判断軸になります。
特に「フォトプラン」は最新料金に合わせて設計を見直す価値がありますので、ここで詳しく解説します。
① 現在のフォトプラン料金は?(公式情報をもとに)
最新のAdobe公式情報によれば、フォトプラン(1TB・年間契約)は以下の2種類のみです。
- 年間プラン(月払い):2,380円(税込)/月
- 年間プラン(一括払い):28,480円(税込)/年
以前の20GBプラン(1,080円程度)は廃止され、新規加入はできません。既存の20GB契約者は更新まで継続可能ですが、値上げ(月額1,780円など)もあり、実質的に1TBプランが主流になっています。
② なぜ1080円の話が古かったのか?
以前「フォトプラン20GB」が月額1,080円(税込)で提供されていましたが、2025年1月15日以降、新規受付は終了し、月額1,780円へ改定されました。その後、新規ユーザーは1TBプラン(2,380円/月のみ)を選ぶことになります。
つまり、1080円は既に過去の料金です。現時点では利用できません。古い料金情報が混在すると誤解を招きますので、最新情報をもとに記事を書くなら、この料金体系を軸に構成する必要があります。
③ プラン比較表:何が違う?
以下は、主要なプランをわかりやすく比較した表です。
プラン名 | 含まれるアプリ | ストレージ | 年契約月払い | 年契約|一括 |
---|---|---|---|---|
フォトプラン | Lightroom Lr Classic Photoshop | 1TB | 2,380円 | |
Lightroomプラン | Lightroom Lr Classic | 1TB | 1,480円 | 14,080円 |
Photoshop単体プラン | Photoshop | 100GB | 約2,890~4,980円 | |
コンプリートプラン | 全ソフト | 100GB~ | 7,780円~ |
(※Lightroom単体プランは1,480円/月、年一括払い14,080円)
④ どのプランを選ぶべき?
コスパを重視するなら、Lightroomだけ使うなら「Lightroomプラン(1TB)」がベストです。価格は月額1,480円でクラウドも使えて初心者にも安心できます。
一方でPhotoshopが必要なら、「フォトプラン(1TB)」一択です。LightroomとClassicに加え、Photoshopも含まれて月額2,380円(税込)なので、個別契約より断然お得です。
「Photoshop単体プラン」は単発の利用やLightroom不要な場合向けですが、コスト面ではフォトプランより割高になりがちです。
⑤ 本音トーク:選び方のリアルな視点
正直なところ、純粋に写真編集(RAW現像+現像後補正)だけならLightroom単体プランでも十分です。しかし、欲が出て「1枚だけここをもっと修正したい」「文字や合成を入れたい」と思うと、Photoshopの力は圧倒的です。
なので、多くの人にとって現実的な選択は「フォトプラン」です。LightroomからPhotoshopへスムーズに移行でき、追加費用も最小限。迷ったらこれを選んでおけば間違いありません。
6. よくある質問と選び方のヒント
LightroomとPhotoshopの違いを理解できた。
でも、「結局どっちがいいの?」「自分には何が合うの?」と悩む人は少なくありません。
そこで、この章では、よくある疑問に答える形で、それぞれのソフトの選び方のヒントをわかりやすく紹介していきます。
SNS投稿だけならどっちが便利?
結論から言えば、Lightroomで十分です。なぜなら、SNS用の写真はスピードと効率が重要だからです。Lightroomならスマホで撮った写真をそのままクラウドにアップし、簡単な補正だけで自然に美しく仕上げられます。
一方でPhotoshopは、細かい合成や文字装飾が必要な場合には便利ですが、毎回Photoshopで編集するのは手間がかかります。よほどこだわるケース以外は、Lightroomの手軽さの方が使いやすく、投稿頻度の高い人には向いています。
趣味の風景写真・人物写真には?
趣味で風景や人物を撮影する場合、まずはLightroomがベースになります。自然な色味の補正や全体の雰囲気調整、一括現像の効率性はLightroomならではの強みです。現像作業に慣れてくると、より自分らしいトーンに仕上げることができ、写真の魅力をグッと引き出せます。
ただし、人物写真で「シミを消したい」「背景を変えたい」といった要望が出てくると、Photoshopの出番です。つまり、趣味レベルであっても「仕上げにこだわりたいかどうか」が選び方の分かれ目になります。
Webデザインや印刷物には?
Webサイト用の画像、広告バナー、印刷物などを扱うなら、Photoshopは必須と言っても過言ではありません。なぜなら、Photoshopは写真編集だけでなく、デザイン制作に必要な解像度やカラーモードの設定、グリッド調整などを細かくコントロールできるからです。
一方、Lightroomはあくまで「写真編集ツール」であり、デザイン要素の配置や文字組みには向いていません。ですので、ビジネスでデザインも視野に入れている人は、Photoshopを軸に考える必要があります。
今後レベルアップしたいなら?
将来的に編集スキルを高めていきたい、という人には「最初から両方使えるフォトプラン」をおすすめします。理由はシンプルで、Lightroomで基礎を学び、Photoshopで応用力を伸ばす流れが最も自然だからです。
いきなりPhotoshopは難しく感じるかもしれませんが、Lightroomで補正の基礎を身につけておけば、Photoshopの操作も理解しやすくなります。実際、多くのプロがこの順番でスキルアップしています。
つまり「今はLightroomだけで充分だけど、いずれはPhotoshopも触ってみたい」と思っているなら、フォトプランを選ぶことが将来への投資になります。
7. LightroomとPhotoshop、どっちを選ぶべき?
LightroomとPhotoshopは、どちらも写真編集ソフトの代表格ですが、目的によって選び方がまったく変わってきます。見た目の違い以上に「できること」「向いている作業」「使いやすさ」などが異なるため、しっかり比較して選ぶ必要があります。この章では、「まずどっちを選ぶべきか?」という点を中心に、初心者の方でも迷わず決められるように解説していきます。
① まず結論:初心者にはLightroom、加工重視ならPhotoshop
初めて写真編集に取り組むなら、基本的にはLightroomの方が間違いありません。なぜなら、操作が直感的で、複数の写真をまとめて効率的に補正できるからです。写真管理・現像に特化しているため、写真をきれいに整えるという目的であればLightroom一択です。
一方で、合成・文字入れ・細かい修正といった「作品づくり」や「創作」に近い加工をしたいならPhotoshopが適しています。細かくコントロールできる機能が多く、プロのデザイナーや商用利用者に向いています。
両方ともAdobe製品であり、似ている部分も多いですが、「整理と補正」=Lightroom、「編集と加工」=Photoshopと理解すれば、選び方はかなり明確になります。
② なぜ迷う?機能が一部重複しているから
ユーザーが迷う最大の理由は、「LightroomでもPhotoshopでも写真の明るさを調整できる」といったように、できることが一部かぶっているからです。実際、どちらもRAW現像ができ、色調補正・トーンカーブ調整・明暗のバランスなどの機能があります。
しかし、それぞれの得意分野と設計思想がまったく違います。Lightroomは「大量の写真を整理・一括処理する」ために最適化されており、Photoshopは「1枚の写真を細部まで自由自在に加工する」ためのツールです。
つまり、やりたいことが明確になれば自然と選ぶべきソフトも決まるのですが、機能名だけで比べるとどうしても混乱してしまいます。そこで大事なのは、「どんな使い方をする予定か?」という視点を持つことです。
③ 使い方で選ぼう:写真整理 vs. 写真加工
Lightroomは、撮った写真を「整理・現像・書き出し」する流れに強いソフトです。旅行やイベントでたくさん撮影した写真を、明るさや色味を揃えて一括補正し、SNSやアルバムにまとめたいときに非常に便利です。写真のライブラリ管理機能があり、検索や絞り込みも簡単。日常的な使い勝手がよいのが特徴です。
一方、Photoshopは「加工すること」が前提のソフト。たとえば不要な人物を消したり、空を青く合成したり、肌を滑らかにレタッチしたりと、より「作品としての完成度」を高める方向で使います。デザイン業務にも使えるほど多機能で、細かい作業が必要な人には欠かせません。
このように、編集の「目的」と「作業量」でソフトの向き不向きが明確になるのです。
④ 自分に合うのはどちら?目的別チェックリスト
ここで、用途別にどちらが向いているかをまとめておきます。どちらを選ぶべきか迷ったときは、下の表を参考にしてください。
用途・目的 | Lightroomが向いている | Photoshopが向いている |
---|---|---|
写真を大量に撮って一括補正したい | ◎ | △ |
写真を美しく整えてSNSにアップしたい | ◎ | ○ |
1枚の写真を細かくレタッチ・合成したい | △ | ◎ |
デザイン制作や印刷物にも活用したい | × | ◎ |
スマホやクラウドで編集を完結させたい | ◎ | △ |
操作が簡単なものがいい | ◎ | △ |
このように、Lightroomは「写真整理と補正」に特化した使いやすいツールで、Photoshopは「作品づくりと創作」に最適なプロ向けツールです。初心者であればまずはLightroomから始め、必要に応じてPhotoshopも使ってみるのがベストな流れです。
LightroomとPhotoshopの違いを解説!まとめ

今回は、LightroomとPhotoshopの違いをお伝えしました。
LightroomとPhotoshopには、それぞれ明確な「得意分野」があります。だからこそ、自分の目的をしっかり持つことが、最適な選択への近道です。
本記事を読んで、「なんとなく」ではなく「ちゃんと理由を持って」選べるようになったなら、それが一番の成果です。
もし迷ったら、まずはLightroomから始めてみてください。そして、もっと表現したくなったときにPhotoshopを追加すれば、きっとあなたの写真編集はもっと楽しく、もっと自由になります。
今回も最後まで読んでいただいて、ありがとうございます!
動画制作や映像・撮影機材・Adobe製品の専門メディア『VideoLab』





Lightroomが優れている点




(3)両方のソフトを使いたいならフォトプラン

これら、2つのソフトを両方使いたい。そんな声に応えたのが、フォトプラン。
フォトプランは、Lightroom、Photoshopがどちらも使えるプランです。
1TBのクラウドストレージ付きで、月々2,380円(税込)です。
Photoshop単体だと、月々3,280円なのに、プラスLightroomも使えるのに、それより安い料金設定です。
Photoshop単体だと3,280円なので、900円も安い
なので購入するなら単体プランではなく、フォトプラン一択だと言えます。

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